職業=深海棲艦   作:オラクルMk-II

17 / 37
筆が乗りに乗りましたが話がアレの可能性がががが


【挿絵表示】



17 苦笑いなんてやめて誓ってやる

 

 

 グロテスクで妙な機械は本当にただの採寸のマシンだったらしく。体にぴったり合うオーダーメイドの艤装を作るのに集中するから、と、ネ級は服を返却されて水鬼から解放されていた。

 

 港の各コンテナは、一部は来客が寝泊まりをするために中身を改造されているという。そのうちの空き部屋、ビジネスホテルの一室のようになっている物のベッドの上で、適当に昼寝してネ級は時間を潰していた。

 

 「酷い目にあったのです……」 十数人いる妖精のうち、半分は水鬼に無理矢理装備の削り出し等を手伝わされることになり、ここには居ない。なんとか身を隠して逃げることに成功した一人が、そんな言葉から会話を切り出す。

 

「ははは。なんかすごい張り切ってたよね」

 

「気持ちが悪いなんて物で表現できないのです! お、思い出しただけで寒気が……」

 

「でも悪い人じゃ無いんじゃない。お手伝いに行ってる子達は、なんかお菓子とか貰ってたし」

 

「物で釣って、いじめるに違いないのです!!」

 

「そこまでするかなぁ? 同じ技術者として尊敬してるって言ってたよ?」

 

「ふんっ! 得体の知れない物に近付かないのは常道なのれす!!」

 

 ムスッとして自分の腹の上であぐらをかいている妖精にネ級は笑う。

 

 触手にしがみついて寝ている者の頬を指で撫でる。視線を動かすと、時計の文字盤は午後6時を指している。港に到着したのは午前10時を少し回ったぐらいだったので、それなりの時間は経っている。

 

 時折様子を見に来る作業着姿のリ級からは飲み物と茶菓子を受け取り。部屋の中には拾い物だろうか、状態は悪いが読めなくはない雑誌が幾つか並べてあり、熊野から貰った高性能ラジオも持ち込んでいる。色々と不自由は無かったので、この自由時間を嫌に感じることも無かった。

 

 それと同時に、思うことがあった。「理性のある深海棲艦は、ごく一部を除いて人との敵対を避ける」と、レ級の言ったは本当だったんだ、という感想だ。

 

 気になって後で捕まえた北方棲姫に聞くと、彼女は滅多に艦娘に攻撃はしないという。別の作業場に居た泊地は威嚇(いかく)射撃が艦娘と遭遇したときの主な対処法だと言い、それでも距離を詰められる時は大人しく後退して逃げると言った。

 

「……………………」

 

 みんな(熊野たち)に知らせたらなんて言うんだろうな。飯の種だからと構わず撃つのか、歩み寄ろうとするのか。はたまた、何か企んで金稼ぎに使うのもいるかもしれない。

 

 考えるとキリがないな、と思っても勝手に頭が回る。

 

 出てきた当初は、甚大な被害をもたらしたらしい深海棲艦も。今ではすっかりそれを核にした産業ができてしまう辺り、人間とは本当にタフだな、とネ級は思う。

 

 軍の関係者は言うに及ばず。艤装を作る会社、深海棲艦被害を見越している保険会社、果ては運送会社と軍を繋いで艦娘を派遣するための仲介業者なんて物も存在する。簡単に深海棲艦が全滅してしまえば、それらの仕事をしていた人間はしばらく路頭に迷うはずである。

 

「何のための戦いなのかなぁ……」

 

「?」

 

「あぁ、ごめん。なんでもないよ」

 

 独り言のように呟くと、妖精に変な顔をされた。無難な返事でネ級は落ち着かせる。

 

 考え事に(ふけ)ると。昔、鈴谷は研修のために1ヶ月ほど違う鎮守府に居たことがあったが、その場所の、あまり好きでは無かった先輩艦娘の言葉を思い出した。

 

 「適度に手を抜け。じゃなきゃ金にならないから」 初めて聞いたときは、耳を疑った。嫌な仕事だからと適当にやる気が満々だった自分を棚に上げて、その発言に呆れたのをよく覚えている。

 

 その頃はまだ、鈴谷のような無理矢理連れてこられた兵隊は少なかった。つまりは自分から望んで艦娘になった者が大多数である。さぞかし立派な思考回路の人なんだろう、とか思っていたのにこれでは拍子抜けだ。と、鈴谷はその人物をかってに軽蔑(けいべつ)した。

 

「…………」

 

 寝返りをうって、天井と電球に目をやる。

 

 暴れまわっているのを外せば、何も人間と変わらない。ただ肌が白くて体が頑丈なだけの女の人ばかりだ―― 島の二人に、港の深海棲艦達。様々な者と交流を持ってしまうと、そんな考えが浮かんで当然と言えた。少なくとも、ネ級には彼女らは表現豊かな人間と何も変わらなく見えたからだ。

