亡き王女と在りし姫君が築きし君へ   作:アカサ0407

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3話までに話が終わる気がしない…


第2話

私はなんでこんな風に生まれちゃったの?頑張っても頑張ってもみんなに冷たい目で見られる!

漣ちゃんや電ちゃんも私の後に生まれたのに私よりに活躍してる!

ねぇなんでよ!

 

,ーーごめんなさい、私のせいでーー

 

違う!貴女のせいじゃない!私が一番最初に生み出されたから?だから私だけ弱いのかな?こんな風になるなら私なんて生まれてこな……

 

ーー***!それだけは言わないで!ーー

 

離して!私はそんな名前じゃないわ!私は最初に生まれた子なのよ!だからこの名前なの!名前に恥じないように頑張っているのに!それでもこの名前に負けて!負けながら暮らす負け犬よ!

 

……この光景は何だろう?見たことあるような記憶…これは私なのかな…?思い出せない…

 

ーー落ち着いてちゃんと聞いてね。確かにあなたの名前はとても大切な私達の国から生まれた英雄達が付けた名前…。でも今のあなたにはまだ早い。だから周りに馬鹿にされてしまう。だからこの名前を…私と彼で考えたこの名前をあなたにあげたいの…あなたが立派に胸を張ってあなた自身本来の名前を受け取れるその日まで…ーー

 

なんで貴女達は私に優しく出来るの?二人にとって私は何?みんなと同じで馬鹿にするため⁈

 

…本当は分かってるんだ…分かってても不安なんだ…だからこそ聞いてしまう…不安を拭うために…

 

ーーそれはね?あ、この話はあの人には内緒よ?これは二人だけの永遠の秘密…彼はこのことを知らないわーー

 

ーー貴方は私達にとって大事な…自分達が命懸けで守らなきゃいけない存在…今は分からないと思う、それなら理解出来るまで私達といよう?あなたにあげるこの名前の花…この名前の花言葉はね?ーー

 

☆☆☆

 

「ーー!ーーーーーーーーーー!」

 

誰だろう…誰かに呼び掛けられてる気がする…

 

「ー雪!ーーーーなさい!」

 

……今の続きが…

 

「吹雪!いい加減起きないと酸素魚雷食らわすわよ!」

 

「うわっ!」

 

目を覚ました目の前に顔があった。そして私が起きたとわかった瞬間に顔を離したくれたおかげですぐに誰かわかりました。

 

「む、叢雲ちゃんおはよー…」

 

「おはよじゃないわよ!後30分したら朝の朝会よ!うちの鎮守府は遅刻すると罰として執務室の掃除係を交代しなきゃ行けないんだから!

 

「そ、そうなんだ。起こしてくれてありがと」

 

私は手を前にして謝るように伝えた。叢雲ちゃんは、ならいいわ。と言いながらふいっと顔を後ろに向けました。

 

「 はーん叢雲の奴照れてやんのー」

 

「うるさいわよ深雪!あなたも遅刻しかけてるんだから早くしない」

 

「へーいへーい」

 

そう言い残しながら叢雲ちゃんは先に朝会の場へと向かっていき、

そしてすぐに深雪ちゃんがドアをこそっと開けていないことを確認すると私の所へ寄ってきてこそっと話しかけてくれました。

 

「あんな風に言ってるけど、吹雪の姉貴が具合悪そうに寝てたから慌ててんだよ。朝会の話も姉貴がいきなり遅刻したらかわいそうだっていって聞かなかったし」

 

「あはは…後でお礼言わないとね」

 

深雪ちゃんとおしゃべりしながら制服に着替える。そうしていると深雪ちゃんから変なお話を聞きました。

 

「しかし、叢雲もいくら嬉しいからって張り切りすぎなんだよなぁ。

おまけに素直じゃないと来たもんだ」

 

「嬉しい?なんでそんなに嬉しいのかな?」

 

「なんで嬉しいかって…そりゃあうちの姉妹の中の長女が来たんだからな!勿論深雪様も嬉しいぜ!」

 

私がいない?てっきり私が派遣されたから別の鎮守府に移動したのかと思いこんでました。

私達は何故か深海棲艦を倒すと艤装が出てきて工廠で妖精さんに預けるとその艤装に宿る艦娘が目を覚ますような形で出てくるんだけど普通鎮守府に同じ艦娘はいない。というか生まれないのです。艤装のままで同じ艦娘に妖精さんの力で近代改修という作業をして強化することしか出来ません。普通は大本営から派遣される場合は同じ艦娘がいた場合は大本営から派遣される子と交代か他の鎮守府で活動してもらうことになっています。

深海棲艦を倒して出てくる艤装のことをドロップと言いますが私は少しおかしいと感じました。この鎮守府が守る海域は広い…つまり出撃回数や敵艦隊を撃滅する回数が多いはず、そしてドロップは駆逐艦の艤装が出て来る確率が高い…それなのに私…吹雪の艤装がないなんて不思議。

 

「司令官は建造とかしてくれなかったの?」

 

「そうだぜ!私や叢雲もドロップでこの鎮守府に来たんだ。建造で駆逐艦や軽巡レシピは絶対にしない。提督曰く、ドロップで来てくれるんだからわざわざやる必要がないってさ」

 

「でも姉妹艦の艤装ってだいたい似てるよね?それなのに『私』はいなかったの?」

 

「え、そうなのか?いつも帰還すると艤装は提督が工廠に持ってくからわからないな!」

 

司令官はわざわざドロップさせずにしていた?何か意味があるのかな?

