いつも通りの日常に青薔薇の彩りを   作:にっしんぬ

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バルバトス狩りが忙しい


いつも通りの熊?のお守り

「(全然身が入らないし、曲のアイディアも

浮かんでこない…どうすれば。)」

「よっ」

「奏?なんでここに?」

「蘭と練習するから来てーって、モカが。」

「聞いてない」

「そっか。で?」

「で?」

「何に悩んでるんだ?」

 

 

 

 

蘭が驚きの顔を見せる。誰にも言ってないのに

というような顔をしながら

 

 

 

「全然身が入らないし、曲のアイディアも

浮かんでこない。どうすれば?って顔してたからな」

「よく表情だけでそこまで…」

「何年幼馴染みやってると思うんだ。

俺だけじゃなくて、モカもつぐもひまりも巴も

蘭が悩んでることくらいは分かる。」

 

 

 

実際問題、帰り道や練習の休憩中など

蘭を心配する声は多かった。

 

 

 

「奏には、関係ない」

「うん、そうだな。関係ないかもしれない」

「だったら…!」

「だから待つ」

「え?」

「蘭から言ってくれるまで俺は待つ。

人の悩みにずかずか入り込むほど無神経ではないし

かといって悩んでる幼馴染を放っておくほど

性格は腐ってない。だから…」

「だから?」

「おーす。あれー、これはお邪魔でしたかなー?」

 

 

 

続きを言いかけたタイミングで

モカがスタジオに入ってくる

 

 

「モカ、遅い」

「人を引っ張り出しといて遅刻とはいい度胸だな」

「いやー、まだ見ぬ美味しいパンがモカちゃんを

待っておりましてー。」

 

 

 

まだ見ぬパンって、山吹ベーカリーのパンしか

食べてなかった気がするが…

 

 

 

 

「練習、するんだろ?いるだけはいてやるから」

「おっ、かーくんかっこいいー」

「モカ、帰るときは1人で帰れよ」

「えー、それはないですよー。」

 

 

 

なんて軽口を叩きあう。

そんな時に携帯に着信がはいる

 

 

 

「俺じゃなさそうだな、モカか?」

「いいやー。蘭じゃないー?」

「……」

「出なくていいのか?」

「いい、父さんからだから」

「そう」

「(やっぱり悩んでるのは家のことか。

容易に深入りは出来ないな、どうしたものか)」

 

 

 

などと思いつつ練習は進んでいく

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

帰り道、日も暮れ、空も暗くなっていたので

蘭とモカを途中まで送って帰っていた

 

 

 

「おっ、ひーちゃんとつぐじゃん?いま帰り?」

「蘭ちゃん、モカちゃん。それに奏くんも」

「3人で何してたの?」

「そりゃもう蘭とかーくんと色々と」

「えっ!ちょっと!色々って!」

 

 

 

紛らわしい言い方をするんじゃない

つぐが顔を赤くしている

 

 

 

「モカと蘭はスタジオで練習してたんだよ。

で、俺はモカに呼び出されて、それの付き添い

それ以外なにが起きるのかわからんが

なにもないから、安心しろ、つぐ」

「そういうこと」

「ちょっとかーくん、つまんなーいー」

「で、ふたりは何してたの?」

 

 

 

つまらなさそうにしてるモカは

放っておいて話を進める。

 

 

「私は生徒会で、ひまりちゃんは

テニス部があって、いま帰りなんだ。」

「あれ?みんなしてどうしたんだ?こんなところで」

 

 

 

5人で話をしていると巴がやってきた

 

 

「とーもーえーーー」

「はいはい、お疲れ。ひまりは部活帰りで

つぐは生徒会の帰りってところか。

蘭とモカはスタジオ帰りで…奏は何してたんだ?」

 

 

 

まぁそりゃそうなるわな

 

 

 

「奏は私たちに付き合ってくれた」

「半ばモカに連行されたようなもんだけどな」

「まぁまぁかーくん、楽しかったからいいじゃーん」

 