 

「ここのみんな、表情豊かだよね。下手な大人より、よっぽど愛想も良いし」

 

「いきなりどうしたのです?」

 

「いーや。別に。人が恋しくなるかと思ったけど、友達には不自由しなさそうだなって」

 

「………ノーコメントでお願いするのです」

 

「ふふふ。言うと思った!」

 

 妖精と、あまり意味もない雑談に花を咲かせているときだった。コンテナのドアが開き、泊地が顔を覗かせる。

 

「おーい起きてるか」

 

「大丈夫です」

 

「そうか、武器以外の調整が終わった。試しに着けてみてくれないか? 何か不都合があるなら再調整するが」

 

「もうできたんですか?」

 

「武器の調整が一番の大仕事だ。こんなことで手間取ってられないよ」

 

 朝に私が居たコンテナで待ってる。そう言い残して、泊地は部屋から出ていった。

 

 大きな伸びをして、軽いストレッチで体の筋肉をほぐす。応じない理由もないネ級は、渋い顔をしていた妖精らを説き伏せて外に出た。

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 最近機械の整備技術を学び始めたばかりなので、ネ級はそういった方面は素人同然である。本職の妖精らはどう言うかは知らないが。彼女からすると、泊地棲姫と水鬼は、仕事の早さから一流の技師ではないだろうかと思う。

 

 来るように言われたコンテナ部屋の机には、朝には影も無かった自分向けの装備が幾つか置いてあった。重巡ネ級の特徴の1つである装甲に被われた足を模したようなブーツ、厚みを増した首輪、おまけで初日にヲ級に割られたはずの仮面まで用意してある。

 

 さて、自分が顔に何か貼り付けていたのをこの人物は知らないはずだけど。気になって声をかける前に、泊地に話し掛けられた。

 

「首輪は貰ったままから、皮膚に当たる部分は弄ってない。まずブーツに足を通してくれ、引っ掛かって履けないなんてなったら論外だ」

 

「わかりました。あの、質問良いでしょうか」

 

「ん? 何かあったか」

 

「これ、なんでしょうか? 装飾品の類いに見えますが」

 

「お前さん向けの眼帯さ、死角から撃たれることだって有ろうに。顔をやられたとき用の保険だな」

 

「え」

 

「? 右目、見えていないんだろう? だから作ったんだが」

 

「妖精さんから聞いたんですか? 言った覚えは無いのですが」

 

「いや、水鬼からだ。身体検査をやったら見つかったって聞いたが」

 

 あぁ、あの心臓みたいな機械か。やけにこちらの体の事情に詳しい理由を知り。ネ級は一人納得した。

 

 会話の最中に物を履き終わる。特にきついだなんだということは無く、サイズはちょうどいい具合だった。更に、ごつごつして紺色に金属光沢を放つ外観からは想像できないほど、中は履き心地が良かった。

 

「これ、なんかすごいですね。ブーツなのに全然蒸れない? それに凄い動きやすいし」

 

「それぐらいは簡単さ。問題は武装だ。軽くて強いのが欲しいからな」

 

「はぁ。あ、そういえば水鬼様はどちらへ。ここには居ないようですが」

 

「妹ならお前が検査した所で缶詰だ。「創作意欲が涌き出てくる!」とか言っていたな」

 

「あはは……なるほど」

 

「妖精、とか言ったな。今もアンタが連れ添ってるその小さいやつ。さっき見たら、けっこー仲良く仕事してたぞ」

 

「嘘ぉ!?」「「「マジです!?」」」

 

 昼頃は恐怖していた者も、やはり同じ畑の人種と居ると馬が合うという事なのだろうか。少し驚いたが、自分など遥かに越える様子で驚愕した妖精らに叫ばれて、ネ級は冷静になる。

 

 履き物の動きやすさに感心して、その場に足踏みしたり、しゃがんだりして艤装がどのような動きをするのかネ級が確認していると。ふと、泊地に目をやれば、何かニタニタしながらぶつくさ言っているのが聞こえる。

 

「どうかしましたか?」

 

「フフフフフ……この流線を描きながらも鋭角的なライン。そしてそれらを繋ぐ、装着者に追従し、驚くほどに緩やかな可動を可能とした蛇腹状構造……美しい。」

 

「………………。ん?」

 

 あ。もしかして。ネ級と妖精らの予感が当たる。

 

「無駄のない、それでいてデザインも妥協していない。正に私は天才なのだと自覚するなぁ……惚れ惚れする」

 

「しかし、これらは所詮は道具……ましてや戦いに使うもの。疲労もするし、部品も消耗し、いつかは滅ぶのだろう……」

 

「しかし壊れるその時まで使用者を守り続ける道具……感動的じゃないか……デザインの語源は「愛」と言うが……」

 

「んんむぅ、残酷だなぁ………」

 

