東方晴天録   作:あおい安室

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と、いうわけで。一周年です!去年の頃に晴天録の第一話を投稿しました。
時間もそれに近づけて、14時に予約投稿してみました。
正確には14時31分に投稿したんですけど。
とにかく、今回もお楽しみください。
いつも、ありがとうございます!!


第7話+:スペシャルエピソードという一周年記念。

「誕生日、おめでとうなの!」

 

「いやちょっと待ってよ。今日が誕生日だけどさ。いくらなんでも祝うの早すぎだって。まだ朝の8時だし。そもそもどうして僕の部屋にいるのさ。後なんで『お出掛け準備バッチリ!』な格好なの?」

 

「昨日こっそり泊まってたの。■■■くんが早く寝た後に来て■■■くんのお母さんの布団に入れてもらってたんだよ?それに、今日は一緒にお出掛けするの!それがなのはからの誕生日プレゼントなの!」

 

なんだろう。喜ぶべきなのか、悲しむべきなのか………

 

 

 

「んん………夢、か」

 

最近変な夢を見る回数は変わらないけど、前世………というのかな?とにかくその前世の夢は初めて見た。

名前を呼ばれるところでノイズみたいなのが聞こえるけど、前世の名前を思い出さないための処置なのかな?

それにしても12歳の誕生日の時だっけ?僕のお母さんの友達の娘のなのはがうちに来たのって。

まあ、なのはとはそこそこ友人だったけどにゃー。

………はっ、なのは喋りがうつった!?

おのれなのは!許さん!!………じゃなくて。そもそも何でこんな夢を見たんだろ?………今日って僕の誕生日だっけ?

ベッドから這い出て時計を確認する。

 

「『12月15日』………誕生日だね、うん。何で忘れてたのか………」

 

 

 

………と、いう訳で。

 

「何をするべきか教えてくださいよ、Mr.bookさん」

 

『何で私に聞くんだ!?そもそも私の人格データは女だ!MrではなくMsを使うべきだ!』

 

「そうなのかー」

 

『怒るぞ?』

 

「それなら電撃を浴びせざるをえない」

 

『か、勘弁してくれ………死ぬ程痛いんだぞ?』

 

僕が話しているのは以前僕が倉庫で見つけた本から出てくるホログラム、通称『Ms.book』(今命名)さん。

念のためにもう一度解説すると彼女は本というよりも正確には元々壊れていた本型の端末に電撃を浴びせたら何故か人格データ、いわゆる人間の脳にあたる部分が復活した。

ちなみに彼女はホログラムで姿を出していて、永琳を銀色の髪にして赤い目にした感じの姿だ。

ん?永琳の髪の色?黒色だけど………

永琳にも聞いてみたところ多分この本型端末は永琳が幼い頃作って放っておいたやつらしく、電気がかなり長い間流れていないためにかなりの機能が失われていたが、僕のスタンガンによる電撃で復活したらしい。

そもそもこのスタンガン明らかにオーバーキル。リミッター解除して葉っぱとかに使ったら火がついたし。

まあ、いいか。とにかく………

 

「誕生日、僕は何をして過ごしたらいいと思いますMs.bookさん」

 

『そ、そんな事を聞かれても………なあ。私はそもそも生き物ですらないし出掛けた事もない。というか、永琳様に何故相談しない?』

 

「永琳さんはなんか頼んでた何かの素材が手に入ったからって研究所に行っちゃいました。というか、様付けするんだ………」

 

ちょっと驚き。

 

『まあ、これはシステム上仕方がないというか………いっそのことマスターとでも読んで………ん!?』

 

「どうしたの?」

 

『こ、これは………何だ!?微弱にだが強烈なエネルギーを感じる!!』

 

はあ?日本語大丈夫?微弱で強烈って。訳がわからない。

 

『私のセンサーでは微弱にしか感じれないが、そのエネルギーの質が強烈なんだ!このエネルギーの発信原は………上だ!!』

 

「上?」

 

そういって僕は上を見る。その瞬間………

 

少女が、降ってきた。

 

『「「んぎゃあっ!!!」」』

 

その少女に、僕が潰され、僕によってMs.bookさんが潰される。

 

「いたた………あっ、晴!!あなたいきなり何をするのよ!!」

 

「えっ、あっ、ちょ、首が絞まる!首が絞まるうぅ!!!」

 

降ってきた少女は僕を見るといきなり首元をつかんで揺さぶってくる。

少女は大きな赤いリボンを頭につけていて、服はなんだか巫女服のようなものを着ていた。

………巫女のコスプレ?

