ゲイムなギョウ界で、課金ライダー始めました 作:スカーレット@エボルト憑依中
「…あの、どうかしましたか…?」
ずっと停止している俺を心配したような声を出す美少女。
「…ああ、うん…大丈夫大丈夫…」
「何があったんですか!?今にも死にそうな声ですよ!?」
ハッハッハ、何を言うかこの美少女は。
ただ武器すらもアタックライドに含められる+アタックライドとフォームライドガチャを諭吉さん一人で一回引けるクソガチャに出会っただけじゃないか。
ハッハッハ、くたばれ。
「…っ、し…本当に大丈夫だから。
まず君は背後に回って隙を突いてくれ、俺は正面から対応して囮になる。」
「えっ、あ、はい…あの、無理はしないでくださいね…?」
めちゃくちゃ心配そうな声された辛い。
ごめんよ名も知らぬ美少女。
なんかもう申し訳ないから理由は教えないでおくよ。
「ーーーーー!!!!」
「っと、そんな事考えてる暇なかったな…!
喰らえデカブツ!」
ドリルクラッシャーの刃部分の〝ドリスパイラルブレード〟を回転させ、正面からシリウスに突っ込む。
斬るようにシリウスの手首に当てるが、硬すぎて一向に切り落とせない。
「巫山戯んなよ嘘だろ!?」
「ーーーー!!!」
そうこうしているとシリウスの片手のハンマーを直に当てられてしまい、軽く吹っ飛んでしまう。
「グ…ッ…!」
「っ…!ビット射出!お願い!」
少女が剣を向けると、複数のビットが射出されそれぞれがビームを発射していく。
次第にビームはシリウスを囲んでいくように発射され、シリウスの逃げ場は無くなった。
「…あれ、本気であの子一人で良かったやつじゃないか…?」
なんか全然見せ場がない辛い。
何なのあれ火力たっか。
「…クソ、俺もいい所見せてやらないとな…!」
ライドブッカーから諭吉さんを取り出し、ネオディケイドライバーに挿入する。
安定の如くカードが射出されると、すぐにまた挿入しレバーを押し込む。
『FORMRIDE BUILD Merry X'mas!』
「は?」
またネオディケイドライバーからパイプが出現し、ハーフボディが俺の身体を挟み込む。
『聖なる使者!メリークリスマス!イェイ!』
「……イェイ!じゃねぇよ馬鹿!!もう夏!!暑くなってきてるから!!季節外れも良い所だよ!!」
なんで寄りにもよってこれが来たのか。
「……もう一回…もう一回だけ……」
言ってる事が完全に廃課金者である。
廃課金ドライバーからカード射出、装填、レバー押し込み。
『ATTACKRIDE YONKOMANINPOUTOU!』
今度は右手に4コマ忍法刀が出現した。
どうして。
「…ラビタンで、良いかな…」
『KAMENRIDE BUILD!』
『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!』
やけに変身音が虚しい。
ほぼ無駄に諭吉さん二枚消費しただけなんですがコレ。
「…もうなんでもいいや、うん……」
気分は落ち込むが、ドリルクラッシャーと4コマ忍法刀を両手に持ちシリウスへと走り出す。
「……リベンジだデカブツゥゥゥゥ!!!」
未だにビットの洗礼を喰らっていたシリウスに向かって飛び、ドリルクラッシャーと4コマ忍法刀で斬り付ける。
ビットのおかげでHPが減ったのか、今度はすんなりと片腕が斬れた。
「ーーー!!!」
宙に浮き地面へと着地していない状態の俺をシリウスは斧で攻撃してくるが、焦らずに4コマ忍法刀のトリガーを4回引く。
「無駄だ!」
『隠れ身の術!ドロン!』
4コマ忍法刀の刀身から濃い煙幕が噴出され、辺りを覆う。
とはいえ移動出来る訳では無いので身体をなんとか曲げ、ドリルクラッシャーを斧に当てる事で反発力で空高く飛び上がる。
「おお…怖……なぁ君ー!ビットでシリウスを空中に飛ばせるかー!?」
「えぇっ、ど、どこ!?やってみますけど!」
あっごめん少女も煙幕にやられてたわ。
にも関わらずビットの操作は完璧の一言に尽きて、ビットのビームがシリウスの身体を持ち上げ空中へと追いやる。
「すげぇな…よっし、後はこれを…!」
4コマ忍法刀とドリルクラッシャーのトリガーを引こうとすると、ライドブッカーからカードが二枚射出される。
「ちょっ、危なっ!」
風で飛ばされそうになるがなんとか掴み、カードを確認する。
カードはデカデカとビルドのライダーズクレストが描かれたものと、ファイナルフォームライドらしきものではあるが変形後の状態が写っていないカードの二枚だった。
「これは好都合だな…!終いだデカブツ!」
ドリルクラッシャーと4コマ忍法刀を手放し、一枚のカードを装填しレバーを押し込む。
『FINALATTACKRIDE B・B・B・BUILD!!』
「ウオオリャァァァァ!!」
突如現れたx軸にシリウスが拘束され、俺は放物線の上に乗り滑るように加速していく。
途中の点mでさらに加速していく事でエネルギーが溜まっていき、ライダーキックを叩き込む。
命中した瞬間に右足のタンクレッグのキャタピラが回転する事でシリウスの装甲が削れていき、やがて身体に大きな穴を開けクリスタルとなって消滅した。
「…倒し…た…?」
クリスタルの光を受けながら、呆然とした様に落下していく。
「…や…やったぁ!!」
喜ぶ少女の声が聞こえてくる。
彼女のビット、そしてその操縦技術が無ければ確実にやられていただろう。
彼女には頭が上がらない。
「…ちゃんと、お礼しないtいってぇ!!」
背中から地面にぶつかりました。訴訟。
「ああっ!!だっ、大丈夫ですか!?」
心配し駆け寄ってくる少女。
ありがたいけど体を揺すらないで。
「痛い…肺の空気が全て出る…あっ、なんか目の前が暗く…」
「かなり不味い!?
