「こちらグリフィン第3偵察部隊、聞こえますか?誰か助けて下さい!」
こちらグリフィンS09地区の指揮官だ。今の座標を教えてくれ」
「今、S-10地区の…」
「おい、どうした?第3偵察部隊、応答せよ、応答せよ!」
「何…私がステレスで負けた…」
「ふん、所詮は2世代。私たち第5世代に勝てるわけないでしょ」
「いや、人形と航空機の世代は別では…」
ステレス性能で負けて絶望中の89式
誇らしげなライトニング
ツッコミを入れるラプター
「「どうしてこうなった」」
俺とAR15の声がハモる。積荷を無事に届けた後、ライトニングとラプターは俺たちの専用支援機になり、今こうして一緒に第1宿舎に居るわけだが…
「私…やっぱり役立たずなんじゃ」
あ、なんか89式がやばい
「89式、安心しろ。お前は役立たずなんかじゃない。今まで俺のことを助けてくれたじゃないか」
「イージス…」
「ねぇねぇ、貴方もステレス機能あるのー?」
「人間にステレス機能…何があったらそうなる…おいAR15、お前は仲間がいて良かったみたいな顔をするな」
ここ最近で急に賑やかになったなぁ…
「イージス、こうして無駄な言い争いをするのは…久しぶりですね」
「あぁ…昔を思い出す。あん時はもっと大人数だったがな」
「あれ、今の剣部隊は2人だけですが…」
「そういえば、AR15には言ってなかったな…蝶事件の前まで剣部隊には30人くらい所属してたんだ…いいやつだったな」
「蝶事件まで…という事は」
「あぁ、あの日に死んだよ…」
「ごめんなさい」
「いや、良いよ別に…電話か」
「イージス君、仕事終わりにすまないが緊急の依頼だ。すぐに来てくれ」
「お前ら、お話はここまでだ…仕事の時間だ」
「改めてすまないな、イージス君」
「貴方が緊急と言った時はいつも重要な仕事だった…俺は重要な仕事は絶対に受ける主義なんでね」
「ありがとう、今回の依頼主はグリフィンだ」
「グリフィン、ですか」
「そうだ、AR15君…君の元仕事場だ」
「依頼内容は昨日から行方不明になっている第3偵察部隊の救助だ。この部隊はS-10地区を偵察中に突如連絡が途絶えたらしい…」
「…生存確率は?」
「低いな、ただ偵察部隊の平均練度は90を超えている…よっぽどの事がない限りは負けないはずだ」
「あそこは激戦区、人権団体やテロリストの可能性は低い…鉄血のハイエンドモデルの可能性が高いですね」
「奇遇だな、イージス君。私もそう思う。ちなみに今回の作戦区域のグリフィンの管轄下の飛行場が全て可能だ。よってアルファやライトニング君、ラプター君はいつでも補給が出来る」
「やったー!私たち航空機の活躍、期待してね」
「あぁ、期待しているよ。では、早速出撃してくれ」
「「了解」」
89式戦術人形
とある人形制作会社がI.O.P社の人形を越えようと作成された試作2.5世代戦術人形。AR小隊並みの指揮能力と鉄血のハイエンドモデル並みの耐久性という化け物スペックを誇るが編成拡大が出来ないという致命的な欠点を持つ。それ故に破棄されたがイージスによって回収され、A.T社の技術班によって改良された。最近の彼女の楽しみはAR15に近接戦闘の訓練をすることらしい