東方晴天録   作:あおい安室

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………僕には変なジンクスがあると思うんだ。
その1。戦闘描写を書くとだいたい端末のバッテリー切れで書いてたやつのデータが消える(実際今回消えたやつを含めると一万五千文字程になる)
その2。投稿する日を指定するとだいたいその日には投稿できない。
その3。日常を書かないと完全にスランプ。
………泣いても、いいよね?
………なんだか最近感想もないし………僕、何かしたっけ………


第14話+:皆様にはご迷惑をおかけしましたby作者

「………なるほど、ね………」

 

左手に埋め込んでいる宝石………『エナジージュエル』、そう呼ぶことにした僕のクローンの、心臓、魂。これは4つあり、01、02、03、04のもので、それぞれ色が違う。01が赤色。02は緑色。03は黄色。04は緑色だ。埋め込んだそれを04から取り外した青いものから、02から取り外した緑のものに変える。

すると、相手の攻撃をいなしていた液体状の左腕は元と同じ状態に変わった。それと同時に左側の目と髪の色は青色から緑色に変わる。

………エナジージュエルは、握りしめるとそれに対応したクローンの能力を埋め込んだ部位のみ使えるようになれる。

同時に別々の物を使おうとすると、体が急激に怠くなり戦うのは難しくなる。

 

「これは………厳しい!!」

 

そういって02の能力、体を風に変える能力を使って、風をおこし、目の前にいた少女を吹き飛ばし、距離をとった。

少女は赤黒い義手に義足で黒色の体にぴっちりとしたスーツを着ている。そしてところどころ見せている人形のように白い肌。

黒い髪で、片目は赤黒い色なのに対して、反対の目は透き通る様な赤い色。口はパクパクと動くが、それは声としては出ていない。

………目の前にいる少女。それは間違いなく………

 

「………助けなきゃ、いけないのに………助ける相手が敵として出てくるのは、本当に辛いよ、シャドーズ!!」

 

本気で殺しにかかってくる相手。付け焼き刃の戦いしかできない自分。能力に正直自分が追いつけてないのもある………彼女は、自分に似た別物なんだ。だから、自分を殺すんじゃない。他人を殺すんだ。そう思っても体は正直だ。

あまり決定打を与えれていない。クローン達は物理的に殺さなかったのと感情が高ぶってたから普通に殺せた。

………僕に、彼女を殺すことは出来ない。

 

「ちいっ!!」

 

僕は舌打ちして今までいた場所から、足に02の宝石を埋め込んで足を風に変え、今まででは考えられない速度で走り出していく。

同時に右手で持っている銃………僕の足ほどの長さになった、見た目はグレネードランチャー風の新生『ランチャー』を取り出し、はめられた赤い01のエナジージュエルを黄色の03のエナジージュエルに変えた。

………新生『ランチャー』。これは03が作り直した武器。先ほど軽く説明したエナジージュエルが合って初めて機能する武器。そもそもこのランチャーは、03いわく威力が高い割に、連射速度がいまいち、冷却に時間が掛かり過ぎるシロモノだった。

左腕全体を覆うような外見だったのはこれがおそらく試作品だったかららしい。

そこで03が取り回しやすいグレネードランチャーみたいに作り替えた………

と、いうわけだ。これは永琳が作ったものだから改良しなくていいと思う、と言ったら

 

『バカ。餅は餅屋って言葉あるでしょ?どんなことも専門家がした方がいいものよ。私は少なくとも薬師よりかは武器についての知識があるわ』

 

と言われた。実際、改良されたこの銃は連写はできないし、反動はでかいけど、冷却不要になった上に、エナジージュエルを付けて使える様になった。

01のエナジージュエルは炎。02のエナジージュエルは風。03のエナジージュエルは電気。04のエナジージュエルは水の力がある。この力をこのランチャーはうちだせるようになっている。