 駄目だこりゃ。すっかり自分の世界に入ってる。気になって泊地の瞳の前で掌をひらひらさせてみるものの、全く反応がない。そんな上の空な彼女にネ級と妖精らは呆れつつ少し引いた。

 

 研究者とか芸術家だとかで特殊な感性の人というのは変わり者が多いと言うが。それは深海棲艦にまで適用される法則なのか? 等と思う。同時に、血が繋がっているのかは知らないが、この姉にしてあの妹(泊地水鬼)有りだな、とも。

 

 自惚れている女を無視する。恐らくは機械でスキャンした自分の顔面に合わせて作ったのだろうが、置いてあった仮面を付けると、体験したことがないような一体感のような物に驚く。

 

 まるで何も顔に無いように軽く、違和感がない。どんな技術を持ってすれば成せることなんだこれは―― 泊地の腕前を素直にネ級が内心で賞賛した時だった。

 

 吹っ飛ばすような勢いで扉を開けて、世話係をやってくれていたリ級が中に入ってくる。一気に現実に引き戻された泊地の顔は不機嫌そうな物へと変わった。が、何か急いでいるような相手の様子で彼女は真顔になる。

 

「何かあったのか? ノックしないとは結構な事と見たが」

 

「ご無礼を。中枢棲姫(ちゅうすうせいき)様がおいでになられています」

 

 リ級の口から出た言葉に、ネ級の体が固まった。

 

 中枢棲姫というのは。ネ級の持ち得る知識の中では、南方棲鬼など霞むほどの危険度がある深海棲艦の名前だったからだ。

 

「中枢様が? なんだってこんな場所に」

 

「それが、近くで戦闘になったと。酷い怪我で……」

 

「あの方が負傷してるだって? そんな事が……まぁいい。私も行くから、他の世話係にでも応対させておけ。すぐに行く」

 

「わかりました」

 

 会話に夢中な二人を利用してネ級は妖精たちと話す。

 

(中枢棲姫だってさ……どうしよ)

 

(少なくとも、今の鈴谷さんならばれることはないと思うのれす。血を抜こうが細胞検査にかけられようが、体は深海棲艦なのれす)

 

(本当かなぁ……)

 

(下手な事をしなければいいのです。しゃんとしてれば別に詮索(せんさく)もするはずないのです)

 

 どうしようか。そう話していると。リ級が出ていくのを見送ってから、泊地の呟きが聞こえた。

 

「中枢様が怪我だと……参ったな。医療用設備なんて無いぞ」

 

「!!」

 

 これだぁ!!

 

 困った顔でそう言った女に、迷わずネ級は食いつく。

 

「怪我をしているんですよね? その人は」

 

「? まぁ、さっきの奴はそう言ってたな」

 

「お手伝いさせてください。傷の手当ては慣れてます」

 

「えっ」

 

 意外そうな顔で応対される。

 

「お前さんは客だ、別に私たちの問題だし、第一面識ある相手なのか?」

 

「いいえ、中枢棲姫様なんてとても。名前だけです」

 

「じゃあなんで」

 

 なんだ。昔は、怖い生き物だと思ったけれど、可愛い顔だってできるんだな。ネ級の言うことに困惑している泊地にそう思う。

 

「困ったときは他人に頼ってください。それに、こんなものまで作って貰ってるんです。ご奉公(ほうこう)しますヨ。」

 

 嘘偽(うそいつわ)りない本心からの言葉で。ネ級は屈託のない笑顔を浮かべて言った。

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 ネ級が朝に入ってきたとき、ほとんど誰も居なかった水門の近くは。なかなかの大物が怪我をして運ばれたせいか、結構な人数が集まって騒がしくなっていた。

 

 どうしようどうしようと慌てる者もいれば、必死に怪我人に呼び掛けている深海棲艦も居る。そんな人混みを掻き分けて、二人は中枢棲姫と対面した。

 

「こちらになります。申し訳ありませんが、私には何も……」

 

「気にするな。案内ありがとう………これは……」

 

 泊地が言葉に詰まる。続いて、ネ級も中枢棲姫の様子をまじまじと眺めた。

 

 SF映画や漫画に出てくるアンドロイド。そんな印象を、まずはじめに受ける。

 

 顔は、頭に小さな角がある以外は普通の人間と同じ。が、首から下はヒビとかモールドという表現が適切か、赤い光の奔る溝みたいなものが体中に模様のようにある。さながら、曲面に合わせて作ったパネルを貼り合わせて形を作ったような構造をした彼女の体に、ネ級はどうとも言えない感想を持った。

 

 負傷しているためか、そのパネルみたいなものが幾つか剥がれ、赤く光る筋繊維に似た物が露出している。更に、腹部からチューブ状の器官が何本か延びているが、全て途中で千切れてしまっており、彼女の背後には大きな艤装が煙を上げて転がっている。

 

