第3話−ドスから始めるハンター生活!!−
−とある晴れた日、『銀の飛竜亭』にて−
−シルヴァ視点−
「私をこのギルドに入れて下さい!!!」
シルヴァです。この前助けた女の子がこのギルドに入団希望のようです。
「き、急にどうしたのかな……?」
「私、この前助けられてからずっと考えたんです。どうやったらもっと強くなれるかなって……。」
「それで、ここに来たと……。」
「はい、ですから、このギルドに入団させて下さい!下働きでも何でもします!!」土下座
「待って!土下座はヤメテ!!」
何か変なことしてるみたいに見られるから!!
客A「おい、ギルドマスターさんあんな女の子に土下座させてるぞ……」
客B「と、とりあえずギルドナイトを……」
マズイ……それだけはマズイ……!
ギルドナイトとは、ハンターズギルドに所属する特殊なハンターの名称である。ハンターズギルドから与えられた任務をこなし、自然保護や各地の調査、悪質な行動をしたハンターの取り締まりまでも行う。そんな人たちが来たら……。
「分かった、分かったから顔を上げてぇぇぇっ!!」
−第三者視点−
そんなことがあってから数日後。シルヴァとミナは森丘にやってきていた。
「シルヴァさん、今日は一体何をされるんです?」
「今日はミナさんに、あるモンスターを狩猟してもらおうと思って。」
「ま…まさか…イャンクックですか……!?((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」
「いや、うん。トラウマなのは分かったから……。流石にそんな鬼畜なことはしないよ……。」
今回のターゲットは、ドスランポス。赤いトサカと、青い体表が特徴の鳥竜種だ。何でも、最近は大量発生しているんだそうで。その狩猟をミナにやってもらおうと思っていた。
「わ…私にできますかねぇ……?」
「大丈夫。何かあったら僕がサポートするから。」
−少年少女移動中−
「そろそろドスランポスが目撃されてるエリアだ。周囲を警戒しながら進んでね。」
「は……はい!」
ターゲットは突然現れた。数匹のランポスがこちらへと走ってくる。そして雄叫びを上げた。
「!?気をつけて。来るよ!!」
「ギァァァア!」
甲高い声を上げて飛び出してきたドスランポス。縄張りに入られたのが余程気に入らなかったらしい。こちらを見た瞬間に飛びかかってきた。
「イヤァァァ!来ないでぇぇぇ!」
「ミナさん!落ち着いて!盾でガード!」
「!!はい、分かりました!」
なんとかガードに成功したミナ。そんな彼女に苛ついたのか、ドスランポスは攻撃を続ける。
「クッ!こんのぉ!」
ガードした後にドスランポスの体へと斬撃を繰り出す。しかし、そんなダメージなど気にもならないようだ。
「ギァァァァァアアッ!!」
ドスランポスが叫んだ瞬間から次々とランポスが飛び出してくる。
「オット……。君たちの相手は僕だよ!」
そう言うと、シルヴァは大剣でランポスたちを薙ぎ払う。
「ミナさんはドスランポスに集中!」
「はい!喰らえぇぇっ!」
次々と斬撃を繰り出すミナ。ダメージが蓄積していたのか、ドスランポスが地面に倒れ込んだ。
「やった!チャンス到来!」
そう言うと!頭部に向かって盾を使った打撃を与える。そして、斬撃。これを何度も繰り返す。
バギィ!
そんな異音を上げて、ドスランポスのトサカが破壊された!
「ギァァァァァアアッ!」
もがき苦しむドスランポス。その目には、ミナに対する憎悪と殺意が燃えたぎっていた。
「ギァァァァァアアッ!!!!」
怒りの雄叫びを上げたドスランポスは、ミナへと猛攻を仕掛ける。
「きゃあ!」
鉤爪をくらい、吹き飛ばされるミナ。どうやら傷は浅かったらしい。
「これでも喰らえ!」
そう言うと、ミナはドスランポスへと駆け出した。
斬り斬りガードし、斬り斬り斬り裂く!
次々と繰り出される斬撃に、ドスランポスが怯む。すると、背を向けて逃げ出した!
「ミナさん!追いかけて!」
「はい!」
ミナはポーチからペイントボールを投げつける。ペイントボールとは、モンスターがどこに行ったかを匂いで探すことが出来るアイテムである。当たったペイントボールから独特の匂いが放たれる。それを追って、ミナとシルヴァは移動を開始した。
−少年少女移動中−
「居た……!」
どうやらドスランポスの体力はかなり減っていたらしい。
体力を回復させる為、ドスランポスは寝床で睡眠していた。
「今なら確実に倒せる。ミナさん、GO!」
「はい!」
寝ているドスランポスへと斬撃を与える!
「ギァァァァァアアッ!!!」
睡眠を邪魔されたドスランポスはたまったものではない。
悲鳴を上げると、ミナをしっかりと見据えた。
「此処で終わらせる!」
そう言うと、ミナとドスランポスは対峙した。どちらも手は出さない。様子をうかがっているのだ。
静寂が彼女たちを包み込む。その時、ドスランポスが仕掛けた。
「ギァァァァァアアッ!」
ミナは盾でガードする。そして、スキができたドスランポスに、全力で斬撃を喰らわせた!
その斬撃はドスランポスの顔を捉え、斬り裂く。
「ギャァァァアァァァッッッ!!」
断末魔の悲鳴を上げて倒れ込んだドスランポス。暫くその体を痙攣させていたが、やがて動かなくなったのだ。
「や……やった……!勝ったぁぁ!!!」
「クエスト完了。お疲れ様。ミナさん。」
「はい!ありがとうございます!」
その言葉に頷くと、シルヴァはドスランポスの亡き骸に近づき、黙祷を捧げた。
「?何をされているんですか?」
「僕たちハンターはモンスターの命を奪って生きてる。だから、戦ったモンスターに敬意と感謝を込めて黙祷をすることにしてるんだよ。」
そう語るシルヴァの横顔には、穏やかな微笑みが浮かんでいる。
(なんだろう……何か、心がポカポカする……。)
「ミナさん?剥ぎ取らないの?」
「ヘッ!?あ、はい、すみません!」
そう言うと急いで剥ぎ取りをするミナ。その頬は心なしか仄かに紅く染まっていた。
−『銀の飛竜亭』カウンター−
「お疲れ様です。ギルドマスター。」
シルヴァに話しかける一人の女性。彼女の着ている服はギルドの制服だ。そして、クエストの内容が記された分厚い本を抱えている。
彼女の名前は、『カーディナ・リンナ』。このギルドの受付嬢にして、給仕係を務めるおっとりとした女性だ。
「ありがとうございます。カーディナさん。」
「どうでした?彼女。」
「多分、彼女はもっと強くなれる。場数をこなせば、すぐにこのギルドの戦力になるよ。」
そう言うシルヴァの顔にはギルドマスターとして、彼女たちを守るという決意が見えていた。
はい、いかがでしたか?作者は只今絶賛テスト期間です……。はあ……勉強シンドイ……。
次回はもしかしたら、ギルドのメンバーが何人か登場するかもしれません。それではまた、次の話でお会いしましょう。
シンドイなぁ……勉強……。