雷児は奴らが動きだすのを待っていた。聖王のゆりかごが動いたってことは奴らが活動を開始をしたということと同じだからだ。
六課の方は移動戦艦としてかつて活躍をしていたアースラを引っ張りだしてきた。現在はその改良をしており雷児は空を見ていた。
「カラレス・・・・・・」
「アレイか?」
彼は振り返ると立っていたのはギンガことアレイ・レーメルンだ。彼女は雷児の隣に座り空を見ていた。
「懐かしいわね。こうして一緒に空を見ていると・・・・・・昔のことを思いだすね?」
「あぁ、こうやって二人で夜空を見ていたっけ?」
「えぇその通りよ。ねぇカラレス大丈夫?」
「大丈夫だ。ヴィヴィオを助けるさ・・・・・・絶対にな・・・・・・」
雷児は一度彼女の方を見てから空を見上げていた。かつて戦った敵ともう一度戦うために決意を新たに固める。
次の日 雷児ははやてのところに来ていた。
「はやて頼みがある。」
「なんや?」
「ヴィヴィオ奪還の時にリリアを貸してほしい。」
「リインを?」
「そうだ。あいつを助けるにはリリアの力が必要と判断をしたからだ。」
「わかったで、でもなライ君これだけは言わせてほしいねん・・・・・・」
「なんだ?」
「絶対にうちらのところへ帰ってくること・・・・・・それが隊長としての命令や。」
「・・・・・・わかった。」
彼は振り返り隊長室を出ていく、彼は出た後につぶやいた。
「すまないはやて・・・・・・その約束・・・・・・守れないかもしれない。」
彼は呟いてから部屋を後にしてララを見ていた。
「ララ、俺が何をするかわかっているか?」
【・・・・・・あまり考えたくありません。ですが私はマスターと共にいつまでも一緒です。それが私があなたを守れなかった私の使命でもあります。】
「ありがとう。」
雷児は左手に装着をして警報が鳴ったの気づいて隊長室へと行くと全員がそろっていた。
「皆聖王のゆりかごが動いたで、しかも厄介なことにプロトゼロシリーズまで導入をしてきた。作戦はライ君となのはちゃん、ヴィータは聖王のゆりかごに突入をしてもらうで?」
「いや待てはやて・・・・・・突入をするのは俺とヴィータとシグナムだ。」
「え!?」
「・・・・・・なのは、お前はフェイトと共に街を守ってほしい。おそらく奴は中にいると俺は考えている。」
「奴ってアグレスって奴が?」
「そうだ。だからこそ俺は行かないといけない。」
「なら私も!!」
「駄目だアレイ、お前はスバルたちと共に地上を頼む。」
「カラレス・・・・・・」
機動六課は聖王のゆりかごを止めるべくアースラに搭乗をして今飛び立っていく。そして発進ゲートでカラレス事雷児はバリアージャケットを纏っていた。
彼はいつでも飛びだせるように構えている、すでにアオナたちは彼の中に入っておりリリアも雷児の中に待機をしていた。
『カラレスさま・・・・・・』
「これが最後の戦いでもある。ヴィヴィオを・・・・・・いやオリヴィエを救うためにな。」
地上の方ではアレイやアキラたちがプロトゼロシリーズと激突をしていた。
「おりゃあああああああああああああ!!」
スバルはリボルバーナックルを回転させてプロトゼロシリーズの一人ナックラーと交戦をしていた。
お互いに接近戦タイプためスバルの攻撃を受け止められていた。
「甘いぞゼロセカンド!!」
「その名前で呼ぶな!!私はスバル・ナカジマだ!!」
一方でティアナの方もプロトゼロシリーズの一体シノビと交戦をしている。彼女はクロスミラージュを使い光弾を放つがシノビは手裏剣で攻撃を相殺をして刀を抜いて彼女に切りかかる。
「ぐ!!」
「死ね・・・・・・」
「死んでたまるかあああああああああああ!!」
そしてエリオとキャロはエイリンとケイラのコンビと交戦をしていた。
「敵ターゲットロックミサイル発射。」
「フリード!!」
『ぎゃおおおおおおおおおおおお!!』
ケイラの放ったミサイルをフリードを使って相殺をしてエリオはストラーダを使ってエイリンと交戦をしていた。
「ちぃ厄介だぜお前!!」
「それほどでも!!でああああああああああああ!!」
エリオが振るう雷撃の槍がエイリンのボディにダメージを与えていく中ギンガとアキラは自身が戦ったアリウスと交戦をしていた。
「この野郎!!」
「あまいっす!!」
アリウスがふるった槍をカナをソードモードに変えたアキラが受け止めてそこにギンガが接近をして彼女のお腹を殴り飛ばした。
「ぐふ!!なんていい威力をしてやがる・・・・・・ゼロファースト・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
