バカとテストと召喚獣withグリモア! 〜君と僕で紡ぐ青春(いま)〜   作:ウォーズ -IKUSA-

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「前回のあらすじッ!」

互いに親友兼ライバル同士とされる優子さんと矢坂さんの真剣勝負。
途中までは矢坂さんが有利だったけど、最終的には腕輪を使える優子さんが勝利を掴む。でも勝ったハズなのに、当の本人は不満そうだった……。
その裏では京先輩がゴタゴタしてたらしいけど、触れない方が良いよね……?


第13話 ディセ&ビショップVS義行

〜Aクラス本陣〜

 

 

飛彩side

 

 

「代表ッ!」

 

「シャロか。どうした?」

 

「はい。工藤さんと久保くんと佐藤さんを中心とした先遣隊がCクラスの遊撃隊と交戦。ですがCクラス側の猛攻の前に沈黙しました!!」

 

「「「「何だって(ですって)?!」」」」

 

現状を把握するべく偵察に遣わせていたシャロからの報告を聞いた本陣のメンバーは、驚愕の声を上げる。

 

「彼らもAクラス20位以内の実力者です。それをこーも突破するたぁーやりますね……」

 

「やはり工藤さんたちでは荷が重かったのか……。……代表、僕が出撃()よう。Cクラスの連中を倒して来るよ!」

 

「待て、七島」

 

出撃しようとした七島を収める。

 

「どうしてだ! 僕と代表と白岩くん、そして霧島さんと水無月さんが行けば、勝つのは容易いハズじゃないか!」

 

「お前の言うことも一理ある。確かに俺たち5人なら戦況を覆すことは簡単だ。だがそれでは送り出したクラスメイトたちを信頼していないことになる。重ねて言うが、今後他のクラスから挑まれても負けない為にみんなの実力の向上を図ることが大事だ」

 

「だ、だけど!」

 

「今は堪えろ。機が訪れたら出撃するから、ここに居るメンバーはいつでも行けるように準備をしていてくれ」

 

「「「「了解(だ)(です)」」」」

 

「……わかったよ、代表」

 

この戦争の目的を改めて説明し、本陣のメンバーにも指令を送る。食い下がった七島も納得してくれたようだ。

 

「ところで、中堅部隊は誰が控えているんだ?」

 

「はい。右翼には真境名さんと桃世さん、左翼には氷川さんとイヴさん、中央には羽ノ宮くんと神凪さんが陣取っています」

 

「そうか……、ではシャロ。中堅部隊のみんなにCクラス遊撃隊と遭遇したら迎え撃つよう伝えてくれ。どこに援護へ向かうかの判断はお前に任せる。頼んだぞ」

 

「了解であります、代表」

 

シャロはそう答えて本陣を後にした。

想像通り……、いや想像していた以上にCクラス(あちら)も戦力が充実しているという訳か。

すんなり行くとは思っていなかったがやるな。それでこそAクラス(おれたち)が戦う意義があるというものだ。

木下とディセとビショップの情報がないのが気になるが……。

 

 

※注) この時点での飛彩は優子が勝利したことを知りません。

 

 

うるさいぞ、静かにしろ。

 

 

「どーしました、だいひょー?」

 

「大丈夫だ水無月、霧島。問題ない」

 

「……誰に向かって話していたの?」

 

「いや……、何となくツッコミを入れたくなっただけだ。気にするな」

 

「「さいですか(……そう)……」」

 

風子と霧島は訝しげだったが、大丈夫だと言うと納得したように顔を見合わせて持ち場へ戻る。

俺の方も気を取り直して、攻め込む算段を立てて行くのだった。

 

 

飛彩side out

 

 

 

 

少し時間が経過し……。

 

 

 

 

 

康太side

 

 

「Aクラスが有利かと思ったッスけど、Cクラスも侮れないッスね〜。前哨戦を制したことで自信が付いて、現時点ではCクラスに勢いがあるッス。そう思わないッスか、つっちー?」

 

「……ああ。そうだな」

 

屋根裏でAクラス対Cクラスの試召戦争を見守っていた俺と梓は、当初の予想を覆してAクラスに対して互角に渡り合っているCクラスを目の当たりにし、舌を巻いている。

本命でないとはいえ、先遣隊も工藤愛子や久保利光と佐藤美穂といった上位20位以内の生徒を主軸に組んでいたハズ。これを打ち破った連中は彼らと同等かそれ以上だと言うのか。