 

「んなことより早く行こうぜ!遅れたら罰なんかより叢雲に怒られる方が怖いからな!」

 

「…わかった。教えてくれてありがと!深雪ちゃん」

 

「へへ、姉貴と質問だ、ちゃんと答えるぜ!」

 

私は深く考えることを止めて叢雲ちゃん達が集まっている朝会へと少し駆け足で向かい始めました。

 

 

☆☆☆

 

太陽がサンサンと輝いている。今日は快晴で外でご飯を食べるにちょうど良さそうです。鎮守府のみんなが私の為にお花見の準備をしてくれてたみたい。嬉しくて朝会中に泣きかけてしまった。朝会の司令官の

お話で一番驚いたのは、本来今日は雨だったらしい。だけど雪風ちゃんにてるてる坊主を作ってもらったら快晴になったのだ。雪風ちゃんは嬉しそうに「幸運の女神のキッスをもらっちゃいました!」ってサムズアップしていてとても可愛らしかったです。

 

「おーい。吹雪ー早くこっちにこいよー!」

 

「はい!天龍さん!今行きます!」

 

今日は司令官の粋な計らいで全員休み!警備は良く演習をしに行っている鎮守府の方にお願いしたらしいです。人当たりを考えていくとやっぱりスケベってのはデマなのかな?

そんなことを考えていたらみんながもうすでに集まってきていました。

時刻はヒトヒトマルマル。お昼にしては少し早いかもしれませんがお酒を飲む方達が早めろとせがんだことでこの時間になりました。

みんながそれぞれの好きな飲み物を持った事を確認したら今日の秘書艦の時雨ちゃんが司令官に一声かけました。

 

「提督?みんな集まったよ。音頭を取ってくれないかな?」

 

「時雨ありがとう。じゃあ一言…本日は花見日和で温度もちょうどいい。だからといって調子に乗って飲みすぎるなよ?明日の仕事に支障をきたさないのなら別に構わないけど…では吹雪前に来なさい」

 

私はいきなり司令官な呼ばれてしまって一瞬固まってしまいました。だけど叢雲ちゅんが後ろから優しく声をかけてくれました。

 

「あなたが主役よ?もちろん乾杯ぐらいわ言わないとダメよ」

 

「う、うん。行ってくるね」

 

私は司令官がいる、大きな桜の木の前に立ちました。とても綺麗…少しだけ吹いてる風に何かを迎え入れるかのように桜の花が舞います。

鎮守府に植えられている桜は司令官の趣味で植えられていて手入れなども司令官がされているとか。…少し白くて今にも雪のように溶けてなくなりそうな…儚くそして雅な桜を前にし、私はその美しさに惚けてしまいました。

 

「おい?大丈夫か?」

 

「は!すみません司令官!桜が綺麗で見惚れていました!」

 

おそらく私の今の顔は真っ赤でしょう。とても熱くて今すぐにでも隠れてしまいたいです!しかし司令官はそんなことを気にせず、嬉しそうに私に教えてくれました。

 

「そう言って貰えると頑張ってるかいがあるよ。桜っていうのはな?昔から日本人が愛情を込めて育てたものだからな。そして愛情を感じながら育てられた人が死んでもなお美しく愛を振りまきながら散り、そして、また誰かに愛情を注がれている木なんだよな」

 

「そうなんですか…初めて聞きました…」

 

「ちなみに花言葉もあるんだ。花言葉の意味は…」

 

「……純潔で気品ですか?」

 

「お、正解だ!なんだ知っていたのか?」

 

「いえ、どこかで聞いたことあるような…」

 

ーー花言葉は純潔…そして満開になるとその綺麗に飾られた純粋さをばら撒き人々に暖かな感情を与えてくれるーー

 

「うぐっ!」

 

頭が少しズキッとした。…今のは記憶?誰かの?それとも私の?

いきなりきた情報に私はとても混乱しました。

 

「大丈夫か?具合が悪そうだが…」

 

司令官が話しかけてくれたおかげでなんとか混乱を回避しました。

…きっと気のせいだ。深く考えるのはやめよう…

 

「いえ!吹雪は大丈夫です!」

 

「はは、それは榛名の台詞だろう?お前は面白いな〜」

 

な、なんとか誤魔化せたようです。司令官がツボの浅い方でよかった…

 

「へーい提督ー?まだ乾杯しないのデスかー?早くティータイムしたいネー!」

 

「ん?ああ悪かったな。ってか金剛、お前花見でも紅茶かよ、スコーンとか用意してないぞ」

 

「そこはノープロブレムネ!ちゃんと朝に焼いてきたからバッチリヨ!」

 

「…流石の紅茶好きだな…、では吹雪乾杯を言ってくれないか?」

 

「はい!き、今日は私のためにありがとうございます!では乾杯!」

 

((((((かんぱーーーーーい‼︎))))))

 

そしてこれが『今』の私にとって最高で最後のお花見が始まりました…

 

 

 

 

 




今途中まで書いて続きはご想像にするか。一応の話の終わりまで書くか悩んでいます。
おそらくですが最後まで書くと4話か5話まで行きそうです。
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