バカとテストと召喚獣withグリモア! 〜君と僕で紡ぐ青春(いま)〜   作:ウォーズ -IKUSA-

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「前回のあらすじッ!」

「手荒な歓迎から智花たちを守り抜いて教室に入った僕たちを待っていたのは雄二や龍季を始めとした去年のクラスメイト兼友人たちだった。今年はどんな楽しいことが起きるかな?」





第3話 自己紹介! 〜in Fクラス〜

晴陽side

 

 

「みんな、おはよっ!」

 

HRまでまだ時間があったので教室で待っていると、赤い髪をポニーテールに纏めた少女と、ダークブロンドのショートヘアの少年が教室に入って来た。

 

『『『『『おはよっ』』』』』

 

美波(みなみ)もFクラスなんだ?」

 

「そうよ晴陽。今年も同じクラスで嬉しいわ」

 

ポニーテールが特徴的な少女の名前は島田美波(しまだみなみ)。ドイツからの帰国子女で、去年は僕とアキ、そしてここにいるメンバーとは同じクラスだった。

 

「そう言ってくれるとこっちも嬉しくなるね♪ ……ところで美波。アキから聞いたんだけど、隣の子は美波の友達?」

 

「ええ。紹介するわ、ウチと同じくドイツ出身のクルト・アードラーよ」

 

「なら僕たちも自己紹介しなきゃね。良いでしょ、みんな?」

 

『『『『『ああ(うん)(ええ)(うむ)』』』』』

 

「じゃあ、僕から。僕は真境名晴陽。アキから話は聞いてると思うけど、よろしく☆」

 

 

〜以下、少年少女自己紹介中〜

 

 

「ハルヒにハルアキにユージとヒデヨシ、コータ、トモカ、ナツミ、タツキ、ノエルだね。ボクはクルト。クルト・アードラーです! こちらこそ、よろしくね♪」

 

『『『『『よろしく(なのじゃ)(ね)』』』』』

 

うん、掴みはバッチリだからきっと仲良くなれる。まぁこの後自己紹介するんだけど、早いうちにやっておく方が良いよね? 親交を深める意味でもさ。

 

「ねぇねぇ。入ったときから気になってたんだけど、アレはなぁに?」

 

「アレ? そうだね……。ひと言で言えば、“ゴミ”……、かな?」

 

山積みになっているクラスメイトたちを指差しながら聞いたクルトに、アキがこう答えた。結構酷い言い草だが、これまでのFFF団(コイツら)の所業を振り返ると、だいたいあってるのが悲しいところだ。

 

「そうなんだ? あの人たちは仲間じゃないの?」

 

「クルト。残念だけど、アキの言ってることは本当よ」

 

「もしそうだとしても、なんか可哀想だな……」

 

FFF団(コイツら)を思いやれるこの子は、なんて優しいんだろう。僕も含めたみんながそう感じ取った。でもFFF団(コイツら)は、その優しさに付け上がるかもしれない。なら、この子も踏みにじられないように守っていこう。このとき、みんなの気持ちが1つになった。

 

 

 

「あの〜。HRを始めますので、そろそろ席についてくださいね」

 

 

声のする方を向くと、ヨレヨレのスーツを着た男の人が教室へ入って来た。気絶していたクラスメイトたちも、それに気付いて復活する。

 

 

 

彼の名前は福原慎(ふくはらしん)

見た目こそ冴えないおじさんに見えるが、生徒のことを第一に考えられる教師の1人だ。

西村先生と並んで僕たちが信頼している教師であり、「人は見た目によらない」を体現する人物の代表格である。

 

 

「え〜、おはようございます。私があなたたちFクラスの担任の……、福原慎です。よろしくお願いします」

 

 

福原先生がチョークで名前を書こうと黒板に向いたが……、すぐに僕たちの方に向き直る。

 

((((((チョークすらないんだ……))))))

 

この待遇に、僕たちは唖然とするしかなかった。

 

「最初に設備が支給されているか、確認します。何か不備があれば申し出てください。また、必要なものがあれば極力自分で調達して来てくださいね」

 

「せんせー、俺の座布団に綿が入ってないです」

 

「我慢してください」

 

「先生、俺の卓袱台の脚が折れてます」

 

「木工ボンドを支給しますので、あとで自分で直してください」

 

「先生、窓が割れてて風が寒いです……」

 