 明らかに満身創痍に見えるこの人物に、ネ級はすぐに容態の把握に努めた。気絶してしまっているのか、薄目を開けている中枢棲姫から応答はない。

 

「脈は正常。呼吸も……小さいけどちゃんとあるか。怪我は……そっか、火傷の痕かこれは」

 

「大丈夫そうか?」

 

「聞きたいことがあります。火傷や熱傷に、深海棲艦の方はどれ程耐えられるのでしょう」

 

「難しい質問だな。ただ、私は前に「セントーキ」とやらの攻撃で死にかけたが」

 

「おおぅ。なるほど。じゃあ大丈夫です、適切な処置をすれば」

 

「そうか!? よかった……」

 

 さすが、姫級ともなると凄まじい生命力だ。泊地の話が本当なら、軍用機の爆撃を浴びてもどうにかなるという。そんなものをまともに食らえば、深海棲艦といえど消し炭になるのを知っているネ級は、目の前の人物の「この程度」は大丈夫だと判断した。

 

 しかし気を失うほどとなると、かなり激しい戦闘があったのだろう。周りの深海棲艦に指示を出しながら、ネ級は最善を尽くすべく手を動かす。

 

「喜ぶのはまだ早いですよ……水を入れても破れないぐらいの袋って有りますか? それか、代用できそうな物に海水を詰めて持ってきてください」

 

「わかりました」

 

「ざっと見ましたが、特に足と腹部の怪我が深刻ですね。小さいけど出血もある。患部を上げておきたいので、台になりそうなものも、誰か知りませんか?」

 

「すぐに取ってきます」

 

「ありがとうございます……ふぅ。さて」

 

 思いきり肉が裂けているとばかり思ったが、よく見ればどの箇所も皮膚が剥けているだけだ。外観よりも患部の状態は良かったことから、落ち着いてネ級は消毒液に浸したスポンジで傷口を洗う。

 

 火薬の汚れと、海水に濡れているであろう場所を遠慮なく擦る。

 

 苦痛からか、中枢棲姫は呻き声をあげているが、手を抜く訳にはいかない。皮膚というのは細菌を遮断して感染症を防ぐ役割がある。それがない場合、危険は何倍にも膨れ上がるのだ。深海棲艦が病気にかかるかなど知らないが、泊地への恩返しを兼ねている行動なので、適当な仕事をするつもりはない。

 

 おおよそ衛生が保たれたかと判断して包帯を巻く。負傷した箇所はほとんどが火傷なので、傷口の消毒さえ済ませれば後は楽な手当てと言えた。ネ級は同時進行で念をいれて、出血こそ無かったが、女の体から伸びていたケーブルのような器官の先を、止血の要領で縛っておいた。

 

「持ってきました。」

 

「どうも……これでいいかな?」

 

 指示を出していた深海棲艦が戻ってくる。ネ級はそれぞれが抱えていた物を受け取った。

 

 海水の入った袋数個を真水で洗った後、消毒してから中枢棲姫の足と腹部に乗せたり縛ったりと固定する。次に、クーラーボックスを彼女の足に敷き、場所を胴部よりも高くする。

 

「これで良いのか?」

 

「えぇ。出血はあまり無いから、消毒した後は包帯で皮膚の代わりを作ってあげます。怪我は恐らく火傷でしょうから、熱を帯びた場所を水で冷やすんです。足を上げたのは、血の流れを少しでも抑えるためです」

 

「そうか……」

 

 中枢棲姫は大丈夫なのだろうか。とでも言いたげに泊地はネ級の隣にしゃがみ、目を閉じている彼女の表情をじっと見詰める。

 

 深海棲艦たちが、黙って中枢棲姫のことを見守っているときだった。ゆっくりと目を開き、彼女は上体を起こそうとした。

 

「ぐ……ん……ぅ」

 

「! あまり動かないでください。お体に(さわ)ります」

 

「痛いな………ここは……あぁ、港か。生きてたのね、私は」

 

 泊地と水鬼に、北方棲姫。他にも周囲に居た深海棲艦らの顔が笑顔に変わった。

 

「ぢゅう゛ずう゛ぜい゛ぎざま゛ぁ゛! 死゛ん゛じゃっ゛だがど思゛っ゛だぁ゛!」

 

「あら、泊地水鬼? 泣かないで。私は生きてるわ」

 

「ご無事で! 運び込まれたと聞いたときは、何事かと……」

 

「棲、心配かけてごめんなさいね」

 

「本当です! みんなみんな、さっきまでずっとお葬式みたいな空気で……」

 

「北方ね。ありがとう、気にかけてくれて……」

 

 声を掛ける者ら全員に返事を返す中枢棲姫をネ級は見る。

 

 最強の深海棲艦の1つに数えられる個体というので、どれほど凄まじい威圧感があるのかと思っていたのが、島で南方棲鬼に初めて会ったとき程の圧迫感も感じられない。正直、こんな穏やかな人物であったことが信じられなかった。