なんで永琳が知らないであろうエナジージュエルが使えるのか聞いたところ、元々のエネルギー原がエナジージュエルと似た造りになっていて、それを取り替えてエナジージュエルを使えるようにしたらしい。

………そうそう。今僕がいるのは、僕のクローン達と出会った街だ。通称『アンダータウン』。

僕が最初に通っていた通路は元々行き止まりで、その通路の下。僕の住んでいた街の地下にあるあの通路よりもさらに地下にあるドーム状態の施設。それがこのアンダータウンだ。

クローン達の話だと、永終はこの街の外れにある和風の屋敷にいるらしい。

それを聞いて訪ねてみたところ………

門番として、シャドーズがいた。

………彼女は問答無用で、持っていた刀を抜いて襲いかかってきた。

そうして、戦い続けて、今に至る………

 

『警告。後方からの接近をお知らせします』

 

「くっ………。こっちがやっぱり不利だよ………!!」

 

AIの指示を聞いて後ろを向く。そこには、何もいない………

………っ!

その瞬間、後ろから気配を感じて前方に跳ぶ。

すぐに体を転がして後ろに向きなおると、そこに、刀をさっきまで僕がいたところに降りおろしたシャドーズが、いた。

 

「う………そ………機械の探知よりも、速く動けるの!?」

 

「ふふふ………」

 

「!!」

 

彼女が、口を開いて声を初めて出した。それに驚いたけど、とにかく僕は立ち上がって彼女から少し距離をとる。

彼女はまだ笑っていた。動こうとする様子はない。

 

「ふふふ………あーはっはっははは!!どう?どう?どう!!??自分の使ってる機械をのっとられた気分は!!」

 

「!シャ、シャドーズ………じゃないな!?」

 

彼女の言っている機械………目に付けた眼帯の事だ。それをのっとったと彼女は言った。だけど、今はそれ以上に彼女はまた、操られていることを薄々気付いていたけど、それでも、やっぱり腹がたってくる………!!

 

「あーららら………やっぱり見抜くのは早いわねー。まっ、真似するつもりもないけどねぇー?」

 

「っ、うるさい、永終!!」

 

彼女………永終はあの時と、同じ様に喋り始めた。

 

「戦闘用に体をのっとって動かすのは結構面倒なのよ。だから喋れなかったんだけど………まっ、調教もだいぶいい感じだし♪ようやく喋れるようになったわー!」

 

「………これなら黙ってくれた方がよっぽどマシだ!黙ってくれる!?」

 

「うふふー。ダ・メ♪喋りに喋って貴方の判断力を鈍らせた方が色々楽じゃなーい?」

 

「………お願いだから………黙れっ!!」

 

その言葉で、貯まっていた何かが弾けた。左腕の宝石を赤い物に変えて、左腕を炎に変える。

ちなみに左腕の『シューター』は既に能力を使う都合で取り外しているから、そのまま炎に変えても壊れたりして邪魔にはなることはない。

左腕から放たれた炎が、彼女を包みこむ。

その時だ………

 

彼女が、笑った。狂った様に、相手を見下す様に、笑ったんじゃない。

まるでイタズラをした子供を許すかの様な………優しい、笑み。

それは一瞬だけだったけど、僕はその笑みを見逃さなかった。

そのあと、驚き、狼狽した表情になって炎から抜け出した。

 

「な、何よ………シャドーズ、どういうことなのよ!?あなたを表面に出した時に絶望の表情をどうして見せなかったのよ!!その表情で、こいつの精神を痛みつけるつもりだったのよ!?」

 

彼女………永終は、驚きを隠さなかった。………言っている意味は、一部はわからないけど。

 

『………もういいよ、オリジナルそして………永終も』

 

「「っ!!」」

 

頭に、シャドーズの声が響いた。永終も同じ様だった。

ただ………なんで聞こえるんだろう。それもわからない。

 

『もう………決めたよ。私は………ここで消える』

 

