「ワープされた上にこんな宇宙の端っこの地球にくるなんて……」
「まあ地球人に見られなかっただけマs(((」
見られなかっただけマシじゃない?僕がそう言おうとして顔を上げると、目の前にはスペガサッスと一緒にいる赤髪の地球人の少女の姿が……めっちゃこっち見てる。
「まずい、地球人に見られたでプルンス〜!」
「……あ、スペガサッス!心配したんだぞ?今まで何してたの……ってか、何で地球人と一緒にいるのさ」
「フワ〜」
僕は即座にスペガサッスを抱えた。
ったく、死ぬ気で捜してたのに無邪気な顔しやがって。
それはそうと、肝心の地球人の少女に関してだが……目をキラキラ輝かせていた。
「キラやば〜☆本物の宇宙人だよね?ね!?ていうか、それって触角?可愛い〜!」
「ル、ルン…」
少女の猛攻に後ずさりするララ。
この地球人、何で宇宙人に興味津々なんだ?もしかして、地球人ってそういう生き物だったりするの…?
「あ、あのさ「こっちは本物の天使だ!あれ、でも何で翼が片方しかないんだろう?色々謎が多くて面白〜い!」……ねえ、凄くぐいぐい来るんだけど」
「この地球人、宇宙人とか怖くないでプルンスか!?」
「私、星と星座、宇宙人とか大好きなの!後、UMAにオカルトも!」
…成る程、彼女の言葉的に地球人は皆こういう性格という訳ではなさそうだ。
因みに、少女の言った通り僕には片方しか翼の生えていない….つまり、僕は片翼の天使なのである。
その理由や経緯に関してなのだが、お生憎様、翼を失くすまでの直前の記憶がない。
だから、翼の件で問いかけても「気がついたら失くなってた」としか言いようがないのだ。
「それより、みんなはフワの知り合いなの?何か探してたみたいだけど」
…フワ?
地球人の言葉に一同が疑問を浮かべる。
「あの、もしかしてフワって…」
「この子の名前だよ♪」
「勝手に名付けんな!」ちゃんとした名前があるでプルンス!スペガサッス・プララン・モフーピット・プリンセウィンクって名前が!」
「うげ、なっが…良いよフワで」
『フワ!』
「うん、僕も同感かな。そもそもあんな長ったらしい名前、こいつに似合わないし」
「えぇぇぇ!!?」
いやそんな驚くことかな。
フワの方が呼びやすいし親近感湧くと思うんだけど…。
「…あはは!」
僕達のそんな何気ないやりとりが面白かったのか、ララが楽しそうに笑っていた。
「そういや自己紹介まだだったね。私、星奈ひかる!ほ、し、な、ひ、か、る」
「…ララ」
「僕はヘーメラー=ギリシアン・エミヤ。ヘメラって呼んでね」
「プルンスでプルンス」
「それ名前だったんだ!?」
まあ誰でも驚くよな。
何か名前捻るかと思ったらそのままなんだもん。
因みに初めて会った時は裏切られた気分だったよ。
「それで、皆んなはどうしてここに?」
「…実は、プルンス達は伝説の戦士、プリキュアを探す為に宇宙を旅してたんでプルンスが、その途中でフワがいなくなってしまったんでプルンス」
「プリキュア?」
ひかるが疑問を浮かべていると、突然空からワープゲートが開き、複数のUFOがこちらに近づいてくる。
「UFO!アダムスキー型!」
アダ……何だって?
というか、あのUFOって僕達が追いかけられてたやつだよね?
そう思ってララを見ると、彼女はそのUFOを睨んでいた。
「地球語か…随分プリミティブな惑星に来たものだ」
そのUFOの中から現れたのは、何人かの戦闘員(?)と河童のような宇宙人だった。
「このカッパードから逃れられると思ったのかね?」
「かっちょ良いー!」
『フワ…!』
「フワ?」
恐怖を察知したようにひかるの背へと隠れるフワ。
やっぱりさっきので奴らが恐い者だって認識しちゃったっぽいな。
「そいつが必要なのだ。我々ノットレイダーが、全宇宙を我が物にする為に」
「フワは絶対に渡さないルン!」
そう言って、ララがフワを庇うように前に出る。
「譲る気なし、か。まあいい、それならば奪い取るまでだ」
「ララ、フワを連れて逃げて。ロケットにテレポート出来るようマーキングしといたから、後で追いつく」
「……うん、分かったルン!」
少し間があったが、ララは理解したと返事をする。
その後、プルンスとララはフワを連れてロケットの中へと戻っていった。
「…ふん、そんなんで逃げ切れるとでも?」
「一度逃げ切られた奴らが何を言うか…次は力づくで止める!
」
僕は、自身の持ち武器である双剣『干将・莫耶』を構える。
「子供風情が、私を倒せるとでも思っているのか?まあいい…追え!ノットレイ!こいつは私が始末する」
対して、カッパードは双刃のレーザーブレードを構えて戦闘態勢を整える。
成る程、一騎打ちか。大人数で袋叩きと来ない限りは、敵にグイグイ攻めることが出来る。
だが、二手に分かれるとララ達が心配だ。早急に片付けないとな。
「はぁぁっ!」
声を上げながら真正面から攻撃を仕掛ける敵side
そんな攻撃を見切りながら、華麗に避けていく。
動きが見え見えなのだが、相手の武器のリーチが長く、隙が狙いづらいというのが本音。
だったら、遠距離で攻撃して隙を作るしかないか。
そう思って、僕は今度は双剣の右手、莫耶をブーメランのように飛ばした。
「距離を取っての攻撃か、だがそんなもの効かぬ!」
それを、当然のように斬撃で防ぐカッパード。
防がれれば弧を描いて戻ってくるはず、だがそれは軌道を変えて再度敵の背後へと飛んでいく。
「ちょこまかと…ええい、鬱陶しい!」
イラついてきたのか、声を荒げながら自身に飛んでくるブーメランを叩きつける。莫耶はグサッと地面に突き刺さった。
敵が間合いを詰めてきた。今じゃ短剣1つしかない僕の武器では相手には圧倒的に不利。そう思っているのだろう…
「…はい、引っかかった」
「なっ、いつの間に…!?」
その時には、僕の姿は敵の背後へと変わっていた。
干将と莫耶は雄雌一対の双剣、いわば夫婦剣である。
その性質は磁石のように互いを引き寄せる。
つまり、僕の手に干将が握られている限り、莫耶が手元に戻ってきたり、干将が持ち主を莫耶へと連れて行ったりする。
「山を抜き、水を割り、なお墜ちることなきその両翼…『鶴翼三連!』
「ぐわぁああ!」
隙を逃すことなく、その無防備な背中へと干将で斬りつけた。
次に莫耶で二連、三連と必中不可避のコンビネーションを繰り出す。
これが、僕の必殺技『鶴翼三連』
まあ、実を言うと僕のはまだ未完成体なんだよね…早くマスターしたいよ。
「…僕の勝ちでいいかな?」
「ぐぅっ…いいだろう、だがラッキーは二度は続かんぞ!」
カッパードは最後にそう言葉を残し、どこかに消えていった。
ノットレイダー、奴らは全宇宙を我が物にすると言ってたけど…やはり今後も警戒しておかないと。
ドゴーーーン!!!!!
「あ、ロケット落ちた」
如何でしたでしょうか?
スター登場させようと思ったんだけど、ついカッパードとの一騎打ちが頭に思い浮かんだのでつい。次回こそはミルキー付きで必ず…!