だからといっておまけで少しはっちゃけたのは猫のせいだ、僕はわるk………はい、どう考えても僕が原因ですね!!
「う、うわわ!!蹴り飛ばしちゃったのは事故なんです事故ー!!」
「事故とかそんな言葉で許されると思ったら大間違いよ!!覚悟しなさい、このガキ!!」
だ、ダメだ………この人動きが速い!逃げ切れない………!一体何なんだ、この人………いや、多分妖怪だ。
なんというか直感みたいなものでわかる………
それよりも………逃げないと!走っているこの足に力を入れる。
「逃しは………しないわよ!!」
首元を後ろから掴んで地面に叩きつけられた。そしてそのまま………頭を踏み潰されそうになって転がってかわす。
即座に体をとりあえず炎に変えれるように準備をしておく。
「っ………あなた、ただのガキじゃないみたいね。何者?」
「………通りすがりの旅人………といったところかな?あなたは?妖怪みたいだけど………やっぱり鬼とか?」
「ふふっ、旅人としての経験は浅いみたいね。私は鬼なんかじゃないわ………角だってないもの。私は花妖怪、風見幽香。死ぬ前に覚えておきなさい」
「覚えてはおくけど………簡単に殺されはしない。燃え尽きるか………そのまま家に帰ってくれるかな?炎射………『フレアシュート』!」
拳を炎に変え、花妖怪の近くを狙ってものすごい勢いで拳を振り下ろす。すると、拳から炎が飛び、木に引火してあたりが昼のように明るくなる。花妖怪はすぐに燃えている木から離れて僕の方に睨みつけながら向き直る。
「なっ………あ、あなたただの人間じゃない………?いえ、考え方もおかしいわね?」
「そう?たかが妖怪を殺したりするんだからこれくらい普通でしょ?」
「あら。そのために火事を起こすとか………バカじゃないの?どう考えてもその内木の炎が他の木に引火して大火事になるじゃない。あなたも焼け死ぬかもしれないわよ?」
「………あ。それは思いつかなかった………なら、あなたを排除してから引火を防げばいい。火を消してもいいし、まわりの木をなぎ倒してもいい………行動はいくらだって取れるからね」
「そう。面白い発想ね………自分を自分で追い込むような考え方………普通はしない。あなたもその体を炎に変えれるみたいね………これは、本気で行きたかったわね」
「本気で行きたかった………?どういう意味?」
「口が滑ったわね。それじゃあ………お喋りに付き合ってくれてありがとう。これはお礼とお返し………」
背筋が凍りそうな、雰囲気を感じた。とっさに体にダメージを与えないために、全身を炎に変える準備をしようとしたが…………その時。視界に、ノイズのようなものがはしった。同時に嫌な音も聞こえてきた。
体を炎に変化させるのはギリギリで間に合わなかった。
「『マスタースパーク』!!」
大きな光線で、視界がうまった。
「っ、うわぁぁぁぁ!!」
体中が………釘とか尖ったもので切り裂かれるような痛みで包まれる!!これ以上の痛みも味わったことはあるけど………軽減が遅れたとはいえ………この痛み!?どんなレベルなのか………!!
というか、あのノイズは一体何だったんだ………?
「………嘘?『マスタースパーク』に耐えた………?」
「………ぅ?………ふ、服が守ってくれたのか………ぐっ!!」
なんとか大事な部分へのダメージは避けれたけど、服はいくらか穴が空いている。
ただ、それ以上に体の痛み、そして………だるさが深刻だ。さっきのノイズといい………何なんだ、一体!
立ち上がるだけでかなり辛い………それほどに体がおかしい………まるで体中に錘がついているかのように体が重い………!!
