足して2で割ると丁度いい…何てことはない 作:幸運のたい焼き屋
「リサちゃーん!友希那ちゃーん!帰ろー!」
「あ、すぐいく!ほら、友希那も」
「…えぇ、そうね」
「…友希那、やっぱり苦手?」
「言わなくてもわかるでしょ…」
「あはは…」
そう、彼女…須脇琉杏がこの羽丘女子学園に転校してきたのはあと二週間で夏休み!って言うわけのわからない時期だったんだ。
普通休み明けとかだよね?クラスの皆もかなりざわついてたし。
あ、ちょっとそのときの話をしよっか。
たしかそのときは…
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「友希那!転校生が来るんだって!」
「もう聞いたわ。それにしてもこんな時期に転校する何て変わってるわね」
「そうだよねぇ…」
やっぱり転校生が来るってなると皆、気になるよね。アタシもそうだし。せっかくだから仲良くなりたいな~って友希那に言ったら
「リサはすぐになるでしょ」
って言われちゃった。それにしても即答過ぎない?アタシだって合わない人はいるし別にそんなすぐに仲良くはならないと思うけどなぁ。
「それはリサちーだから!」
「そっか。…って日菜!?」
「あはは!おはよー」
「おはよう!もー、驚かせないでよ!…って言うかさらっと心読まないで!」
「リサちー分かりやすいんだもん」
だからって…。我が校が誇る天才は違うなぁ何て思っちゃったり(日菜は別格だけど)。
「友希那ちゃんもおはよっ!」
「おはよう。相変わらずね」
「友希那ちゃんもねー」
あ、もうこんな時間か。そろそろ行かないとね!
「二人ともーそろそろ時間だよー」
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「それじゃあ、また後でね」
「えぇ」
毎日いるけどやっぱり教室の中って落ち着くよね。聞きなれた声で満たされてるし何かワクワクする。ウチのクラスは一部分キラキラしてるところがあるけど。
「…どんな子だろうなぁ」
どこから来るのかな。運動部かな。ダンス部に誘ってみようかな。音楽は好きかな。おしゃれ好きかな。
聞いてみたいことがたくさんある。何でこんなにワクワクしてるんだろ。小学生の頃に戻ったみたいだ。あぁ、楽しみだ。
教室のドアが開き担任の先生が入ってくる。さっきまでの騒音が嘘のように静まり返る教室。
「皆も知ってると思うけど今日から転校生が来ます」
先生の一言で再び教室を満たすクラスメイトの声。
「入ってきてください」
そう呼ばれ入ってきたのは黒髪ショートカット、軽く焼けた肌、運動部です!と言わんばかりの見た目をした子だった。でも、誰かににてる気がする…。
「軽く自己紹介をお願いします」
「はい!僕の名前は須脇琉杏。愛知から来たんだ。よろしくね!」
一瞬にして静まり返る教室。当の本人は…
「あれ?僕、変なこと言った?」
何て言ってるけど
(((僕っ娘かい!!!)))
ってクラスの皆は思ってるよね。アタシも少しビックリしたし。
「須脇さんは、先程言っていたとおり愛知県の高校から来ました。分からない事が多いと思いますので皆さん助けてあげてください。」
「気を付けてるけどたまーに方言出ちゃうかもだから許してね!」
この子すごいコミュ力高そう…って思ってたら小さな声で
「今井さんが増えた…」
何て言ってる声が聞こえた。アタシあんな感じなんだ…。
「はい、それでは少し質問の時間をもうけます。何か質問がある人は…」
「はーい!はいはいはーいっ!」
「氷川さん、どうぞ」
「何で、自分のこと僕って言うの?」
教室ないがざわつき出す。そりゃそうだろう。いきなり初対面の人に自分の一人称について聞かれたら少しは戸惑うだろう。
アタシだってそんなこと聞かれたら詰まっちゃうし。
「うーん、昔からこうだからわかんないかなぁ。あ、別に気にしてないからね?昔っからよーけ言われてるからね。あ、僕の事は気軽に琉杏って呼んでね!」
「おっけー!よろしくるーちゃん!あたしは日菜ね!」
「よろしくね!日菜!」
うん、この人…じゃなかった琉杏って子ヤバい。日菜と同じ臭いがする。すでに仲良くなったし。というかるーちゃんでいいんだ…。
「みんなー!どんどん質問していいよー!」
じゃあ、アタシもあげてみよ。皆あげてるしそんな簡単にはあたら…
「じゃあそこの茶髪の子で!」
…あ、当たっちゃった。え、えっと。
「な、なにか運動部とかしてた?」
「そうみえる?」
「え?してないの?」
「してないしてない。僕、インドア派だからさ~」
ざわついてる…。いやそうだよね。あの見た目で!?あ、アタシも言えないか。
「次は紫の子!」
ん?紫って言うと。
「私かい?」
「うん!」
まさか薫とは。何聞くんだろ。変なこと聞かないよね…。
「そうだね。では、どうしてこの学校にしたんだい?」
…普通!!!薫が普通のこと聞いた!あの薫が!
「ここと花咲川で迷ったんだけどね~。コイン振って羽丘になったから羽丘にした!」
ここって進学校だよね?も、もしかしてめちゃくちゃ頭いいんじゃ。
「いや~編入試験難しくってさ~。半分くらいわかんなかったしもうあかんかなーって思ったんだけど僕かんこーするの苦手だから天任せに鉛筆振ったら受かっちゃった~」
皆すごいひきつってるよ!?半分運任せ!?
「ちなみに須脇さんは編入試験ほぼ満点です」
「お、ラッキー!」
色んな意味でヤバすぎる。日菜とは別のベクトルで天才だよ…。
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「はい、じゃあここまでにしましょう。須脇さん席はあの左奥です」
「わかりましたー!」
左奥って…アタシの横!?
「よろしくね!」
「う、うん。よろしく、す、須脇さん?」
「琉杏!」
「ま、まだ会ったばっかだし…」
「いいから!」
「わ、わかった。よろしくね、琉杏」
「うん!」
夏も本番。そんな時期にこの羽丘女子学園に転校してきたのは太陽のように眩しく吹き抜ける風のように爽やかな幸運の僕っ娘でした。
タイトル回収してない?
それはまだまだ先のお話
どこまで続くのか書いてる本人も不明なので次も未定
そのうち書きます
遠くない未来にー
それではまた