伝説の戦士と片翼の天使   作:イタチ丸

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episode1 闇の組織・ノットレイダー

「ワープされた上にこんな宇宙の端っこの地球にくるなんて……」

 

「まあ地球人に見られなかっただけマs(((」

 

見られなかっただけマシじゃない?僕がそう言おうとして顔を上げると、目の前にはスペガサッスと一緒にいる赤髪の地球人の少女の姿が……めっちゃこっち見てる。

 

「まずい、地球人に見られたでプルンス〜!」

 

「……あ、スペガサッス!心配したんだぞ?今まで何してたの……ってか、何で地球人と一緒にいるのさ」

 

「フワ〜」

 

僕は即座にスペガサッスを抱えた。

ったく、死ぬ気で捜してたのに無邪気な顔しやがって。

それはそうと、肝心の地球人の少女に関してだが……目をキラキラ輝かせていた。

 

「キラやば〜☆本物の宇宙人だよね?ね!?ていうか、それって触角?可愛い〜!」

 

「ル、ルン…」

 

少女の猛攻に後ずさりするララ。

この地球人、何で宇宙人に興味津々なんだ?もしかして、地球人ってそういう生き物だったりするの…?

 

「あ、あのさ「こっちは本物の天使だ!あれ、でも何で翼が片方しかないんだろう?色々謎が多くて面白〜い!」……ねえ、凄くぐいぐい来るんだけど」

 

「この地球人、宇宙人とか怖くないでプルンスか!?」

 

「私、星と星座、宇宙人とか大好きなの!後、UMAにオカルトも!」

 

…成る程、彼女の言葉的に地球人は皆こういう性格という訳ではなさそうだ。

 

因みに、少女の言った通り僕には片方しか翼の生えていない….つまり、僕は片翼の天使なのである。

その理由や経緯に関してなのだが、お生憎様、翼を失くすまでの直前の記憶がない。

だから、翼の件で問いかけても「気がついたら失くなってた」としか言いようがないのだ。

 

「それより、みんなはフワの知り合いなの?何か探してたみたいだけど」

 

…フワ?

地球人の言葉に一同が疑問を浮かべる。

 

「あの、もしかしてフワって…」

 

「この子の名前だよ♪」

 

「勝手に名付けんな!」ちゃんとした名前があるでプルンス!スペガサッス・プララン・モフーピット・プリンセウィンクって名前が!」

 

「うげ、なっが…良いよフワで」

 

『フワ!』

 

「うん、僕も同感かな。そもそもあんな長ったらしい名前、こいつに似合わないし」

 

「えぇぇぇ!!?」

 

いやそんな驚くことかな。

フワの方が呼びやすいし親近感湧くと思うんだけど…。

 

「…あはは!」

 

僕達のそんな何気ないやりとりが面白かったのか、ララが楽しそうに笑っていた。

 

「そういや自己紹介まだだったね。私、星奈ひかる!ほ、し、な、ひ、か、る」

 

「…ララ」

 

「僕はヘーメラー=ギリシアン・エミヤ。ヘメラって呼んでね」

 

「プルンスでプルンス」

 

「それ名前だったんだ!?」

 

まあ誰でも驚くよな。

何か名前捻るかと思ったらそのままなんだもん。

因みに初めて会った時は裏切られた気分だったよ。

 

「それで、皆んなはどうしてここに?」

 

「…実は、プルンス達は伝説の戦士、プリキュアを探す為に宇宙を旅してたんでプルンスが、その途中でフワがいなくなってしまったんでプルンス」

 

「プリキュア?」

 

ひかるが疑問を浮かべていると、突然空からワープゲートが開き、複数のUFOがこちらに近づいてくる。

 

「UFO!アダムスキー型!」

 

アダ……何だって?

というか、あのUFOって僕達が追いかけられてたやつだよね?

