足して2で割ると丁度いい…何てことはない 作:幸運のたい焼き屋
いやー、今日も暑いね。もう4時になるってのに。まぁ夏だししょうがないかぁ。あ、僕は今日この町を散策してるんだ!引っ越したばかりだし何があるか知らないしね。それにしても…
「また焼けるな、こりゃ」
元気な太陽のもと日傘もささず歩いてたら焼けちゃうよね。元々焼けてるしいいかなと思ったんだけどそんなことないかな?お風呂染みちゃう~。
べちゃっ!
…べちゃ?ん、冷たい?
「あ…ご、ごめんなさい…」
下を向くと小学生低学年?くらいの子がソフトクリームのコーン持ちながら謝ってきた。ということは今の冷たかったのはソフトクリームか。そんな泣きそうな顔しないでよ~。
というか一人?保護者は?
「ねぇ」
「っ…」
あ、恐がらせちゃった?震えちゃってるし。こういうときはあれだよね!目線合わせるといいって言うしね!
「大丈夫大丈夫!怒ってないからね?」
「う、うん…」
「一人?家族の人は?」
「ソフトクリーム買って…食べてたら一人になってたの…」
迷子かぁ。時間あるし一所に探すかな。子供をかまうのは好きだしね!
「じゃあ僕と一緒に探そっか!」
「え。で、でも…」
「ん?」
「お母さんが知らない人について行ったらダメだって…」
あ~どえりゃあいい子!撫で撫でしたーい!…それこそ不審者か。
「でも、一人じゃ探せないでしょ?僕がちゃんと見つけてあげるから。ね?」
「う、うん…」
疑ってる。まぁ、そうだよね。じゃあ…
「指切りしよっか!」
「指切り?」
「うん。僕が必ず家族の人と会わせてあげる約束。どう?」
「うん!」
「「指切りげーんまん嘘ついたら針千本のーます、指きった!」」
「それじゃあ行こー!」
「おー!」
自分から手を繋ぎにくるなんて…。可愛いすぎる~!あっといけない。ちゃんと探さないと。
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私のせいだ…。私が目を離したから。
「はぁ…はぁ…。紗南ー!」
どこ行っちゃったの…。
体が休めと叫んでいる。足が棒みたいで前に出ない。
辛い…痛い…苦しい…。
「紗南…紗南…」
「お姉ちゃん?」
「え?」
振り返るとそこには今誰よりも会いたい妹がいた。
あぁ…
「紗南!紗南ぁ…」
人目何て関係ない。抱き締めた腕の中の紗南の温もりが本当に嬉しい。
「お姉ちゃん、苦しいよ…」
「あ、ごめんね。紗南、大丈夫だった?怪我とかしてない?」
「うん、琉杏お姉ちゃんが一緒に探してくれたの」
「琉杏お姉ちゃん?」
「君が紗南ちゃんのお姉ちゃんかな?」
「は、はい」
紗南に会えた嬉しさで全く気付かなかった。とても失礼なことをしてしまった。この人が紗南と一緒に探してくれたのだろう。
「紗南のことを守ってくれてありがとうございました」
「いいっていいって。紗南ちゃん、無事に見つかって良かったね」
「ありがと!琉杏お姉ちゃん!」
「うん、今度は気を付けるんだよ。またね~」
「あ、琉杏お姉ちゃん服…」
「だから、大丈夫だって~」
「服?」
琉杏?さんの服を見ると乾いてはいるが白い服に茶色いシミのようなものができていた。あれって…まさか。
「紗南…?もしかしてソフトクリームを…」
「うん…。琉杏お姉ちゃんにぶつけちゃったの…」
最悪だ。知らない人にそんなことを…。しかも白い服。紗南のソフトクリームはチョコ味だからきっととれないだろう。
「す、すいません!妹が…」
「気にしなくていいって~。別に死んじゃう訳じゃないし、これも古いから変えようかと思ってたしね!」
「でも…」
「もう気にしないの!」
「は、はい」
でも、流石にこのままありがとうございましたでは私の気がすまない。
「え、えっと…る、琉杏さん?」
「なに?沙綾ちゃん」
「え?私の名前」
「あ、紗南ちゃんがね?それでどうしたの?」
「このあとってお時間とか…」
「あるよ?ただの散歩だしね」
「良かったら私の家に来ませんか?」
「沙綾ちゃんの?」
「はい、私の家パン屋なんです。お礼…と言ってはなんですけど、貰っていただけませんか?」
「いいの?」
「はい」
「それじゃあ、お言葉に甘えて!僕、パン好きなんだよね~」
僕…変わった人だな。子供みたいに喜んでるけど、紗南を助けてくれるお姉さんみたいな人でもある。
「琉杏お姉ちゃんうちに来てくれるの?」
「うん。そうだよ」
「やったぁ!いこいこ!」
「走ったら危ないからね?沙綾ちゃんと手を繋いで?」
「うん!あ、琉杏お姉ちゃんとも」
「もちろん」
少しの間でこんなに仲良くなるなんて…。本人も子供っぽいし?って失礼だね。
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「お母さんただいまー!」
「ただいま」
「お帰りなさい。…そちらのかたは?」
「琉杏お姉ちゃん!私のこと助けてくれたの!」
「私が紗南から目を離したときにはぐれちゃって…。その時紗南を助けてくれたの」
「そんなことが…。本当にありがとうございます」
「いえいえ!たまたまですから」
「良かったら晩御飯でも食べていって?」
「はい!ありがとうございます!」
本当に誰にたいしても明るい人だなぁ。香澄見てるみたい。今度となりにたって…まとめられなくなるからやめとこ。おたえもいるし。
「沙綾」
「え、な、なに?」
「晩ご飯準備するから店番変わって?」
