ネギマシニカル   作:敗色

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第四話

「はい」

 

呼ばれた僕は素直に足を運び広場中央へ。なおさらに皆の視線が熱い。シャイな僕は緊張して口が回らなくなってしまう。

 

「あ、僕の相手はそちらの綺麗なオネイサンでお願いします。僕のような凡愚では満足に魔法も使えませんし気の運用が主になるわけでしてとなるとあまりにも緊張しいな僕は尊敬すべき先生方にお相手を御願いしてしまうなど先生方のお手を煩わせてしまうなどそれでは僕は緊張しすぎて唯一辛うじて出来る気の運用だって失敗してしまうかもしれませんそうなると僕としては非常に具合が悪いではありませんかだってこれが新入生の実力を見せるのが目的ならば僕としてはいや僕ならずとも万全の体制で全力のパフォーマンスをしたいはずです僕は少なくともそう思いますだから極力僕が緊張せずにすむ方にお相手を願いますそうですねそちらで見ている先輩方にお頼み申したいですね出来れば女性だとよりリラックス出来ますそれも女性的な女性だと特にリラックス出来ると思いますあああそこにいらっしゃる先輩にお願いできませんかあの先輩でしたら体つきは女性的ですからね成績はさることながらいえいえこれはセクハラではありませんよこんな大勢の視線を浴びて緊張して心にもないことを言ってしまわないように思ったことを言っているだけなんですよとはいっても先生方にも予定と言うものがあるでしょうから無理にとは言いませんがでも偉大なる先生方は可愛い生徒の願いを無下にはしまいと信じております」

 

「うむわかった。では高畑くん、相手を頼む」

 

「お爺様?」

 

前に現れたのは眼鏡に無精髭、よれたスーツを着た燻し銀のダウナー系おじ様。

 

「はじめまして、だね。罪口鷺志くん。僕は高畑・T・タカミチ。よろしく」

 

僕が指名したのは高音・D・グッドマンだ。字面とか名前の構成とかしか似てないじゃないか。一番重要な性別が違っている。

 

「いえいえいえいやいやいやまさかまさかまさかそんなそんなそんな、名前も高き紅き翼にお相手していただくだなんて、それはもちろん光栄ではありますけれど、でも僕ごときには荷が勝ちすぎています。僕ごときでしたらほら、そちらにいらっしゃる先輩とかの方が適任ではありませんか?」

 

これはいくらなんでも役不足だろう。高畑先生から見て。

 

しかしこれには予想外の方向から声がかかった。

 

「私はご遠慮させていただきますわ。人殺しと向かい合っては、私うっかり失神してしまうかもしれません」

 

敵意むき出しで高音先輩が言ったのだ。あれ、あんなにヘイト高いキャラだったっけ?

 

嫌われるのは仕方ないかもしれないけど、だからと言ってこんな大勢の前でそんなことを言わなくてもいいじゃないか。もしかしたら知らない人だっていたかもしれないのに、こんな言い方をされたら知らなかった人たちだっていい感情を向けてくれないだろう。

 

だいたい、個人的な感情はこんな大勢の前で暴露するものではないはずだ。むしろ彼女の方が悪どい。

 

これにはさすがの僕も、苦言を呈させてもらおう。

 

「先輩、そんな言い方はないんじゃないですか?」

 

僕の反論を受けて、高音先輩は腕を組んでじろりとねめつけた。僕は一層声を大きくする。

 

「高畑先生は人々を守るために一生懸命頑張ったじゃないですか! 他の紅き翼もそうです。力ない人々を守るために、己の身を削る思いで頑張ったんですよ! その過程でどうしても救えない命があっても、高畑先生が殺したことにはならないでしょう! たとえ命を失った敵がいたとしても、それは戦争だったんです、仕方がないと割りきるしかないじゃないですか! 戦争を経験していない、人から殺意を向けられたことのない、殺してでも守りたいと思える人が居ない貴女に、高畑先生を攻めることがどうしてできるんですか!?」

 

「……」

 

あれ空気がおかしいな。

 

僕の熱弁の最中からなんだかおかしい。僕の弁舌に熱が入ると共に皆の視線が冷めて行ったように感じる。それにともない高音先輩の怒りのボルテージが上がっているようだ。

 

「わ、私が言っているのは貴方のことです! 罪口鷺志! 高畑先生は貴方のような人殺しとは違います!」

 

「どう違うんですか?」

 

「全てです! 高畑先生は自ら好んで命を奪ったわけではありません。間に合わずに助けられなかった、相手が降参しなかった。高畑先生のそれは、人助けのためです。そこには決して私利は入っていません!」

 

「僕の殺しはひとつ残らず木乃香のためだ」

 

思いの外強めの声が出てしまった。高音先輩がたじろいだように口をつぐむ。

 

