仮面ライダージオウは救世主、または魔王である   作:我が魔王

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 いつも通りお待たせしました。
 今回、時間が前回より飛んでいます。
 ジオウもあと三か月ほどで終わりですか。長いようで、短いですね。


第二話「失われたJ/邂逅 2018」

 その報せは、突然だった。

 

「瀬戸大橋を生き残った人達が渡っている!?」

 

 人類が絶滅の危機に陥る惨劇から三年の月日が経ち、人類の生存圏が四国一帯と、北海道、長野、沖縄の極々限られた地域に狭まっていた。

 そして、ついに長野の諏訪湖周辺の生存圏が、バーテックスの大規模侵攻を受けて陥落し、若葉達がいる四国に初めてバーテックスの侵攻を受けて撃退したのが、一週間前のことだった。

 次の侵攻に備えて、勇者達の拠点である丸亀城で鍛練を行っていた時に入って来た急報に、集まっていた五人の勇者達は直ぐに救援に向かう為に準備を始めた。

 

「急いで下さい。大橋の監視していて発見した大社の職員の報告によると、生存者の後方にはバーテックスの大群らしき影も見えたそうです」

「それは不味いな。人の足より、奴らの方が早いからな」

「必ず、助けよう!」

 

 五人の勇者達は、各々の武器を取り出して勇者装束に変身し終えると丸亀城を飛び出して、民家の屋根の上を跳んで瀬戸大橋へ向かったのだった。

 そして、大橋に到着した一行が目にした物は、二台のバスとそれを牽引する空を飛んでいる見たことない二台のマシンだった。

 

「え、何あのマシン?」

「スゴイ!スゴイよ、ぐんちゃん!空飛ぶマシーンだよ!!」

「わ、分かったから、一旦落ち着きましょ、高嶋さん」

 

 困惑する者と興奮する者に分かれた勇者達だったが、おそらく生存者達が乗っているバスの後方から白い津波、バーテックスの大群が押し寄せて来ているのも目に入った。

 

「神樹様の結界まで、まだ距離はあります。あのマシンの速度から考えると、あと三十分といったところですね」

「よし、ではバスの護衛とあのバーテックスの足止めに組み分けしよう。どうだ、伊予島?」

「良いと思います。わたしとタマっち先輩はバス側、若葉さん、友奈さん、千景さんはバーテックス側をお願いします」

「分かったわ」

「よーし、タマに任せタマえ!!」

 

 クロスボウを構えた伊予島杏と、旋刃盤と呼ばれる刃のついた盾を構える土居球子の二人が、バスを牽引する謎の空飛ぶマシンに近づくと、片方のマシンの上に人影があることに気付く。

 

「あの人が、マシンを操作しているのか?」

「その可能性が高いね。もっと近付こう」

 

 二人はバスの中に生存者を確認すると、マシンを操作していると思われる人物に話を聞く為に跳躍して誰も乗っていない方のマシンの上に着地する。

 

「あの、すみません!」

 

 球子が盾を構えて杏の前に出て、警戒しながらも人影に声を掛ける。

 今まで遠目でハッキリと見えなかった、人影の全身像が分かるとその奇抜さから警戒した為であった。

 なぜなら、銀を基調とした全身を覆うスーツに、顔面にはカタカナでキカイと黄色の文字が書かれていたので、誰であろうと普通はしない格好の人物を見れば、警戒するのは当然のことである。

 

「ああ、この時代の勇者の方々ですね。私のこの姿は、仮面ライダーウォズと言います。申し訳ありませんが、今は立て込んでいるので詳しい話は、後でよろしいでしょうか?」

「構いません。私は、伊予島杏と言います。あのバスの中にいる方々は?」

「私達は、長野の諏訪より避難して来ました。本当に申し訳ありませんが、このタイムマジーンを操作するので手一杯なんです」

 

 よく見ると、ウォズの頭部からスパナやドライバーといった工具の形をしたエネルギーが放出されて、二台のタイムマジーンに注入されて動いていることが分かる。

 そして、タイムマジーンに限界が来ているのか時々姿勢がグラついたり、火花が飛び散っていて、ウォズも肩で息をして辛そうであった。

 

「だったら、護衛はタマ達に任せタマえ。瓦礫とかは、どかすからもっと速くしてもいいぞ!あ、タマは土居球子だ。よろしくな、ウォズ!!」

「安全は私達が確保します。一刻も早く辿り着きましょう」

「ご助力、感謝します」

 