ヒ、ヒール!ハイヒール!!」
ほぼ目を閉じた瞬間、淡い光が俺を包み込むのを感じた。
すると先程までの傷と苦しさが全て消え、元気そのものの状態になった。
「…あれ、生きてる…」
なんともなかったように起き上がり、手を広げたり閉じたりする。
いつの間にか変身は解除されていた。
「良かった、間に合った…気分は悪くないですか?」
「ああ、まあ…ありがとう。
…さっきの戦闘の件も、君がいなかったどうなってたか…」
「いえいえ、気にしないでください。
私これでも女神候補生ですし、あんな状況の人を助けるくらいは当然です。」
「ん?女神候補生?」
あれ、なんかデジャブを感じる。
紫髪のあのニート女神を思い出す。
「あ、はい。
私、プラネテューヌの女神候補生のネプギアって言います。
プラネテューヌの女神のお姉ちゃ…ネプテューヌの妹なんですよ。
気軽にネプギアって呼んでください。」
知ってた。
やっぱりそうか。
だが俺も言いたい事があるぞ。
「…いや、嘘でしょ。
あんなぐうたら駄女神の妹がこんなにしっかりしてる訳ないじゃん。」
ネプテューヌの妹がこんなにしっかりしてる訳が無い。
「……ここまで言われるなんてお姉ちゃん、この人に何したんだろう…
……それで、あなたは?
さっきの姿は一体…?」
「ああ、俺は門雅司。
さっきのはディケイドって言って……ってそうか、ビルドにカメンライドしてたから伝わりにくいか…」
ディケイドとビルドってどう説明すればいいのか迷ってしまう。
普通の興味のない女の子だと「えーなにそれ同じじゃない?」みたいな事言われるだろうし。
俺は言われた事ある。
「ディケイド……どこかで聞いた事あるようなないような…
ビルドって何ですか?マゼンタの方?それとも赤と青の?」
「…ちょっと待て?今マゼンタって…ピンクじゃないって、分かったのか…?」
「え?あ、はい。分かりましたけど…」
…なるほど。
「あなたこそが神だったのか…先程は大変なご無礼を。」
マゼンタとピンクの違いが分かる人は神。
女神。
「えぇっ!?なんで!?」
「…なるほど…お姉ちゃんも門雅さんのお知り合いの人達もマゼンタじゃなくピンクと…」
数十分に及び跪いていたのを無理矢理起こされて普通に喋る事を強いられました。
いや、違うな…
俺は女神様にタメ口で喋る事を、強いられているんだ!!
「…まあ、そういう感じで…マゼンタの方がディケイドで、赤と青がビルドって呼ぶんだ。
でもビルドの方は色が結構変わるから、ある程度の見た目で判別してくれると嬉しい。」
フォームライドあるし最終的にはボトル刺さるし。
「へぇ…それで、あの目?の部分の事なんですけど…」
「ああ、あれはラビットタンクフォームって言って…ビルドは有機物と無機物の組み合わせで戦うんだ。
名前の通りラビットタンクは兎と戦車の組み合わせで、組み合わせの中ではベストマッチっていう最良の組み合わせが───ってあれ、どうした?」
なんか顔見えないんだけど怖い。
オタク特有の好きな事を喋る時の早口言葉で引かれたか…?
様子を伺っていると両肩を捕まれ、バッと顔を上げるネプギア。
その目はキラキラと輝いていた。
「…その話、もっと詳しく話してもらえませんか…!」
「えっ、あっ…はい…」
この後滅茶苦茶話した。
どうやらプラネテューヌの女神候補生はメカフェチ属性があるようで、フルボトルやビルドドライバーの事についてはこの場に無い事を非常に残念に思われていた。
ネオディケイドライバーを分解されかけたのはまたのお話に。
そして時間は飛び、俺はギルド的な何かに移動。ネプギアは先にプラネタワーに戻った。
そして俺は受けたクエストの達成報告をしたのである。
「…さて、クエストの報酬はいくらかな…」
いくらあそこまで弱いとはいえ100匹ってくらいだからそれなりにあるのだろう。
「お待たせしました、本日のスライヌ100匹討伐クエストの報酬になります。」
受付のお姉さんは異世界にありがちな袋に入れた報酬を俺に渡す。
中身を見てみると、何枚かのお札が入っていた……のは、良いのだが。
「…何だこれ…」
中身のお札は全て俺の知っている物では無かった。
まあ当たり前なんだが。
クレジットだの何だの書いてあるしこれネオディケイドライバーに使えないのでは?