「あ、うん」
「僕もやりまーす」
いやいや、お礼のために来てもらったのに店番何てやらせられないよ!?ここはやんわりと…
「琉杏さんはお客さんゆっくりしててください。」
「大丈夫大丈夫!バイトしてたから馴れてるって!」
「い、いや…。そういう意味じゃ…。」
だ、ダメだ…。この話が微妙に通じていない感じは、おたえ相手してるみたい。
「琉杏ちゃんって言うのね。そこまでいってくれるならお願いしちゃおうかしら」
「お、お母さん!?」
「わざわざいってくれてるのに断るのも…ね?」
「お任せくださーい!」
「わ、わかったあ、琉杏さん服だけ洗濯しましょう?」
「別にいいんだけどなぁ。着替えないしね」
琉杏さんのペースにのせられたら絶対曖昧になっちゃうしここは言い切らないと。
「服?」
「紗南が迷子になってるときに紗南のソフトクリームがついて染みになっちゃったの」
「あらあら、じゃあ沙綾の服を貸すから来てる服かして?洗濯して落ちるか試してみるから」
「うーん。そこまでいってもらえるならお言葉に甘えまーす」
あ、ここはあっさり折れるんだ。ますますわからない。つかみどころのない人だ。
「じゃあ、沙綾は先に店番お願い。琉杏ちゃんは着替えたら手伝ってもらおうかしら」
「わっかりました!」
「うん」
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「ありがとうございましたー!」
「ありがとうございました」
琉杏さん、本当に手際いいな。愛想もいいから初めて会うはずの人たちにもすぐに好かれちゃうし…。
「ん?どうかした?」
「あ、えっと…。私って琉杏さんのこと全然知らないなって」
「あーそうだね。お客さん今いないし軽く自己紹介しちゃおっか。お互いにね!」
「はい」
「じゃあ僕から。羽丘女子学園にこの間転校してきた須脇琉杏。2年生だよ」
と、年上だったんだ…。同い年かと。
「私は花咲川女学園1年の山吹沙綾です。」
「あ、僕のことは気軽に琉杏って呼んでね!」
「でも、年上ですし…」
「名字呼びは他人行儀だから嫌いなんだよね」
「じゃあ今まで通り琉杏さんで」
「妥協点かな~」
そういえば、転校?こんな時期に?聞いてもいいのかな…
「あ、転校のこと気になる?」
「まぁ…。聞いていいんですか?」
「いいよー。えっとね、1つはこっち来てみたかったから」
「…は?」
いったい何をいっているんだろう。来てみたかった?それが理由?嘘でしょ。そんなの普通許されないでしょ?
「僕の両親は好きにやれって言うからさ。こっちに従姉もいるしね」
「従姉がいるんですか?」
「うん、学校はねぇ…」
カランコロン
「あ、いらっしゃませ」
「いらっしゃませ~」
タイミングよすぎでしょ。大事なとこだったに。学校名だけでもわかれば誰かわかったかもしれないのになぁ。
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まさか1食分浮くなんてラッキー。やっぱり人助けは大事だね!それにしても母親の味って感じでどえりゃあ美味しいし。
「琉杏ちゃん今日は本当にありがとう」
「お店まで手伝ってもらっちゃって悪かったね。何か困ったことがあればいつでも頼ってほしい。」
「あはは、大袈裟ですよ。私もこの町のこと知れて楽しかったですし!ね?紗南ちゃん」
「うん!私も琉杏お姉ちゃんとまわれて楽しかった!」
「今度は俺も連れてってよ!」
「もちろん!純君も行こうね」
「あら、もう二人とも仲良くなったのね」
「「うん!」」
二人ともいい子~。撫で撫でしたい。沙綾ちゃんもしっかりものでいい子だし亘史さんはしっかりしてるし千紘さんは優しいし…。うん、満点突破!
あ、そうだ!
「亘史さん、千紘さんお願いがあるんですけど」
「なんだい?」
「何か困りごとでもあるの?」
「お金はある程度もらってるんですけどやっぱりバイトしてないと落ち着かないんで人手足りてないなら働かせてもらえませんか?」
「それは助かるけど…いいのかい?」
「勿論です!」
「本当にありがとね」
「じゃあ、また琉杏お姉ちゃんと会えるの?」
「今度は俺とも遊んでよ!」
可愛さ溢れる。至極満足。…って僕ヤバイやつみたいになってるじゃん!?僕はロリコンではない。断じて。
「琉杏さん…いいんですか?」
「うん。沙綾ちゃんもこれからよろしくね」
「はい!」
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「琉杏さん、今日はありがとうございました」
「気を付けて帰ってね?」
「何かあったらすぐに言うんだよ」
「はい!それじゃあ今度のバイトの日お願いしまーす!」
速いなぁ。あっという間にいっちゃった。琉杏さんって変わってるけどなんでもできるし完璧な人なのかな?
「いい子だったわね」
「まさか手伝いまでしてくれるとはな。沙綾も少しは気にせずバンドができそうか?」
「る、琉杏さんに任せっぱなしになんてしないよ!」
「分かってるわ。けど、沙綾も無理しすぎないようにね?」
「うん」
ある夏の日、私と妹の危機にやって来たのは嵐のような人。でも彼女の通ったあとは嵐とは違いたくさん笑顔が溢れる…そんな幸せを運ぶ僕っ子でした。
何か書けたのでおきます
思い付いたのを書いただけなのでまとまり?何てものはございませんのでご了承を
次回…未定!
それではまた