嵐虎騎士ブイツー   作:疾風のナイト

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冒険者ギルドの模擬戦場。ここに今、ブイツーとマナの姿があった。
ブイツー達がここにいる理由、それは冒険者達の訓練を行うためである。
これから先、一体どのような訓練が実施されるのだろうか。


第4章

 冒険者ギルドに設置されている模擬戦場。ここは冒険者達が鍛錬できるように整備された施設である。以前、ブイツーが冒険者達を相手に大立ち回りを演じた場所でもある。

 但し、これまでの間、この模擬戦場が活用される機会は少なくなかった。冒険者ギルドに登録した冒険者達の多くはロクに訓練をすることなく、そのままダンジョンに赴くことが多かったためである。

 なお、この事実は冒険者が訓練を積まないまま、依頼を引き受けていることを意味していた。そのため、冒険者達が依頼を達成できず、再起不能に陥ってしまう事態が発生している点についてはブイツーが指摘したとおりである。

 今、この模擬戦場に日常の身支度は勿論のこと、戦闘の装備を整えているブイツーの姿がった。

 色々な出来事を経て、冒険者ギルドに所属する冒険者達を育成する教官であり、同時に一介の冒険者でもあるブイツー。二足草鞋を営むブイツーにとって、今日は前者の初仕事の日であった。

 本来であれば、初仕事ということもあり、緊張するべきところであろうが、どういうわけか、ブイツーにはそうした感情はまるで起こらなかった。

 それどころか、異常なまでにブイツーは落ち着き払っている。まるでこれまでにもそうした仕事を経験したことがあるかのような態度である。

 そんなブイツーの傍にはマナの姿もいる。まだ早朝ということもあってか、眠気が完全に抜け切っていない様子のマナ。

「いよいよだな……」

「あのブイツーさん。私にできることはありませんか?」

 これから実施することになる冒険者達を対象にした講義。気を引き締めているブイツーに対して、素朴な疑問を口にしているマナ。

今日、マナがこの場所にいる理由について、訓練の指導者であるブイツーの勧めによるものであるが、マナ自身、今回の仕事を手伝えるようにはとても思えなかった。

「申し訳ないが、今の君にできることはない」

「っ!」

 相変わらずなブイツーからの容赦のないショックを受けるマナであるが、すぐに落ち着いた様子でブイツーは言葉を続ける。

「確かに今回の訓練で君にできることはないだろう。だが、君はそもそも神官でサポート役だ。これから先、様々な冒険者と組むこともあるだろう……どのような冒険者がどうした特質を持っているのか……それを見極めることができなければ、適切なサポートをすることは不可能だ」

 今回の訓練に立ち会うことにより、得られることになる効果を淡々とマナに語ってみせるブイツー。

 だからこそ、あえてマナをこの場所に呼んだのであった。そう、今回の訓練はマナにとっても、極めて大事な訓練であったのだ。

 やがて、今日の訓練の受講者が集まってくる。それぞれに種族・性別・体格等は異なるが、共通して言えることはいずれも格闘戦の役割を担う者達ばかりである。

 何故、今回集結した冒険者達が格闘戦を担う者達ばかりなのか、それはブイツーからの要望によるものであった。

 本来、1つの集団を形成している冒険者のパーティー。そうなれば、当然、依頼の遂行のため、求められる役割も異なってくる。

 このため、多種多様な特質を保有している冒険者に対して、全く同じことを教えたとしても、訓練の効果が薄いと考えられる。

 そこでブイツーは受付嬢と協議した結果、それぞれの冒険者達の特性に応じて、異なる訓練をすることにしたのである。

 但し、こうした対応は新しい教官が必然的に必要になってくるが、幸い時間的な余裕が残されているのが救いであった。

「……全員出席しているようだな。今から訓練を始める」

 即座に出席確認を終えた後、訓練に移行しようとしているブイツー。どうやら、参加希望者は全員出席しているようであった。

「(何て甘い訓練をしようとしているんだ……俺は……)」

 出席の確認をした後、内心で自身の行為を自嘲しているブイツー。本来であれば、目の前の者達に対して、これでは冒険者達に対する教育効果が見込めないため、そのようなことをすることはしなかった。

 この時、ブイツーの脳裏にフラッシュバックする映像。それは以前、冒険者ギルドで起こった現象と似ていた。

 突然、ブイツーの脳裏にフラッシュバックした映像の内容、それは他ならぬブイツーが何かの修行をしている映像だった。

 一体どういう修行をしているのかは分からない。ただ、少なくとも、ブイツーが今から始めようとしている訓練より、遥かに過酷な内容であることは確かである。

 しかも、修行に参加しているのはブイツーだけではない。修行に励んでいるブイツーの傍には自身とよく似た者もいる。もしかすると、その者とは兄弟なのだろうか。

 フラッシュバックした映像の影響により、思わず動きを止めてしまっているブイツー。当然のことであるが、ブイツーの様子が変であることに訓練の参加者も気づく。

「どうかしたんですか?」

「いや……何でもない」

 参加者の1人から呼びかけられたため、急いで平静を装っているブイツー。この時、ブイツーは己の甘さを強く恥じる。

 冒険者達を指導する立場にいる以上、余計なことに気を取られ、訓練が疎かになってはならない。ブイツーは全身全霊をもってして、目の前のことに専念するのであった。

 

