ゴールデンウィーク終わって絶望しておりました。最初の頃に比べてだいぶ読んでくれている人も増えました!ありがとうございます。これからもよろしくお願いします!
ここ最近、ある男の生涯の夢ばかりを見る。
その男の生き様は一言に言えば壮絶なものだった。
その男は父親を守る為に、12歳で殺人犯になった。
その男は激しく麻薬を憎んでいたが、それを流通している組織に忠誠を誓っていた。
その男は娘を自分の都合だけで手にかけようとした組織の長に牙を剥いた。
その男は20歳という若さでこの世を去った。
俺は、その男の一生涯を何度も繰り返してみた。
そこで分かったたことが1つあった。その男の能力が俺の
これには驚くしかなかった。個性が似ているものはこの世にいくらでもあるが全く同じ個性などこの世に存在しないからだ。
だが、あの男は確かに『ジッパー』を使っていた。
しかし、俺はこの男に憧れを抱いた。
己の信じる『正義』を貫き、仲間の為に『覚悟』を決める。
その姿はまさに『ヒーロー』だった。
そして俺はこんな
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あの出来事以降、開と唯はいつも一緒にいた。
何より唯が開から全く離れないのだった。朝登校するときも、下校するときも、遊ぶ時も.....。
学校では、2人をいないものとして扱っていた。だが2人はそんな扱いに負けずに小学校生活を終え、卒業していった。
それから2人は、学校関係者が誰もいない中学校に受験をした。
唯は苦手な数学を開に教えてもらい、開は苦手な英語を唯に教えてもらった。
結果は、2人共合格。今度は2人のみならず2人の両親までもが大喜びしていた。
中学校生活が始まると、今度は唯が人気者になった。
物静かで、スタイルも良く、美人な唯に好意を寄せていた男子は沢山いたが、唯は開から一向に離れなかった。
唯SIDE
辛かった小学校生活を終えて私と開は小学校の人が誰もいないような中学校を受験をした。
開に救われたあの日から毎日は色あせていた頃とは違いとても華やかな毎日に変わった。
開は、こんな私の為にみんなを切り捨てて、私を選んでくれた。
本当に嬉しかった。
だが、中学生になってから2つだけ嫌なことがある。
1つは、中学に入ってから私に告白してくる人が増えたということだ。
あの事件以来、私は開と家族以外の男とは一切話さなかったし関わらなかった。なのに「一目惚れ」というワードを使って告白してくる.....
もちろん返事は全員断った。
私はもう心に決めた
2つ目は、開が私を全く異性として見てくれない.....
私は長かった髪を切りショートカットにし、開と出掛ける時は少なからずオシャレもした。
開ははっきり言って鈍感すぎる。
他の子からも明らかに好意を向けられているのにわざとかっていうほど気付かない。
でも私は、開が振り向いてくれるまで絶対に諦めない。開が他に好きな子ができても諦めない!
だって、私のために全て捨ててまで一緒にいてくれたんだから。
今度は、私があなたを幸せにするから!
唯SIDEOUT
「え〜皆さんも今日から中学3年生と言うわけで、そろそろ本格的に進路を決めて行ってもらいます!」
開と唯は中学入学から3年経っておりもう受験期真っ只中である。
幸いこの学校では生徒は優しくいじめ等が一切なかったためなかなか快適な3年間だった。
しかし中学3年生になればみんな進路のことに切り替えなければいけない。その中でも人気なのが.....
「といってもほぼ皆さんヒーロー科志望ですよね。」
そう、ヒーローである。
中国の軽慶市で「発光する赤児」の報道以降世界各地に超常現象が現れ、その後世界の八割の人口が『個性』と呼ばれるなんらかの力を持った。
しかし当然力を持て余す輩が増えて犯罪も多くなった。
それを取り締まる為に始まった職業が「ヒーロー」で、特に圧倒的な力で敵を抑え、存在そのものが犯罪防止にもなったヒーロー「オールマイト」は平和の象徴とまで謳われた。
開もオールマイトに憧れていた。
「なぁ〜進路どうするよ開」
「うん?」
開に話しかけている男子生徒の名は、
開が中学に入ってから始めてできた友達である。
「どうするってまだ決めてねぇよ」
「まじか⁉︎てっきりお前なら雄英でも目指すのかと...」
「バーカ、確かにヒーローにはなりたいけど別に雄英じゃなくってもいいだろう?」
開は幼い頃からヒーローに憧れていたため高校ではヒーロー科があるところに行くと決めていた。
しかし開には1つ悩みがあった。
「うちあんまり金ないからさ、出来るだけ学費が安いところがいい。」
「あー.....なるほど」
開は成績もかなりいい方だし、『個性』もなかなか応用が効いているので雄英も十分狙える。
しかし雄英は日本でもかなりのトップクラスの学校で当然高額な入学費や授業料、ましてやヒーロー科に入るのならもっと金が必要になる。
父親を亡くし、母と祖母の3人で暮らしている中で払えるような額ではないし、何より家族想いの開は迷惑をかけたくなかった。
「まぁお互い頑張ろうや!」
「.....あぁ!」
この時、開は改めていい友達を持ったと思った。
その後、授業を終えて開は帰りの支度をしていた。
「さて.....帰るか。」
この日は7限まであったため疲れていた。
しかし家に帰ったらすぐに祖母の手伝いをしたいと思っていた。
「.....開」
「おぉ!唯どうした?」
そこには自分の家族と同じくらい大切な
「帰ろ?」
「あぁ!いいぞ!」
2人は学校を出て帰り道をたどっていた。
そんな中、唯が口を開いた。
「開は高校どうするの?」
「急にどうした?お前がこの手の話をするなんて珍しいな!」
「知りたいからじゃダメ?」
そう言って上目遣いで首を傾げてきた。
可愛い
「あぁ、出来るだけ学費が安いところにいこうと思っているよ」
「なら、私もそこに行く。」
そう言って唯はにっこり微笑んだ
「え?お前確か、雄英志望じゃなかったっけ?」
「うん、でも開がいないから行くのやめる。」
「おいおい、よく考え直せお前の一生がほぼここで決まるんだぞ?」
「いいの。それかもういっそ高校行かず2人で開のお婆ちゃんのところ継いで、静かに暮らす?」
「お前なぁ....」
はっきり言ってこの小大唯という少女は閉金開に依存している。
いくら幼い頃助けてもらったとはいえ、少し異常である。
「なぁ、唯」
「どうしたの?やっぱり農家継ぐ?」
「違う。お前はどうして俺のいく方向に合わせるんだ?」
「え?」
「何度も言うがこれはお前の人生だ。別にお互い違う高校に行ったって家も近いからすぐに会える。それにお前ならすぐに友達ができるし、もう寂しい思いをしなくてもすむ。俺はお前が大事だから言ってるんだ。」
「..........」
「お前が嫌いだから、よそへ行けと言ってるわけじゃあ断じてない。むしろお前のことは大好きだ。だからこそお前には幸せになって欲しいんだ。」
「..........お前じゃなくて唯.........」
「すまんすまん!でもわかってくれたか?唯」
「..........うん.....」
「
「うん.....」
「じゃあな!バイバイ!」
そう言って開は手を振って走って行ってしまった。
「...........そんなの開の事が好きだからに決まってるじゃん.....」
少女の呟きは誰にも聞こえない
〜to be continue〜
閲覧ありがとうございます。
唯ちゃんのキャラ崩壊がヤバイ!と思ったそこのあなた!
二次小説だからなんでもありなんですよ(ゲス顔)
何か感想がございましたらコメント欄にドンドン書いていってください!
ありがとうございました!