いつも通りの日常に青薔薇の彩りを   作:にっしんぬ

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セブンに売ってる令和記念?の1000円くらいで売ってる
チョコのやつ、一人で食べきるのに4日かかりました
下のチョコがめっちゃ甘い、甘すぎる


看板娘とアクティブな休日

事の発端は巴からの相談だった

つぐが最近、無理してるのではないかと

練習を1日オフにして息抜きするのに

一緒にいてあげてほしいとのことであった。

なら全員でと思ったのだが、

全員で、となると結局練習になりかねない、らしい

俺に用事があることを考えなかったのかと問うと

返ってきた答えは「どーせ1人だろ?」だった

いや、間違ってはないがな…

 

 

 

 

 

「ていうか俺の予定に合わせちゃってよかったのか?」

「う、うん!ほんとは1人でも練習しようと

思ってたんだけど、巴ちゃんが練習禁止って言うし

それに奏くんとのカフェ巡りは楽しいから」

 

 

 

 

休日、なにもない日のカフェ巡りが趣味である

なんだかんだで最後は羽沢珈琲店に落ち着くのだが

店によってコーヒーの味やケーキの味が違ったり

特徴が出てて面白いのである。

本当は1人で行った後、Afterglowの

みんなと行くのが恒例だったのだが…

ちなみに、きっかけは中3の受験勉強の時期、

集中できるところを探してあちこち転々と

していたら、いつのまにか…という感じである

 

 

 

 

「今日はどこまで行くんだっけ?」

「2つ隣の駅までかな。そこの駅前のカフェで

新作のケーキが出てさ。食べたい。」

「ふふっ、奏くん本当に甘いもの好きだよね」

 

 

 

 

何を隠そう、いや隠してるつもりもないが

甘いものが大好きなのである。

家の冷蔵庫には甘味が常備されてるくらい

 

 

 

 

「あ、そういえばつぐご飯食べた?」

「あっ、そういえば食べてないや…」

「じゃあ先にご飯にするか、なにか希望は?」

「えっ!急に聞かれても困るなぁ…」

 

 

 

時間はもう正午を回ってる。

迷ってても仕方ないので手頃なファミレスに

入って昼ごはんを済ませる

 

 

 

 

 

「そういえば、新作って言うぐらいだから

早く行かないと売り切れちゃったりしないのかな?」

「んー、いつも新作出てたときもそこまで

並んでなかったはずだから大丈夫だと思う」

 

 

 

 

 

電車に揺られ、目的地のカフェへと向かう

今回向かうところは駅前に構えているものの

混雑するかといえばそうではなく

ゆったり出来る空間が特徴のカフェである

新作が出ても、普段は混まないはずなのであるが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「嘘だろ…」

「えーっと…いっぱい、並んでるね」

 

 

 

 

 

何故か今日に限って長蛇の列。

最後尾の看板には1時間待ちとの表記が

 

 

 

「奏くん、どうする?結構待つけど…」

「並ぶ…」

「えっ!?」

「並ぶ、絶対新作食べてやる…!!!」

 

 

 

こうなれば意地である。ここの新作にハズレはない。

並んで、意地でも食べてやる。でないと

ここまで来た意味が…ない!!

 

 

 

 

「奏くんの後ろになんだか炎が見えるよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…」

「か、奏くん!落ち込まないで!

きっとまた食べられるよ!!」

 

 

 

30分ほど並んだところでまさかの品切れのお知らせ

ここまで並んで今さら帰るのも…というのと

つぐが他のものを食べてみたいという希望から

店内に入って今に至る

 

 

 

「つぐ、ごめん…」

「あ、謝らないで!ほら、フルーツタルト、

おいしいよ!一口どうぞ!」

 

 

 

つぐから差し出されたフルーツタルトの皿

そういえばフルーツタルトは

食べたことないと思い、一口分フォークで掬う

 

 

 

「あ、うまい」

「ふふっ、よかった」

「じゃあお返しに…ほいっ」

「えっ!?」

 

 

 

お返しに自分の食べていたチョコケーキを

一口分、フォークで掬いつぐに差し出すが

困った顔をしている

 

 

 

 

「あれ?チョコレートだめだったっけ?」

「あっ、いやダメじゃないんだけど、その…」

「??…あっ。」

 

 

 