 

 そんな彼女の事を他所に、泊地は内容を質問に切り替える。

 

「中枢棲姫様、一体何があったのです? 貴女が負傷なさるなんて」

 

「いえ、ね。ちょっと戦艦棲姫と喧嘩しただけよ」

 

「戦艦棲姫……例の量産型ですか」

 

「ええ。気を付けてね。最近この辺りでも出てくるようになったみたいだから」

 

 姫級の二番目か。あんまり想像したくないな……。ネ級が思っていると、「それよりも」 と、中枢棲姫は話を変えた。

 

「これは何事かしら。見事な手当てね」

 

「このネ級が施したものです。そういう物に(うと)い私にはとても」

 

「ネ級? この基地にネ級なんて居たの?」

 

「客人です。出迎えには出なくて良いと言いましたが、応急処置の心得があるとか」

 

 適度な圧迫で結ばれた包帯と、患部を冷やすための水袋を弄りながら。中枢棲姫の視線は、泊地の発言で自然とネ級の方に向いた。

 

「ネ級……あぁ、貴女ね。ありがとう、そしてごめんなさい。こんな苦労をさせて」

 

「い、いえ! そんな。慣れてますし、こんなの苦労の内に入りません」

 

「ふふふ……珍しい。落ち着いた子も居るなんて……っ、痛い……」

 

「あぁ、立っちゃダメです。せめて今日一日でも安静にしてください。傷が悪化します」

 

 腕を支えにして立ち上がろうとしたところ、体勢を崩して、寝返りを打つような動きで倒れる。そんな中枢棲姫を体で支えたネ級を見て、泊地は周りの部下に指示を出す。

 

「姫様を静かな場所まで運ぶぞ。客室はどこが空いてる?」

 

「86番のコンテナが空いていたはずです」

 

「そうか、ベッドメイキング頼む。ネ級、必要な物があったら私に言え」

 

「必要な物か……中枢棲姫様、気分はいかがでしょうか。痛いところとか、違和感のある場所は」

 

「体中が痛いわ……でも、さっきよりも酷くはない。貴女のおかげね」

 

 顔に疲れの浮かんでいる中枢棲姫が笑いながらそんなことを言ってくる。同性にも関わらず、妙な色気のあった女の表情に思わずネ級は顔を赤くした。

 

「ど、どうも……泊地棲姫様、欲しいものは自分で調達します。部屋の案内だけ、お願いしますね?」

 

「わかった。ほらほら貴様らみてないで準備しろ。担架運んでこい、なるべく早くな」

 

「「了解」」

 

 ゆっくりと抱いていた彼女を横たわらせながら、再度容態を確認する。

 

 即効性がある治療はやっていないが、そこは人間より遥かに丈夫にできている深海棲艦ならではか。水鬼や北方と話すところから意識ははっきりしているようだし、手当ての前と比べて目に見えて回復している。まぁ、酷く心配する必要もないか。血が染みた包帯を交換している妖精をみながらそう思う。

 

 簡易的な視診を終え、安堵から大きなため息をついたとき。ネ級は、部下の動きを見届けた泊地からこんなことを命令された。

 

「ネ級、お前にも言いたいことがある」

 

「なんでしょうか」

 

「姫様の面倒見を、側についてやって欲しいんだ。多分この港で看護できるのはお前だけと見込んだ……駄目か?」

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

「替えのお水を持ってきました。交換しますね」

 

「包帯の交換が終わったのれす」「「「かんりょー」」」

 

「ありがとう。今はそれしか言えないわ」

 

「いいえ。健常者が負傷者の看護をするのは義務ですから」

 

 今日一日しか面識のない人物とはいえ、さすがに涙の浮かんだ目で訴えられると断りきれず。ネ級は泊地の言うことを聞き、中枢棲姫の世話をすることに決まる。

 

 彼女が運び込まれた86番コンテナというのは、施設の岸に近い場所にある部屋で。その中で、中枢棲姫はベッドに寝かされて療養することになり、煙を吹いて破損していた艤装は、その場しのぎですぐ近くの岸に止められることになった。

 

 換気で開いていた窓から、大破した自分の装備を見ている彼女の姿に、ネ級は不安を覚える。すると、相手の方から話を振ってきた。

 

「最近多いのよ……もう、疲れたわ……」

 

「……あまり深くは聞きませんが。何かあったみたいですね」

 

「貴女は、どこまで知っているのかしら。深海棲艦のこと」

 

「南方棲鬼から知りました。無差別に襲い掛かる物と、人目を避けて居る人達がいるとか」

 

「あぁ……あの子の。そうね、大人しいわけだわ……あの子は警戒心が強いから」

 

