テストかゲームか戦争か   作:シューズ

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やりこんでlv.を上げる

 

目出し帽をベッドに腰掛けたまま右手で調整する。!転送だ、前回の味方はまだ来ていないみたいだな、黒球が鎮座する部屋を見回しつつ未だ此方に来ていない左手の重力銃の感触を確かめる。

 

意識を部屋の中に戻す。

 

「また出て来たぞっ」

 

「なにあれ…?」

 

「おひさ~」

 

ん?あれって…

 

「ビーノ、だったっけ?スーツは?」

 

呼び出しの前兆は伝えたよな?…死にたいのか?

 

「いやあ、そのお、忘れちゃいましてえ、予備とかあるかな~ってぇ」

 

「…持って帰ったなら、ここには無いと思うが、1人1着だと思うし…」

 

かなり拙いんじゃないかないか?黒球が用意してくれるか…?

 

「ねえ、あなた達これどういうことなのか知ってるなら説明してくれません?」

 

「はあー…全員揃ったらやる事を簡単に話す…あの、クロダマ、さん?ビーノの分のスーツを出してもらえたりしませんか?」

 

予備のスーツが欲しいと思っても出してはくれない様だったが、今回のケースはどうだ?

 

「え、どうしたんっすかラッキーさん」

 

お、ソウか。

 

「ビーノが忘れ物した」

 

「はい?あ、スーツ忘れたの!?マジヤバくね!?」

 

「よ、予備の分出してくれるっしょ?」

 

「黒球が開いて無かったら諦めるしかないんじゃないか?」

 

…生存も。まあ生き残れないと決まった訳じゃないが。

 

「えーっあれないと全然動けないし__」

 

黒球がワンフレーズ曲を流す。

 

 

もう見慣れた表示が出るが特に読まず、ヤマダ先輩を探す__いた。

 

「先輩、こんばんは。声掛けて下さいよ」

 

「よう、いや、騒いでたからさ」

 

まだ騒いでるが。

 

「スーツ忘れたみたいで__」

 

「おい、これどういうことだよ、説明してくれよ!」

 

面倒だな、毎度。右手で柄を引き抜き刀身を伸ばして5度素早く振るう。

 

「直ぐに怪物と強制的に戦わされる!武器は持たなくても良いが、そこの黒球の後ろのケースにそれぞれの服が入っている!それは着てもらう!」

 

どんなやり方が効果的か、考えるのは楽しいが実際にやるのは未だに気恥ずかしいな…

 

罵声などを無視して__だよな、やっぱり__ヤマダさんにゆう。

 

「後はお願いしますね、ケンタさんも説明よろしく!」

 

名前合ってるっけ?スーツを着ていない掴みかかって来た1人を避け、右側の追加兵器の部屋に入る。

 

 

端末を操作する。重力銃はいらないが飛行バイクはちゃんと選択して、と。ドアが開く音がする。まだ文句でも言いに来たのかよ、いい大人が__

 

「あ、あのお」

 

ビーノか。矢張りスーツは持って無いみたいだな__

 

「スーツ新しく出して貰えなかったんですけど、どうしたらいいかなって」

 

私に言われても…。

 

「銃ぐらいは持って行けばどうだ?」

 

持って無いみたいだし。

 

「その、乗り物一緒に乗せてくれませんでしょうかっ!」

 

その発想は無かった、が。

 

「私にメリットが無い。それに、点を稼ぎたいから速度を出すつもりだし敵に近付く、危険だと思うが」

 

「武器を今回は持って行かない、次からはトドメをさせるよう手伝う、速度はちょっと今回は気にして欲しいけど…わ、わた、んんっ、カラダ触っていいから!」

 

そんな顔赤く__青い線が奔り出している。

 

彼女の腕を掴む。日野さんとはキスしかしていない、エロイことしてやろうか__

 

 

青い一瞬の光。

 

 

もう初夏だが外なら夜は涼しいな。

 

「うわっうわ__」

 

「乗せてやる、切り替えろ」

 

私も切り替えないと__重い左手を持ち上げ地図を見る__操作すると、敵は1箇所に纏まっている__好都合だ。「えっほんと!」

 

「こい」

 

バッグを右肩から下ろしながらすぐ近くの飛行バイクへ向かい、頭を下げて内部に入り、座席に引っ掛けて紐を短くし重力銃を突っ込む。跨ると、っ!…直ぐに彼女が後ろに座り抱きついて来た。しなやかな体、落ち着け__

 

「ヤマダさん!透明になってるか教えて下さい!」

 

左腕の地図のボタンを押す。内部の画面に触って__

 

「うん?ああ、なってるよ!」

 

ビーノ?スーツ無しでも透明化は及ぶのか__というかヤマダさんには透明に、周波数の変更をしてないから声が届いてない。

 

「先に行ってます!」

 

 

小さい画面の1つを操作し急上昇する。

 

「きゃっ、やるなっつ!」

 

舌を噛んだのか?地図を見ながら言う。

 

「手を離すなよ」

 

建物の上空を移動する。

 

 

地図上で青い光点が赤い光点群を追い越す__右手を持ち上げるようにして体を倒し飛行バイクを旋回させながら下へ__あれか。背中に体が押し付けられる。ぶつかって行くのは__流石に止めておくべきか。左手を離しバッグから重力銃を取り出し、旋回を続けながら4足歩行の怪物達に向け横に倒して突き出し、引き金を繰り返し引き始め、上に突き出す小さい画面を見ながら照準の合っている場所を少しずつずらしてゆく__鈍い音と共に怪物達が潰れだす__重力銃で1発か__撃ち続ける。ヤツラも動くが、重力銃は範囲攻撃している様な物だ、混乱している様にその場で動き回るだけでは入れ食い状態だ__

 

 

視界の敵を一掃し、飛行バイクの高度を上げ、地図を見る。小さく円を描く青い光点の外側に離れて行く様に赤い光点が5つ__青い光点の塊に近い方は後回しだ__

 

「移動する!」

 

「もっと気を遣いなさいよぉ!」

 

爪を立てようとしてもこっちしかスーツを着ていないから無駄だが?

 

 

 

 

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