 

まぁモカやひまりから連行されるのは

いつも通りのことなので気にしてはいない

 

 

「そっか、よかった。

蘭、昨日ずいぶん疲れてたみたいだから心配してたんだ。

今日も練習できたなら大丈夫だな」

「そんな心配しなくても、大丈夫だから」

 

 

身が入らない、曲のアイディアが浮かばないとか

思ってたというのは心のどこかに適当に閉まっておく

 

 

 

「トモちんも楽器持ってるけど、どーしたの?」

「今日は楽器のメンテナンスに行ってたんだ

せっかくのガルジャムなんだし、いい音で演奏したくて」

「3人とも練習にメンテナンスに、すごいなぁ…」

 

 

 

ひまりは部活、つぐは生徒会があったから

仕方ないと言えば仕方ないのだが

みんな、ガルジャムに向けて気合いは入ってるようである

 

 

 

「かーくん、スタッフの人には

出たいって話したんだっけ?」

「もちろん。数日すれば出演者案内が

届くだろうから、また連絡するよ。

じゃあ、気を付けて帰れよ。」

「えー、かーくんみんな送ってくれないのー?」

「方向バラバラだろ…」

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

「おはよう奏、ご飯出来てるから」

「おはよう母さん。ありがとう」

「あっそういえば奏宛に封筒が届いてたわよ」

「えっ、どこ!?」

 

 

 

母親から指示された場所に行くと

一通の封筒が置かれていた

封筒を開けると一通の手紙が入っていた

 

 

 

 

 

~ガールズバンドジャム vol.12 出演者案内~

 

 

 

 

 

「(よっし!今日は練習ないから明日みんなに話そう)」

「あら、なにか嬉しいことでも書いてあったの?」

「Afterglow、蘭たちのバンドが大きいイベントに

参加することになったんだよ。」

「あら、そうなの!チケット取れたら頂戴ね」

「はいはい、取れたらね…」

 

 

 

うちの母親は結構こういうのが好きだったりする

子役時代から応援してる白鷺…なんとかから

アイドル研修生の丸…なんとかだったりも

幅広く好きだ!っていって応援している

肝心の息子はそういうのは、疎い。

最近はモデルの若宮イヴちゃんがブームらしい

なんで知ってるかって?彼女、羽沢珈琲店で

働いていて顔見知りだからである

知ったら卒倒するだろうから秘密にしてある

 

 

 

 

「じゃ、いってきます」

「いってらっしゃい、蘭ちゃんたちによろしくね」

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

「はい、というわけで決まったぞ」

「かーくんってほんとしれっと言うよね」

 

 

 

練習終わり、羽沢珈琲店にて

先日、家に届いた封筒を取り出す

しれっと発表しようがばばんっと発表しようが

結果は変わらないのだからどうしようもない

ちなみに以前、司会者っぽく発表したら

蘭と巴にからかわれた

 

 

 

「…こりゃあマジモンだね」

「うん…」

「……」

 

 

 

出演が決まったのが信じられないのか

みんな口数が少ないように思える

それもそのはず、普段出てる学生メインの

イベントとは違い大きな舞台なのだ

自分でも正直、まだ夢でも見てるのか

と思ってしまうくらいである。

 

 

 

「えっ、えっ!?そういう感じ!?もっとこう、

がんばるぞー!とかないの?

