の剣士の物語   作:すぴかさん

3 / 16
pixivと同時投稿です。

読むに当たっての注意事項はタグに書いてある通りです。


メディキュボイド
プロローグ~事故と記憶と少女~


 ──やめろ。来るな。

 

 そう願ってもトラックは迫ってくる。

 

 ──止まれ、止まってくれ!

 

 そう願っても止まらない。

 

 ──俺は、死ぬのか。

 

 その瞬間、轟音とともに俺の意識は途絶えた。

 

───────────────

 

「患者は桐ヶ谷和人くん14歳中学2年生、頭部を強打しており意識不明、その影響か左目にも異常がみられます。」

 

 次に聞こえたのはそんな声とサイレンの音。

 事故に遭った、それだけは覚えている。それより、桐ヶ谷和人って誰だろう(・・・・・・・・・・・)

 そしてまた、意識が薄れて行く。

 

───────────────────

 

次に目が覚めたとき、今まで生きてきた14年間の記憶が無かった。病院にいるということは分かったが、何故病院にいるのか、家族や友人の顔、名前、そして───自分の名前すらも、何も覚えちゃいなかった。

 

 記憶が無くなっていることに家族や医者たちが気が付くと、俺は別の部屋に連れていかれた。

 その時、家族だという30代くらいの女性と俺と同じくらいの女の子が何か言っていたけど、何を言っているのか良く分からなかった。

 その部屋は無菌室で、中には大きなベッドと、その上に大きな機械があるMRIのようで全く違う物が置いてあった。

 この装置は"メディキュボイド"といい、俺の他に一人だけ、被験者がいるという。

 

 俺はそこに寝かされると、機械を頭に装着された。

 そして一言、俺は言葉を発する。

「リンク・スタート」

 

 そして、意識は現実から離れ、仮想空間へと飛ばされる。

 

 ──それは、西暦2024年11月5日の事だった。

 

──────────────

 

─メディキュボイド仮想空間内・桐ヶ谷和人用プライベートルーム─

 

「ここ、何処だ?」

 俺は気が付くと、真っ暗な空間にいた。暫くすると、色々なモニターが表示され、外の様子や、インターネット等を見れるようだ。

 しかし、そのモニターの左下、良く分からないアイコンがある。そこには、

「Private Room Yuuki Konno」

 と書いてあった。

 

「もう一人の被験者の部屋…か?」

 現在時刻は午前11時35分。夕方の5時位までは好きにしていていいと言われたので、何もやることがない。

 暇なので、行ってみることにする。向こうに都合があれば帰るとしよう。

 アイコンをタップすると、俺は青い光に包まれた。

 

────────────────

 

─メディキュボイド仮想空間内・?????用プライベートルーム─

 

???side

 

「ひーまーだー!」

 何もやることがない。暇、暇すぎる。明日の正式サービス開始に備えてネットサーフィンでもしようと思ったけど、殆ど漁ってしまったので調べることもない。

「うがーー!!!…ん?」

 

 急に視界の左下にアイコンが現れた。書いてあるのは、

「Private Room Kazuto Kirigaya」

 

 …きりがやかずと?

 誰だろう?メディキュボイドにはボクしかいない筈なのに…ん?

 

「Kazuto Kirigayaから入室希望メッセージが届きました。入室を許可しますか?」

 

 …暇だし、許可っと!

 

 その時、青い光と共に、人が現れた。

 

 和人side

 

 青い光が収まると、そこはさっきと同じ暗い空間だった。だが、目の前に黒く艶のある髪を肩で切り揃えた1つか2つ位下であろう女の子がいた。

 

「初めまして。突然訪ねてすまない。俺は桐ヶ谷和人…と言うらしい。君は?」

「らしい?」

「俺、今までの記憶がなくて…それでメディキュボイドに…」

「…そっか。ボクは紺野木綿季。宜しくね、和人くん!」




プロローグですし短いですよね…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。