「良いでしょう。ビニール袋とセロハンテープの支給を申請しておきます」

 

「先生、畳がカビ臭いんですけど……」

 

「ファ◯◯ーズも支給しておきますので、自分で消臭してくださいね」

 

 

この言葉で気付いたが、確かに畳が臭い。ここ数年は間違いなく交換していないだろう。

しかもそれだけに留まらず、教室内を見回すと壁は所々傷が入っていたり、蜘蛛の巣が張ってあったり、落書きも目立っていた。いくらなんでもこれはヤバい。

 

 

「確認は以上でしょうか? よろしければ、自己紹介を始めますよ」

 

 

正直、危険人物が多いこのクラスの連中(アキたちは別だよ♪)は軽く聞き流して置こう。何人か進んで、秀吉の番が回って来る。

 

 

「木下秀吉じゃ。演劇部に所属しておる。誤解のないように言っておくが、わしは男じゃからな!」

 

 

『『『『『なぁにぃぃぃぃッ?!!!』』』』』

 

 

……うるせぇ。僕も含めた仲間たちはみんなそう思った。

まあ、秀吉には双子の姉の木下優子さんがいるから、女の子と見間違うのは無理もないのかもしれないが。

 

「待て! 確かに秀吉は男だと言ったが、女じゃないとは言ってない! つまり、秀吉は男と女のふたつを兼ねる『第3の性別・秀吉』なんだ!!」

 

「その手があったかぁッ!!」

 

「お前、頭良いな!!」

 

『『『『そんな訳ない(だろ)(でしょ)……』』』』

 

 

なぜそんな発想にたどり着くのだろうか。もしバカコンテストがあれば、コイツらは文句なしの優勝候補だろう。

……全然嬉しくないけど。

 

「お主ら、人の言うこと聞いておったか!? わしは男じゃぞ!!」

 

『『『『『秀吉ラブリィィィッ!!!!』』』』』

 

「……とにかく、よろしくなのじゃ……」

 

諦めて席へ戻って来る秀吉。大丈夫だよ、後でみんなで慰めてあげるから。

 

「……土屋康太」

 

次は康太の番だが、やはりというか連中の反応が薄い。仮にもこれから共にするクラスメイトなのに。

ヤツらからすれば、女の子がいるかどうかが重要なんだろうな。

 

「島田美波です。ドイツ育ちなので、日本語の読み書きと、英語がちょっと苦手です。趣味は吉井明久と真境名晴陽をからかうことです☆」

 

「「ちょおおおッ、美波ィ!?」」

 

「安心しなさい2人とも。キリのいいところで止めてるから」

 

自分の自己紹介を終えて、席に戻って来た美波。何だかんだで彼女との付き合いも長い方で、1年生の終わり頃にアキに告白したんだけど、断ったんだよね。……智花の為に。

 

「ふっ……」

 

「晴明? どうしたの?」

 

「こうして見てると、あの時ギクシャクしてたのが懐かしく感じてな」

 

「……そうかも」

 

 

アキが告白を断ってしばらくは、2人の空気が気まずかったのを覚えてる。でも今はこうして、気兼ねなく笑い合えるようになって良かったと思う。

 

「いやっほーい! みんなのサポ役、ノエルちゃんだよー! よろしくね♪」

 

『『『『『うぉぉぉぉぉッ!! ノエルちゃん、俺と付き合ってくれぇぇぇッ!!!』』』』』

 

 

「あなたたち気持ち悪いから、やだ☆」

 

 

『『『『『チクショォォォッ!!!』』』』』

 

ノエルの自己紹介のとき、めっちゃ食い付いたなコイツら。でも全員玉砕されたようだ。それで良いよ、ノエル。

そもそもディセとイヴが許すとも思えないしね。2人に認められているなら話は別だけど。

 

「朝比奈龍季だ。痛い目に遭いたくなきゃ、言葉と行動に気を付けろよな」

 

龍季はそう言ってクラスメイトたちを睨み付ける。雄二と一緒にやられたときのことを思い出したのか、みんな無言で頷いていた。

 

 

「ボクはクルト。クルト・アードラーです! よろしくね!」

 

クルトが愛らしい笑顔で自己紹介する。こう言っちゃアレだが、男の僕でもかわいいと思う。アキたちも、同じことを考えていたらしい。

 

 

『『『『『クルト、ラブリ……』』』』』

 

 

“ギロッ!!”

