テストかゲームか戦争か   作:シューズ

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第62話

 撃った後の結果を確認せず飛行し続ける。止めを刺しに戻る余裕は無いし…つい振り返ると羽の生えた小人、キューピットの像が複数、まだ追いかけてきている。

 

 重力銃以上の兵器の使用者が全然居ないが、爆弾は一瞥して分からないから兎も角、兵器を手放したか殺されたか。数が少ないにしても、大規模な破壊痕が、複数の家屋や道が纏めて抉れた様な地点が無さすぎるんじゃないか?

 

 飛んでいる奴は、星人以外には私しか見当たらない。多分そのせいでキューピットの石像みたいなのが沢山追いかけて来るし、向こうは遠距離攻撃はしてこないがひと纏めに殺せない分逃げ回り続けざるを得ない。後ろに撃つのは装甲服の腕部分が邪魔で体を横に開かないといけなくて面倒くさい。

 ハンドガン型を左手で飛行バイクの開けた面に次々と向けて撃ちまくる。足と右手で、飛行する小さな星人の数が少ない方へと進行方向を変えていく。

 全速を出さなくても振り切れはするだろうが、あまり速く飛ぶと、制限範囲があれば警告音に反応する前にはみ出して死にそうで怖いし、星人の数はどんどん減らして行きたいから、このままで行くか。ガトリングガンを使えば早く終わるだろうが地上の人達にも大量に当たりかねないし…時間制限、あるのだろうか?無いのではないかと思うけれど…。

 家の屋根を掠める高さから上がり過ぎない様に、地面ギリギリと空を、町を移動しながら行き来していく。道の上に立つ巨人の星人にも攻撃するにはこれぐらいがいい。巨人の長い腕が振り回されようが、すれ違いざまであっても避けられている。巨人の方はあまり狙いを付けなくても当てられる。周囲に戦う味方がいても、私の方の誤射があろうが数発は強化スーツなら耐えられるし配慮しなくてもいいだろう。

 

 巨人の腕をくぐり、飛び上がって屋根を越えつつ後ろにテキトーに撃つ。重力銃を持っている奴が居たし巻き込まれない様あの巨人達は放っておこう。私を見て寄ってきた飛行型に代わりに狙われたら悪いけど、新しい小さい羽付きの群れが幾つも一帯をうろついているみたいだし…私の責任はそこまでない、といいな。あ、またぞろぞろ来た。虫みたいだな。巨人との比較もあるし。

 

 道沿いに飛ぶ。正面に巨人_撃つ、腕が来る_頭を飛び越す_破裂音が後ろからする。左側に向かい屋根を飛び越して行く。前後左右のキューピットども以外にも眼下の巨人達に射撃する。

 斜め前の両側から剣を掲げた天使が__キューピットより大きい_真上へと機体を引き起こす。上体が後ろに倒れそうになる。振り返ると羽の生えた巨人が2体、布を巨体の周りにたなびかせながら剣を片手に此方に突き出している。届かないな。距離が開いていく。羽で巨人が速く飛べる訳ないな、小さい方の星人でも飛行バイクには追いつかないのに。向きを反転して急降下する。目立ったのだろう、街中から小人どもが飛び立ち_あれは後だ。2体の天使に連射する。

 

 天使の立つ屋根から距離を取って4本離れた通りに下り、地面付近を道沿いに飛ぶ。大量の星人に1度に狙われるのは嫌だし、これで分散すればいいんだが。

 

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