「…そして、こちらがシリウス討伐の追加報酬になります。
お受け取り下さいませ。」
受付のお姉さんが追加の袋を手渡してくる。
同じように中身を確認すると、スライヌの報酬の倍以上の量のお札が入っていた。
「…こんなに、良いんですか…?」
「良いんです。」
「本当に?」
「本当に。」
ニッコリと笑うお姉さんを見て俺は第二の女神を発見したと感じた。
ありがとう…ありがとう…
「…ありがとうございました、また来ます。」
「はい、お待ちしていますよ。」
ギルド的な所から出た俺は袋を持ちつつスキップでプラネタワーに帰るのであった。
「…合計で16万Creditですね、お疲れ様でした。」
プラネタワーに戻った後はイストワールと呼ばれるあの少女に稼いだ報酬を数えてもらった。
瓶底メガネ付けてるのは気にしないでおこう。
「16万…かなり稼げたな…
じゃあ、報酬の半分を生活費とかに渡して…」
異常なレベルじゃないかとか思うがありがたく貰っておこう。
半分は生活費とかに。
「いえ、必要ありませんよ。」
「えっ?」
「ですから必要ありません。
門雅さんのクエストを受ける時の名義はネプテューヌさんの物にしてあるので、自動的にネプテューヌさんの手柄になりシェアも上がる。
そして門雅さんはお金を稼げる。
win-winの関係というものです。」
瓶底メガネを外し微笑みかけてくるイストワールはどう見ても女神。
俺の中の女神判定がイストワールを女神と判断した。
「…一生尽くさせていただきます、綺麗で偉大なイストワール様。」
「ふふ、そんな事言っても何も出ませんよ。
あ、そういえば冷蔵庫にショートケーキが入っているのでよければ食べてください。」
そう言ってふわふわと飛んでいくイストワール。
明らかに喜んでいた。
かわいい。
「ああ、ありがたくいただくよ。
…これらも諭吉さんに変換とかできるといいんだが…こう、ネオディケイドライバーにまた入れたりしたら変換とか…」
16万ものCreditを手に持ちネオディケイドライバーの前にかざすと、何故かまた光を放ち始める。
「ウワァァァァァ!!!!」
目にダイレクトアタック。俺は死ぬ。
「なになにー?報酬がゆで卵一つでArmorなzoneに入っちゃったってうわぁぁぁぁ!!!眩しいいい!!!」
騒ぎを聞きつけて入ってきたネプ子にもダイレクトアタック。ネプ子も死ぬ。
「…ん…んん…」
しばらくすると光が収まったが、未だに目がチカチカして上手く見えない。
なんとか目を凝らすと、手元にはネオディケイドライバー。
そして片方の手には三人の諭吉さんと1万Creditだった。
「は?」
待て待て、諭吉さんどこから出てきた。
後15万Creditはどこ…?ここ…?
「…ううん…なんだったの…?」
「ごめんちょっとネプ子うるさい。」
「ひどぉっ!?」
消えた15万Credit、現れた3人の諭吉さん。
それぞれの在処はと考えると、またも嫌な予感がしてきた。
ライドブッカーを取り出し諭吉さんを全て回収、枚数を数える。
合計73枚。
密かに数えていたが、元がおそらく75枚。
初変身、ビルドへのカメンライド、ドリルクラッシャーと4コマ忍法刀にメリークリスマスに一枚ずつで五枚消費。
そして何故か増えている。
分かったぞコレ。
というかこれしか考えられないわ。
「…そっか…5万Creditで一人の諭吉さんに変換かぁ…ハッハッハ…」
ハハハ、燃費悪ぅ。
「……っっっ、ふざけんなぁぁぁぁぁ!!!!!」
これはキレても仕方ない……と、信じてる。
「ああ…司がサイコキャラに…」
誰がサイコだ誰が。
確かに一人で笑って一人でキレてるからどう見ても変人だけど。
「…あのさ、ネプ子…」
「ん?どったの?」
とりあえず俺が今やるべき事は見つかった。
「…良い稼ぎ方とか、ある…?」
急募 楽して大量に稼げる方法。
令和になって初の小説更新ではありますが、この場で一つ謝罪をさせてください。
現在私が投稿しているライダーの連載小説を平成最後の日に全て更新しようとしていたのですが、寝過ごして投稿できずにいた上に保存せずに寝落ちして電源が落ちた事によりデータが消えて令和になって初めての日にも投稿が間に合わなかった事をここに謝罪します。
本当に申し訳ありませんでした…。
あ、この小説でライドヘイセイバーは出す予定です。
令和になりましたが近い内にヘイセイヘイセイします。