そのため、短いです。
今回の話は三人称ですが、
次からは一人称で進めていきます。
林道 春風
その男は世界最強の武人と呼ばれるほど強かった。
数多の武闘家が春風を倒すことを目標にしていた。
春風自身も自分の強さに自信があった。
しかし、それでも彼は強くなるに修行し続けた。
己の強さの限界を知るためだった。
そのために強くなるため、修行に明け暮れていた。
逆に言えば強くなるために不必要なことはやってこなかったということだ
春風自身それを苦痛だと思わなかったし、後悔もしていない。
一つを除いて…
彼には弟子がいなかった。
強くなるために編み出した自分のみが使う流派、林道流を受け継ぐものがいないのだ。
もちろん弟子にしてほしいと頼んでくるものがいなかったわけではない。
だが、春風が求める要求を満たさなかったためすべて断っていたのだ。
春風は初め、弟子を取るつもりがなかった。
林道流はマスターすれば自身のように最強と言われるほどに強くなれる。
だが、それは同時に人々の脅威になり得るという事だ。
力あるものにとって最も大切なことはその力をどのようなことに使うかであると春風は考えている。
その考えのもと春風は己の力を使ってきたつもりだ。
春風はその考えを弟子にももってほしかった。
いや、持たなければ弟子にするわけにはいかなかった。
強すぎる力には責任が伴うのだから。
林道流は己の中にある気を自在に操り、戦う流派である。
そのため、弟子の条件は気を使いこなせること、もしくは気を使える素質があること。
だが、それ以上に春風が求めたのは力を悪しきことに使わないことだ。
そう確信がもてる人間に合わなかった。
結果として春風は生涯弟子を取ることはなかった。
後世に林道流を残すため、最後は見込みある者を弟子に取ろうと考えたが、突然地球に隕石が降ってくるということが分かり隕石の破壊を依頼された。
春風はその依頼を受けることにした。
破壊するためにロケットから出た春風は無事に隕石を破壊したが酸素のない宇宙で呼吸が出来ずに死亡。
地球を救うことはできたがそのまま帰らぬ人となってしまった。
多くの人を救った春風は弟子を取らなかったこと以外は後悔のない人生だったと思っていた。
故に最後に願ったことは
林道流を自分の思想を受け継ぐものに伝えたい
それ一つだった。
それとは別に春風とは違う世界で強者と戦いたいそう願うものがいた。
その願いが届いたのか春風は別の世界で二度目の人生を手に入れることができた。
「ここはどこだ?」
気が付くと春風は見知らぬ場所に立っていた。