 自分の思っている以上に。南方棲鬼と繋がりがあるというのは、海で人脈を広げるのに大事な事だったんだな―― ネ級が考えていると。女はアンニュイな表情のまま続けた。

 

「戦艦棲姫。あと、空母棲姫、という名前をご存知かしら」

 

「名前だけ……あぁいえ、戦艦棲姫でしたら、攻撃を受けて逃げたことがあります」

 

「そう……貴女と仲の良いあの子(南方棲鬼)の言う「2番目」に当たるわ。その2つは。だから、気を付けて。有り余る体力と暴力で、己の身が滅ぶまで排他的に他者に危害を加え続けるわ」

 

「姫級の……二番目、ですか」

 

「あら。あなた、やっぱり不思議ね。落ち着いてる……初めて教えたときは、みんな驚いていたのに」

 

「先程の泊地様との会話で察しました。彼女の場合は「量産型」と言っていましたね」

 

 中枢棲姫への鈴谷の言葉に嘘はなかった。前に一度だけ、彼女は戦艦棲姫と戦った事があるからだ。

 

 しかし、会話の最中にネ級の頭の中では1つの疑問が芽を出して育ち始めていた。戦艦棲姫といえば、多対一で囲めば問題は無いなどと軍では評されている。比べて目の前の女性は、「出会った時点で死を覚悟しろ」などと、もはや触ってはいけない悪霊のような扱いをされている深海棲艦だ。苦戦する要素などあるのか? と思う。

 

「私は純粋に疑問です。中枢棲姫と言えば最強だと聞きました。貴女様ほどの物となれば……」

 

 この人は、少なくとも怒鳴り散らして暴れるような人じゃないはずだ。そう思った気の緩みで、ネ級の口からそんな言葉が漏れた。すると、中枢棲姫は枕に(うず)めた顔を向け、拍子抜けしたような声で話し始める。

 

「最強?? 私が?」

 

「? 自分はそう聞いていますが」

 

「ふっ、ふふふ……あはは! ぜーんぜん。弱いわ。私なんて……ありがとう。久し振りに笑わせて貰ったわ」

 

「……???」

 

「強くなんて、ない。必死にやったけれど、流石に三匹も相手となると…」

 

 さらりととんでもないことを言う相手に、ネ級は水で濡らしたタオルを手から落としそうになる。

 

「姫級が3体……!? 先程の戦闘ですか?」

 

「いなすだけで精一杯だったわ。気を付けて。最近の海は何かがおかしいわ。艦娘は知らないけど、猛獣の強さは年々増してる」

 

 どうりで怪我をする訳だ。同時に、戦艦棲姫と3対1を演じて逃げ切れている時点で凄い。弱いと言ったのは謙遜(けんそん)か? ネ級は、今まで強力な敵に出会っていなかっただけで、やはりこの近海は危険地帯に変わり無かったのかと今一度自分の置かれている状況に冷や汗をかいた。

 

 「そういえば」、と中枢棲姫が口を開く。

 

「武器を探しに来たと聞いたわ。それで、泊地水鬼が夜なべしてるって」

 

「正確には南方の提案だったんです。お前程度じゃ敵に踏み潰されるぞと。ここに来るまで知らなくて……ただ向かえと言われて」

 

「なるほどね……そういうあなた。そこに武装は積んでいないのね?」

 

 中枢棲姫が自分の触手に指を指す。

 

「積んでいないというか、元々何もなくて。紐で荷物を固定してるぐらいでしょうか」

 

「今の海でそれは危険だわ。何か、1つぐらいは強力な兵装が無いと……」

 

 そう言うと、彼女は近くに立て掛けていた松葉杖を掴み、よろよろと頼り無い仕草で立ち上がる。危なっかしく見えたネ級は、中枢棲姫の背中を支えた。

 

「おっと……あら」

 

「ま、まだ万全じゃ無いんですから……大丈夫ですか?」

 

「ふふふ………優しいのね……貴女は……。平気よ、これぐらい」

 

 力なく笑って見せたこの人物の顔からは、生気が余り感じられなかった。

 

 

 

 

 呆けていたネ級の腕を弱い力で肩から取り、中枢棲姫は歩く。聞くと、外に出たいと彼女は言った。

 

 心配になったネ級は相手に肩を貸しながら、二人三脚で行こうと提案する。彼女が立ち寄りたかった場所というのはすぐ近くの、壊れた艤装が停泊している岸だった。

 

 ドアでもノックするように、彼女は自分の艤装の口状の器官の歯茎(はぐき)(?)を叩く。すると、それは生き物のようにゆっくりと口を開いた。そのまま巨大な艤装の中に入り込み、中枢棲姫は何かを探す。

 

「あれはどこに仕舞ったかしら……あぁ、これだわ……」

 

「?」

 

「これ、貴女にあげるわ。どうせ私はもう使えないもの」

 