なのはとフェイトは彼女たちの成長を見ながらも戦闘機人と交戦をしていた。二人が戦っているのはプロトゼロその人だ。
彼は両手の装甲を展開してガトリングを掃射二人は回避をしてアクセルシューターとプラズマランサーを放つ。
「さすがエースオブエースと金色の執務官と呼ばれるだけある。」
「あなたたちの目的は何?ヴィヴィオはどうしているの!!」
「ヴィヴィオ・・・・・・その子ならあの聖王のゆりかごの中にいる。といっても俺達は自由になれないがな・・・・・・」
「どういうこと?」
「アグルス・・・・・・奴によって俺達は自分の意思でこうやってしゃべったりしているが体の方は奴がコントロールをしているからな。またか!!」
彼は両手を前に出すと拳が飛んで行きロケットパンチが放たれる。一方で聖王のゆりかごの中に入った雷児、ヴィータ、シグナムの三人。
「二人とも気を付けろよ?」
「あぁカラレスお前もな?」
「主ご無事で!!」
「おう!!」
お互いに任務を果たす為に三人は向かっていく、シグナムとヴィータはエンジンを破壊するためにカラレス事雷児はヴィヴィオ事オリヴィエを救うために・・・・・・そして雷児は次々に襲い掛かってきたガジェットたちをブレードモードにしたララを構えて切り裂いていく。
「・・・・・邪魔をするな!!」
彼は走りそのまま扉を蹴飛ばした。
「ほーうよく来たな加藤 雷児・・・・・・いやカラレス・ランズ!!」
「・・・・・・その声は二度と聞きたくなかったな・・・・・・アグルス!!」
ララを構えながら雷児は見ていた人物こそ、自分たちの生活の平和を壊した張本人だからだ。
「また会えてうれしいよカラレス!!さぁ貴様の持っている夜天の書を俺に渡せ!!」
「ふざけるな!!戦いを広げようとしたお前なんかにこの本を渡すつもりはない!!悪いがお前を止めてヴィヴィオを連れて帰るだけだ!!」
「ふん貴様にしては悪い判断をしたな?見るがいい・・・・・・私が新たに手に入れた力をな!!」
するとアグルスの姿が一瞬で消えた。
「何?」
彼はあたりを見ていると
「後ろだ。」
「なに!?ぐあ!!」
突然として後ろに現れたアグルスの蹴りを受けて雷児は吹き飛ばされる。彼は頭を振りながら夜天の書を開いて魔法を出す。
「プラズマシューター!!」
放たれる電撃の弾がアグルスに向かって放たれる。
「バリアー!!」
だがその攻撃も彼が張ったバリアーにふさがれた。雷児は驚いているがもしやと思いスピード形態へと姿を変えて彼に接近をする。すると彼のスピードが上がり雷児は確認をした。
「お前・・・・・・戦闘機人だな?」
「流石だなカラレス・ランズ、スピード形態になったのは私が貴様のスピードについてこれると思ったからだろう?その通り!!素晴らしいよプロトゼロシリーズを復活させてから私自らも改造をしてね。最高だよカラレス・ランズ!!これで貴様を殺して私は世界の王となる!!」
「ふざけるな・・・・・・何が王様だ笑わせる!!」
「まぁいいさ、貴様の相手は彼女がしてくれるさ。」
「彼女だと?」
雷児は玉座の方を見るとヴィヴィオがいた。
「ヴィヴィオ!!」
「来ないでおじさま!!体が勝手に!!」
ヴィヴィオ事オリヴィエは大人形態へと姿が変わり拳を雷児のおなかを殴った。
「が!!」
彼は突然の攻撃を受けて吹き飛ばされて壁にめり込んだ。その様子をアグレスは笑っていた。
「あっはっはっは!!驚いたかねカラレス・ランズ。今の彼女は私の制御化にある。彼女の体の自由を奪い貴様を殺させる為にな!!」
「・・・・・・・・・やはり貴様は変わっていないな・・・・・・アグルス。」
「何?」
彼はボロボロの体のまま立ちあがり、ギガライノスとギガフェニックス、さらにはアギトにアオナ、ナハトにリリアが現れる。
「お前は昔からそうだ、他人を蹴り飛ばし自らの地位を脅かすものがいたら殺してさらには俺達の生活を壊した。そして何よりもアレイを狙っただけは許せないな・・・・・・アギト、アオナ、ナハト、リリア!!」
「はい!!」
「あたしも許せねぇ!!」
「貴様だけは絶対に許さん!!」
「主!!」
「あぁ!!いくぞ!!」
「「「「「ユニゾンイン!!」」」」」
彼らの体が光りだして彼のバリアージャケットの色なども変わり背中に黒い翼が生えてそこから赤と青の色の翼に変わっていく。
髪の色は白色に変わり、さらにはギガライノスたちも光りだす。
「『『アーマーイン!!』』」
ギガライノスとギガフェニックスもパーツに分離をして装着されて行き雷児は目を開ける。
「な、なんだその姿は!!」
「教えてやるよ。てめぇは・・・・・・俺を怒らせた!!」
次回「最後の決戦!!雷治対アグルス」
「これで終わらせるアグルス!!」