東方晴天録   作:あおい安室

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短めとはいえ回想シーンを導入。しかし………相変わらずリメイク前が全く役に立たない状態。ストーリーを変更しすぎた………



第30話+:活動の方針と………

「………」

 

この地球のどこか………恐らく日本に………永琳がいるかもしれない。そのことで頭がいっぱいだった。

今いるのは平安京でエリカさんが以前訪れた時に泊っていたという宿だ。服もそこで借りて怪しまれずにすんでいる。

2階建てのところで、2階の部屋を借りていて、そこから見える月を僕は眺めていた。

 

『………眠れないの?』

 

まあね………と、声には出さずに考える。こうしても、僕の中にいる夜には聞こえる。もう沙苗ちゃんもエリカさんも寝ている。声を出せば迷惑だと思ってこの方法を使った。夜の声も似たような感じで、周りには聞こえていない

………妹紅から永琳らしき人が輝夜と一緒にいたという話を聞いた後しばらく樹の上で呆然としていると、いつの間にか沙苗ちゃんに風で落とされた。地味に鬼だ。酷いです。

そしていろいろな報告を受けた。幾つかの情報の中でやっぱり特筆するべき情報はかぐや姫………いや、輝夜がらみだった。

情報をまとめると今から二日前の夜に平安京から輝夜がおとぎ話で言えば月に行ってしまっていなくなったらしい。実際かぐや姫が住んでいたという屋敷には入れなかったそうだ。それと建物がかなりボロボロだった。

ところが、だ。一部の人が月からの迎えに当たる人から逃げていた輝夜と永琳らしき人物を目撃したという噂を僕が妹紅から聞いた。もちろん、絶世の美女………あんまり認めたくないけど、輝夜が逃げてまだこの地球にいると知ったらやっぱりそれを探そうとする人もいる訳だ。すなわち、帝。

だから逃げたという噂には規制みたいなものがかかっていて夜達は全く聞かなかった。ではなぜ妹紅は知っていたのか?ということになるが、なんと妹紅はすごい貴族の娘らしく、父親のところに伝達しにきたりした人から聞いたのではないか………

というのが、夜の推測だ。規制が本当にかかっているかは分からない。

妹紅が貴族の娘というのは妹紅についてそういった情報が手に入ったので、確実らしい。ならなんであんなところに妹紅はいたんだろうか………というかしゃべり方が一種のヤンキーっぽかったような………

本当に貴族なんだろうか。

………でもそれより僕にとっては永琳の行方の方が気になるけど………情報は全くなかったそうだ。

 

『それよりも………正直な話。晴………永琳がいるとしたらどうするの?』

 

………わからない。僕は………永琳に会いたいのか、それとも会いたくないのか。自分の気持ちが落ち着かない。

 

『………そもそもの話、私達の目的は生体アンドロイドの捜索だよ?………本当に永琳がいるんだったら会って生体アンドロイドの捜索を任せるっていう方法もあるよ?私達は街がどうなったのか全く知らないけど………永琳なら知っているはず』

 

………永琳には………正直いって会わせる顔がない………街を出たあの日………僕は永琳に別れを告げた………必死に引き止めようとしてくれたあの顔が忘れられない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『どうしても………この街に残るのは無理なの?』

 

『………うん。無理かどうかなんじゃない。実際いてもいいのかもしれない。それよりも………もう永琳のそばにはいたくないんだ………』

 

『私のことが………嫌いになったの?』

 

『ううん………永琳のことは大切だよ。だけど………僕はもう、永琳とは身体的に大きく違うんだ』

 

『あなたの言っていた夜のこと?その程度、二重人格とかでごまかせるし、そんなに大きくないわよ………?』

 

『そんなレベルじゃない。もっと………深刻な部分で違うんだ………こんな僕は、永琳のそばにいたら迷惑をかけちゃう。だから………もうこの街を出たい』

 

『っ………あなたの動きを私は止めることができるのよ?あなたを監禁して閉じ込めておくっていうてもあるわよ?』

 

『実際永琳ならそれもやりそうだけど………もう僕の動きを永琳は止めれないよ?体中にある僕の動きを止める機械なら既に焼ききって捨てた』

 

『なっ!!い、一体どうやって!?』

 

『体を炎に変えたりできるエナジージュエルについては話したよね?それを完全に体に取り込んだんだ。全体を炎に変えて焼ききった』

 

『………あ、ありえない………っ!!ま、待って晴!行かないで!』

 

『………ごめん、永琳………もう会うことはないと思う。さようなら………』

 

 

 

 

 

『………晴?はーるー?大丈夫?』

 

………ううん、なんでもない。昔の事を思い出していただけ………

もうこの話題はよそう。僕には、どうしようにもない。今はもう答えを出せそうにない。

………それよりも、夜。ひとつ聞いてもいい?

 

『何?』

 

………僕が着てたあの服って風見幽香っていう花妖怪の服なんだよね?

 

『ギクッ!!』

 

なーんでそんな服を持ってたのかなー。いろいろなものを超越した感想世界(他の作品に書いた感想の事)ならともかく。なーんで持ってたのかなー………

 

『………怒らない?』

 

怒っても夜にはほとんどお仕置きできないよ?できて説教くらいかな?………さあ、話せ。キリキリ話せ。

 

『はい………この間の晴が私の体になった事件の時。その前の日の夜の時点ですでに私の体になってたんだけど、その時実は風見幽香と遭遇してたの………』

 

そんな記憶全くないけど。

 

『えーっと………風見幽香を倒した後に休憩所でお酒を大量に飲んじゃって。それで記憶が曖昧なんだと思う。そのままとりあえず様子を見に風見幽香のいた場所に戻った時に酔った勢いで風見幽香の着ていた服を奪っちゃいました』

 

………え?

 

『いや、記憶が曖昧なんだけど………確か家の場所を吐かせてそこに連れて行ってから予備の服を無理やり奪って………襲いかかってきたから紐で縛ろうかと思って縛ったような記憶もあるよーなないよーな………』

 

うん。一言言わせてもらうね…………この、バカ夜!!!!

なんてことをしてるのさ!!

 

『わ、私のせいじゃない………全部酒のせいなんだ!!』

 

それなら飲酒運転で捕まる人なんていないよ!というかいつぞやにまして頭のネジが吹っ飛んでない!?

 

『ご、ごめんなさい』

 

………はあ。今夜だよね………多分その花妖怪も寝てるはずだし………今から服を返しに行くよ。

 

『え。せっかく可愛いのに………』

 

………なんか言った?

 

『な、何も言っておりませんマイマスター!!』

 

誰がマスターだ。

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