閃光のスタースクリーム 空軍のニューリーダーはこの俺だ‼   作:リースリット・ノエル

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第1話 その名はスタースクリーム

  よお!てめぇら、久しぶりだなぁ‼

 

流石に不滅のスパークの状態でも、異次元を超えたり、宇宙空間を幾光年も彷徨い続けるのは、酷ってもんだぜ‼

無限の大宇宙を当てもなく漂ううちに時の流れを何度、超越したことかァ…(ホント

 

そのせいで良くわからん外宇宙生命体と戦う羽目になったり、

サイバトロン並みの超攻撃的な連中に喧嘩を売られたりして中々、エキサイティングだったのは間違いないな。

 

 だから反撃してやったよ。徹底的になぁ!まぁ、俺様の敵ではなかったがな‼HA☆HA☆HA☆HA☆HA‼

 

その後、並行世界へ行ったり、ワームホールに飲み込まれたりを繰り返して、気付けば地球に戻って来たわけだ。

 

んっ!?おめぇら、この俺を知らないだとッ!

 

おいおい、お前らちゃんと歴史の勉強してきたのかぁ?俺様を知らないってのは、相当なもんだぜッ!

 

しょうがない、教えてやるよ!おめぇら、よく覚えておけよ!テストに出るからなぁ‼

 

 いいか、俺はデストロンの航空参謀、スタースクリーム様だッ!デストロンのニューリーダーは俺の事だ!

 

メガトロンみたいな老いぼれと違って俺には火力だけでなくスピードもある!

その上、切れ味抜群の頭も持ち合わせてるぜ!元々、天才的な科学者だったからな‼

 

例を挙げれば

 

エネルギー確保の困難な中世時代へ迷い込んだ時は、わずかな材料から発電装置と火薬を補給したり

地球製の軍用車両と政治犯のパーソナルコンポーネントを用いてコンバットロン軍団を結成する程の技術力を持ち合わせているぞ!

 

烏合の衆のサイバトロン共なんざこの俺一人で十分に倒せるのさァ。 当たり前だよなァ!

歴代通じて俺の名を冠するトランスフォーマー達は、揃いも揃ってイケメン揃い!勿論、その元祖はこの俺だ!

 

どうだ!宇宙にこの名を轟かせた名参謀なんだぜ!すげぇだろ!!

 

 

これで、この俺様がいかにデストロンのリーダーに相応しいかが分かっただろ?

出来るなら、凛々しく勇ましい俺様の戦闘シーンを見せてやりたいぐらいだ。

 

だが、残念ながらこの俺のイケメンすぎる体を見せることは出来ない。残念だったな。

 

そうしょげるなよ。気持ちは分からなくないが。

 

俺は迫りくる脅威からデストロン指揮官のガルバトロンをお守りしようとしてやられたのだ。宇宙最強の戦士、最強のトランスフォーマー、あッ、ユニクロンになァ~ッ!(嘘)

 

だが!そもそもだ!すべてガルバトロンが悪いんだァッ!俺を見くびりやがってェッ!

 

いつも邪魔ばかりしやがってェッ!あの野郎、覚えてろよォッ!例え何千年かかろうとも、必ず復讐してやるからなぁッッ!!!

 

うあああああああああああッッ‼

 

ふぅ~・・・・・・いやぁ~、見苦しいところを見せちまったなベイベ☆

 

とまぁ、身体は見るも無残に破壊されたが、生命の源であるスパークは奇跡的に助かり、悠久の時と試練の漂流を超えて今の地球にたどり着いたわけだ。

 

ちなみに今回の地球は、原始時代でもなければ、科学が淘汰される中世の暗黒世界でもなかった。

 

下等な地球人にしては、それなりに体を成している産業文明期の時代らしい。

一番初めに来た地球文明より劣っているのだから、これはしょうがない。

 

恐らく、奴らの技術レベルから考えて成長中期段階に入ったところだな。

俺からしたら、奴らのレベルなんて鼻くそみてぇなもんだがな。

 

年代は、1900年代初頭で強国がブロック化された経済圏を構築し、あらゆる豊かさを手に入れようと開拓中だ。

強い奴が力で全てを手に入れる帝国主義って奴だ。みんなデストロンやってますみたいなもんだ。

 

だからあっちゃこっちゃで、戦争しまっくてる状態。

 

世界を支配し、リーダーになるべく生まれた俺にとって、丁度いい環境が揃っているんだな。これが。

 

文明技術レベルは、まだまだ低いが、おとぎのくそみてぇな中世よりかは遥かにマシと言えるだろう。

 

確かにこの世界では、ビームもミサイルも無ければ、水爆もねぇ。だが、しかしだ!

 

それに繋がる基礎技術は転がっている。

曲がりながりには、近代兵器を作るぐらいの基盤はあるんだから。

戦車、戦闘機、戦艦、潜水艦、そして航空機を実用化しているなら充分利用できる。

 

やりようによっては、先取りして実現可能だし、使い方次第ではどんな国にも勝てるさ。

俺様に不可能は無いからな。

 

特に空を飛ぶ航空機の価値を半分もわからないってないから、航空機の扱いはおろか、空軍を組織している国家が少なすぎる。

空軍を組織しても、その中身はてんで空っぽ。

明確な戦術どころか、戦闘規則さえ不明瞭だ。

俺がかつて率いた最精鋭部隊ジェットロン軍団に遥かに劣る存在だ。

 

なら空軍が一番の狙い目だ。

科学者であり、航空機運用のスペシャリストであるこのスタースクリーム様にして見れば、もう答えになるビジョンは明確だ。

 

能力の使い方を熟知している航空参謀だから当たり目だな!