「ごめんちょっと盛った。正確には、木乃香第一近衛第二くらいの割合かな。僕の殺しに私利私欲がひとつも混ざらないと言えば嘘になるね。木乃香が喜ぶと僕は嬉しいし、木乃香の平穏は僕の喜びだ。そういう意味では僕は自分のためにやっていると言えなくもないかもしれないけど、でも第一には、やっぱり木乃香だ。僕は木乃香のためなら人を殺すし、木乃香のためなら死人を生き返らせもしよう」

 

さあどうだい。

 

「誰でもいいから助けたいっていう浮気者と、個人としてただ一途に助けたい僕と、一体どう違うと言うんですか? 僕と高畑先生は、その時代が違うだけだ」

 

高音先輩は言葉に詰まる。鼻白んだ様子で悔しそうに歯を噛み締め、僕に敵意のこもる視線を、それこそ殺意が滲みそうな視線を送ってくる。

 

そんなに見詰められると、照れちゃうぜ。

 

僕は高音先輩から視線をきって高畑先生へと向け直した。高畑先生はなんとも言えない微妙な顔で僕を見ている。気遣わしげな目で高音先輩を見ている。もう一度僕を見るとき、表情は苦笑のそれに変わっていた。

 

「長話をしてしまってすみません。もしかしたら不快に思われたかもしれませんが、許して上げてください。高音先輩は夢に燃える若人なんです。決して高畑先生を詰ろうとか、そんなつもりはないはずなんです」

 

僕が高畑先生に頭を下げると、高畑先生は先程に輪をかけて微妙な顔になった。なんというのだろう、なにかが違うのだと訴えるような顔だ。

 

「君が謝るのはそこなのかい?」

 

「はて、他に僕は謝るべき点が見当たりませんが? ああ、もしかして

僕では高畑先生の相手など務まりませんと泣いて謝って、どうか違う方に変更してくださいと拝み倒すべきだと、そういうことでしょうか?」

 

「そういうことでもないんだけどね……」

 

ではどういうことだというのか、はっきり言葉にしてもらわないと伝わらないではないか。

 

「そう構えることはないぞ、鷺志よ」

 

表情を読めない僕が高畑先生の表情にルビを振ろうかと検討し始めていると、低くもよく届く嗄れ声が僕の名前を呼んだ。おそらく人類で唯一高頭部を持つ男。ぬらりひょんにもっとも近い男。僕にお年玉をくれる男。近衛近右衛門。

 

「ワシらもお前が高畑くんに勝てるとは思っとらん。高畑くんももちろん手加減をするし、お前は全力で、胸を借りるつもりでぶつかりなさい。これだけの魔法使いの前で【前後左右】としての実力を知らしめれば、よい虫除けにもなるじゃろうしの」

 

優しく言う爺さん(近右衛門のことだ)。眼差しも優しげだが、騙されてはいけない。この爺さんは木乃香を溺愛し、たびたび木乃香と遊ぶのはどっちかで僕と喧嘩をするのだ。大組織の長ということもあり中々のタヌキで、詠春さん小飼の戦力である僕の正確な実力を計りたがっているのかもしれない。

 

あるいは義孫の僕を自慢したいとかも十分あり得る。

 

思惑は判然としないが、しかし木乃香を思う気持ちは本物だ。方向性の違いから詠春さんと度々衝突するが(木乃香に魔法知識を教えるかどうか。魔法について教えておけば、少なくとも知らないよりはマシな反応が出来るだろう。だが魔法から、危険な世界から遠ざけておきたい詠春さんの気持ちもわかる。僕は現在詠春さん側だ)、それは詠春さんとは違う視点で木乃香を守ることにも繋がる。

 

ここで僕が不利益を被ったとしても、爺さんにその意図はなかったのだろうと分かる。

 

木乃香の不利益を望まず、木乃香の安全を願うなら、僕にはいやもない。

 

なにより、僕を値踏みするような教師どもの視線が程よくムカツク。あの連中の中に、もしかしたら木乃香に不埒を働こうとする輩がいるかもしれないと思うと、なるほどここで英雄を下して、僕の暴力を示すのも悪くないかもしれない。

 

では僕はお言葉に甘えて、僕は本気で高畑先生に当たらせてもらおう。

 

「あ、でもその前に、学園長にお聞きしたいことがあるんですけど」

 

「ふむ? 聞かせてみなさい」

 

「では失礼して。実は僕と刀子さんは恋仲なんです。この学園で、二人の居を構えることを許してくれますか?」

 

「ふぉっ!?」

 

「ぇんっ?」

 

 

 

 

「実は僕と刀子さんは恋仲なんです。この学園で、二人の居を構えることを許してくれますか?」

 

真摯な眼差しで告げられる、衝撃的と言うにも生温い破壊的な宣告に、恐らくはこの場の人間は一人残らず言葉の意味を飲みかねたことだろう。

 