 

「……だが戦力を削られたとはいえ、未だに余力を残しているAクラスも厄介と言えるな。実際、先遣隊と木下優子以外の主要メンバーが交戦していない。Cクラスがやっと五分に持って行っただけだ」

 

「今の勢いを保って押し切るか、あるいはどんでん返しが待っているのか……。まだまだ先が読めないッスね」

 

「……(コクッ)この戦争の結果が俺たちの今後を占うだろう。引き続き状況を見守るぞ、梓」

 

「りょーかいッス、つっちー」

 

俺と梓は戦場に視線を戻す。……さて。ここからどう巻き返して行くか見させてもらおう、唯島飛彩。

 

 

康太side out

 

 

 

 

ディセside

 

 

私はビショップくんも含めたクラスメイト数人と共に、数学の長谷川先生を連れた十波義行くん率いる部隊と向き合っています。

見たところ、注意すべきなのは彼くらいのようですが……。何のつもりでしょうか?

 

「1つ良いか十波。俺とディセを相手に、主軸がお前1人なのは余程自信があるのか、或いは俺たちに対する挑発か?」

 

「答える程のものではないが……、俺の腕輪の特性を見込んだ宍戸さんの判断だ」

 

「「そう(です)か……」」

 

ビショップくんの問いに対して十波くんはこう返しました。そう言えば向こうには宍戸結希さんがいましたね。……なるほど、彼女ならやりかねないことです。

 

「これで納得したか? もう話すことがないならやらせてもらおう。長谷川先生、お願いします」

 

「わかりました、フィールド展開ッ!」

 

「始めるぞ。試獣召喚(サモン)ッ!!」

 

「「「OKッ、十波(くん)! 試獣召喚(サモン)ッ!!」」」

 

数学のフィールドが展開され、十波くん率いる部隊が召喚獣を呼び寄せました。

十波くんの召喚獣は彼をデフォルメした姿に、青を基調とした改造制服とゴーグル付きの学生帽に青いスカーフを巻いています。そして、炎のように紅い2本のロングソードを携行し、他のCクラス生徒の召喚獣よりも強そうです。

 

「みなさん! 私に続いてくださいッ!」

 

「ああ!」

 

「「わかった(わ)!」」

 

「「「「試獣召喚(サモン)ッ!!」」」」

 

私もビショップくんたちに指示を出して召喚獣を呼び寄せます。

魔方陣から現れた私の召喚獣は白と金を基調とした軽装鎧を身に纏った騎士のような出で立ちで、武器は見た目がサーベル、刀身と鞘が日本刀という特殊な刀を携行しています。

対してビショップくんの召喚獣は、黒い海賊帽に緑色のシャツと赤いショール、さらに白いストールを纏った海賊の親玉を思わせる派手な格好です。

武器も、金色のカットラスとマスケット銃というこれまた海賊をイメージしたものでした。

 

「ひゅ〜ぅ☆ こうして見ると不思議な組み合わせだな。そう思わないか、ディセ?」

 

「目先の相手に集中してくださいビショップくん。……ですが私も同じことを考えてましたよ」

 

軽口を叩くビショップくんを窘めつつも同意すると、目を見合わせて笑い合います。実を言えば初の実戦ということもあって緊張していましたが、このやり取りで落ち着きを取り戻しました。

意図してやったのかはわかりませんが、彼には感謝ですね。

 

 

 

数学

 

Aクラス

 

冬樹 ディセ:442点

 

ビショップ・ニルヴァーナ:435点

 

Aクラスモブ×2:平均343点

 

 

 

Cクラス

 

十波 義行:458点

 

Cクラスモブ×3:平均251点

 

 

 

「ディセくん、私たちは召喚しなくて良かったの?」

 

「構いません。もしもの時の為に連れて来ましたが……、君たちは唯島くんの下へ向かって、今の状況を伝えてください」

 

「ここは俺たちが抑える!」

 

「「わかった(わ)!」」

 

まだ召喚してないクラスメイトの1人が尋ねて来たので、私とビショップくんがこう返答すると、彼女はもう1人のクラスメイトと一緒にこの場を離れて行きました。

 

 

「さあ、行きますよ十波くん! 覚悟してください!」

 

「俺たちのデビュー戦だ、楽しもうぜ!」

 

「返り討ちにしてやるぞ!」

 

 

“ガギンッ!”

