東方暗殺鐵〜リゾット・ネエロが幻想入り〜   作:ガリュウ432

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少し遅れて申し訳ありません。
幻想郷の重鎮、博麗の巫女との邂逅です。
果たしてリゾットは、博麗の巫女にも気に入られるのでしょうか?
・・・と、その前に何か面倒事が起きたようで。

それでは本編をどうぞ。


Episodio.4 楽園の素敵な巫女ーBella fanciulla del paradiso

翌日、藍の案内で博麗神社に向かうことを約束した。

その後、俺は1度慧音の家に戻るべく、再び、慧音と妹紅とともに行き道を戻っていた。

 

「・・・博麗神社・・・。」

 

「詳細が気になるか?」

 

「・・・まあな。そこが幻想郷でどのような役目を担っているのかよりも、日本の神社という建造物は話でしか聞いたことがない。純粋に神社という建物がどういうものなのかが気になっている。」

 

「・・・ふむ。まあ博麗神社は見た目は普通のオーソドックスな神社だ。作法とかはその時に藍が教えてくれるだろうから、心配しなくていい。」

 

「・・・ん?明日は、慧音と妹紅は来ないのか?」

 

そう聞くと、慧音と妹紅は申し訳なさそうな顔で頷く。

 

「ああ。悪いんだが、明日は寺子屋の授業があってな。私が抜けると授業にならん。」

 

「私も別件で行けないんだ。済まないが、明日は藍と2人で博麗神社に行ってきな。あいつは悪いやつじゃあないから安心しろ。どちらかというと紫よりもわかりやすい性格をしてるさ。」

 

慧音と妹紅が事情を説明し、妹紅が、藍の性格も補足してくれる。まあ、メタリカを見てあれだけ可愛いと連呼しているのを見れば、性格がわかりやすいのがわかりやすい。

そんなことを考えていたらあっという間に慧音の家に着いた。

・・・幻想郷は距離感が狂うな・・・。

 

「・・・今日はもう休もうか。直ぐに夕餉の準備をするよ。」

 

慧音が夕餉を作り、3人でまた食卓を囲む。

夕餉を終え、再び風呂へ入り、今日はそのまま寝ることにした。

 

ー翌日ー

 

「お、おはよう、リゾット。」

 

「ああ、おはよう。」

 

居間へと続く襖を開け、朝飯を準備して座っていた慧音がこちらに顔を向ける。どうやら、妹紅は早いうちに帰ったみたいだ。

・・・俺も、ずっと慧音に匿われているわけにはいかないな。

 

「藍が来る時間帯はわかっているのか?」

 

朝飯を食べながら、慧音が聞いてくる。

今は7時半か・・・。

 

「人里の入り口前に8時半に向かえばいいからな。それより前にはここを出ようと思う。」

 

「・・・そうか。博麗神社に住む巫女は、齢こそただの少女だが、紫より少し下くらいの力を持っている。つまるところ強大な力を持っているという事だな。とは言っても普通の巫女だから、お前がなにか粗相をしない限り何もしてこないとは思うがな。」

 

「それはそうだ。別に一般教養がないほど俺は非常識じゃあない。弁えて行動するつもりさ。」

 

「ああ。それがいいだろう。」

 

朝食を食べ終え、浴衣からいつもの服装へと着替える。

 

「そういえば、リゾットはいつもその頭巾を被っているな。なにか理由でもあるのか?」

 

「特に理由はないが・・・、まあ仕事上で顔が割れにくくするため・・・だろうか。スタンド能力だから基本バレることは無いが・・・。これがどうかしたか?」

 

「いや、その頭巾がとてもリゾットに似合っていたのでな。気になったんだ。」

 

「ああ、ありがとう。」

 

突然の褒め言葉に驚きつつも、感謝を伝える。

さて、そろそろ出発するとしよう。そう思い玄関に経つと、慧音から呼び止められる。

 

「ああ。あ、あとこれを持っていくといい。神社は神を祀っているところだ。そこでは御参りという行動をすると良いと言われているんだ。」

 

「ふむ・・・、どういうものなんだ?」

 

慧音から神社でのサホウというものを教わった。

サイセンバコ・・・に、金を入れて行うらしい。

 

(なるほど・・・。二礼二拍手一礼・・・か。)

 

「ありがとう。行ってくる。」

 

「ああ。気をつけていくんだぞ。」

 

家の扉を開け、里の大通りの方向へと歩き出す。

 

「おい、待ちな兄ちゃん。」

 