 相手に渡されたのは、中口径の主砲と思われる武装だった。形こそただの砲だが、真っ黒なパネルの継ぎ目から赤い光が漏れている、少し不気味な外見をしている。

 

「中口径砲? 妖精さん、何これ」

 

「主・副の両用砲?」「いや対空砲なのです」「全部兼ねた万能ぱーつ!」「「「んなわけあるか!」」」

 

 妖精たちの意見が一致しない。専門家でも知らない未知の部品といった具合か。

 

 角度や持つ場所を変えてまじまじと眺めてみる。ひとつ、この砲の大きな特徴を見つけた。どういうわけか、引き金に当たる部品が見当たらない点だ。それどころか安全装置のようなボタン等もなく、完全に装甲板で密閉されてしまっている。

 

「引き金が無い? どうやって使うの……」

 

「これは音声入力よ。何かあったとき。パニックになっていちいち手動で起動するのは効率が悪いでしょう?」

 

「音声認識!」

 

 なるほどな、と思うと同時に少し驚く。艦娘の装備で音声認識なんて、一部の戦艦に配備されているぐらいの高級品だ。整備に難があるという話があり、信頼性が低いせいで精度を出すとなるとかなりの手間がかかるとか。

 

「声が電源か……作った人はさぞかし凄い腕前なんでしょうね」

 

「さぁ……ただ、手伝ってくれた子はこれを「ブラッドストーム」って呼んでたけれど」

 

 ……………。「血の嵐」とはなんだ、えらく御大層な名前の砲だな。ネ級は思う。

 

「主燃料・発射する弾頭は、使用者の体液、それと海水よ。高圧力を掛けて熱された血液を撃ち出すの。威力は折り紙つき。」

 

「使用者の体液……? それ、脱水になるんじゃ」

 

「だから私は使えないの。常に貧血気味だもの……でもね、ネ級って血の気が太いらしいわ。大丈夫、本当に使いたいときだけに絞れば、悪影響なんてあってないような武器よ」

 

 中枢棲姫なんて人物が持っていた武器だ。間違いなく、今まで自分の使っていたものなど霞むような威力だろうなァ―― 貰うべきなのか、それとも遠慮するか思案しているときだった。

 

 「あぁ。ひとつ、妙な噂を最近耳にしていて。気になっていたのだけれど」 中枢棲姫は続けてこう言う。

 

「聞いても、大丈夫かしら。貴女にしかできない質問なの。」

 

「? どうぞ。答えられるものでしたら……」

 

「そう。じゃあ」

 

 

「艦娘を助ける重巡ネ級が居る、っていうお話なの」

 

 

 ネ級は、ドライアイスで心臓を鷲掴(わしづか)みにされるような悪寒を知覚し。びくり、とわざとらしいぐらいに体を震わせる。

 

 夜の闇に、中枢棲姫の光る赤い瞳はよく映える。さっきまで、どこか平和ボケしたようだった彼女の(まと)う雰囲気は一転していた。

 

 情報が伝わるのが早すぎる。つい昨日の事まで把握されている? ……いや、そうだ。当たり前だ。ここ数日でもいったいどれだけ自分は派手に動いたと思ってる? 鈴谷、お前の気の緩みすぎだ――

 

 自問自答を繰り返し、無言になる。咄嗟の言い訳は思い付かなかった。

 

「……………」

 

「……。 図星、なのね」

 

 魅入られてはいけないと本能が警告するような色気と、何にも代わる表現ができない圧迫感にネ級は呼吸を忘れそうになる。

 

 しかし、別に相手は噂の出所を突き止めて、それで怒っているわけではないようだった。ルールを破った子供に優しく(さと)すような口調で、中枢棲姫は口を開く。

 

「純粋に、疑問なの。変わったことをする人も居るものだと。ねぇ。教えてくれる……?」

 

「…………殺さないんですか。私を」

 

「え?」

 

「え?」

 

 ??? 考えていたことは違うが。二人の脳内は同じマークで満たされた。ネ級が過剰に反応しただけで、そもそも彼女は揺さぶりを掛けるつもりでも何でも無かったのだ。

 

「ころす?? どうして? 命の恩人に、そんなことをするはずがないわ」

 

「しかし……」

 

「???」

 

「あぁ、いえ。思い違いでした。…………理由、ですか」

 

 本当にこちらを探る気が無さそうな相手に拍子抜けするが、気を取り直して、数秒間考えてからネ級は答えを口にした。

 

「南方棲鬼には……自己満足でやっているんだろうと言われました。私も、その通りだと思っています」

 

「…………………」

 

「痛いのは(きら)いだから。人に、自分の(いや)なことはしたくないんです。だから、適当に火の粉を払って、助けを求める人が居るなら助けました。ただ、それだけです」

 

 (うつむ)いたまま、ネ級は言いたいことを全て吐き出す。

 

