考案中作品置き場    作:砂岩改(やや復活)

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逆シャア、ユニコーン介入。プル憑依

 

 

 

 第一次ネオジオン戦争。ティターンズとエゥーゴが戦ったグリップス戦役にて疲弊した連邦軍に対してハマーン・カーン率いるネオジオン軍が宣戦を布告。

 地球連邦本部のあるダカールと各コロニーを占領され地球は再びジオンの侵攻を許してしまう。

 その後は連邦軍のガンダムチームの活躍やアクシズのグレミー・トトの反乱により戦況は混乱。ネオジオンは自壊に等しい終わりかたをしたのだった。

 

 グレミー・トトは反乱の際。ニュータイプのクローン部隊を実戦投入。ハマーン派のキャラ・スーンと交戦し全滅した。と言うのが史実に記載された歴史だ。

 

(現実は小説より奇なりってね)

 

 だがそのネオジオン戦争から助かったニュータイプのクローン部隊員。この世界ではそれが二人存在していた。一人は後にジオン残党に回収され育てられ、もう一人はその身を連邦軍に寄せていた。

 

「シエテ、なにをしてるんだ?」

 

「はい、すいませんっと」

 

 第一次ネオジオン戦争後に宇宙を漂流していた量産型キュベレイ。それを回収したのは連邦軍のカラバ派であった。カラバ派はプルを連邦軍からの悪用を阻止するためにもっとも信任の厚かったブライト・ノアに報告。その後は彼の下でデータ上は連邦軍の正規兵として扱われている。

 

 ネオジオン戦争から2年後の0091。現在でもシエテの年齢は13歳とかなり若かった。

 

「お前は本当にお着きがないな」

 

「そうですよねぇ。でも珍しいものが多くて」

 

 プル7ことシエテはアイスを舐めながら親代わりとなったブライトの後ろを追いかけていく。裾を直した連邦軍の制服に身を包みながらその無邪気そうな顔は今だに面影が残っていた。

 

「それより良いんですか?こんなコロニーでゆっくりしてて、奥さんに捨てられますよ」

 

「どこでそんな言葉を覚えたんだ?大丈夫だ、定期的に連絡は取っている」

 

 コロニー《ロンデニオン》地球連邦軍の外郭新興部隊《ロンド・ベル》の拠点となっているサイド1のコロニーだ。

 

「それなら安心しました。司令が指揮を疎かにされると我々したっぱが困りますからね」

 

「全く…本当にお前は独特だな」

 

「遺伝子が同じでも性格に差が出るのは当たり前でしょう。こうしてあなた方に拾われたのだって奇跡に等しい」

 

「そうだな。お前を人を人と見れない連中に渡すわけにはいかなかったからな」

 

「その折は本当にありがとうございます」

 

 シエテは7のスペイン語読みだ。プル7と呼ぶのはブライトなりにも抵抗があったようで彼が名付けてくれた。

 シエテは2年前、身長は150cmであったが現在は既に162cmとかなり大きくなっている。しかも現在進行形でどんどん大きくなってる。

 

(もしかしてマリーダさんより大きくなるんじゃね?)

 

 自分の場合はブライトいわく。他のことは違ったらしいからそれが成長に影響してるらしい。

 

「それより、早く私にジェガンをまわしてくれませんかねぇ」

 

「無茶いうな。アムロの手にだってまだジェガンは回ってないんだ。そんな贔屓は出来るわけないだろう」

 

「リック・ディジェなんていいもん使ってぇ」

 

「お前にもメタス改があるだろう」

 

 0091時点でロンド・ベルには今だにジムⅢが基本装備だった。各エースにはカラバから送られたMSがあるがジェガンの扱いやすさと拡張性の高さはシエテからも魅力的だった。

 

「あれはあれで燃えるんですが…やっぱり王道に載ってみたいと言うのが…」

 

「王道?」

 

 ここで察された通り、このプルことシエテは憑依転生者である。元はガンダム好きの男でありそんな彼が瀕死のプルに憑依したのは奇跡であった。

 

(まさかあのロンド・ベルに配属されるなんて♪)

 

(困ったものだ…)

 

 気分がウキウキなシエテを眺めながらブライトは考える。プルシリーズのデータは彼も様々な手を使かって手に入れていた。彼が最も危惧しているのは《ガンダムへの憎悪》であった。

 連邦軍の力の象徴であるガンダムへの憎悪は掘り込みによって埋め込まれているものだ。

 

(彼女の場合は判断が着きにくいところもあるしな…)

 

