今後もこのぐらいのペースになるのではと私自身危惧しています。
ですが、ちゃんと更新はしていきますので読んでいただければと。
今回からSクラスとの絡みが入ります。
どんなキャラだったか原作やり直したほうがいいのかな・・・
学園生活にも慣れてきたのでそろそろ身体を本格的に鍛えようと考えていた。
もちろん、これまでもちゃんと鍛練は欠かさずにやって来た。
だが、それは走り込みや筋トレといった基礎鍛練のみである。
俺がやるべき鍛練は気を使った鍛練だ。
以前、百代と戦ったときに気操冥躰を使ったがあまりにも限界が来るのが早すぎる。
あれでは実践で使うことが出来ない。
気を使う特訓をしなければ。
そんなことを考えながら朝、学校の廊下を歩いていると着物を着た女生徒が前を歩いているのに気づく。
この学園は多額の寄付金を納めていれば服装についてなにも言われなくなる。
初めて聞いた時は、学園としてそれは良いものかと思ったが問題になっているわけでも無いため気にしないことにした。
着物の女生徒に会釈をして通りすぎる。
通りすぎてすぐに後ろから声をかけられた。
「おはよう。林道君。」
声の主は同じクラスの小笠原だった。
登校のタイミングが近かったみたいだ。
「ああ、おはよう。」
通常なら俺が挨拶を返してそのまま教室に向かうはずだった。
だが、今日は違った。
「Fクラスは朝から騒がしいの」
先ほど追い抜いた着物の女生徒が突っかかってきた。
「はぁ?挨拶してただけでしょ」
小笠原もなぜかそれに負けじと突っかかっていく。
正直、こんな分かりやすい挑発無視すればいいのではと思う。
「小笠原、こんな挑発乗ることもないだろ。」
「ほっほ、もう一人は臆病者ときたか。」
俺に対しても喧嘩を売ってきているようだ。
無論、買うつもりはない。
「臆病者と言われても構わない。だが、一つ聞かせてくれ。」
「ほーう、なにかのう?」
「お前、誰だ?」
ここまで喧嘩を売られているのだ。
おそらく俺とこいつは何かしらの接点があるのだろう。
だが、俺はまったくこいつに心当たりがない。
着物を着ているので印象にも残っていない。
「お前・・・此方のことを知らないと申すか。」
此方?ずいぶん古風な言い方をするな。
やはり、思い出せない。
「悪いが知らないな。俺とどこかで会ったことがあるのか?」
「お前みたいな山猿と会ったことなどないわ。」
見ず知らずの人間にここまで強気に出れるってある意味すごいな。
というか、山猿って・・・
「小笠原、こいつは一体誰だ?」
なんかこいつと話していると疲れそうなので、俺は小笠原に聞くことにした。
「こいつは2-Sの不死川 心。あたしたちFクラスをいっつも馬鹿にしてくるの。」
Sクラスか・・・
確か、川神学園が取り入れている特進クラスだったか。
定期試験で上位50位以内ではないと在籍することが出来ないんだったか。
問題児ばかりいるといわれるFクラスと仲が悪いと直江から聞いたな。
つまり俺は今、Fクラスってだけで喧嘩を売られたのか。
「不死川といったか?」
「なにかのう。此方の素晴らしさが分かったかの。」
「あんまり人を見下すようなことはしない方がいいぞ。痛い目をみるとは言わんが敵を作ることになるかもしれないからな。」
「山猿のいうことなんぞ聞く気にはならんのう。」
やっぱり聞く耳を持たないか。
こういう奴は一度痛い目を見ないと反省しないだろう。
まぁ、別に俺が知ったことではないのだが。
「小笠原、教室に向かうぞ。」
「え、ええ。」
「ちょ、此方を無視するのか。」
十分、話はしたのだから無視ではないと思うのだが。
「お前も自分の教室に行ったらどうだ?もうそろそろHRの時間だ。」
「それもそうかの・・・ってまだ10分以上あるではないか!」
不死川がなんか叫んでるが気にせずに俺と小笠原はFクラスに向かった。
教室に入るともう結構な人がいた。
不死川に絡まれたせいでいつもより入るのが遅れたからだ。
「真与ー聞いてよー」
「どうしたんですか?千花ちゃん。」
小笠原はさっきの出来事をさっそく甘粕に話し始めた。
俺は直江の元に向かった。
「直江。」
「どうした?林道?」
「Sクラスの不死川ってやつにあったんだが、Sクラスはみんなあんな感じなのか?」
「大体はSクラスの奴らはFクラスを下に見てるとこはあるな」
「仲良くはできないのか?」
「しようとはしている。今日だって和平を申し込みに行く予定だ。」
「和平?」
聞いたところによると委員長の甘粕はSクラスとも仲良くできたらと考え、定期的に和平を申し込みに行っているとのことだった。
結果については聞く必要はなかった。
さっき、俺と小笠原が不死川に何もなしに絡まれた。
それだけでうまくいっていないと考えることは難しくなかった。
「なるほどな・・・」
こちらから歩み寄っているのだ。
後は誠意を見せて相手が応じるのを祈るしかない。
「直江、その和平の席に俺を連れて行ってくれ。」
「それは構わないけど、どうしたんだ?急に。」
「なに、俺はただ現状を正確に知りたいだけだ。
それを知るには和平の席に同席する。
それが一番だと判断しただけだ。」
昼食の時間、それが和平交渉の時間だ。
行う場所は2-Sの教室、いわば敵の総本山だ。
別に戦いに行くわけではないので敵というのは間違いだが、ただでは終わらない気がする。
行くのは俺、甘粕、直江の3人だ。
教室を出る際にはクラスの奴らから応援をされた。
そして、今Sクラスの前にいる。
目の前の閉められたドアを開けば、和平交渉が始まる。
なぜだろうか、嫌な予感がする、
ただの和平交渉では終わらない。
そんな俺の気持ちを知らずに甘粕がドアを開けた。
次回は和平交渉からです。
まとめようと思いましたが、まとめると更に遅くなるので今回はここまでにさせてください。