 

 

双方の掛け声を皮切りに戦闘開始となりました。武器がぶつかって金属音が響きます。

 

「一先ず俺と遊んでもらうぜ、十波」

 

「ちいッ!」

 

「良いですよビショップくん! まずは、あなたたちから退場させて頂きます!」

 

ビショップくんが十波くんをカットラスによる斬撃とマスケット銃での銃撃を織り交ぜながら引きつけている内に、私はクラスメイトと共にCクラス部隊員を一点に集中させました。

 

「君たちは下がってください!」

 

「「わかった(わ)!」」

 

「喰らいなさい、“ライトニング・ストライク”!!」

 

 

 

数学

 

Aクラス

 

冬樹 ディセ:372点

 

Aクラスモブ×2:平均331点

 

 

 

Cクラス

 

Cクラスモブ×3:平均0点

 

 

 

「「「そんな(バカな)ッ?!」」」

 

仲間を後退させた後、腕輪による広範囲の雷撃で一網打尽にしました。少し点数消費が大きかったですが、許容範囲内です。

 

「戦死者は補習よ!!」

 

「「「補習は嫌だー!!(でも我妻先生だったら良いかな?)」」」

 

瞬間移動の如く現れた我妻先生が、戦死した生徒を連行して行きます。途中で何か聞こえた気がしますが……、無視することにしましょう。

 

「こっちは片付きました。これから援護に来ます」

 

「助かるぜ」

 

十波くんと交戦中のビショップくんの下へ召喚獣を移動させます。ですが、あまりにもあっさりとし過ぎている。これで良いのでしょうか?

 

「考えても仕方ありませんね、今は十波くんを倒すことに集中しなければ。……では行きますよ、ビショップくん!」

 

「OKだ、ディセ!」

 

「「“グラビティ・ブリッツ”!!」」

 

私の腕輪とビショップくんの腕輪による複合攻撃を十波くんに向けて放ちました。回避は間に合わなかったらしく、命中した様ですが……。

 

「どういうことだ?」

 

ビショップくんが疑問の声を上げていたので質問しようとすると、十波くんが話し始めます。

 

「『腕輪による攻撃を受けたのになぜ無傷なのか』……って言いたそうだな。俺も腕輪の能力を使ったからだ」

 

「それはわかっています。私たちが言いたいのは、『なぜ召喚した時以上に点数が回復しているのか』と言うことです!」

 

 

 

数学

 

Aクラス

 

冬樹 ディセ:322点

 

ビショップ・ニルヴァーナ:346点

 

Aクラスモブ×2:平均331点

 

 

 

Cクラス

 

十波 義行:498点

 

 

 

点数を見てみると私が言うように、召喚時の40点も点数が回復しています。これについて十波くんは話し続けました。

 

「知りたいなら教えてやろう。俺が今使ったのは“ブレードターン”。この腕輪の効果は、他の腕輪によるダメージや特殊効果を防いだ場合、その腕輪の消費点数の値だけ、点数を回復する!」

 

「「「「な、何だって(ですって)!?」」」」

 

「あともう1つ教えるぞ。これは宍戸さんから教わったが……、腕輪の能力は拡張性がある場合と複数の能力を内包している場合がある。俺は後者で、ブレードターン以外にも能力はあるぞ!」

 

「「「「ッ!!!」」」」

 

「次は俺の番だ冬樹、ニルヴァーナ。……爆ぜ散れ、“エクスプロード”!!」

 

 

 

数学

 

Aクラス

 

冬樹 ディセ:252点

 

ビショップ・ニルヴァーナ:276点

 

Aクラスモブ×2:平均0点

 

 

 

Cクラス

 

十波 義行:378点

 

 

 

「「うわぁ(キャァ)ッ!!」」

 

「「くっ……!」」

 

私とビショップくんは何とか直撃を回避しましたがクラスメイト2人は間に合わずに戦死してしまい、西村先生に連行されました。

こちらも70点程削られています。

 

「アレを避けるとはやるな。流石にAクラス上位の実力者なだけはある。だが、エクスプロードが普通の爆撃だと思ってもらっては困るぞ」

 

「何だと言うのですか……!」

 

「エクスプロードの追加効果。この腕輪による攻撃を受けた召喚獣は5分間、防御力が30%減少のデバフ効果を受ける!」

 