そう思ってララを見ると、彼女はそのUFOを睨んでいた。

 

「地球語か…随分プリミティブな惑星に来たものだ」

 

そのUFOの中から現れたのは、何人かの戦闘員(?)と河童のような宇宙人だった。

 

「このカッパードから逃れられると思ったのかね?」

 

「かっちょ良いー!」

 

『フワ…!』

 

「フワ?」

 

恐怖を察知したようにひかるの背へと隠れるフワ。

やっぱりさっきので奴らが恐い者だって認識しちゃったっぽいな。

 

「そいつが必要なのだ。我々ノットレイダーが、全宇宙を我が物にする為に」

 

「フワは絶対に渡さないルン!」

 

そう言って、ララがフワを庇うように前に出る。

 

「譲る気なし、か。まあいい、それならば奪い取るまでだ」

 

「ララ、フワを連れて逃げて。ロケットにテレポート出来るようマーキングしといたから、後で追いつく」

 

「……うん、分かったルン!」

 

少し間があったが、ララは理解したと返事をする。

その後、プルンスとララはフワを連れてロケットの中へと戻っていった。

 

「…ふん、そんなんで逃げ切れるとでも?」

 

「一度逃げ切られた奴らが何を言うか…次は力づくで止める!

 

投影、開始(トレース・オン)

僕は、自身の持ち武器である双剣『干将・莫耶』を構える。

 

「子供風情が、私を倒せるとでも思っているのか?まあいい…追え!ノットレイ!こいつは私が始末する」

 

対して、カッパードは双刃のレーザーブレードを構えて戦闘態勢を整える。

成る程、一騎打ちか。大人数で袋叩きと来ない限りは、敵にグイグイ攻めることが出来る。

だが、二手に分かれるとララ達が心配だ。早急に片付けないとな。

 

「はぁぁっ!」

 

声を上げながら真正面から攻撃を仕掛ける敵side

そんな攻撃を見切りながら、華麗に避けていく。

動きが見え見えなのだが、相手の武器のリーチが長く、隙が狙いづらいというのが本音。

 

だったら、遠距離で攻撃して隙を作るしかないか。

そう思って、僕は今度は双剣の右手、莫耶をブーメランのように飛ばした。

 

「距離を取っての攻撃か、だがそんなもの効かぬ!」

 

それを、当然のように斬撃で防ぐカッパード。

防がれれば弧を描いて戻ってくるはず、だがそれは軌道を変えて再度敵の背後へと飛んでいく。

 

「ちょこまかと…ええい、鬱陶しい!」

 

イラついてきたのか、声を荒げながら自身に飛んでくるブーメランを叩きつける。莫耶はグサッと地面に突き刺さった。

敵が間合いを詰めてきた。今じゃ短剣1つしかない僕の武器では相手には圧倒的に不利。そう思っているのだろう…

 

「…はい、引っかかった」

 

「なっ、いつの間に…!?」

 

その時には、僕の姿は敵の背後へと変わっていた。

 

干将と莫耶は雄雌一対の双剣、いわば夫婦剣である。

その性質は磁石のように互いを引き寄せる。

つまり、僕の手に干将が握られている限り、莫耶が手元に戻ってきたり、干将が持ち主を莫耶へと連れて行ったりする。

 

「山を抜き、水を割り、なお墜ちることなきその両翼…『鶴翼三連!』

 

「ぐわぁああ!」

 

隙を逃すことなく、その無防備な背中へと干将で斬りつけた。

次に莫耶で二連、三連と必中不可避のコンビネーションを繰り出す。

これが、僕の必殺技『鶴翼三連』

まあ、実を言うと僕のはまだ未完成体なんだよね…早くマスターしたいよ。

 

「…僕の勝ちでいいかな?」

 

「ぐぅっ…いいだろう、だがラッキーは二度は続かんぞ!」

 

カッパードは最後にそう言葉を残し、どこかに消えていった。

 

ノットレイダー、奴らは全宇宙を我が物にすると言ってたけど…やはり今後も警戒しておかないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴーーーン!!!!!

 

「あ、ロケット落ちた」




如何でしたでしょうか?
スター登場させようと思ったんだけど、ついカッパードとの一騎打ちが頭に思い浮かんだのでつい。次回こそはミルキー付きで必ず…!
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