完成した身体に即座に核を移動して起動させる。全システム問題無く稼働し、立ち上がる。横には自分の死体が存在するが気にしていないようだ。それと実際、細胞も利用さしてもらったから魔導巧殻というより機工人と行った方があっている。
「お母様……?」
「リセル、問題無いよ」
「おい、若過ぎないか……?」
「言われた仕様通りなんだけど?」
オルファン元帥の言葉に俺は答える。黒い髪に青い瞳。十代後半の身体。その姿は創刻のアテリアルの
「別にいいじゃない。武装は……これか」
真紅の翼を作り出したり、血から無数の鎖を作り出したりする。その力は植え込んだ魔神の神珠の力だ。
「たのしそうだな。まあ、構わないか」
「うっ、うう……お母様が凄く若くなっちゃった……」
「記憶は問題ないのだろう?」
「うん、大丈夫。なんなら出会った頃から言ってあげる?」
近づいて囁くとオルファン元帥の表情が変わっていく。
「いやそれ以上はいい。確かに妻だ」
「じゃあ、どうする?」
「流石にこちらは死んだという事にして新しい名前をつけた方が良いか」
「じゃあ、ミライでいい」
「わかった。直ぐに葬式の手配をしよう。リセル、ミライの事を頼む」
「は、はい」
「じゃあリセル、手合わせからしようか」
「え? ちょ、ちょっと待ってお母様!」
引きずられていくリセルを哀れんだ目で見たあと、俺はナフカの元へ向かって例の物を渡してやる。ナフカは大喜びだ。そっちのチェックもしたあとは部屋を借りて寝る。ある意味無駄な葬式に出席したあと、帰宅してララとラクリールの2人で遊ぶ。
ラクリールは徹底的に羞恥と屈辱と快楽を与えつつ人間の尊厳を奪ってペットのように調教してやった。するとかなり従順になった。肉体だけだが、完全なマゾ奴隷だ。さらに調教を加え、訓練もさせて原作まで徹底的に鍛えてやった。御蔭で口元に宛ててやると自分から舐め出すようにはなった。それが足だろうとなんだろうとだ。ただ、こっちを睨みつけてくるが。それでも愛を囁いてやるだけで濡れるほど身体は俺の物になっている。
数年後、ユン・ガソル連合国が宣戦布告をして本格的な戦争が始まりだした。前線となるセンタクス領は大変な事になっている。実際に陥落しかけだそうだ。
「エルカ、エルカは居るか!」
「何、エイダ」
俺もここ数年でエイフェリアをエイダというようになった。だが、そんな事よりかなり急いでいるようだ。
「ここ居たか。準備はどうなっている?」
「こっちは万全だよ」
「ララも問題無いです」
「……私も問題無い」
「で、どうする?」
「行ってこい。暴れまわって構わん」
「了解」
「それと付いてこい。プレゼントをくれてやるぞ」
「何?」
俺が先頭で後ろにララとラクリールが着いてくる。そして、到着した格納庫には巨大な地上を走る陸上艦が存在していた。
「こいつの名前はルナ=ゼバルだ。これを旗艦として使うといい」
「あ、ありがとう……」
俺は無茶苦茶驚いていた。だってこれって次は魔導戦艦ヴァリアントって事だよな。原作開始前にもうそんな所まで来ているのかよ……センタクスの協力とかいらないって事だよな。確かにユン・ガソルに頼らないようにはしたけどさ……やり過ぎじゃない?
「ところでこれって?」
「魔導戦艦の前に作った奴だな。魔導戦艦は流石にまだ1ヶ月はかかる」
既にそこまでいってるのか……流石はエイフェリア・プラダだ。
「ふふ、仕事を押し付けられてましたから当然なのです!」
「あれ、リューンの仕事がこっちに来てたって事は……」
「マスターも沢山仕事していましたから、お二人でバーニエを回していた事になります」
人間サイズとなったリューンが言ってくれるが、あの山のような書類の原因はこれか。別にいいけど。
「マスター、量産型魔導機人を搭乗させますね」
「ああ、頼む」
魔導人形というよりはやはり機人というのを入れたかったので、魔導機人を正式名称にした。こいつらを量産して俺個人の兵力としたのだ。これから本格的に原作に介入するのだから戦力は多い方が良い。
「センタクスにはオルファン元帥の所からも援軍が派遣されるはずだ。キサラからは出せんそうだから、そっちと協力してやってくれ」
「了解。んじゃ、戦争を楽しみに行きますか」
「ああ、転移門でキサラの城塞都市ヘンダルムまで行く事は許可を取ってある。そこから南下してセンタクスへと迎え」
「ああ、行って来る」
「気を付けて行ってこい」
「吉報を期待してるですよ!」
俺達はエイダ達に見送られて戦場へと出向いていく。狙いは簡単だ。センタクスを助けるのとコーラリム山道にある村でコロナを手に入れる。だが、最優先は助ける事なのだが……その辺りをどうするか悩みどころだな。