誰かに話しかけられたが、無視を決め込む。

時間が惜しい。早めに向かいたい。

 

「待てって言ってんだろうがよ!!てめぇ上白沢さんの何なんだよ!!」

 

そういう系の男というわけか。

家の前で鉢合わせしたものだから、ロクな男では無いとは思っていたが・・・。

 

「別になんでもないが・・・。」

 

「なんでもねぇ男がなんで何日も寝泊まりしてんだよ!?」

 

「・・・お前、何故そのことが分かる。まるで家の中を見透かしていたかのような言い草だな。」

 

「当たり前だろ!?お前みたいな悪い虫がつかねえように上白沢さんの身の回りを監視してるんだよ!!」

 

「つまりストーカーか。そうか、わざわざ自己紹介まですまない。慧音に気をつけるよう言っておくとしよう。」

 

そろそろ察しろ。集合時間に遅れる。

頼むから向かわせてくれ。

 

「てめぇ分かってねえみてえだな!?お前が上白沢さんを言いくるめてんだろ!?許さねぇ!俺が守ってやる!!」

 

背を向けたリゾットを男は殴りかかろうとする。だが、体はそれ以上動かなかった。いや、動けなかった。左足に激痛が走ったからだ。

 

「ッデェエエエッ!?な、なんだこれぇぇぇぇっ!?」

 

男の左足から突出している鋏。メタリカで鉄分を使用して作りだしたものだ。

 

「・・・この世界は手品が上手なものが多いな。」

 

「どうしたリゾット!何かあったのか!?」

 

む。家主に見られた。・・・まあ、状況説明をしっかりとしておけば何とかなるだろう・・・。説明しようとした時、慧音が男を見下ろし、呆れた顔に変わる。

 

「・・・またお前か。」

 

「・・・なんだ、お前、前科があるのか。」

 

「前科なんて人聞きの悪い!!俺は上白沢さんを守ってるだけで!!」

 

「ならばその私の友人に手を出したことはどう言い逃れするつもりだ?」

 

「・・・友人・・・?え?」

 

「慧音の友人だ。自己紹介が遅れたな。」

 

「し、しつれいしま・・・」

 

男は謝りながら逃げようとする。

だが慧音は逃がさなかった。

 

ゴンッッッッ!!!!!!!

 

最近、頭突きのスパンが短いな。

慧音の頭蓋骨が心配だ。・・・いや、この男の頭の方が砕け散るんじゃないか?死んだりしていないよな?

 

「安心しろ。手加減はしている。だがお前が悪いんだぞ。次、私の家の周辺をうろついていたら1発・・・と言ったはずだが・・・。」

 

「うぅ・・・、ごべん゙な゙ざい゙・・・。」

 

「・・・これ死ぬ寸前に発する声じゃあないのか。」

 

「自業自得だ。これで懲りるといいんだがな。」

 

「・・・慧音も苦労しているんだな。」

 

「何、もう慣れっこさ。ところで、リゾット。もう向かった方がいいんじゃないか?」

 

「・・・そうだな。遅れると面倒だ。俺は行くとしよう。」

 

「ああ。」

 

・・・全く、思わぬ足止めをくらってしまった。

寺子屋の唯一の教師で美人ときたものだから、ああいうやつの標的にされやすいんだろうか・・・。そんな役回りだが、慧音は気にしてはいなさそうだし、手痛い反撃も食らわせているようだな。自己防衛が激しすぎる。過剰防衛で相手が死ぬんじゃないのか。

そんなことを考えていたら、あっという間に人里の出口前まで到着する。そこには既に藍が待っていた。

 

「済まない藍。待ったか?」

 

「いいや、今来たところさ。それじゃあ、向かうとしよう。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

藍に連れられ、博麗神社への道を歩き出す。

 

「そういえば、リゾットは日本人ではないんだったな。」

 

「ああ。だから神社というものがなんかのか全く把握出来ていなくてな・・・。どういう所なのかも見当がつかない。」

 

「まあ、神社は簡単にいえば、神様を祀っているところだな。博麗神社は担当はそれだけじゃあないが・・・。」

 

神様を祀っているところ・・・か。慧音も言っていたな。

神殿とかと似たようなものだということなのだろう。

 

「そういえば、博麗の巫女はどういう奴なんだ?」

 

「どういうやつかと聞かれれば答えにくいな・・・。まあ、気難しい奴ではあるが、話の通じないやつではないとは思うぞ。」

 