かーくんがしれっと発表するからだよー!」

「俺のせいにするな…。俺だっていまだに

信じられないからな…」

「あぁいや、嬉しいんだ。嬉しいんだけど…

いざこういう書類を見るとホントなんだなって」

 

 

 

みんな思ってることはだいたい一緒だと思う

そんななか一人だけ喋ってない人がいる

 

 

 

「つぐ、どうした?大丈夫か?」

「…つぐ、泣いてる?」

「えっ!?ごめん!涙が、勝手に…」

 

 

 

出よう!と言い出したのはつぐ本人である

1番、嬉しいのもきっとつぐのはず

出演が決まって安心したのだろう

泣きたくもなる気持ちは、分からないわけではない

 

 

 

「あははっ、もう、つぐはすぐ泣くんだからー!」

「…ひまり」

「どうしたの、かーくん?」

「ひまりも泣いて良いんだぞ」

「泣かないよ!」

 

 

ちょっとだけ目が潤んでるように見えるのは

気にしないでおく

 

 

 

「出演も決まったことだしいままで以上に

ガッツリ練習しないとな。それじゃ、早速…」

「むふふー!みんな、練習の前に

ちょっと見てほしいものがあるの!」

 

 

練習頑張るぞ!って言う流れをひまりが止める

自撮りの写真なら間に合ってるが…

 

 

「ひまり、いくらなんでもこの流れで

自撮りの写真を見せるのはよくないぞ…」

「そうそう昨日お風呂上がりにね…ってちがーう!!」

「ひーちゃん、さすがにそれは…」

「モカまで!そうじゃなくて!実はね、

みんなにお守り作ってきたの!」

 

 

 

 

そういってひまりが鞄から取り出したのは

お守り…のイメージとはほど遠い

熊…熊なのか、これ?

隣にいるつぐと巴が「なんだこれ…」って

顔してるが、いや、なんだこれ

 

 

「実はこっそり作ってたのがやっと完成したんだー!

みんな、好きなところにつけてねー!」

「……マジ?」

 

 

 

ひまりを除く全員が思ったであろう言葉を代弁する。

いや、ほんとにマジで?という顔をしている

 

 

 

「えーっ!そんなひどいよー!寝ないで作ったのにー…」

「ひまりちゃん、それで最近寝不足ぎみだったんだね」

「奏、せっかく作ったくれたひまりに対して

それはかわいそうだろ」

 

 

うっそだろ、ちょっと待って巴さん

あなたついさっきまで同じような顔してたじゃん

「なんだこれ…」って顔してたじゃん

 

 

「とーもーえー! かーくんのばーか!」

「てめぇ、こら…」

「ただちょっと、形がイビツ、かな?」

「ガーンっ」

 

 

ほれ見たことか、というか効果音を口に出す人

ひまりぐらいじゃないのか

 

 

「ひまりちゃん、落ち込まないで!

わあー、このお守り可愛いね!特に…その…」

「つぐ、無理にフォローしなくて良いからな」

「えっ、えー?」

 

 

 

無理なフォローはかえって傷つく

巴はスネアケース、つぐはキーボードケース

モカはギターケース、蘭は…後でつけるらしい

 

 

 

「俺は…机の上にでも飾っとこうかな」

「お守りの意味!かーくんもちゃんと

どこかに付けてよね!」

「はいはい、後でつけておくよ」

 

 

ひまりと言い合ってるうちに蘭は

モカと同じギターケースに付けることになったらしい

 

 

 

「ライブがうまくいきますよーに!」

「それ、意味あるのか…」

「いや、むしろ魔術に使われそうな形してるから

叶うかもしれないよ」

「丑三つ時に釘打てば呪えるかもな」

「藁人形と同格!?ひーどーい!」

 

 

 

 

今度、ネットで魔術について調べてみるか

 

 

 

「ほらほら、そろそろ帰るぞ。

ガルジャム…派手にキメてやろうぜ!」

 

 

 

 

 

巴の言葉に一同うなずく

あれ、リーダーって巴だっけ?

いやまぁ何はともあれ、ガルジャムに向けて

精一杯、マネージャーとして動かないと…!!




パスパレ出す予定なのでタグに追加しておきます
バンドリ2期のパスパレ回を見て
ゆら・ゆら Ring-Dong-Danceが好きになりました
でもパスパレ曲の1番は天下トーイツ A to Z
次点できゅ~まい*flower
丸山彩の声にはリラクゼーション効果でもあるのだろうか
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