 早速、本日の訓練を開始することにするブイツー。本格的な訓練を開始する前段階として、この場でブイツーは参加者達の前で準備体操を行うことにする。

 予め、準備体操をしておくことによって、全身の筋肉を適度に解しておき、今後の訓練を円滑的に進めるためである。

「今日の訓練は走り込みと模擬戦闘を行う。だからこそ、この準備運動を疎かにするな」

 これからのスケジュールを予告するブイツー。それと同時に準備体操を怠らないよう、受講生達に厳しく念押しをしている。

 当然のことであるが、他の受講生達もまた、目の前で実演するブイツーと同じ行動を開始している。

 余談であるが、見学者のマナも傍にいるブイツーと同じ準備運動をしている。神官という職業柄、他の職業と比較した場合、体力等の身体面で劣ることが多い。

 それならば、身体面の鍛え方を学ぶことにより、基礎的な体力を高めるということは冒険をする上で重要なことであった。

 この時、マナは冒険者として活動するためには、自らの身体を鍛錬する必要があることを知るのであった。

「痛っ!!」

 突然、参加者の1人が痛々しい叫びを上げる。悲鳴を上げた参加者であるが、駆け出しと思われる年若い男の格闘家であった。

「どうした?」

 他の参加者達を落ち着かせた後、急いで年若い男の格闘家の所まで駆けつけるブイツー。すぐさまブイツーは状況把握に努めることにする。

 年若い男の格闘家の右足首には白い包帯が巻かれていることに気づくブイツー。それと同時にブイツーは先程の悲鳴が白い包帯と関係していることを見抜く。

「この怪我はただの怪我ではないな……冒険によるものか?」

「は、はい。この前の冒険で足を怪我しました」

 ブイツーからの容赦のない追求に対して、弱々しい口調で答えている年若い男の格闘家。そのような年若い男の格闘家からの説明によれば、先日の冒険で負った怪我が完治しないまま、ブイツーの訓練に参加していたようだ。

「冒険者たる者が自己管理をできないでどうするのだ?」

 そう言った後、鋭い眼光で年若い男の格闘家を睨みつけているブイツー。そのようなブイツーの表情はいつにも増して厳しいものであった。

 何故ならば、冒険に臨む者であれば、自身を万全な状態に保たなくてはならない。自己を管理することができない者が冒険の依頼を達成することなど、到底不可能なことであった。