気難しいやつなのに話はまだ通じるのか。

よくわからん奴だな。・・・まあ、警戒はされるということか。

 

「着いたぞ。ここが博麗神社だ。」

 

ここが博麗神社・・・。ここだけ空気が違う。

それだけ重要な場所だという事だ。

 

「じゃあ、巫女の元へ行くとしよう。」

 

藍に連れられ、神社の中へと足を一歩踏み出す。

 

「止まりなさい!!」

 

響く聞き覚えのない声。

 

「藍じゃないわ。その隣にいるあんたよ。そこで止まりなさい。」

 

「な・・・、霊夢!何を言うんだ!彼は新しい幻想郷の住人だ!決して敵なんかじゃあない!!」

 

藍が博麗の巫女らしき女に言う。

 

「新しい住人が来ることに関してはわたしと紫を通せば文句は無いわ。今日もそれを伝えに来たのでしょう?だが問題はそこじゃあないの。彼、『悪霊』を連れているわ。」

 

「なっ!?悪霊だと・・・!?」

 

・・・まさかスタンドのことを言っているのか?

 

「霊夢!ひとまず話だけ聞いてくれ!!その悪霊についても話したいことがある!」

 

「・・・そうね、分かったわ。外から来た奴なら何を持っているかわからないわ。・・・その男からも話を聞きましょう。」

 

巫女に連れられ、神社の中の屋敷のような家に通される。

そこに入ろうとした瞬間、とある箱が見えた。

 

(・・・あれは確か・・・、サイセンバコ・・・というやつだったか。情けない話だが、慧音にあの箱の中に入れる金を貰っている。・・・働き口を探さなくては。)

 

そんなことを考えつつ、慧音に教わったように手順を踏む。

まず、金を投げ入れる。

賽銭箱の中で金がはねる音がする。

 

「ッ!!!アリガトウゴザイマァァァァッス!!!!!!!」

 

!?な、なんだコイツは・・・!?さっきとは人が変わったように・・・!?

 

「リゾット・・・、いつの間に参拝を・・・。というより、また霊夢の悪い所が出てしまったな・・・。」

 

「あなた!直ぐに福が来るわよォ!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「取り乱したわ。ごめんなさい。三日ぶりだったもので。」

 

あ、あまり崇められていないのか?ここの神は。

 

「崇められてないわけじゃないのよ。根本的に立地が悪いのよね。まあ、不自由な生活している訳じゃあないからいいのだけれど。」

 

「ま、たくましく生きているということさ。」

 

藍の一言でわかったような気もする。

 

「・・・まずは自己紹介からでもしましょうか。私は博麗霊夢よ。博麗神社の巫女をしているわ。よろしくね。」

 

「俺はリゾット・ネエロだ。これから、新しく幻想郷の一員として仲間に入らせてもらう。よろしく頼む。」

 

「ええ。・・・さて、本題だけど、紫からも聞いたと思うけど、幻想郷に新しい住人が入ることは私は拒まないわ。面倒事を起こさないんならね。・・・けど、あんたを最初に止めた理由は『悪霊』の気配を感じたからなの。それも力を持った・・・ね。」

 

霊夢がそう言ったあと、俺は直ぐにそれがスタンドであることを伝える。

 

「ああ。その悪霊だが、俺はおそらくそいつを把握している。お前が言っているのは、これの事か?」

 

そういい、手のひらからメタリカを出す。

 

「・・・ええ。これね。さっきあなたから感じた瘴気は。・・・とはいえ、正体が割れればどす黒い瘴気という訳でもないわね。・・・これは、いわゆるあんたの使い魔ってことかしら?」

 

「・・・まあ、簡潔にいえばそうだな。」

 

霊夢に、スタンドというものがどういうものなのかを説明する。スタンドの形や能力、ルールについてまで。

 

「・・・なるほどね。じゃあ、見えないはずのスタンドが私に見えてるのは、多分紫の言っていることで間違いないわね。・・・ところで、あんた、この能力は()()()()()()()()()()()

 

セーブ・・・?抑えれるかどうかということか?