 バスは速度を上げて、四国の大地へと入って行った。

 

 バーテックスの足止めに向かった、若葉、友奈、千景の三人はバーテックスの進行速度が思っていたより遅いことと、前方で二つの人影が動いてバーテックス達を消滅させているのが見えた。

 

「水都ぉお!出来るだけ、バーテックスを集めてくれ!!頼んだ!」

「しくじらないで下さい、(つかさ)さん!!」

「任せろ!門矢さん、海東さん。仲間の力、お借りします!」

 

『ディエンド!』

『フィニッシュタイム!ディケイド!アタックタイムブレーク!!』

 

 見覚えのある鎧を纏った後ろ姿と、全身が緑でスカーフの様な物がある鎧を纏った二人が、どうやらバーテックスを足止めしていたことが分かった。

 そして、見覚えのある方が銃を構えると、中央にカメンと書かれたカード状のエネルギーがバーテックス達の隙間を縫うようにあちこちに現れる。

 

『サイクロン!マキシマムドライブ!!』

 

 緑の方の人影が、腰のスロットにメモリみたいな物を装填すると、突如として突風を吹き荒れて空を飛んでいたバーテックス達は抵抗することが出来ずに風に流され一箇所に集まり出す。

 

『フィニッシュタイム!ディエンド!スレスレシューティング!!』

 

 銃口の先に何枚ものカードが渦を巻くように現れ、トリガーを弾くとそれが束になって先に出現していたカードを通り抜けながら集まっていたバーテックスを貫く。

 

「ふう。取り敢えず、一段落か。大丈夫か、水都?」

「司さんこそ。私は、まだいけるよ」

 

 嘆息する二人に若葉は、恐る恐るといった感じに声を掛ける。

 

「すまない。ちょっと、話を聞かせてもらって良いだろうか?」

「ん?ああ、何時ぞやのサムライガールか。それに、高嶋に郡までいるとは。どうやら、無事に辿り着けたみたいだな」

「司くん!?良かったぁ~。心配してたんだよ」

「わ、私は心配してなかったわよ。あの時みたいに、風来坊のように気取ってばっかりして、人様に迷惑掛けてるんだろうな、って考えてただけよ」

「何だ、郡さん達も知り合いだったのか。そういえば、あの時は名前を聞けてなかったな。私は、乃木若葉だ。それと、そちらの方は?」

「乃木か。俺は、常磐(ときわ)司。よろしく。で、こっちは」

 

 初めて見る、声からして女性だと思われる緑の仮面ライダーについて尋ねると、緑のライダーは一歩前へ出て若葉にお辞儀をした。

 

「初めまして。この姿は、武神サイクロンですが、私は藤森水都です。若葉さんのことは、うたのん、白鳥歌野から聞いていました。お会いできて、光栄です」

 

 聞いたことない名前に千景と友奈は首をかしげるが、若葉は心当たりがあり、ポン、と手を叩く。

 

「貴女が、藤森さんですか!私も白鳥さんより、お聞きしています。ということは、まさか」

「お察しの通りです。私達は、陥落した諏訪より王様達の力を借りて避難してきました」

「そうか、良かった。助けに行けなくて、申し訳なかった!!」

「本当に、ごめんなさい。私達が、強引にでも助けに行くべきだったのに」

「いえいえ、そんな!皆さんも皆さんで、諏訪よりも多くの人達を守る使命がありました。そのお気持ちだけで、十分です」

 

頭を下げる若葉達に、水都はあたふたしながらも頭を上げるように言う。

すると、そこで若葉はあることに気付く。

 

「そういえば、白鳥さんは何処に?」

「確かに、諏訪の勇者が見えないわね。さっきのバスに同行しているのかしら?」

「…うたのんは、うたのんはいません。一緒に諏訪を脱出した後、途中で荒神との戦闘になって」

「まさか!?」

 

水都の言葉から想像できる事態に、一同は思わず息を呑んだ。

だがしかし、真の絶望はこれから訪れるのだった。

 

『マックスハザード・オン!』『覚醒!』

 

「人類殲滅計画、始動!」




現在のジオウの判明している所持ウォッチ

・ジオウライドウォッチ
・龍騎ライドウォッチ
・ディケイドライドウォッチ
・ディエンドライドウォッチ
・フォーゼライドウォッチ
・エグゼイドライドウォッチ




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