S-12地区制圧から2日後、俺たち剣部隊は再び社長に呼ばれた。
「…今度はなんですか?」
「そんなしかめっ面をしないでくれ、イージス君」
うーん、本当に嫌な予感しかしない
「今度は私からの依頼だ。もちろん報酬は出す」
…今から入れる保険はありますかね?
「…現実逃避しちゃダメよ」
AR15に指摘された…
「ちなみに今から入れる保険はありません」
最後の希望を89式に打ち砕かれる。お兄さんのHP0ですわ。
「まぁまぁ、で依頼内容だが…近くの窓から外を見てくれ」
「…輸送トラックが3台ですか。護衛任務ですね」
「その通りだ、89式君」
「積荷はなんだ」
「我が社の社員が沢山、あと人形が2人乗ってる」
「…人形?拾い物か」
「いや、我が社の技術班の傑作だ」
「で、どこまで運ぶのでしょうか」
「君たちが2日前に制圧した元NATOの飛行場へだ」
「そうか。で、報酬は?」
「…終わってからのお楽しみだ」
ん?今まで報酬を教えないなんてなかったのだが…まぁちゃんと払うだろう。あ、そういえば
「どうして急に俺たちの住んでいる第1宿舎の拡張を?」
「まぁ、快適になるだろう?」
…絶対何か隠していやがる。
「あ、貴方が今回護衛してくださるイージスさんですか?」
輸送トラックの運転手に声をかけられる。
「そうだが…俺たちはどこに乗ればいいんだ?」
「あちらの1台目のトラックに乗ってください。ちなみに囮のトラックなので中身はいじっても構いません」
「あぁ、わかった」
まぁ鉄血を制圧したからと言って、安全とは限らないからいい心がけだ。ちなみに今回の俺の装備はプライマリウェポンがAK47、セカンダリウェポンがベレッタM9A3(サプレッサー装備)、他には閃光手榴弾と発煙手榴弾にしてある。理由は、どんな場所で戦闘になっても攻撃が出来るようにというのと仮にこちらが先に攻撃しても位置がバレないようにという配慮をしたからだ。
「HQ、こちらイージス。これより護衛任務に入る」
「こちらHQ了解。なんとしても積荷を無事に送り届けてくれ」
「あと15分ほどで飛行場です」
今のところ何も無いが…
「前方に人がいます!…おそらくテロリストです」
「89式、数は?」
「3」
さて、どうするか
「運転手さんよ、少し聞くが…不幸な事故を起こしてくれ」
そう、このトラックは防弾仕様である。だったらいっそ突っ込んだ方が早い。
「…分かりました」
「えっ?どういう…」
「見てれば分かる」
「おい、そこのトラック!止まらないと撃つぞ」
テロリストの隊長が叫んでいる。
「止まらないな…」
「てか、これ引かれる奴じゃ…」
「か、回避!」
少し、トラックの方が速かった。
「…犯罪じゃない」
「AR15、そこを気にしてはいけない」
「こちらイージス、無事に積荷を届けた」
「こちらHQ、良くやった。ついでに新型人形のテストを見ていってくれ」
さて、新型の人形はどんな奴なのか…
「ねぇ、貴方がイージス?」
見覚えのない茶髪ショートの人形に話しかけられる。
「そうだが」
「私はF35Aライトニング、よろしくね。で、あっちの銀髪ロングの子がF22ラプター」
「イージスさん、よろしくお願いします」
うーん、なんで戦闘機の名前がコードネームなんだ?まさかとは思うが…
「それは私から説明しよう」
「社長…」
「この娘たちは烙印システムを銃火器ではなく制圧した東西の飛行場に残っていた航空機に適用したものだ。技術班がかなり苦労をしたようだがな」
「で、なんで航空戦力なんて増やしたのですか?」
「…実は最近、鉄血が高性能なUAVを使っているとグリフィンから報告があったからだ」
なるほど…
「ちなみに彼女たちは君の指揮下に入る」
「…航空機に指示とか出したこと無いんですけど」
「まぁ良いじゃないか」
「まさか…報酬は」
「彼女たちだよ」
イージス
年齢は20〜30歳くらい。元々G&Kに所属していたがA.T社が独立するとあっちの方が面白そうだからという理由でG&Kに辞表を出し今に至る。人間にしては高い戦闘力を持ち、A.T社の実動部隊の1つである剣部隊の隊長を務めている。