黒球の白文字の表示が薄れて消える。
「3番に対応している顔のリストを出してくれ」
黒い画面が反応し、沢山の四角い枠が、似顔絵みたいなモノが整列して表示される。死んだ順に左上から横へ、1段下がってまた右から、と並べられている筈。だから、スグルはキノシタさんの後に、私が逃げた後死んだらしい。その後に2人。100点経験のあるキノシタを再生して、新人には脅してでも強化スーツを着せ、全部、時間稼ぎになっただけ…かあー。
見ていないが、湊は左側の壁際に立っている。寄りかかっているかもしれない。彼女を再生させて、恩を着せる、というか利用し合うのは、3年?
次、如何する?新人は強化スーツを着せられる。星人が充分いれば私も湊も15点以上取れる。新人、達?の引率は無しだな。今回と同じ位に強い星人なら…装甲服以外も使って、全種類全部直撃させる、とか。100点までいったら、2番を選ぶべきだろうか。
「もう今日は帰りましょう?」
星人の点数を戦う前に知りたい_
振り返る。両目を伏せ背中を壁に預けて脱力して、疲れて見える。転送で肉体的には万全に戻っているけど、まあきつかったし、私も怠い。装甲服、ガトリングガン、ロケットランチャー、重力銃を持って帰りたいけど…
「悪い、追加兵器を持ち帰るの、手伝ってくれるか?」
「ちょっと?」
眼を上げ睨まれる。
「な、に?」
どもった…黒目が私から逸らされる。
「あなたの、友人が、あなたと命を交換したのよ」
誰が?君だろう私を助けてくれたのは_意外だった_頼まれた?
「…」
黙るなよ、教えてくれ__苛つきを抑えないと。
殺し合いの場に居合わせた、偶然居るだけの、盲目の人々。星人も私達側も透明人間だ。
_敵を視認 飛行バイクの高度を上げ、機体を大きく左右に振る。
家族との団欒よりずっと時間がかかりそうだ…。ハンドガンと繋いだラップトップには、40点と表示される。キタミさんには悪いのだけど、死んでコレに参加してくれてて有難いな。
宙から落とされる前に前衛を連れておく方がイイだろうな。数十mあるビルを避けながら転送地点へ旋回する。
そこそこの経験がある味方達が見える。湊は、戻ってきてないか
路面に近付く。透明化も、味方には見える様にする。
「ちょっと手間取ると思う!」
再度接敵。攻撃は避けられるし、座席の両脇の2つのバッグと装甲服の上から腰に巻いたバック、殺人を厭わなければ全て安全に試せる。
個人で弾幕を張る。
ガトリングガンと重力銃で足止めになり掌のレーザーだと1、2発で殺せる。深夜でも多い通行人は電灯の下で潰れたトマトみたいに星人とも混ざり…カラフルだ。
これは時間掛かる__表示が無い!?制限時間も地図も映らなくなっている_いつからだ?さっきまでは、いや数分前までは機器も使え、いや周波数変更は未だ機能している__左腕を装甲腕に滑らかに入れ直す。
大学のレポートは溜まるんだもんなあ、生きて帰って作文か、両手で別の個体を狙ったり脳が乾き始めてる気がする__し明後日の二十歳の誕生日おめでとう私!一足先に100点メニューから1つどうぞ、ってか?3番でスグルを蘇らせるなら、3回目になる…いい加減に装甲服より上の兵器が何か凄く気になってきたんだよなあ。
星人は、硬軟入り混じる、光沢のある痣が散った表皮が胴体と四肢の一部を覆っている。層状で灰色の下に白、その下に水色の層がある。重力銃の効果範囲の淵でキレイに断面が出来れば分かり易いだろうに、そう出来たら素早く殺し尽くせたかも__