俺の手にかかれば3年で世界最強の空軍組織を作ってやるさ!HAHAHAHAHA‼

 

資源でいえば、鉱物資源、天然資源の算出技術はある程度確立されているから素材の調達は可能。

 

過去の地球でのエネルギー収集活動から、場所には目星がついてるから、更に開拓も出来るだろう。

 

近未来では、枯渇する金属資源、希少鉱物資源は可能な限り回収しておきたいところだ。

 

しかもこの世界には、魔法という存在が確認されている。

人間共が伝説上の存在でしかなかった奇跡の理やらを、物的エネルギーゲインとして活用可能な状態に転化できるとの事だ。

 

それを科学の力で制御可能というのだから、面白く興味深い。

奴らが考えた発現する方法は、ジェネレーターと似た役割を持つ演算宝珠という空間干渉システムを利用し、干渉術式ってコードを併用することで発現する形だ。

 

まぁ、発現するには魔法に直結可能なデバイスと入力コードか調整されたシグナルが必要なのだろうな。

 

発想は悪くないが、まだまだ発展途上の黎明技術だ。

そもそも人間がもつ魔力を燃料に世界の理に干渉するってのが、ぶっちゃけ良くわからん不安定な代物だ。

 

エネルギーの発現方法が確固たるものでない以上、その価値を最大限使用できない。

 

これは、科学的な問題以外にも個々の人間が持つ精神性、思考にも直接関わる可能性があるからだ

神に対する信仰心の深さと純粋さで発現能力が変わるとも言われてるしな。

 

正直、関係ない気がするが、人間の精神作用の変化がもたらす影響が魔力の生成に一役買っているのならば、考慮の価値はある。

 

俺からしたら、魔法を持つ人間は一種のエネルギー生命体だ。

一定量の魔力生成能力と貯蓄するタンクっていう制約条件があるから、無制限の開放は現段階では困難とは言え、魔法を持つ人間はすなわちエネルギー兵器として使用できるんだ。

 

じゃなくてもエネルギー兵器の生体部品としても応用可能だ。

 

流石に俺様のナルビーム程には、ならないがアイディア次第では、高主力の光学兵器を持つことだって可能だ。

 

下手すりゃ、戦艦なんてアウトレンジから一撃で沈められるシロモノを作り出せる可能性もあるんだ。

 

こりゃ、使わない手はない。人間を素体にした魔道兵器の爆誕ってのも中々痺れるものがあるはずだ。

 

せいぜい、この世界のニューリーダーになる礎として使ってやるさ。

 

ここまで、話せば如何にこの時代の科学と魔法の水準と価値を理解できたはずだ。

 

とっ、ここでお前らにも疑問が出てくる事があるだろう。

 

体を失いし、スパークのみの姿であるスタースクリーム様がどうやって体を手に入れたかだ。

 

元は機械生命体だから、やっぱりメタルなボディーには焦がれるものがあるが、スキャニングが使えず、リペアシステムがない以上は不可能だ。

 

ならどうしたかと言えば、簡単さ。

 

人間に憑依したのさ。

 

憑依に関してもはや、お手の物。

 

不自由だがスパークだけの存在となれば、幽霊の如く簡単に憑りつく事が出来るものさ。

 

それで生前友人だったオクトーンの力を借りてガルバトロンの部下のサイクロナスやスカージに憑依して色々、楽しませてもらったぜ。

何かと邪魔が入り追い出されてしまったのは、嫌な思い出だが。

 

それで、スパークで丁度地表に落ちた所がブルックリン郊外のスラムだったから、割かし使える素体はいる。

 

この時代はまだ、システム化された住民管理なんてされていない。

その上、スラムなら無戸籍かつ住所不定の人間共が多くいる。

ぶっちゃけ、一人二人殺されたところで、誰も気づかない。

 

そもそも名前すらわかりゃしないのだから、偽装しておく素体としては充分使える。

 

その中から選定して、比較的若い10代後半で浮浪者紛いの兄ちゃんに憑依して久しぶりの体を得た形になったわけだ。

めっちゃ臭かったから、速攻で体を洗いに行ったがな。

 

そこから合衆国を股に生き、極東へ行き、そしてヨーロッパへ東西奔走の旅に出て、俺様が君臨するにふさわしい国を探しまくった。

 

その結果、帝国を選んだ。

 

現状、この世界で最も高い軍事力と重工業産業をもち、有力な人材を擁し、駒となる人口の多さから見ても征服の基盤を整える環境として合致する。

 

ここから少々、俺らしくはないが、確実に事を進めることにした。

遠回りだが確実に慎重に軍で実績を重ねて、地位を固めた。

今回は人間である以上、どうしても制約がある。中々無理は出来ない。

 

ようやく航空技術参謀の職を得て、計画の一翼を担う部門統括責任者についたのはこの間の事。

 

ようやく、ここまで来たんだ

失敗はしないぜ。

 

おっと、もうこんな時間か。行かなければならないな。

 

どこに行くって?そりゃ、あれだ。

 

俺の先兵たる科学者集団に、俺の軍団に挨拶に行かなければいけねーんだ。

 

俺も忙しい身でね。色々、やらなあかん仕事が一杯あるんでな。

 

だから、先に失礼するぜ。

 

 

 

 

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