その思考の間隙を逃さず、彼(罪口鷺志)は僕(高畑・T・タカミチ)に横っ飛びで奇襲を仕掛けてきた。

 

「っ! 」

 

鼻先の空間を抉るように、鷺志くんの裏拳が通過した。辛うじてかわすことには成功したが、反撃には移れない。今僕の視界に罪口鷺志がいないからだ。

 

「忍法背弄拳」

 

ぞくり、とするほど近くから鷺志くんの声がした。ほとんど反射で右足を後ろに蹴り上げ、体を前に倒すように距離をとる。後ろを振り返って突きを打とうと構えるが、振り返った先にも鷺志くんはいなかった。

 

「この忍法はですね、遥か昔のもしもの世界に潰えてしまった忍の里の忍法なんですよ。効果はいたって単純、相手の背後を取り続ける技術です」

 

片足を軸にまるで独楽のようにその場で二転三転する。縦に回り横に回り、急な緩急を付けて逆回転も入れる。何度目の回転か、ようやく鷺志くんの制服の裾が見えた。その裾から大体の位置を予測し、体勢を推測する。

 

顔のあるであろう箇所に、広げた掌を裏拳のように突き出す。目的は攻撃ではなく、視覚を少しでも減らすこと。意識を上に向けること。

 

今まで押さえていた脚力を解放して最高のキレで回転し、自分の周囲をそのまま薙ぐように回し蹴りを放った。

 

「うわっ」

 

足に確かな手応え。僕の蹴りは鷺志くんに当たり、押し出すように彼の軽い体を押し飛ばした。存外大きく飛び、制服のボタンや靴も飛んでいく。

 

「ふう……」

 

彼の姿を視認したことでひと息つける。片膝をついている彼を油断なく見据える。彼なら何をして来てもおかしくないと、学園長から言われている。僕としては、どうしてもこの勝負に勝ちたい訳ではないけど、だからといって手を抜いて負けることにも意味を見いだせない。

 

「はは、やっぱり僕は未熟だなぁ。こんな簡単に背弄拳が破られるなんて」

 

苦笑、だろうか? 薄い笑みを浮かべながら鷺志くんが立ち上がった。

 

「いやはや、さすがは英雄と言われるだけありますね。僕などでは及びもつかない実力です。最初の奇襲が失敗した時点で、もう僕の負けは決まったようなものでしょう」

 

「なにを言うんだい、鷺志くん。まだまだ始まったばかりじゃないか」

 

「とんでもない。不意もつけずに真正面から英雄に敵う訳がないじゃないですか。僕は一介の凡愚ですよ。その名も高き紅き翼の一員に胸を貸していただけて、感無量です」

 

「凡愚だなんてそんなことはないよ。自分で言うのもなんだけど、僕の背中を取れたことは自慢してもいいことだ、と思う。背後から不意に声をかけられるなんて、随分久しぶりだよ」

 

鷺志くんが裸足の片足を浮かせてけんけんをするように近寄ってくる。にこやかに右手を差し出してきた。互いの健闘を称える握手。僕も爽やかな気分で応じるべく、前に進んで手を差し出した。

 

パコン

 

頭に衝撃。あまりに唐突で意外なショック。

 

そのショックの間髪の後、握手に出されていた鷺志くんの右手が思い切り跳ね上がり、広げた五指が僕の顔に向かってくる。これまでで一番のスピードだ。

 

親指が喉の窪みを押し込み、人差し指との間で顎を打ち、残りの指で鼻孔と眼を突きに来た。

 

 

 

 

完全に決まった、と思った。僕(罪口鷺志)の二度目の奇襲で高畑先生の喉と眼を痛撃して鼻を穿つつもりだった。

 

右手に手応えを期待した僕に伝わったのは、腹部を襲う、突き抜けるように激しい鈍痛だった。

 

「がっ……はぁ………!」

 

今度は小細工する余裕もなく飛ばされた。予想外のタイミングでくらった予想外のサイズの痛みは僕に受け身をとる余裕を奪い、僕は無様に地面に転がされる。握手に出した手で殴ったのか。不完全な体勢からの殴打だというのに、ふざけた威力だ。

 

強い嘔吐感を必死で飲み下し、鞘に入った【鈍】を杖がわりにして立ち上がった。

 

僕が立ち上がるのと同時に上がる悲鳴。撒き散らされる夥しい量の血。転がる手首。

 

「あー、すいません、反射的に斬っちゃいました……」

 

僕の凶手に驚いた高畑先生が、恐らくは反射的に放ったであろう右手の突きを、僕も反射的に斬ってしまったのだ。でなければ、手加減の効きにくい反射行動での攻撃を、もろにくらった僕は死んでいたかもしれないと、半ば本気で思う。

 

「そこまでじゃ。誰か、高畑くんの手当てを頼む」

 

