プロローグ
友人がチンピラに囲まれていたらどうするか?私の場合は逃げ出した。
私は剣道を真面目では無かったにせよ小学校の頃近所の道場で習っていて、さらに同じ中1男子の中でも身長は平均だが運動神経は一歩抜けていた。成績だっって…まあ、機転は利く方だと自負している。
だからこそ、その時泡を食って逃げた。
その友人は3人のガタイがいい男達を一瞬で吹き飛ばしていた__素手で。いや、暗かったから曖昧だがなんだか妙な手袋をしていたかもしれないが、問題は彼が木刀も竹刀も持っていなかった事だ。
あいつとは道場で知り合って、今は同じ中学に通う一年生だからあんなコト無理だとはっきり分かる。いくら剣道の心得があっても武器無しで、いや武器有りでも、体格差のあるやつらを同時に何人も浮かせるなんてありえないだろーが。達人かなんかなの?いや師範代でも怪力がないと出来ないだろう。あ、師範代って剣道を私達に教えてた壮年の男性で、かなり怖い、いや強い。
それはともかく…奇妙な出来事が起こった、ということだ。奇妙といえば件の友人は先月辺りから様子がおかしくて、人が変わったようで__つまり私はマズイものを見た、と判断した。友人(仮)がヤバイ奴だと、しかもそのヤバイトコをみちまった、と。
戦略的撤退も宜なるかな。
勿論、戦略を立ててから突撃すると、A駅の改札につく頃足をゆるめながら私は誓った。
この切っ掛けを、無い方が良かったと思わないでもないが、これは、知らない事・可能だと思えない事に触れるには、必要だった。特定の日に死ぬ、というパターンでも代用が効いたようだが、それは私が入れ替わるだけだし…
私が、近未来的な兵器を使い、殺し合いに参加する発端はこんなものだ。
中一から一度も死なずに生き残り(死んでも味方に生き返る対象に選ばられた可能性も高めだったろう)、友人もカノジョもそこそこ作りつつ大学生まで来れたのは、運だけじゃないと思う。
例えば、冷徹さも要るだろう。遠回りしたが、これが言いたかったんだ。さっきの話は友人を見捨てた訳じゃないけど、君は次回の星人との殺し合いで、トモダチでも家族でも見殺しにする事を視野に入れておく方がいいよ。自分の家が制限範囲に入る事もあり得るし。
まあ兎に角、君は鈍くさいから、隠れて遠くから星人を狙撃した方がいい。体育の授業で一緒だったの、気付いているか?君は、強い星人が来たら生き残れそうに無いなと思う。
さっさと100点を取って、これ関係の記憶を捨てて日常に戻る事を勧める。
私、はこれが日常だ。知らないと危険な事もあるし、生き残り続ける確率も高いから、老人にでもなったら記憶を捨てるかも。
最近、戦いのルールが少しおかしくなってるけども…。
因みにこれが初投稿です。