S-10地区の飛行場へ到着した。
「89式、残りの弾薬は?」
「20発マガジンが残り3と手榴弾2…イージスは?」
「20発マガジンが2、手榴弾1、閃光手榴弾2…アルファは?」
「アパッチ改のチェーンガンの弾薬が3000発くらい、あと対地ロケット弾が2発くらいだな。戦闘機組はどうだ?」
「私は空対空ミサイルが残り4発、機関砲弾100発…ライトニングはどう?」
「対地ミサイルが2発、機関砲弾が80発くらいかなー」
「とりあえず、この飛行場で燃料だけ補給しよう」
「こちらイージス、ライトニング、ラプターのタキシングを許可する」
「ライトニング、テイクオフ」
「ラプター、テイクオフ」
「こちらアルファ、離陸する」
「さて、次はどの飛行場に行こうか…」
「こちらラプター、グリフィンの戦闘ヘリをレーダー上で確認。こっちに来ます!」
「…バレたか」
「こちらグリフィン所属のヘリだ。貴様らの所属を答えろ」
「こちらA.T社所属、剣部隊。本部が鉄血と人権団体の連合部隊にやられて逃げてきた」
「剣部隊…まさか貴方は元G&KのS-01地区指揮官ですか?」
「あぁ元S-01地区の指揮官、イージスだ」
元G&Kの社員で良かった。そう思った瞬間だった。
「クルーガー社長からの指示が来ました。貴方達は当機についてきて下さい」
「了解」
「…なんとかなりましたね」
「あぁ、撃ち落とされることはなさそうだ」
「…ここはどこですか?」
「ここはグリフィンの本部です」
「…私がいた頃よりも立派になりましたね」
「貴方達がS-01地区を制圧したからここに本部が建てられたんですよ…今でも伝説の傭兵としてイージスさんは多くの指揮官に尊敬されています」
「退職した身なんですけどね」
「ここが社長室です」
「失礼します。例のお客さんを連れてきました」
「…入れ」
「お久しぶりです…クルーガー社長」
「蝶事件の前に君はA.T社に行ってしまったからな…」
「まぁ…あの頃のS-01地区は退屈だったんで」
「まぁそうだろうな…で、S-12地区で何があった?君達A.T社の部隊がそう簡単に壊滅するとは思えない」
「…鉄血と人権団体が手を組んでA.T社本部に大規模な部隊を送り込んできました。確かにA.T社の部隊は精鋭です。しかし、このPMCは大規模な会社ではありません。だから、数で押されると…」
「なるほど。そこで君に聞きたいことがある…もう一度、グリフィンに入る気はないか?」
なるほど…そういう事か。確か今グリフィンは人手不足だと聞いた。
「…条件があります。ヘリパイロットのアルファとうちの戦術人形3人を受け入れてくれるなら…」
「それくらい問題ない。あと君の所には戦闘機の戦術人形がいるだろう。だから君が着任予定の飛行場に耐熱処理をしておいた」
「…仕事が早いですね。ここまでされたら入るしかないでしょう。で、どこに行けば?」
「君には激戦区…S-11地区に着任してもらう」
一旦闇の住人は終わり。続きは別の題名でやりたいからね。この作品の続きは[神の盾]に投稿します。良かったら見てください。