東方暗殺鐵〜リゾット・ネエロが幻想入り〜   作:ガリュウ432

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新作小説です。前々から書きたいと思っていたリーダーの幻想入り小説です。リゾットは通常の幻想入り系のものとは違い、あまり元の世界に戻ることを目的とはしていません。
時系列としては、本編リゾット死亡後です。私が更新している承太郎の話とは別の世界線の話です。(承太郎編:EoH終了後 リゾット編:本編5部途中)

それでは本編をどうぞ


Episodio.1 幻想郷ーGensokyo

ふと私は、突然長い眠りから目が覚めたように目を開く。

開けた目に飛び込んでくる青空。

私は、自分の手を見る。いつもの手、《リゾット・ネエロ》の手だ。・・・そして、奴ら(メタリカ)も、しっかりと出現する。

 

だが、ここはなんだ。死後の世界なのか。・・・何も、わからない。

・・・死後・・・。そうだ。私はボスの手がかりをつかみ、正体まで暴ける筈だった。《私が勝っていた》戦いに・・・、わたしは・・・何故か敗北した。そこに、ボスや私、ましてやナランチャのエアロスミスも関係ないのかもしれない。

・・・運命に振り回された。だから負けた。それだけなのかもしれない。

 

倒れていた私は、体を起こす。かなりの重傷を負って死亡したはずなのだが、体に傷一つついていない。倦怠感すらない。

私は周りを見渡す。人が踏みしめたことで、草が禿げ、できた道の上に倒れていたようだ。・・・身ぐるみを剥がされてないということは、無事だったということか。・・・しかし、ここはどこなのだろうか。死後の世界・・・にしてはのどかだ。他に人がいればいいが・・・。

 

引き続き周りを見渡していたら、建物が並んでいるのが見えた。

私は、その建物が並んでいる方向へと歩き出す。

・・・だが、近づくにつれ、私は、建物の形状が変だということに気づく。

 

(イタリアにある建物の形状ではないな・・・。全て木造・・・。それに、電気も通っている様子もない。何かの文献で読んだことがある・・・。日本の古典的な住居に近いようだ。それに、町のような形状で並んでいる。村のようだ。人も沢山いる。ひとまず、何か知っていそうな奴に話を聞くとするか。)

 

村へと入り、何か知っていそうな奴を探す。

すると、一人の女が目に入る。

あまり豪勢とはいえない門の前で、多数の子供たちを笑顔で送り出している女だ。

 

「みんなさようなら!また明日も元気に来るんだぞ!!宿題忘れないようにな!」

 

・・・先生のようだ・・・。何か知っているだろう。

話を聞くとしようか。・・・子供たちが消えたタイミングでにするか。

 

「・・・よし、全員だな。さて、書類の整理でも・・・」

 

「ちょっといいか?」

 

「・・・ん、どうしまあああああぁああ!?」

 

女がこちらを振り向くとわかりやすく叫ぶ。

 

「どうした。何をそんなに怯えている・・・。」

 

「おびえるも何もッ、何でお前は人んちの門の上に座りながらポージングしてるんだ!?」

 

「む・・・、済まない。癖でな・・・。」

 

「どういうことなんだ・・・。(この男・・・、見慣れないな。服装と言い、顔といい・・・。何者だ・・・?)」

 

「まあ・・・、それはどうでもいい。ひとつ、聞きたいことがあるんだ。構わないか?」

 

向かいに居る女は私のことを怪しく睨みながらも頷く。

 

「・・・ここがどこなのかを教えて欲しい。」

 

「ここが・・・どこだ・・・だと?まさか君は・・・。そうだな・・・。私に着いてくるといい。詳しいことを話そう。」

 

女は目を見開き、驚く。

そして、私を見つめた後、家の中へと手招きした。

 

ー女の家ー

 

家の中に入ったあと、リビングのようなところに通される。

ふわふわした布のようなものが敷かれていて、そこに腰かける。

 

「さて、自己紹介からしておこうか。私は上白沢慧音(かみしらさわけいね)だ。寺子屋で教師をしている。」

 

上白沢慧音と名乗る女は自己紹介をする。やはり教師だったようだ・・・。上白沢慧音・・・か。

 

(彼女の名前からしてここは日本と見て間違いないだろう・・・。そして、私の素性を知る者もいないと見ていい。名前を伏せる必要も無いか。)

 

「私はリゾット・ネエロだ。これといって話すことも無い・・・。気がついたら、この村の近くの道に寝転がっていた。ここがどこなのかを教えて欲しい。」

 

「・・・やはり、君は外来人のようだな。」

 

・・・外来人?どういう意味なのだろうか・・・。

 

「ここは幻想郷だ。忘れ去られたものが訪れる世界・・・と言われている。」

 

「忘れ去られたもの・・・。死亡したものということか・・・?」

 

「そういう訳では無い。時代の流れによって、存在が淘汰されてしまったものが流れ着く。人間は人々に認知された状態で消滅すると、天国や地獄に行く。そうでなければ、幻想郷に行くと言われているみたいだ。」

 

「・・・そうなのか。」

 

「だが、たまにその法則に外れて、例外的に幻想郷に迷い込む者がいてな。それが外来人の言うわけだ。」

 

「・・・なるほど・・・。となれば私は外来人ではないのかもな。」

 

「・・・まさか君は・・・。」

 

「ああ。・・・既に死亡している。ここに来る前の世界でな。」

 

「・・・つまり、幻想郷の住人になるということなのか?しかし、・・・こんな突然のこと、あの賢者が許すだろうか・・・。」

 