「フン、やってくれたな十波!」

 

攻撃の威力だけでなくデバフのおまけ付きですか……。どうする、どうやって立ち回る? 私がそのように悩んで態勢が整わない内に、

 

「どちらから倒しても俺が有利なのは変わらないが……。まずはお前からやらせてもらおう、冬樹ディセ!!」

 

「しまっ……!」

 

十波くんが攻め込んで行きます。防御しようにも間に合わない、戦死を覚悟したそのときでした。

 

「やらせねぇぞ!」

 

「「!!!」」

 

 

数学

 

Aクラス

 

冬樹 ディセ:252点

 

ビショップ・ニルヴァーナ:0点

 

 

 

Cクラス

 

十波 義行:378点

 

 

 

ビショップくんの召喚獣が私の召喚獣を庇うように前へ出て、十波くんの召喚獣の攻撃を心臓に受けました。

 

「ヤベ、ヘマしちまった……」

 

「ビショップくん、どうして……!」

 

「敵にスキを見せちゃダメだぜディセ。ボヤボヤしてると今みたいにやられるぞ?」

 

私がスキを見せたばかりにビショップくんが……、何ということを……。

 

「ごめんなさいビショップくん! 私がしっかりしていればこんなことには……」

 

「何謝ってんだよディセ。仲間だから、友達だから助けんのは当たり前だろ? 俺はやられたが、お前は無事だった。それで良いじゃねぇか」

 

「ですが……!」

 

「俺がいなくなって今より厳しい状況になるだろうが、直に援護も来るハズだ。お前なら切り抜けられると信じている。……頼んだぞ」

 

「戦死者は補習ッ!!」

 

今度は瞬間移動の如く現れた西村先生が、ビショップくんを担いで補習室に連行して行きました。ここに残ったのは、私と十波くんだけです。

点数的には依然私が不利ですが、ここで倒れる訳には行きません。

再び刀を構えて十波くんと向き合います。

 

「順番が逆になってしまったが……。今度こそお前の番だ、冬樹ディセ」

 

「やれるものならやってみなさい!!」

 

 

(ビショップくん、みなさん……。君たちの犠牲を無駄にはしません。私はどこまでも戦い抜いて見せます!!)

 

 

 

 

ディセside out

 

 

 

 

 

 

飛彩side

 

 

「「「「代表!」」」」

 

本陣で構えている中、別の部隊に割り振っていたクラスメイトたちが戻って来た。

 

「どうしたお前たち?」

 

「「えっと!」」

 

「ごめん、私から言うね。私は木下さんと一緒の部隊で矢坂さんと戦って勝利したよ」

 

「そうか。それで、そっちはどうだ?」

 

「俺たちは十波の部隊と交戦しているんだが、全滅の可能性も考慮したディセが俺たち2人を連絡要員に回したんだ。だから今は状況がわからない」

 

優子の方は勝利したか……、良くやったな。矢坂と戦ったと言うことはとりあえず置いておこう。問題は中堅部隊とディセたちか。勝ったと思いたいが、敗北の可能性も考慮しなければな……。

 

「わかった、報告してくれてありがとう。まだ点数に余裕があるなら、お前たちも来てくれるか?」

 

「「「「はいッ!!」」」」

 

「だいひょー。ってこたぁー、もう行きますか?」

 

「もちろんだ水無月。……みんな聞いてくれ、これまで待たせて本当にすまなかった。ここから俺たちも進軍する。良いな?」

 

「「「「了解ッ!!」」」」

 

ここにいる全員が声高らかに返答し、士気も上々だ。この戦争必ず勝つ、勝ってみせる!

 

 

See you next stage……




「こういうことかあ。そりゃあ悩むよね……」

「うん。今後もオリキャラ同士(読者様投稿キャラも含む)の戦いは必ず出てきます。勝敗等によっては見るのが辛くなる面が出てしまうことはご了承くださいね」

「こんなトコかな? 特に言うことがないとも言う……」

「次回で決着! 勝つのはどっちか、目を離すなッ!」

「シーユー!」



飛彩「対Cクラスも終盤を迎え、俺も含めた大本命も進軍する。俺を信じて着いて来てくれたみんなの為にもこの戦い、勝たせてもらう……!」


飛彩「次回。『バカとテストと召喚獣withグリモア!』、『幕引き 』。 Let's go……fight!!」
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