少女とおじさんが駄弁るだけ(凍結)   作:ヤマニン

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こんにちは、ヤマニンです。

最近は雨ばかりで嫌ですね。特に会社行く途中に雨だと朝から萎えます……


暑さ対策について おじさん視点

Chapter 暑さ対策について

 

「なぁ、エアコンについてどう思う?」

「…エアコン?」

 

少女は首を傾げて、俺を見上げる。少女は少し考えてから口を開く。

 

「…メリットとデメリットがあるかな」

「まぁ、少なからずそれはあるよな」

「…季節の気温によって変わるけど、暖房や冷房を使えるし、就寝する時もタイマー設定できる」

「ほんとそう考えると便利な機械だよな」

「…うん、私もそう思う」

 

最近の夏は基本的に熱帯夜になるから、冷房がないと寝れないまであるからな。かといって、ずっと付けておくと体が冷えて体調を崩すからな。

 

「冷房使ってて、一番怖いのは体を壊すことだな」

「…うん、私も冷房を使う時は27か28度に設定してる」

 

昔、タイマーするの忘れて冷房付けたまま寝て、腹痛になるわ風邪ひくわで散々だった記憶がある。

 

「そう考えると、便利な機器ではあるけど使い方は考えないとな」

「…うん、それにお金がかかる」

「まじでそれ。去年の夏の電気代見て目玉飛び出たわ」

 

なんで電気代だけであんなにいくんだよ…

 

「…おじさんもやっぱりエアコンずっと付けておくわけにはいかないんだよね?なにか対策とかしてるの?」

「そうだな…夏なら簾【すだれ】がわりと活きるな」

 

これがまた不思議なことに涼しくなるんだよな。

 

「?すだれ…?」

「あれっ?今の中学生はすだれが分からないか」

「…言われれば分かるかも」

「ほらっ、窓にかけて日差し避けと風通しを良くする細かく割った竹のカーテンみたいなやつだよ」

「…あれのことね」

「見たことあるんだ」

「おじいちゃんの家に遊びに行った時にかかってたのを見たことある」

 

確かに昔ながらの家になら高確率でありそうだ。ほんと昔の日本人は頭いい。

 

「…君の方は何かあるかい?」

「…私ならお父さんが打ち水してるのをよく見るかな」

「あぁ~打ち水ね。あれいいよね、風が吹いたときに涼しい風がくるから」

「…うん、確かにあれは気持ちいい」

「でも、打ち水もコツがあるんだ」

「…コツ?」

「打ち水を撒く時って、日向か日蔭…どっちに撒いたほうがいいと思う?」

「…暑くなったところを冷やしたほうがいいんじゃないの?」

「ううん、本当は日陰に撒いたほうが良いんだ」

 

何故なら日が当たる地面に水を撒いてしまうと水分が蒸発して余計に暑くなる。そこに風が吹いたとしても暑くてぬるい風になってしまう。

 

「あとは時間帯だね」

「…時間?」

「うん、朝か夕方に撒くと効果的なんだよ」

 

炎天下の昼間に日向に撒いたところで逆効果なのは立証済みらしいしな。

 

「まぁ、ほかにもあるけどここだけ覚えておけば苦労はしないかな」

「…やっぱりおじさんは物知りだね」

「年の功ってやつさ…ってまだそんな歳じゃないやい!!」

「……私はそんなこといってないよ」

「すまん、テンションがおかしくなった」

 

俺はまだ24歳だからなっ!

 

「夏といえばずばり?」

「…花火かな、キレイだから」

「花火ね…確かに風情があっていいよね。思わず立ち止まって見入るほどキレイだしな」

「…なにか花火のお話もあるの?」

「うーん、大したことはないけど少しだけなら喋れるよ」

「…話してほしいな」

「おーけー。なら話してあげよう」

 

「そもそも、花火って何を打ち上げてるか分かる?」

「…えっと…花火玉?」

「おっ!知ってるんだな、で大きさの単位として使われてるのが何号とか何尺とかなんだよ」

「一番小さいのが、確か3号(3寸)で10号からは1尺になるんだっけな」

 

1寸は約3cmで、1尺は約30cm。約10倍も違う大きさだ。

 

「だから、10号とか20号が上がる花火大会があるとたくさんの人が見に行くんだ」

「…へぇ~でもそんなに大きいと民家に迷惑になっちゃうんじゃ…」

「うん、だから海とか湖とかでしか大きい花火は上がらないんだよ。要は安全確保だね」

「10号の花火玉っていくらくらいかかってるか知ってるかい?」

「…2万円くらい?」

「いやもっとだよ」

「…10万円?」

「イエス。5万から10万円かかってるらしい。まぁ、会社によって多少誤差はあるかもしれないけどね」

「一般的な大きさの5号とか7号でも1万5千円から3万円するんだっけ」 

「…そう考えると、花火大会ってとてつもなくお金がかかってるんだね」

「そうだな、まぁ俺たちは観客側だしそう難しいことを考える必要はないよ」

 

 

「それにしても…かぁーかゆいな!」

 

俺は腕をポリポリと掻く。

 

「…蚊に刺されたの?」

「あぁ、寝てるときに刺されたかもな」

「…あんまり掻かないほうが良いよ」

「分かってはいるんだけどな…つい痒くて」

「…仕方ないけどね」

 

手を離すと掻いてた部分に赤い斑点ができている。

 

「夏はこれも嫌だよな」

「…よくわからない」

「えっ?…もしかして君は蚊に刺されないのかい?」

「…うん、不思議とね」

「まぁ、蚊に刺されにくい人もいるって聞くし君もそれに該当するんだろうな」

「…そうなのかな」

「そうだろうね。…ったく蚊取り線香たいててもこれかよ。最近の蚊は強くなりすぎだ」

 

お前らまじでサイヤ人かよ。不屈の心持ちすぎだわ。やられたなら大人しくやられててくれ。

 

「そういえば昔、腹立つことがあってな」

「…なに?」

「夜寝てるときに蚊が寄ってくることはまぁあることなんだわ」

「…うん」

「それで、退治し終わって寝ようと思ったらまだいてな。また、退治してを繰り返してた」

「…何匹いたの?」

「……26匹」

「…うわぁ」

 

あの時は本当に腹が立った。あのせいでその日は寝不足だったし。

 

「君も今は刺されない体質かもしれないけど後々変わるかもしれないから気をつけるんだよ」

「…気をつけるよ」

「うん、えらいね」

 

俺は笑って彼女を見る。彼女も恥ずかしそうに、微かだが笑ってくれた。この表情を見れただけでも、頑張れる気がする。

 

「さぁ、お兄さんはそろそろ行くとするよ」

「…うん、おじさんまたね」

「……はぁ~まあいいや。またな」

「…頑張ってね」

「君もな」

 

こうしてまた1日が始まる……

 




ご精読ありがとうございました!

今回は【エアコン】【すだれ】【花火】【蚊】でお送りしました。

皆さんの家には簾はありますか?あれは一家にひとつあるととても便利ですよ!特にこの夏、電気代が気になるという方には必須アイテムです。

話にも出しましたが、花火大会は行きますか?私は幼少期に一度、祖父の船に乗り花火を見に行ったことがあります。……まぁそのせいでゲロゲロに酔いまくって船がトラウマになりました。

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