なにか悩んでいるようだな・・・。・・・だが、一応聞いておくか・・・。

 

「・・・元の世界に帰れる方法はあるのか?」

 

「あるにはある。・・・が、元の世界の君の肉体は既に死亡しているだろう。そこがどうなるか、だな。・・・翌日、君を『幻想郷の住人として受け入れられるのか』この世界の賢者に聞きに行く。・・・今日は泊まっていくといい。」

 

「そうか。・・・突然の事ですまないな。恩に着る・・・。私の事はリゾットと読んでくれ。」

 

「気にするな。乗りかかった船だ。気にすることは無いさ、リゾット。そうだな、気軽に慧音とでも呼んでくれ。」

 

・・・幻想郷、か。どうやら、なるべくして流れ着いた世界のようだな。しかし、元の世界に帰れるかもしれない・・・だと?死亡した世界に・・・?そんなことが可能なのだろうか。

・・・ここで考えていても仕方の無いことか。

 

「そうだリゾット。ああ言ってなんだが、明日は寺子屋が午前授業なんだ。それだけ手伝ってはくれないか?」

 

「私に、教師をしてくれ、ということか?」

 

「ま、端的に言ったらそうだな。」

 

・・・ふむ、慧音には匿ってくれる恩もある。断る理由もない・・・か。

 

「いいだろう。・・・先に釘をさしておくと、私は教師などしたことは無いぞ・・・。」

 

「構わないさ。人手が足りないのでな。」

 

・・・あの子供の数で彼女1人でやりくりしているというわけか・・・。

負担が大きいな。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

窓の外を見ると日が暮れ出していた。慧音は晩飯の準備をしているようだ。

 

「そういえばリゾットは、日本人ではないんだよな?」

 

「・・・まあそうだが。イタリア人と言って、通じるか?」

 

「どんな国かは知らないが、まあ多少はな。料理が美味しいとの情報は知っている。日本食が君の口に合うかどうかが心配でな・・・。」

 

「なんだそんなことか・・・。気にしなくて構わない。出されたものは美味しくいただくつもりだ・・・。そう重く考えなくていいぞ。」

 

「そうか、ありがとうリゾット。そうだ、夕餉を作っている間、風呂に入ってきたらどうだ?湯船も溜めているから浸かるといい。」

 

風呂・・・か。しばらく入っていなかった気もするな・・・。

ありがたく入らせてもらうとするか。

 

「・・・ああ、感謝する。」

 

慧音に案内された風呂場へと向かう。

 

(・・・そういえば今日は妹紅が来る日だったな。)

 

「おーっす!慧音!来たぜ!」

 

玄関が開き、扉の奥から白髪の少女が現れる。

慧音の友人、藤原妹紅(ふじわらのもこう)だ。

 

「いらっしゃい。妹紅。」

 

「慧音ー。わりぃが先に風呂入るぜー。」

 

「・・・。あっ!ちょっまっ・・・!!」

 

慧音は妹紅を止めたが、もう彼女には聞こえなかった。

 

「・・・まあアイツなら気にしないか・・・。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

慧音の言っていたとおり、風呂も湧いていたのでバスタブに入る。

 

「・・・ふう・・・。」

 

一応帰れる・・・のか。

・・・だが、帰ったところで何があるというのだ・・・?

ひょっとしたらブチャラティ達がボスを倒しているのかもしれない。いや・・・、『倒しているのだろうな』・・・。そこにもどったところで、あるのだろうか。俺の居場所というのは・・・。暗殺チームは壊滅。厳密に言えば私以外死んでいる。

・・・なってもいいのかもしれないな・・・。『幻想郷の住人』、とやらに。そして、それになるからには組織の一員になる・・・ということだろうか。・・・己の役割を見出す必要がありそうだ・・・。

 

「・・・さて、上がるか・・・。」

 

風呂場から上がろうとすると、ふと脱衣所に誰かいることに気づく。

 

慧音は・・・、夕餉を作っているはずだよな。・・・じゃあ、誰だ?

・・・まあ、誰でも構わないか。

扉を開けよう。

 

「ッ!?うえっちょっ!?」

 

目の前にいたのは慧音ではなく、白髪の少女。

全裸だ。・・・風呂に入るだろうからな。

 

「・・・どうした、何を固まっている。風邪を引くぞ。」

 

「け・・・。」

 

「『け』?」

 

 

 

 

 

「慧音が彼氏を連れてきてるぅぅうううう!?!?」

 

 

 

 

 

「・・・いやどういう勘違いだ・・・?」

 

to be continued…




リゾットは元の世界で1度死亡しているがゆえ、元の世界に戻ったとしてもあまりメリットがない。だから本人は戻るのではなく、幻想郷の住人として受け入れられるのか、そして、受け入れられた暁には自分には何が出来るのかということが重要なようです。

次回予告

Episodio.2 メタリカ〜metallica

Introduzione del personaggio

〜人物紹介〜


リゾット・ネエロ/RISOTTO NERO
genere/uomo
スタンド/メタリカ
能力/相手の鉄分を体外に排出させたり、磁力で操ることが出来る
【破壊力 - C / スピード - C / 射程距離 - C(5~10M)/ 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - C】
外の世界から流れ着いたと見られる外来人。イタリア最大のギャング、パッショーネの暗殺チームリーダー。常に冷静沈着で、感情をあまり表に出さないが、礼儀や義理には厚く、仲間思いな一面もあるなど、熱い男でもある。
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