 

「えっ、この程度じゃあなた死なないでしょ?」

 

「ケホッ、ケホッ………そ、そんなキョトンとした顔で聞かないでよ………というか君は誰?」

 

「はあぁ??あなた私の名前忘れたの?しょっちゅういじってくんのに。私の名前は、博麗霊夢よ。というか、私をなんか変なスキマに放り込んだあなたがどうして記憶無くしてるのよ………」

 

………なんだろう、この噛み合わない感。

 

「………ん?晴、あなた縮んでない?それに………ここ、どこ?」

 

「へえっ?ここは永琳さんの家ですけど………」

 

「永琳の………家?あいつ家なんて持ってたっけ?………ねえ、ここって永遠亭じゃないの?」

 

「ご、ごめん………まったくわからないです」

 

「あっそ。まあ、外に出れば少しは何かわかるかしら?」

 

そういって霊夢は僕を放っておいてこの倉庫から出ていった。

 

「んー………これ、誕生日プレゼントなのかな?」

 

『さ、さあ………』

 

「まあいいや。相談にのってくれてありがとう、Ms.book」

 

『ん、ああ。また何かあったら力になれるようにしておく。まあ、期待はしないでくれ』

 

「そっか。じゃあ、またね」

 

こうして僕も倉庫から出ていった。

倉庫から出たすぐ先のところに、霊夢はいた。ちなみに倉庫から出るとすぐ庭に出る。

 

「………何よ、ここ。なんであんなに高い建物があるのよ?」

 

「えっ?………ああ、ビルのこと?それがどうかした?」

 

「いいえ………こんなの、私のいた幻想郷にはなかったわよ………?」

 

何を話しているんだろう。

 

「というか、いい加減君の事教えてよ。それにどうして僕の名前を知ってるの?」

 

「………ん?待ってよ?晴、あなた今何歳?」

 

「人の話を聞いてよ。今日で13歳になるけど?」

 

「今日で13歳に………ああ、なるほど。辻褄が合うわね」

 

一人で納得しないでよ。

 

「あー、説明するわ。簡単な話、私は未来から来た人間で、未来のあなたと知り合いなのよ。それで名前は知ってた。で、初めてあなたと………ああ、もちろん未来のよ?それで、会った時に『前に誕生日の時に会ったよね? 』って聞いてきたのよ。それがこの時って考えたら辻褄が合うわ」

 

「待った!未来から来たとしてその話にはどうやって未来から来たかがかけています!!よって証言は信用できません!!」

 

「………普段からやること成すこと全てがすっごいぶっ飛んでるあんたにだけには言われたくないわよっ!!」

 

「そんな事無いよ!今の僕のやってる事も確かにぶっ飛んでるけど大体永琳のせいだから!!」

 

「結局あなたが始まりじゃない」

 

「あっ」

 

この人、僕の事をよく知ってるみたいだ………

面倒じゃない、むしろ面白いなあ。

 

「まあ、でも………多分その口調からして僕が送ったって言うことでいいんですかね?それにしても、霊夢さん小さいですねー。年いくつなんですか?」

 

身長は僕と同じくらいだし。

 

「失礼な。後質問多いわよ。最初のはそれで正解。なんか変な感じのスキマ………まあ、空間の裂け目みたいなものね。それに無理矢理入れられたのよ。その次の質問は女の子は色々成長するところがあるのよ。身長はどっちかというと後回しなのよねー。年は………15歳くらいかしら?よくわかんないのよねー」

 

ふむ。あらかた納得。成長するところが多いといわれたので霊夢を見てみる。

………他に成長してるところ、ないと思うんです………

 

「殴るわよ!!」

 

「エスパーなんですか!?」

 

「ふっ、博麗の巫女をなめてもらったら困るわ」

 

「巫女は………関係無いんじゃないかなぁ?というか、コスプレじゃないんですねそれ」

 

「はあ?これがコスプレに見える?」

 

「うん。脇を出す巫女服なんて聞いた事がないよ。でもかろうじて巫女服っぽいかなあ………」

 

「はあ………これ、着たくて着てるんじゃないのよ?博麗の巫女の正装だって聞いてるから着てるだけで。デザインしたの誰なのよ………母さんもこんなの着てたしねぇ………!ちょうどいいわ、晴。この服をデザインしたやつを未来の私に会うまでに探しといて」

 

理不尽な。それに僕そんなに長く生きるのかなぁ。

 

「昏睡状態を含めたら年齢は2億は越えてるとか言ってたわよ」

 

そこまで生きたら化け物じゃないの!?僕一体何やってるの!?