意外と落ち着いた声で爺さんがそう命じると、慌てた様子で何人かの魔法使いが治療を始めた。高畑先生の手首を断面に当てて何やら魔法の光で包んでいる。【鈍】で斬ったし、断面はこの上なく綺麗なはずだ。問題なくくっつくことを祈る。

 

誰も僕の治療に来てくれない寂しさを紛らわすべく刹那のもとへ向かおうとすると、高畑先生が僕を呼び止めた。

 

「結構強く殴っちゃったけど、大丈夫かい?」

 

「ええ、大丈夫ですよ。といっても、先生の手を斬り落としてなければ、やばかったかもしれませんけど」

 

「それだ、その刀はどこから出したんだい? というか、僕の頭に何が起こって、僕は不意打ちをくらいそうになったんかな?」

 

「僕の靴が、先生の頭に当たったんですよ」

 

「靴が?」

 

難しい話ではない。僕は先生に蹴り飛ばされそうになったとき、わざと大袈裟に飛ばされ、靴を片方蹴りあげたのだ。それの落下と落下点に合わせて先生を誘導し、靴が先生にヒットした瞬間を狙って強襲。それが僕の狙いだった。

 

うまくいっていれば喉と顎と眼と鼻を同時に攻撃して、さらに大きな隙ができるはずだったんだけど、まさか反撃されるなんて予想だにしていなかった。

 

「なるほど、靴か。今後の参考にするよ。それで、その刀は? 素人の僕からみても、一見して業物と見受けられるけど。どこに隠していたのかと、興味本意から出自も聞かせてほしいな」

 

「これは暗器ですよ暗器使いとして、それ以上はお教えできません」

 

「……いや、日本刀は武器だろう………?」

 

「いいえ、暗器です」

 

「………そうかい」

 

「そうです」

 

 

 

 

 

高畑先生との会話に区切りがつくと、周囲かにわかに騒がしくなったことに気がついた。ざわざわと隣同士で話し合う声が、ひとつひとつは小さいそれらが波として重なりあい、意味をなさないざわめきとして聞こえてくる。

 

そのざわめきを凪ぐように、爺さんが口を開いた。

 

「ううむ、よもや高畑くんの手を落とすほどの実力とはのう」

 

白く長い髭を撫で付けながら言う爺さん。流血沙汰になってしまったのはちょっとだけ申し訳ないと思わない。

 

「この勝負に白黒をつけようとするなら、さしずめ灰色。引き分けかのう」

 

「いいえ、僕の黒星です」

 

そう言ったのは、僕と高畑先生と、ほぼ同時だった。一度顔を見合せ、またも同時に話し出す。

 

「僕と高畑先生では経験の差は歴然。実力だって段違いです。それを何とかするべくの不意打ちでしたが、背後に廻ることこそ出来たものの、高畑先生の動きに翻弄されて攻めあぐね、そうこうしているうちにせっかくとった背後から引き離される始末。再度強襲の機械は得ましたがそれも不発。手傷を負わせるには至りましたが、先生の集中力はむしろ怪我をしてからの方が高かった。対して僕は痛みに体を丸めるという体たらく。止めずに続行していたら次の一撃で僕はミンチだったでしょう」

 

「鷺志くんはあっという間に僕の背後をとって見せました。正直、完全に油断しきっていました。あの時言葉ではなくその刀で攻められれば、容易に命を落としていたはずです。その後ぐるぐると回ってなんとかしようとしはしましたが、この間だって鷺志くんには、僕をどうにかする術あったはずです。辛うじて距離を離せても頭上への注意が疎かになり無防備に一撃。その後の、握手に見せ掛けた攻撃はくらいませんでしたが、斬撃が手首ではなく首ならば僕の首は斬り離されていたことでしょう」

 

そして同時に話終わる僕と高畑先生。ついつい、普段通り正直な反応をしてしまったけど、でもここは自分のまっすぐな心根を曲げて「おうそうだぜ俺の勝ちさあ! こんなやつ俺の足の裏にも及びやしねえのさ!」くらいにハッタリをかました方がいいかもしれない。そうすれば、「近衛木乃香の小飼の犬は、英雄に勝る実力の持ち主だ」なんて噂が立ち、木乃香の安全に繋がるかも。

 

いや、どうせ驚異があるのならいっそ正面や背中から直接来てくれる方が守りやすい、か? 毒とか呪いよりは反応が素早くとれるかも。

 

いやいや、それじゃダメだ。直接木乃香を襲いに来られたりしたら、木乃香の日常が壊れかねない。

 

可能な限り、木乃香には普通の生活を。

 

ならば僕は、僕の強さを喧伝しよう。

 

「僕は………」

 

「その勝負、そこの坊主の勝ちだ」

 

僕の言葉を遮るように、夜の女王が、月光とともに降り立った。

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