 

「まあ、出来なくはないが・・・。俺が前の世界でやっていた仕事上、俺の能力は一撃必殺に近い。それが何か問題でもあるのか?」

 

「そうね・・・。あると言えばあるわ。この世界には争いごとを決める際に、能力者は『弾幕ごっこ』と呼ばれるルールを使用するの。」

 

「弾幕ごっこ・・・?それはどういうものなんだ。」

 

すると、霊夢は手のひらからバレーボールくらいの赤く光る珠を出す。

 

「これが弾幕と呼ばれるものよ。これを沢山撃ち合いながら、戦うの。そして、双方には『スペルカード』と言われるいわば必殺技みたいなのがあるのよ。それを突破されて、先にスペルカードがなくなるか、体力が尽きた方が負けっていうルールなの。・・・と、ここまで解説しておいてなんだけど、あんた、飛翔できないわよね・・・。」

 

「飛翔・・・?空を飛ぶ?出来るわけないだろう?」

 

何を当たり前のことを言っているんだ。

すると藍から肩を叩かれる。

後ろを振り向くと、藍が浮遊していた。

 

「な・・・。」

 

「この世界の能力者はまず飛べないやつはいないんだ。悪いけど、これがこの世界の常識なんだ。」

 

前を見ると霊夢も飛んでいた。

なるほど、これがこの世界の常識というわけか。

 

「とはいえ、地上戦の弾幕ごっこがない訳では無いわ。あなたが飛べないと分かればそっちで挑まれるでしょうね。」

 

すると、藍が霊夢に対し、疑問をなげかける。

 

「だが霊夢。リゾットは男だぞ?男に弾幕ごっこは・・・。」

 

「そうね。弾幕ごっこは少女の遊び。だけど、今でこそ弾幕ごっこは決闘のひとつになっているわ。リゾットが戦闘型の能力を持っていると分かれば、挑んでこないやつは幻想郷には少ないでしょ?だから、教えておくのよ。下手をすれば、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()かもしれないわ。そうなれば、弾幕ごっこは直ぐに意味をなさなくなる。それを防ぎたかったのよ。」

 

「な、なるほど。だったら、弾幕ごっこのルールを教えた方がいいかもしれないな。」

 

「そうね。リゾット。弾幕ごっこは決闘だけど、競技面が強くて、いくつかのルールがあるのよ。」

 

霊夢から弾幕ごっこのルールを教えてもらう。

相手を死亡させてはならない、避けることの出来ない技や弾幕を打たないなど。たしかに、決闘と言うよりかは競技だな。

だが、俺がこれをやるとなっても困る点が幾つかある。

 

「さっきも言ったように、俺の子のスタンドは暗殺用だ。能力を発動すれば、相手は死にかねない。それに、俺は弾幕とやらは出せないぞ?」

 

「そうなのよね。それが悩みどころなのよ。」

 

3人で頭を抱える。

やはり、戦いを挑まれたら、本当の血統をする羽目になるのだろうか。

 

「そこで私の登場ってわけね。」

 

突然紫が現れる。

 

「これがスキマというものか。いざ、こうしてじっくり見ると不気味なものだな。」

 

「あら、私のアイデンティティよ。そんな言い方しないで。」

 

「・・・紫、何しに来たの?」

 

「なにしにって・・・、伝えに来たのよ。」

 

「ゆ、紫様・・・?一体何を伝えに来たんですか?」

 

「境界をいじって()()()()()()()()()()()()()()()のよ。」

 

「・・・何を付け足したんだ?」

 

「メタリカを()()でも発動可能にしたのよ。」

 

「なっ!?」

 

「!!」

 

霊力・・・だと?

 

to be continued…




博麗の巫女にも幻想郷の新しき住人として認められたリゾット。だが、戦闘能力と、スタンドという特殊能力を持っているリゾットは絶対と言っていいほど戦いを挑まれると伝えられる。しかし、幻想郷の決闘法、『弾幕ごっこ』はリゾットとは相性が極端に悪い。そして、そこに現れた紫が言ったこととは・・・。

というわけで、第4話はここまでです。少し補足しておきますと、リゾットさんはこの世界では弾幕ごっこと普通の決闘の間くらいのルールで戦うことになる感じです。

ー次回予告ー
Episodio.5 決闘演習ーEsercizi di duello

Introduzione del personaggio
博麗霊夢/HAKUREI REIMU
ー楽園の素敵な巫女
性別/女性
種族/人間
能力/空を飛ぶ程度の能力
裏表がなく、喜怒哀楽がハッキリとした人間らしい性格をした少女。博麗神社で巫女を普段はしており、幻想郷の異変を幾度となく解決している。人間と妖怪、どちらも分け隔てなく平等に接するが、それがかえって冷たい人間だと評されることも。紫ねことは信用してるのかしてないのか。リゾットのことはひとまずは悪い人間ではないため、歓迎はしている。
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