「はあ、はぁ………っ、弱体化してる私相手とはいえ、意外とやる………あなた、気に入ったわ………っ!!」
「そ、それはどうも………ぐっ。やっぱり………なんだか体がおかしい………!!」
炎とかに体をうまく変えられない………さっきから試してるけど片手すら炎とかに変えられない。こんなこと今まで一回もなかったのに………僕はなんとか立ち上がったが、すぐに膝をついてしまう。
ふらふらになっているのは僕だけじゃなくて、相手もだった。しかし体制を整えるスピードは僕の方が遅かった。
「………はあ、はあ………悪いけど………容赦はしないわよっ!!」
膝をついた状態からなんとか立ち上がったものの、ふらふらしている僕を女性は見逃さず、パンチを打ち込んできたのをなんとか受け止める。
しかし、受け止めれたのは片手だけ。抑えた瞬間にめまいもしてきた。さらにそれは酷さを増してきていて、立ち上がるのは本当に難しくなってきた。
そこを見逃されはしなかった。
「ぐ、うぐあぁっ!!」
膝蹴り、空いている片手でのパンチ。容赦なく打ち込まれ、最後に蹴り飛ばされて地面に転がってそのまま動けなくなった。
………おかしすぎる。さっきから視界のノイズと耳に聞こえる雑音が収まらない………
………こんなこと、今までにもあったような………うう、思い出せない………
「………ぐっ。意外としぶといみたいだけど………こうすれば、いくらあなたでも………死ぬわよね?」
いつの間にか、花妖怪が僕の上に乗っていた。そしてそのまま花妖怪は僕の首に手をかけ、そのまま締め付けてくる。
「あっ…………ぐぅ………」
意識が………離れていく。頭の中身………というより、視界が、まっしろに………ぬりつぶされていく。そして、押さえられていて下に向くはずのない頭を下に向けると、暗い、闇があった。
今までにも味わった………死の、感覚。
ただ………普段とはなんだか違う感覚が僕を襲った。
いつもは、闇の中………恐らく、死………に落ちていく感覚の後に、白いところ………生の場所だろう………に引き戻されるような感覚があった。
それが………いつまでたっても引き戻されない。
どこまでも、どこまでも、落ちていき………
『ちょっとごめんね、晴。実験は成功したから、後でたっぷりとお礼をするから♪』
初めてみた、笑顔で、空を舞っていて………まるで天使のような、
夜を見た。
「………ふう。終わってみれば、大したことはなかったわね………」
そう言って、私………風見幽香は自分の下にいる、名前も知らない少年を見る。
私が、首を締め上げて殺した、一人の少年。ところどころ、彼の動きがおかしくなっていたのを見ると、彼はもしかしたら妖怪で、私のように。
力を封印されていたもかもしれない。本当ならもっと、強かったはず。
全力で戦ってみたかったけど………
もう、いない。
私は、彼から目を逸らして、後ろの火事の風景を見る。
まだ大火事とも言える程の火事の強さじゃなかったけど、後10分もあれば大火事となるだろう。
「ま、どうせこれはこいつの責任………私には関係のないことね。さ、帰るとしますか………」
そして、そのまま立ち去ろうとして………足が、動かなくなった。怪我をしたりはしてないはずだ。足元をすぐに調べると………私の足が、影よりも濃い………闇に、囚われていた。
「ふふふ………本当に、お世話になったね。本当にお世話になったよ。晴が」
背筋が、凍りそうになるような、ぞっとするような少女の声。
「さーてと………ここからは………私のターンだよ?」
今までに………こんな恐怖を、私に与えたものがいた?この少女は………怖い。そもそも、少女なんてこの場にいたのか?ここにいたのは私と、あの少年だけだ。もっとも………少年は、死んだはずだ。
「あなたが味わうのは………一瞬の闇………無論、殺しはしないよ?」
「ひいっ!!」
少女の手が………首にかけられる。私ならすぐに外せたはずなのに………外せなかった。恐怖で体が焼け付いて、ただ立っているだけの棒になった気分だ………
「さあ………遊びの始まりだよ?」
「い、いや………」
急に足の固定が緩み、押し倒される。
そのまま………私は少女の方に顔を向けられる。その少女を見て、私は驚いた………
「あ、あなたは………」
「死んだはず?どうとでも言ってればいいよ。とりあえず………どんな声で、鳴いてくれるのかな、花妖怪さんは………?」
「い、いや………いやあぁぁぁぁ!!」
恐怖が、始まった。
おまけ『リリカルメイド』
「いらっしゃいませ、お二人ですね?2番テーブルの方が開いていますので、そちらへどうぞ」
「………ねえ、何してるのよ?」
「あはは、何を言ってるんですか?私はあなたとあった覚えがありませんよ?」
「どうみても………晴さんですよね?」
「いーえ、人違いです。私は忙しいのでこれで………なのはちゃーん、多分あなたのお客さんですよー?」
「はーい!………あ、アリサちゃんとすずかちゃん?今運んでいるものが終わったら私も行くから待っててね?」
「ちょっと待って、なのはちゃん………あれ、晴くんだよね?」
「にゃっ!!………もくひけんっていうのを使うの」
「却下するわ。なんで晴がメイド服を着てるの?答えないとさもなくその柔らかそうなほっぺたをおもいっきり伸ばすわよ?」
「それだけはかんべんして欲しいの………晴さんいわくお母さんのイタズラらしいの」
その肝心のイタズラしたなのはのお母さんの顔が苦笑いしているのは錯覚だろうか………と、アリサは思った。
「とりあえず私はフェイトとかに写真を送ろうかしら………すずかも誰かに送ってみたら?」
「………とりあえずお姉ちゃんとはやてちゃんにおくってみようかな………」
「にゃはは………絶対晴くん怒るの」
「「その時はその時」」
「にゃっ!!??」
リリカルメイド………
今のうちにはっきり言っておきます。これ、晴の過去であり、晴の見ている夢でもあります。希望があれば続きますし、尺の足りない話があっても続きます!!
………乞うご期待?