 中枢棲姫はなんと言うだろうか。深海棲艦の敵を助けているのだ、そもそも南方棲鬼があんなにドライな対応をしてきたのが例外なだけで、敵勢存在をのさばらせる味方なんて、危険人物扱いされたっておかしくない。さぁ、どんな反応を……? 内心で、ネ級は半ば自棄になっているときだった。

 

「自己満足なんかじゃ、ない」

 

 自分にも言い聞かせるような言い方で、静かに彼女は呟く。ネ級の予想していなかった反応だった。

 

「さっき……他の子たちに、指示を出して、私を手当てしてくれた貴女を見た。」

 

「!! 起きていたんですか」

 

「困っている人を見捨てられない……見捨てたくない。貴女は、自分の意志で行動を起こしていた。ただの自己満足なんかじゃ……ない。そんなわけがない。ありえない」

 

 ネ級は中枢棲姫の声に、何も言えなくなった。

 

 初対面の人間に、すごく積極的だ。だが話を振り返れば、近頃他の深海棲艦に酷く絡まれていたのだろうと想像してしまう。もしその考えが合っているなら、心労が溜まってこんな弱さを見せる事もあるか。何か、深い哀しみと疲れを感じさせる女の声で、それとなく察する。

 

「…………戦艦水鬼、っていう深海棲艦を知ってる?」

 

 戦艦「水鬼」? 聞いたことがない個体だ。嘘を言って後悔したくないネ級は素直に答える。

 

「いえ……知らない名前です」

 

「そう、ありがとう……そっくりなの。貴女に」

 

「私に、ですか」

 

「えぇ。人に優しいところ……気を使うのが上手なところ……まだ会ったばかりの時も…………私の長話に、嫌な顔ひとつしないで付き合ってくれるところ……」

 

 杖で体を支えて、中枢棲姫はネ級の手を、自分の両手で包み込む。弱々しい彼女の腕から伝わる体温は、ひんやりと冷たかった。

 

「すぐに仲良くなれたのに、今はどこかに居なくなってしまった……でも、撃沈の報告は受けていない。生きているはずなのに、姿が無くなってしまった」

 

 中枢棲姫の声が震える。

 

「私は、彼女を探しているの。もう4年になるわ。いきなり姿を消してしまって、連絡もとれなくなってしまって……」

 

「…………………」

 

 艤装に寄り掛かる彼女の頬を、涙が伝っているのを見逃さなかった。そして、ネ級は相手の泣く姿に、想うことがあった。

 

 

 陸に置いてきてしまった友人は、勿論軍の関係者以外にも居る。義父にしても、真相は知らないだろう。行方をくらました期間が違うだけで、彼女が話題に出した人物と似たような行動を取っている―― 自分という深海棲艦(にんげん)を、そう思ったのだ。

 

 

 相手の指を、ネ級は上から握り返す。そして、努めて優しい声で応じる。

 

「きっと会えます。諦めない限り、努力は応えてくれます」

 

「でも、一人では限りがあるから……」

 

「そんなこと無いです。泊地棲姫様、泊地水鬼様、北方棲姫様。貴女を(した)っている方はたくさん居ました。きっと、お力添えしてくれるに違いありません」

 

「ふふふ……やっぱり、似ているわ……あの人にそっくり……」

 

 ネ級の顔に友人を重ねているのか。彼女は弱い力で手を(ほど)くと、今度はネ級の頬に添えた。

 

「ねぇ……お願いがあるの」

 

「何なりと、お申し付けください」

 

「いつかどこかで。ほんの道すがらの寄り道でも構わないの。あの人を……戦艦水鬼を探して。それがあれ((受け取った砲))ば、必ずあの人は気づいてくれるわ……中枢棲姫が探しているって」

 

 すうぅぅ、と。音が聞こえるぐらいの大袈裟な深呼吸をしてネ級は言った。

 

「引き受けます。お友達が居なくなって平気な人なんて、この世には居ないですから。」

 

 真顔にも、笑顔にも見える表情で静かにネ級は彼女に応えた。するとどうだろうか、中枢棲姫は泣き出してしまった。

 

「ありがとう……あり……がとう…………!」

 

「泣かないでください。貴女は、強い方なんですから」

 

「強くなんて……」

 

「4年も、ご友人の方を諦めず探し続けているんです。弱いわけが無いです」

 

 啜り泣く中枢棲姫を両手と触手で包み込むように支える。

 

 いつの間にかに、近くに戻ってきていたニ級も連れ添って。ネ級はニ級にも支えて貰いながら、中枢棲姫を部屋に戻した。

 

 

 

 

 




ネ級パワーアップイベントでした。人間関係もパワーアップした模様。
中枢棲姫がなぜこんなにメンタルをやってしまっているかというと、ネ級の予想通り他の深海棲艦からかなりの可愛がりを受けているからですね。具体的に言うと単艦でイベント艦隊(艦娘も深海棲艦も含む)と対決しているような状況です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。