 

「うう………もういいよ。僕はもう化け物なんですー。いじけてやりますよ、ついでにこの鬱憤を霊夢さんではらしてもいいですか!?」

 

「いいわよ?ただし殴られたら射ち返される覚悟をしなさい」

 

えっ。銃とか持ってませんよね?どうやって射つの?

 

「こうやって」

 

すると、霊夢の周りに色とりどりの光る玉が現れた………えっ?

 

「す、すごい!どうやってるの!?」

 

「ふふっ。見直した?まあこれのやり方は………なんとなく?」

 

「役に立たないなー」

 

「………夢想封印っ!!」

 

「ギャアァァ!!!」

 

霊夢が夢想封印と言った瞬間に光弾が全弾僕の方に向かってきて命中する。すごく痛い!!

なんかハンマーとかで殴られた感じの痛みだ………

 

「全く………晴はどこまでいっても晴ね」

 

「………霊夢さんはどこまで行っても理不尽だと思うよ………地獄に行っても閻魔大王とかにさっきのやつをぶちこみそうな気がする………」

 

「閻魔には会った事あるけど、あれ、あなたの………あれっ?」

 

そういって霊夢は自分の手を見た。急に霊夢の体が透け出したんだ。

 

「あー………多分過去にいれるタイムリミットみたいなので追い出されてきてるのかしら?まあ、それはそれで有難いかなー」

 

「なんで全く驚かないの!?」

 

「博麗の巫女をやってるとトラブルがしょっちゅうあるからそんなに驚かなくなったわ。あーあ、いろんな事で驚いてた自分が懐かしいなあ………」

 

………ご愁傷様。

 

「いや、私死んでないからね!?」

 

「相変わらずのエスパーっぷり………流石ですねー」

 

「ああ、全く………あんたにくっついてる奴の気持ちがよくわかるわ」

 

「くっついてる奴?誰ですか?」

 

「それは………まあ、言わないでおくわ。その方が面白そうだし。そいついつも『晴といると退屈しない』とか言ってて幸せそうよ?」

 

………なんかよくわからないよ。

 

「………おー。もう見えるところは顔しか残ってないわね。死ぬ時もこんなのなのかしら………」

 

「………僕、霊夢が死んだらお墓には顔の骨しか入れないようにするね。今日の再現で」

 

「………あはははは!ええ、いいわよ、やれるものならやってみなさいよ!!あーほんっとうに退屈しないわね!!帰ったら晴と全力で喧嘩でもしようかしら?」

 

「勘弁してよ。僕が死ぬ」

 

「それは絶対ありえな」

 

そこまで言った時、霊夢は、完全に姿が消えた。本当に、霊夢のいたところには何も残っていなかった。

 

「………面白い人だったなぁ。いつか、また会えるよね?………いてっ!!」

 

空を見上げて少し笑った瞬間、頭に何かが降ってきた。何これ………小包?あっ、手紙だ。

 

『PS:後から送ったけど届いたかしら?私からの誕生日プレゼントよ。中身は服で、かなり頑丈よ。どっかの兵士が使ってたらしいわ。また会う未来まで、頑張りなさいよ? 霊夢』

 

「………ふふっ、あっははは!今日はいい誕生日だった!いつか、この借りは返すよ、霊夢!」

 

だから………霊夢も、頑張ってよ?未来で。僕も頑張るからさ。




ゲスト
『魔法少女リリカルなのは』から主人公『高町なのは』を前半の夢に登場させました。
『東方project』の主人公『博麗霊夢』を一足早く登場させました。

………どうでしたかね?面白かったらいいんですけど………
それと、もうひとつプレゼント!


【挿絵表示】


………どうですかね?スキャナーを使ったので画質少しは上がってますかね?
夜の方はまだ未完成らしいです。
ちなみに霊夢のプレゼントはこの服という設定です。
次回もお楽しみに………
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