 プルシリーズに見られる。慕う相手を《マスター》と呼ぶ習性がシエテには見られない。量産型キュベレイの残骸を目の前にしても過剰な反応は見せずに興味深そうに眺めていた。

 

「まぁ、アムロさんは強い。正直、敵う気がしませんよ」

 

 姿を見ただけでかなりヤバイと感じさせられた時は驚いた。本能が敵わないと告げられたのは初めての感覚だった。

 

(やっぱりリアルチートだよね。あの人。おまけに容赦ないし)

 

 なんどシミュレーションでボコボコにされたか。ZZ時代に彼が居たら自分なんて生きてすらいないだろう。

 

(ZZも大概怖かったけどなぁ…)

 

 今考えれば、ジュドーもハマーンもキャラも頭おかしいほど強かった。なんで挑もうとしたのか自分でも不思議なくらいだ。

 

「どうした?」

 

「いえ、昔のことを思い出してまして…」

 

「そうか…」

 

 シエテの言葉に彼もそれ以上の詮索はやめる。彼女の過去は鬼門だ。踏み入ればどんな蛇が出てくるか分からない。

 

「ネェル・アーガマに戻るぞ、シエテ」

 

「はい!」

 

ーワンシーンー

 

 連邦軍の宇宙要塞《ルナ2》一年戦争時からある連邦軍の宇宙施設だ。連邦の重要拠点の一つであるこの要塞は奇襲を受け、施設の全てが火の海と化していた。

 

「くそっ、やっぱり罠か!」

 

 火の海と化した要塞から迎撃のジェガンたちが出撃するが明らかに戦力不足であった。

 

「くそっ、ネオジオンめ!」

 

 シャア率いるネオジオン軍の攻撃を受けて出撃した部隊も万全の準備をしていたネオジオン機に次々と撃墜される。

 

「あたしだけで掃除してやるよ!」

 

 ネオジオンのエースのレズンは目の前で墜ちていくサラミスに驚きながらも冷静に撃墜していく。

 

「なに!?」

 

 だがサラミスに気を取られた瞬間。随伴機が一瞬にして火の玉に変えられた。

 

「くそ、この機体は初めてなのに!」

 

 真っ白な機体が迫ってくる。頭部はジェガンに酷似しているがジェガンと比べて大型の機体だ。あんな物がルナ2に眠っていたとは。

 

「マシなのが出てきた!」

 

「アムロさんの言った通りか!」

 

 出会い様にビームランチャーをシールドに叩き込むとレズンのギラ・ドーガが反動で吹き飛ばされる。 

 

「くっ!」

 

 援護に来たギラ・ドーガたちをミサイルであしらうとビームライフルで牽制し肩部ビームキャノンで堕とす。

 

「なんてパイロットだ。連邦の強化人間か…それにあれはアクシズのマシーンじゃないか!」

 

 アクシズで少数量産されたドーベン・ウルフ。その改修機であるシルヴァ・バレトはシエテの力を得て一騎当千の力を発揮していた。

 

「このパイロット…強い。でも今は!」

 

 アデナウアーのクラップが心配だ。機体を反転させて一直線で向かう。

 

ーー

 

「みんな、落ちちゃぇぇ!」

 

「遅かった!」

 

「なんだ、こいつ!」

 

 シエテの存在を察知したギュネイはファンネルを展開。対してシエテもインコムを展開して応戦させる。とてもインコムとは思えない動きをさせたシエテは瞬時にヤクト・ドーガに間合いを詰める。

 

「5thルナにいた奴か!」

 

「あの時のジェガンのパイロットだな!」

 

 すぐさま、ギュネイは盾のメガ粒子砲を撃ち放つがシエテは直撃コースの一本だけビームランチャーで相殺してビームサーベルを抜き放つ。

 

「くそっ!」

 

 被弾したクェス機がいる以上、迎え打つしかないギュネイはビームサーベルを展開し鍔迫り合いを行う。

 対してシエテもブリッジを潰されたクラップの時間稼ぎをしていたのだ。クラップは反転し戦域を脱出しようとしている。最も大きな驚異はこの機体たちだ。

 

(奥の機体は被弾してるな…この感じ…まさか…)

 

「やはりクェスか!」

 

「なに!?」

 

「え?」

 

「ちぃ!」

 

  ギュネイも中々のやり手だ。ここでクラップを仕留めるのは骨が折れる。クラップが戦域から離脱したのを確かめるとギュネイを蹴り飛ばしミサイルをバラ蒔いて離脱するのだった。

 

 

 

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