周りからの冷たい視線が刺さりようやく気づく

掬った分を自分で食べ、代わりにケーキが乗ってる

皿をつぐのほうに差し出す。

 

 

 

「ごめん…」

「あっ、いや謝らなくても大丈夫だよ!」

 

 

 

いやもうほんとごめんなさい…

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

巴ちゃんから「オフにしよう!練習禁止!」

って言われたときはちょっと戸惑ってしまいました。

ガルジャムに向けてみんな頑張って練習してるのに

私だけ遅れてるのに…こそっと隠れて

練習しようか家のお手伝いをしようかと思ってたけど

奏くんの一言でオフの予定は決まりました

 

 

 

 

 

「つぐ、ちょっと付き合ってくんね?」

 

 

 

内容は2駅隣の駅前のカフェで新作のケーキが

出たから一緒に付き合ってほしいとのことでした

奏くんとはたまに一緒にカフェ巡りをします

でも、奏くんは「最終的には羽沢珈琲店に落ち着く」

だそうです。お手伝いしてる身としては

ちょっと嬉しいかな。

 

 

結局、新作のケーキは並んでる間に品切れになって

奏くんはすごく落ち込んでたけど

私が頼んだフルーツタルトを分けてあげたら

元気になってくれました。

ひまりちゃんが聞いたら、「デートだよ!」なんて

言い出すのかな?奏くんと出掛けるのは

すごく楽しいけど、幼馴染み同士で出掛けるのは

デートなんて呼ぶのかな?なんて。

チョコケーキをフォークで救って「ほいっ」なんて

差し出されたのはちょっと戸惑っちゃったけど

 

 

 

 

「この後どうする?」

 

 

 

なんて聞かれたからもう少し欲張っちゃおうかな

普段はAfterglowのみんなでいることが多いし…

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

「ほんとにショッピングモールでいいのか?」

「う、うん!見たい映画があって

いつ行こうかなって思ってたんだけど」

 

 

 

そう言ってつぐに差し出されたのは

先週公開された恋愛映画のパンフレット

やっぱり年頃の女の子はこういうのを見たがるのか

年頃の男にはよく分からない

 

 

 

「奏くんってこういうのあまり見ないよね」

「まぁ年頃の男の子はSFだったりバトル物のほうが

好き好んで見るからなぁ。」

 

 

 

いっそのことNFOを題材に映画でも作ってくれ

とか思ってたりする。

 

 

 

 

「えっと、じゃあ止めとく?」

「いや、問題ないよ。付き合わせちゃったし

今度はつぐのしたいことに付き合うよ」

 

 

 

 

 

そう言ってつぐと見た恋愛映画は内容としては

まぁ本当にありきたりでよくあるような内容だった

一般男子高校生が「ふーん」と思うようなものだが

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ…ぐすん…」

 

 

 

 

 

一般女子高生にとっては違ったみたいだ

映画が終わってかれこれ10分ぐらいあの調子である

 

 

 

「ほら、いつまで泣いてるんだ…ひまりじゃないんだから」

「うぅ…だってぇ。奏くんはなんとも思わなかったの?」

「なんとも思わなかった訳じゃないが

号泣するほどではない…」

 

 

 

ひまりなら「かーくんの人でなし!」とか

言い出すのだろうか

男子高校生には女子高生の感性はわからん

 

 

 

 

「んっんー、さてそろそろいい時間だし帰るか?」

「うん、ありがとう。映画付き合ってくれて」

 

 

 

時間も時間なので帰ることにする

空はもう薄暗く、他のお客さんも帰り始めてるところだ

 

 

 

「あっ、一番星!」

「おっ、どこどこ?」

「ほら、向こう!」

 

 

 

 

つぐの得意技、一番星探し

Afterglowの中では1番見つけるのが早いと思う

どの星を見てもだいたい同じように見えてしまうから

そういう感性?というのがすごく羨ましい

ベタな恋愛映画で泣く感性は、いらないが。

 

 

 

 

「明日からまた練習、頑張らなくちゃっ!」

「頑張るのもいいけど、無理しない程度にな」

「うんっ、ありがとう!」

 

 

 

 

と言ってもつぐは頑張り屋さんだから

きっと頑張りすぎるんだろうなと思いつつ

明日からの練習も、自分に出来ることは少ないけど

出来る限りのことをしてみんなを支えよう

なんて、思い直した休日。




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