「まもなく着陸予定地点に到着する」
このヘリのパイロットであるアルファとは昔からの仲である。
「これより剣部隊は作戦行動に入る」
「イージス、生きて帰って来いよ」
「もちろん帰ってくるさ…こいつらと一緒にな」
俺たちはヘリから降りる。
「こちらHQ、聞こえるか」
「こちらイージス、感度良好」
「まずこのS-12地区には東と西に飛行場がある。東にあるのが元ロシアの飛行場で西にあるのが元NATOの飛行場だ。それぞれの飛行場に鉄血の司令塔の役割をしているハイエンドモデルがいる。東がスケアクロウ、西が処刑人だ。君たちには西側の処刑人、正規軍には東側のスケアクロウを倒してもらう。ハイエンドモデルさえ倒せば量産型は統制がなくなり、容易に撃破出来る。分かったな」
「了解」
「ちなみに君たちのことは上空のUAVに搭載されているカメラを利用してリアルタイムで見ている。いざという時にはすぐに増援を送る」
「そいつは有難い」
「こちら89式、鉄血人形のリッパーを発見、数およそ10。指示を」
「こちらイージス、リッパーをAR15と協力して速やかに排除してくれ」
「了解。89式、エンゲージ」
「AR15、エンゲージ」
ふむ、流石、元AR小隊だな。AR15は89式ほどではないがかなり優秀だ。
「こちらイージス、後方にリッパーを発見。数3、交戦する」
敵さんはまだ気づいていない。M4のトリガーを引く。…すぐに戦闘は終わった。やはり量産型は動きが単純だ。
「こちらイージス、敵を始末した」
「こちら89式、こっちも終わりました…飛行場まであと1km」
このままならすぐに飛行場も制圧できそうだが…
「こちらAR15、前方にヴェスピドおよびイェーガーを発見、数およそ50!」
「…3人で協力して倒そう。後方に敵影はないから安心しろ」
「こちら89式、飛行場は目の前です…飛行場の管制塔に処刑人を確認!」
50体の敵を片付けたところでやっと目標を発見した。
「正々堂々と勝負する必要は無い。AR15、ロケットランチャーをありったけ打ち込め」
そう、管制塔ごと破壊してしまえばいい。
「こちらAR15、了解」
その言葉の後、ロケットランチャーが火を吹いた。
「こちらイージス、敵の殲滅を確認」
「こちらHQ、良くやった。ちなみに正規軍の方も上手くいった。今、帰投するところだ」
正規軍の人形を少し見てみたかったが…まぁ仕方ない
「こちらイージス、こちらも帰投したい。ヘリを頼む」
「了解、すぐにヘリを手配する。また君たちと入れ替わりにA.T社からS-12地区の整備及び維持のためにデルタ隊と設営隊が来るらしいから君たちが離脱した後の心配はしなくていい」
「こちらイージス、感謝する」
「こちらアルファ、LZに到着した。乗ってくれ」
[この作品独自の用語説明]
民間軍事会社A.T社
この会社は第三次大戦の前に結成された民間軍事会社。第三次大戦後に一度 グリフィンと合併したものの、意見の対立から再び独立。新しく正規軍もグリフィンも手のつけてないS-12地区に本部を設置し、今に至る。この会社に所属している人間と人形の比率は同じくらいである。また、この会社の技術班には以前、I.O.Pや鉄血、民間の軍事工場などに所属していた技術者が多数所属しているため高い技術力を誇る。