 

 

『『『『『ヒィッ!!!』』』』』

 

 

ラブコールを送ろうとした馬鹿どもに、僕とアキと晴明と雄二と龍季で睨み付けると情けない声を上げて、その後静かになった。

 

 

「岸田夏海よ。報道部に所属してるわ。あんたたちの秘密はあたしが握ってるから、変な行動をしたら……。わかってるわね?」

 

 

これがハッタリなのは僕たちはわかってるが、夏海は報道部に所属している為、説得力がある。

 

 

「蔵馬晴明だ。漢字は一緒だけど『せいめい』って間違えないように頼むぜ。あと、俺は風紀委員だから迷惑行為を見つけたら取り締まるからそのつもりでな」

 

 

晴明は風紀委員会に所属してる。中学生の頃も所属してるって聞いたけど、その理由が怜と一緒にいたいということを知ってるのは、僕とアキと飛彩くらいだ。

 

「南智花です! 趣味は料理です。よろしくお願いしますね♪」

 

「南さん、是非俺に料理を……」

 

「いや、俺の方に……」

 

「何を言ってる! それは俺が……」

 

馬鹿どもが騒ぎ立てると、智花が戸惑っている。この様子に僕たちは呆れ果て、アキは殺気を放っていたので落ち着かせようとしたとき。

 

「ごめんなさい。わたしは下心丸出しの人たちとは関わりたくないです。そして、あなたたちに料理を作ることもありません」

 

 

『『『『『そんなぁ……』』』』』

 

 

きっぱりと言う智花に落胆するクラスメイトたち。残念でもないし当然だ。いきなり告白まがいのことをしたら拒絶するに決まってる。アキの方を見ると、安心したような表情をしていた。それを見た智花も優しく微笑む。

2人がくっつくのはいつだろう……。そんなことを考えていると、今度はアキの番になった。

 

 

「吉井明久です。僕のことは気軽に“ダーリン”って呼んでくださいねッ☆」

 

『『『『『ダーーリーーンッ!!!!!』』』』』

 

((((((ふ、不愉快だ……!!))))))

 

「……ダーリン……」

 

野太い声の大合唱に僕たちはこう思った。もちろん、言ったアキ(本人)も。智花は恥ずかしそうに、聞き取りにくい音量で言ってた。

 

「失礼、忘れて良いよ……」

 

「……アキ」

 

みんなを代表して、僕がアキに問いかける。

 

「冗談のつもりだったんだけど、まさか乗って来るとは思わなかったんだ。ごめん……」

 

「良いんだよ。でも次からは気を付けてね?」

 

「うん……」

 

次は僕の番だね。

 

 

「真境名晴陽。1年間よろしく。僕の大切な人たちに手を出したら……」

 

“ビッ!!”

 

親指を上げて、その指で首を掻っ切る仕草をして見せる。

 

「コレだから、覚えておいてね♪」

 

『『『『『わかりましたぁッ!!!!!』』』』』

 

 

こう言っておけば大丈夫かな? でもコイツらは物覚え悪そうだしね。まあ、そのときはそのときだ。こんな風に考えて自分の席に戻ったときだった。

 

 

“ガラガラッ”

 

 

「「「あの……。遅く、なりました……」」」

 

その言葉と共に入って来たのは、姫路姉弟……姫路瑞希(ひめじみずき)姫路和希(ひめじかずき)、そして宵宮グループのお嬢様……宵宮蝶影(よいみやちかげ)だった。

 

 

See you next stage……




「今回は最初が美波で、最後の方で姫路さんが読者様のオリキャラと登場したね」

「彼らに限らず、送って頂いたオリキャラたちは少しずつ出番が巡って来るから、今後を楽しみにしてくれたら嬉しいぞ〜」

「今日はここまで。また次回に会おうね!」

「シーユー!」




明久「自己紹介の最中、新たにやって来た姫路姉弟と宵宮蝶影にFFF団は舞い上がった。
そんな彼らを尻目に、僕は雄二に試召戦争を起こすことを持ち掛ける。すると、彼も戦争を起こすつもりでいたので万事OKと思ったら……。
……ハル! なんで反対するの!?」


明久「次回ッ!『バカとテストと召喚獣withグリモア!』、『提案』。 Let's go……fight!!」
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