 一方、ブイツーからの鋭い指摘を受けた結果、年若い男の格闘家は何も言い返すことができなかった。

「この状態では今日の訓練は無理だ。訓練から外れてもらう……」

 いつも以上に厳しい表情で年若い男の格闘家に訓練の除外を宣告するブイツー。一方、ブイツーからの宣告を受けて、

 この後、年若い男の格闘家は訓練の参加者としては除外されたものの、見学そのものは許されていた。より正確に言えば、ブイツーが訓練の見学を指示したのである。

 当初、年若い男の格闘家の方は見学を拒否の意向を示したのであるが、当のブイツーが見学もまた、稽古の一環であると説いたのだ。

 直接訓練に参加することはなくても、端から見ることにより、得られるものも存在する。だからこそ、訓練を実施する意義があるのだ。

「……」

 準備運動を終えて本格的な訓練を始めようとしている冒険者達、そのような冒険者達を監督するブイツーのことを見守っているマナ。

「よし、今度は走り込みを開始する」

 マナに見守られている中、事前の準備運動に続いて、今度は走り込みを開始することにするブイツー。

 沈黙した状態で訓練の様子を眺めているマナ。すると、同じように見学している年若い男の格闘家が話しかけてくる。

「なぁ……聞きたいことがあるだけどさ。君は何で今日の訓練を見学してるの?」

 訓練の最中であるにもかかわらず、マナに話しかけてくる年若い男の格闘家。そんな年若い男の格闘家の様子であるが、まるで軽薄な若者そのものであった。

「私ですか……?私はあちらのブイツーさんからの勧めで」

 年若い男の格闘家からの問いかけに対して、参加者達の様子を見守るブイツーの方を見ながら答えているマナ。

 冒険者達が走り込みをしているのをよそにして、色々な話をしているマナと年若い男の格闘家。そうした最中、訓練中の私語に気づくブイツー。

「今は訓練中だ……私語はするな」

 訓練の最中にもかかわらず、私語をしているマナと年若い男の格闘家のことを注意するブイツー。さらにブイツーは視線の先にいるマナ達に言葉を続けてみせる。

「見学をすることにより、言い換えれば、見学は見取り稽古なのだ」

 マナと年若い男の格闘家に対して、訓練の見学の意義を説いているブイツー。このため、たとえ見学の立場であっても、訓練中における私語は許さなかった。

「ごめんなさい」

「すいませんでした」

 ブイツーに注意されてしまった結果、素直に謝っているマナと年若い男の格闘家。その後、マナ達は真面目に訓練の見学に励むのであった。

 

 模擬戦場を舞台とした走り込みの訓練が終わり、短時間の休憩を取った後、今度は模擬戦闘の訓練を始めるブイツー。

 2人1組となって模擬戦闘を始めている参加者達。ここまでは普通の模擬戦闘と変わらない。

 だが、ブイツーの指示した模擬戦闘には普通の模擬戦闘と大きく異なる点がある。それは模擬戦闘の対戦相手同士が違う特性の持ち主同士であったことだ。

 それぞれ特性の異なる相手と模擬戦闘を開始する参加者達。相手の特性が自身と異なるためか、最初の方は動きが固かったものの、次第に慣れていく様子が確認できた。

「……そこ、何をしている?」

 そのような言葉と共にある方向に視線を向けるブイツー。そんなブイツーの視線の先にいる者、それは大柄な体格をした男の大剣使いと小柄な体格をした男の手斧使いであった。

 体格に恵まれた大剣使いについてであるが、通常の剣よりも何倍の大きなと重量がある大剣を装備している。対する小柄な手斧使いについてであるが、取り回しの利く手斧を装備している。

 まるで対照的な大剣使いと手斧使いの2人。そのような大剣使いと手斧使いは今、真面目に模擬戦闘をすることなく、

「何で武器も特性も違うのに模擬戦をやるんだよ」

「そうだそうだ。どうせなら、同じような奴と相手をしたかったぜ」

 ブイツーから課された模擬戦闘について、それぞれ不平不満を口にしている大剣使いと手斧使い。何故、わざわざ特性の異なる者同士で模擬戦闘をするのか、ブイツーの意図がまるで理解できなかったからだ。

「この訓練は武器や特性が違う相手だからこそ意味があるのだ」

 大剣使いと手斧使いからの不満に対して、顔色を変えることなく答えてみせるブイツー。さらにブイツーは言葉を続ける。

「これから先、冒険者として活動していく以上、様々なモンスター達と戦うことになるだろう。無事に依頼を達成するためには、様々な経験を積んでおくことに越したことはない」

 目の前の大剣使いと手斧使いに向かって、あくまでも冷静に理路整然とした口調で語ってみせるブイツー。冒険者として依頼を遂行していくことになる以上、モンスター達との戦闘は避けてとおることができない。

 当然のことであるが、モンスターは様々な種族がいることは勿論、戦い方もそれぞれで違ってくる。むしろ、同じ性質の相手と戦うことの方が珍しいと言える。そのことを考えれば、自身と同じ特性の相手と戦うより、異なる特性の相手と戦う方が実戦的であると言えるだろう。

「うっ……」

「くっ……」

 実戦に即したブイツーからの説明を聞き、何も言い返すことができないでいる大剣使いと手斧使い。

「これ以上、訓練を怠けることは許さん……目の前のことに集中しろ」

 大剣使いと手斧使いに一とおりの説明を終えた後、模擬戦闘に邁進するよう指示をするブイツー。これ以上、故意に訓練を怠けることは許さない。ブイツーの周囲からはそういった気配が漂っていた。

 この後、訓練を怠ける者あるいは不平を言う者が出てくることはなく、模擬戦闘は無事に終了するのであった。

 

 やがて、模擬戦闘が終了したことにより、今日の訓練の全日程は終了する。現在、ブイツーの目の前には参加者全員が集結している。

「以上で今日の訓練を終了する」

 今日の訓練が終了したことを告げるブイツー。それと同時に訓練終了による安堵感で参加者達の表情が緩む。

「最後に言っておくが、今日の訓練はあくまでも始まりでしかない……己の腕を磨くのは諸君等自身であることを忘れるな。それでは解散にする」

 最後に念押しの言葉を口にした後、解散を宣言してみせるブイツー。今日の訓練で終わりではない。むしろ、今日の訓練で学んだことを活かして、自らを磨き上げていくことが重要なのであった。

 そして、それぞれ模擬戦場から去っていく参加者達。ブイツーとマナの2人はそんな参加者達の姿を見届けるのであった。

 

