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プロローグ~事故と記憶と少女~
──やめろ。来るな。
そう願ってもトラックは迫ってくる。
──止まれ、止まってくれ!
そう願っても止まらない。
──俺は、死ぬのか。
その瞬間、轟音とともに俺の意識は途絶えた。
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「患者は桐ヶ谷和人くん14歳中学2年生、頭部を強打しており意識不明、その影響か左目にも異常がみられます。」
次に聞こえたのはそんな声とサイレンの音。
事故に遭った、それだけは覚えている。それより、
そしてまた、意識が薄れて行く。
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次に目が覚めたとき、今まで生きてきた14年間の記憶が無かった。病院にいるということは分かったが、何故病院にいるのか、家族や友人の顔、名前、そして───自分の名前すらも、何も覚えちゃいなかった。
記憶が無くなっていることに家族や医者たちが気が付くと、俺は別の部屋に連れていかれた。
その時、家族だという30代くらいの女性と俺と同じくらいの女の子が何か言っていたけど、何を言っているのか良く分からなかった。
その部屋は無菌室で、中には大きなベッドと、その上に大きな機械があるMRIのようで全く違う物が置いてあった。
この装置は"メディキュボイド"といい、俺の他に一人だけ、被験者がいるという。
俺はそこに寝かされると、機械を頭に装着された。
そして一言、俺は言葉を発する。
「リンク・スタート」
そして、意識は現実から離れ、仮想空間へと飛ばされる。
──それは、西暦2024年11月5日の事だった。
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─メディキュボイド仮想空間内・桐ヶ谷和人用プライベートルーム─
「ここ、何処だ?」
俺は気が付くと、真っ暗な空間にいた。暫くすると、色々なモニターが表示され、外の様子や、インターネット等を見れるようだ。
しかし、そのモニターの左下、良く分からないアイコンがある。そこには、
「Private Room Yuuki Konno」
と書いてあった。
「もう一人の被験者の部屋…か?」
現在時刻は午前11時35分。夕方の5時位までは好きにしていていいと言われたので、何もやることがない。
暇なので、行ってみることにする。向こうに都合があれば帰るとしよう。
せ
アイコンをタップすると、俺は青い光に包まれた。
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─メディキュボイド仮想空間内・?????用プライベートルーム─
???side
「ひーまーだー!」
何もやることがない。暇、暇すぎる。明日の正式サービス開始に備えてネットサーフィンでもしようと思ったけど、殆ど漁ってしまったので調べることもない。
「うがーー!!!…ん?」
急に視界の左下にアイコンが現れた。書いてあるのは、
「Private Room Kazuto Kirigaya」
…きりがやかずと?
誰だろう?メディキュボイドにはボクしかいない筈なのに…ん?
「Kazuto Kirigayaから入室希望メッセージが届きました。入室を許可しますか?」
…暇だし、許可っと!
その時、青い光と共に、人が現れた。
和人side
青い光が収まると、そこはさっきと同じ暗い空間だった。だが、目の前に黒く艶のある髪を肩で切り揃えた1つか2つ位下であろう女の子がいた。
「初めまして。突然訪ねてすまない。俺は桐ヶ谷和人…と言うらしい。君は?」
「らしい?」
「俺、今までの記憶がなくて…それでメディキュボイドに…」
「…そっか。ボクは紺野木綿季。宜しくね、和人くん!」
プロローグですし短いですよね…