「え………シャ、シャドーズ?」

 

『オリジナル………私は………生きたくない訳なんかじゃない』

 

「う、嘘よ!!あなたは、生きたいと願い続けてたんでしょう!?だから、私があなたの心を………」

 

『締めつけて、壊した………あなたは締めつけすぎたの』

 

「………どういうことなの、シャドーズ?」

 

『簡単だよ………永終は、私から色々なものを奪ったんだよ。手足、血液、さらに脳の体を動かすための部位もほとんど壊した。動かそうと思っても顔しか私はもう動かせないよ。そして………心も、締めつけ始めたんだ』

 

「心を………締めつける?」

 

『そう。私にとっての、トラウマとか、幸せな光景………例えばあなたと一緒に出かけたりする夢を見せられて、そして、それを自分が壊してしまうところも、見せられた。だから………もう、心が壊れた』

 

………………シャ、ドーズ………………

 

『もう………自分が誰だったのかだいふわからない。あなたがオリジナルっていう存在なのはわかるけどオリジナルがなんなのかわからない。だけど………あなたは、大切なんだってことはわかるんだ』

 

「………っ!、ええい………もう使えないわね、この人形は!!」

 

『そうそう………あなたが敵なのもわかるよ?永終。私を使ってでしか戦えないバカだって。弱虫だって』

 

「ーー!!言わせておけば!!それに、あなたがシャドーズなら、あなたの体を壊せばあなたは消せるわね!?」

 

そういって永終は、刀を自分の体につきたてようとした。

僕はそれに反応してそれを止めようと走り出した。

 

「させてたまるかっ!!」

 

『ううん………させてあげていいんだよ、オリジナル』

 

彼女は………そういった。そして、何故か。僕の動きが止められた。

金縛りにでもあったかの様に。

そして、刀は容赦なく彼女の体を貫いた。だけど………僕が思っていた様に、血液が流れることはない………

 

『だって私、血液が流れてないんだもん。斬撃は効かないよ?永終って本当にバカだねぇ………』

 

「そういえばそうだったわねぇ………だとしても………この義手と義足の埋め込んである爆薬を使えば問題ないわね!」

 

爆薬………!!そんな物を使ったら、シャドーズの体は………粉々になる!!

 

「永終!!約束は守らないのか!?シャドーズを………あげるっていう約束は!?」

 

「んー?元々あげるつもりなんて無いわよー?あなたを絶望させたかったから殺すつもりだったしー?」

 

そん、な………それじゃあ………元々助けることは………出来なかったの?

 

『………別にいいんだよ………オリジナル。私を助けなくたっても』

 

「なんで………なんでそんなことを言うんだよ!僕は………助けたかったからここに来たんだよ!?それで………助けられなかったら、僕は、一体、何のために………ここに、来たんだよ………」

 

そこまで言って、涙がこぼれてきた。悲しいんじゃない………

悔しいんだ。僕には、何も出来てないんだ。僕のしたことといえば………自分のクローンを殺した。ただそれだけだ。

 

『………本当に、もういいんだよ………もう、終わらせれるから』

 

………え?

 

「な、なんのこと………っ!!」

 

シャドーズ………いや、永終が、苦しそうに、地面に膝をついた。そして、ゲホゲホと、咳き込み始めた。

 

『そろそろ………私の体は寿命だし。ほら、今のうちに行くよ、オリジナル!!』

 

「ちょ、ちょっと………よくわからないんだけど!?」

 

『ああ、もう………いいから、私の言うことを聞いて!言いたい事は後で聞くから!お願い!!』

 

「………わかったよ。行く場所は教えてよ?」

 

『うん!!』

 

僕はそういってシャドーズの体を放置して、言われた通りの道を走り出した。

後ろで何か叫んでいるのを聞いた気がするが、もう興味は持たなかった………




後一話で日常編に入れる………かなぁ。
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