 騒がしい昼の時間帯が過ぎ去った後、静かな夜の時間を迎えた冒険者ギルドの建物。冒険者ギルドでは昼夜を問わず、冒険者を迎え入れる体制が組まれている。ただ、夜の時間帯であるためか、人間の重な活動時間である日中と比較した場合、冒険者ギルドを出入りする冒険者達は圧倒的に少ない。

 そのような冒険者ギルドの建物の一角において、ブイツーが滞在している部屋が存在する。

 机と向かい合っている状態のまま、紙の上でペンを走らせているブイツー。どうやら、ブイツーは今、何かの書類を作成しているようだ。

 すると突然、ブイツーの部屋の扉をノックする音が聞こえてくる。こんな時間帯に一体誰なのだろうか。

「誰だ?」

 机にペンを置いて一呼吸した後、扉の先にいる者に対して、そのように尋ねているブイツー。この時、ブイツーは扉の先にいる相手が誰かの見当がついていた。

「ブイツーさん、私です……マナです」

 扉の先から聞こえてくる声、それは聞き慣れたマナのものであった。どうやら、閉じられた扉の先にはマナが立っているらしい。

「マナか……入れ……」

 この時、予想どおりといった表情をするブイツー。それと同時にブイツーはマナに入室を促す。

 やがて、扉が開いたかと思えば、その先からマナが姿を現す。それから、ブイツーの部屋に足を踏み入れるマナ。

「一体何の用だ?」

 いつもと変わらぬ表情でマナに問いかけるブイツー。この夜の時間に一体何の用があるのだというのか。

「あの、今日の訓練……訓練中に私語をして本当にごめんなさい」

 今日の訓練のことについて、ブイツーに謝罪の言葉を述べた後、一生懸命に頭を下げているマナ。どうやら、マナは訓練の最中に私語したことを心から反省しているようだ。

「あのことか……既に終わったことだ。次から気をつければ、何の問題もない」

 マナからの懸命な謝罪の言葉に対して、何てことなさそうにしているブイツー。ブイツーにしてみれば、後に引きずることではなかったのである。

 ただ、どうしてだろうか。この時、ブイツーは直向きなマナの態度について、自然と悪い気がしなかった。

「そう言えば、ブイツーさんは何をされているんですか?」

 ブイツーに質問しているマナの視線の先、そこには机の上に積み重ねられた書類であった。何の書類なのかは分からないが、少なくとも、ブイツーが作成したものであることは間違いないようだ。

「実は先程まで今日の訓練についての報告書を作成したところだ。完成次第、冒険者ギルドに提出することになっている」

 そのように答えた後、今一度、書類に視線を向けるブイツー。今日の訓練の報告書を作成した上、冒険者ギルドに提出する予定となっている。今後の冒険者ギルドにおける訓練に活かすためだ。

 また、今回の報告書には今回の訓練の参加者についての資料もある。資料にはそれぞれの参加者の身体能力、訓練での態度、特性等が記載されている。

「大変な仕事ですね」

 ブイツーからの話を聞いた後、そのような言葉を漏らしているマナ。この時、マナはブイツーが単なる武芸だけではなく、指導力を発揮していることについて、驚きと尊敬の念を抱かずにはいられなかった。

「この程度の書類仕事など造作もないことだ」

 一方、あっさりとした様子でそう答えてみせるブイツー。この程度の書類仕事は造作もないことだ。未だに記憶は戻っていない状態であるが、このことは確信を持って断言することができた。

「……もう夜も遅い。マナ、早く戻って身体を休めるんだ」

 目の前のマナに自室へ戻るよう促すブイツー。睡眠時間が短くなれば、その分だけ、疲れが蓄積することを意味している。冒険者である以上、自身のコンディションを万全に維持することは必要不可欠なことである。

「おやすみなさい。ブイツーさん」

 就寝の挨拶を告げて、ブイツーの部屋から出ていくマナ。マナが自室に戻った後、ブイツーの部屋には静寂が戻る。そうした中、しばしの間、閉じられた部屋の扉を見つめているブイツー。

「さて……仕事を再開するか……」

 そのように呟いた後、再び、ペンを握り締めるブイツー。それから、ブイツーは机に向き直ると書類の作成に戻るのであった。

 

                                  つづく

 




皆様、お世話になります。疾風のナイトです。
今回は冒険者ギルドに所属する冒険者に対して、ブイツーが訓練を実施する話を描かせていただきました。
第2章で冒険者の育成の必要性が語られているため、今回の話では実際に具体化をしてみました。あくまでも今回は訓練であり、話的には日常回あるいはお遊び回に分類すると思われます。
次回からは冒険に向かって、話を進めていきたいと考えています。それと同時に本編も本格的に始動していく予定です。
楽しい作品が創作できるように精進していきたいと考えています。

今回はこれで失礼します。

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