ハツコイ 作:クロロ
「……いらっしゃい。ってまたあんた?」
「あの、俺が言える立場じゃないんですけど、小野寺に呼ばれてきたんですけど。」
「あぁ、あの子秋葉くんに頼んじゃったの?プールは?」
「泳げないので断りました。」
「……納得。それじゃあ入る?」
「よろしくお願いします。」
最近じゃ土日はほとんどこっちに来ているのでもはや定番
元々俺の給料は自分が作った和菓子の利益の3割なので……正直なとこぶっちゃけ1日の給料がおよそ12万くらい。
それを毎日。さらに土日は増えるので正直なところ月に400万くらいは儲けている。
さらに4月は紅白饅頭やお祝いの席でさらに搬入が増えるのでさらに収入が増えるのだが。
……所得税がごっそり取られるのだけど
まぁ基本は貯金しているのであまり関係ないのだが、それでも、かなりの所得を得ていると思う
作業着に着替えて俺は和菓子を作り始める
今日は小野寺がプール掃除に行くらしく、俺は泳げないのでバイトを請け負ったんだけど
「……あの。これ俺がやってもいいんですかね?」
というのも俺は新商品の開発として練り切りを今作っていた。
姉貴曰くせっかくだし、修行がわりにやってみたらと言われて結局押し切られたんだが
「いいわよ。というよりもあなたじゃないと上がらせてないわよ。」
「……外枠から既成事実を作らないでくださいよ。はぁ。」
と言いながらも俺は和菓子を作っていく。
「あれ?秋葉くん?」
「あっお邪魔してます。加藤さん」
「また手伝いに来てくれたんだ。そういえば予選どうだった?」
「地区予選は突破したので次は全国ですね。一応東京なんであまり関係ないですけど。」
というのも先週に俺と姉貴は第8回東京和菓子コンクールという和菓子の全国予選がありそして金賞をとり予選大会を突破したのだ。
「やっぱすごいわね。今年で3連覇でしょ?」
「そうですね。一応老舗の俺たちの世代の有名店は出ているので結構睨まれますけど。」
「開業5年でそこまでできれば上出来どころか出来過ぎでしょ?」
「……そうっすけど。でも少し物足りないですよ。最近じゃ営業時間まで短くなりつつありますし。和菓子作りが少し単調化し始めてますし。なんか刺激がほしいんです。」
「刺激って。」
「もう何年も同じことをやり続けているとさすがに客が少し飽きがくるつーか同じ商品作り続けると……俺の店って固定客があまり居ませんし。」
「あぁ。そういえば新規来店者が多いんだっけ?」
「取材とかも多いですよ。その分顧客を固定できないので少し常連さんがよく来る店って少しいいなって思うんですよ。ぶっちゃけ今日もテレビで姉貴は取材受けてますし。」
「……相変わらずね。まぁうちもおこぼれでお客が増えているからいいのだけど。」
まぁ、ここのも普通に美味しいからな。
「そういえば、あなたはコンクールでないの?」
「俺はでませんよ。そういうの興味ないんで。サポーターとしてでるくらいです。」
事実興味のある大会くらいしか出ることがない。
「まぁ、最近逆に審査員としてはでることがありますけど。」
「「……えっ?」」
「あの、一応これでも俺も結構有名なんですよ?舌は確かなんで食べ歩きとかでブログ更新しますし。小学生でも作れる和菓子を動画で公表したりしているので。最近じゃ凡矢理春の和菓子コンクールでさくら代表ででてますし。」
一応web関連は全部俺の仕事になっており、一応英語、韓国語、中国語は話せるしな。
「……そういえば普通に手伝ってもらっているのだけど天才プロデューサーだったわね。」
「それもむず痒いんでやめてほしいんですけどね。」
俺はそう言いながらも苦笑してしまう
そうしながらも今日も変わらないと思っていた。