レイムレス要塞を攻略する気なんてない。ただ、可能かといえば不可能ではない。何故なら色々とできるからだ。
「ララ、お前が部隊を率いてレイムレス要塞を攻撃してこい。そうだな、新作の魔焔反応炉でも持っていけ」
「ふふふ、爆発させるのですね。任せてください。効果的に爆破してきてやるですよ」
「時間稼ぎか……大丈夫か?」
「魔導機人達をアシュラクーナに取り附かせて送り込む。そして色々と爆破してもらう。何、移動に時間がかかるがどうにかなるさ」
「わかった。そっちはそれで任せよう。こちらはさっさと復興させる」
「ああ、頼む」
話を終えたら、少し離れていたリセルが慌ててこっちにやって来た。
「では……えっと、バーニエより支援物資が飛んできました……」
「飛んで?」
「ええ、飛んで」
慌てて外に出ると確かに飛んできていた。それは形からいえばロケットだ。そこから沢山の重工業ゴーレムが出て来る。周りにはロケットの残骸が転がっている。つまり、ミサイルで叩き送ってきたのだ。なんて無茶しやがるんだ。そして、もう一つの問題があった。
「くっくくくく、このリューン様が来たからにはもう安心ですの!」
それらのゴーレムを率いるリューンが居たのだ。
「何機あるんだ?」
「さあ? 見た感じ、100体か?」
「多いな……これならどうにかなるか。リセル、とりあえずリューン様を迎えにいってくれ」
「はい。分かりました」
リューンをリセルが迎えに行った後、俺達は改めて話し合った。リューンが持ってきたのは107機の重工業ゴーレムと膨大な数の資材だった。どうやら、大量に資材を購入したようだ。バーニエは他領とかに色々と製品を売っていて膨大な利益を上げているからこそできる物量作戦だ。幸い、落下の衝撃はリューンの魔法で防いでいたので傷なども問題無く、直ぐに使える。その為、急ピッチで建造が開始された。その間、ルナ=ゼバルは本城の建設予定地前に停泊させてその魔力を使ってセンタクスに施した結界を張る装置になってもらう。次いでなので地下施設と下水などをしっかりと建築してやる。
さて、会議が終わった俺はひたすらメンテナンスルームに篭ってミライを修理していく。サポートにララとリューンがついてくれるので素早く修理できる。ついでなので新型に魔焔反応炉を変えて、ソフトウェアをアップデートしたり、効率化を測ったりしておく。これで戦闘能力はさらに上昇する。
「ふふふ、リューン達が強くなる為に実践データは必要なのです」
「戦闘データの回収も完了なのです」
「OK.なら、再起動だ」
起動プロセスを行うとメンテナンスベッドに寝ている裸のミライが目を開ける。
「システムチェック開始……ん、問題無し」
「どうだ?」
「完璧。さすがにスペックまで上昇しているとは思わなかった。でも、よく考えれば私の身体が作られたのは数年前。技術が進歩しているのは当然」
「そういう事。旧式じゃないぜ。最新型だ。思う存分暴れられると思う」
ベッドから起き上がったミライはララとリューンから受け取った服を着ていく。ちなみに着ていくのは例の制服だ。しかし、目の前で着替えられるとはな。
「さて、ミライ。早速なのですが……ユン・ガソル連合国の連中に仕返しに行くのですよ」
「へぇ……面白い。やられっぱなしは嫌だし、いいよ」
「では、マスター。二人で部隊を率いて行ってくるですよ」
「ああ、頼む」
「任せて」
「お土産を期待しているです」
「任せるですよ」
二人がさっさと出て行ったので、俺はリューンに向き直る。
「大型の魔焔反応炉を作るぞ。そいつをセンタクスの地下に配置する」
「了解なのです!」
街は現在防壁と地下施設の建造、下水工事を行っている。なので、本城の地下はまだ時間がかかるので間に合う。
「行くぞ」
「ふふふ、徹夜は継続なのです!」
徹夜でひたすら作成して、疲れたらお仕置きとして吊るして機械を設置して放置していたラクリールを犯して生気を回収。それを使ってまた徹夜を行っていく。センタクス領の復興は最重要項目だ。少なくともレイムレス要塞には部隊の派遣が片道一週間はかかる。まあ、高機動部隊なら違うが、センタクス攻略の為に大部隊を率いてくるだろうし確実に一週間はかかる。あいつらなら一週間もかからないだろうし、問題無いだろう。
そして、一週間の時が経った。
「も、もう許してぇ……」
「そうだな」
一週間、暇を見ては徹底的に苦痛と快楽を与えて精神を責め立てた。だから、俺はラクリールの耳元で囁いてやる。
「クライスじゃなくていいんだな?」
「はぁ、はい……クライス様じゃなくて……ご主人様がいいれす……らから、たしゅけて……」
「ああ、お望み通りたっぷり愛してやる」
ラクリールを落とすのは何時でもできるが、できるならラクリール自身にクライスを殺させたい。それが一番いい展開だ。そうなればクライスとは完全に決別し、後は俺につくだけだからな。依存してくれれば後はこっちの物だ。眷属にして永遠に俺のものとして可愛がってやる。