《グリフォン1》
「テイラー、状況は?」
《スカイウォッチャー》
「ザイは14機で、現在F-15Jが対応にあたっているが、状況はよろしくない」
《グリフォン2》
「だろうな」
《グリフォン4》
「にしても、俺たちが先陣を切ることになるとはねぇ」
《スカイウォッチャー》
「仕方ないさ。君たちがエプロンで待機してたんだから、君たちが真っ先に上がるのは当然さ。肝心の彼女らは先ほど小松を飛び立った。」
《グリフォン2》
「つうことは、俺たちがザイを墜とす感じで時間稼ぎすればいいわけね」
《スカイウォッチャー》
「その解釈で問題ない。帰ったら歓迎会を開くからな。各自食いたいもののリストアップをしとけよ」
《グリフォン3、ブライアン》
「あいよ」
グリフォン隊の面々は戦闘前ではあるが、そこまで緊張することもない様子で会話を楽しむ
《グリフォン3 リドリー》
「にしても、本社基地から送られてきたこれ、ザイに使えるのか?」
リドリーは胴体下に取り付けた兵装に不安をもらした
《グリフォン4》
「まぁ、十中八九効かないだろうな」
《グリフォン3 リドリー》
「ならなんで...」
《グリフォン3 ブライアン》
「在庫処分じゃねぇの?」
今話題に上がっている兵装とは、グリフォン3であるF-14のみだけ搭載できる、F-14を代表するミサイル
『AIM-54 フェニックス』だ。
フェニックスはアメリカで開発された長距離空対空ミサイルだ。射程は200kmに及び、ラーフ社でも、トムキャットの運用に合わせてアメリカからこのフェニックスも大量に購入していた。しかし、大型で誘導性能が低いフェニックスは、使用頻度も少なく、射程が劣るものの、誘導性能が遥かに高い
このグリフォン隊にも1機しかトムキャットはいないものの、1個小隊規模分のフェニックスが送られてきた。
《グリフォン3 ブライアン》
「思う存分ぶちこめってことだろ。射程圏内だし、撃つか」
ブライアンが提案する
《スカイウォッチャー》
「それもそうだな。フェニックスによるザイの攻撃事例はまだない。やつらがどう出るのか、情報も欲しい」
《グリフォン1》
「意外と、旧式のミサイルの方が効果的かもしれないしな」
ランディーが意見に乗った。
確かにまだ旧式のミサイルによる戦果報告はない。もしかしたら、電子装置が古いタイプのミサイルの方がザイのEPCMの影響を受けにくい可能性もある。
《グリフォン3 リドリー》
「OK、ちょっと待てよ」
リドリーはフェニックスの発射準備に入る。
《グリフォン3 リドリー》
「レーダーロック。」
《グリフォン3 ブライアン》
「OK、FOX1」
F-14からフェニックスが発射される。
リドリーとテイラーはレーダーでミサイルの動向を見る。ミサイルは一直線にザイの方向へ向かっている。
《スカイウォッチャー》
「到達まで残り...9、8、7、6、5、4、3、2...
だめだ、ミサイルの着弾を確認できなかった。ターゲット健在」
やっぱりだ。この結果はみんなが予想していた。EPCMもしくは、ミサイル自体の誘導性能の低さが原因かも知れない。
《グリフォン1》
「まぁこうなるよな。んしゃ、スロットルあげますか」
ランディーはその言葉と同時にスロットルを押し込んだ。F-15が加速する。それに合わせて僚機も加速していく。
ここでモタモタしていられない。急がなければ空自が全滅してしまう
《グリフォン2》
「ひー、ふー、みー、よ...
よっしゃ、全部生きてんな」
スクランブルに上がったF-15Jは全機まだ健在ではあった。
《スカイウォッチャー》
「よし、スクランブル対応にあった空自機。エーワックス、スカイウォッチャーだ。これよりグリフォン隊も加わる。君達は私の管制下に入ってくれ」
《空自A》
「助かった感謝する」
《スカイウォッチャー》
「グリフォン隊、これから各々分散して、空自機とエレメントを組め」
《グリフォン1》
「えっとそこの...よし、メタル2、イーグル4、俺に続け」
ランディーは近くを飛ぶ空自機の機体ナンバーを確認すると、コールサインで呼び掛けた。
《メタル2、イーグル4》
「了解!」
2機の返事のあと、ランディーの両翼についた。残りの機体もグリフォン隊の各員とエレメントを組んでいく。
《メタル2》
「今度はしっかりと戦わせてもらいますよ!」
メタル2からの無線が入ってくる。どこかで聞いた声だ
《グリフォン1》
「その声、小日向か」
ランディーはその声の主に問いかける。
《メタル2》
「ええ、あの時の借りは返させてもらいます」
《グリフォン1》
「Ok、ならしっかりと付いてこいよ?」
ランディーはそう言うと操縦桿を傾ける。それに合わせて2機が追従する。
《イーグル4》
「ザイ!後方に2機!」
イーグル4の叫びのような声が無線に響く。ランディーはキャノピーのミラーで後ろを確認する。確かに、しっかりとメタル2、イーグル4の真後ろに食い付いている。
《グリフォン1》
「散開だ!俺は右斜め上に行く、2機は緩やかに右旋回して、俺の離脱に合わせて上下に散開!」
《メタル2、イーグル4》
「了解!」
これを確認するとランディーは斜め手前方向に操縦桿を引き込む。ランディーのF-15Cが上記の通り、斜め右上に機動する。それに合わせて2機のF-15Jが右旋回をかける。そしてランディーの言うとおり、2機のF-15Jが上下に散開する。ザイがその2機を追う。ランディーは散開した1機が自分の真下に向かってくるのを確認し、さらに操縦桿を引き込むと真下に急降下を開始する。もともとランディーはその場で360°の旋回をし、2機のうちのどちらかの後方について、挟み込もうとしたが、偶然か必然か、それよりも撃墜しやすい攻撃が出来るような状況にF-15Jが誘っている。
ランディーは徐々に近づく2機のを横目にタイミング良く射線上に来るように機体を微調節する。
《グリフォン1》
(こっちの距離とあいつらの間隔...
今か!)
ランディーはトリガーを奥まで押し込む。すると、機体右翼付け根に取り付けられたM61バルカンが火を噴く
発射された20mm弾がザイに命中し、美しいガラス細工のような破片を周りにばらまきながら、空中で爆散する。
《グリフォン1》
「まずは1つ」
《イーグル4》
「ナイスキル!グリフォン1!」
イーグル4から称賛の言葉が入ってくる。
《グリフォン1》
「そっちもナイスフォローだ。さ、小日向を助けるぞ」
ランディーはザイから逃げ続ける小日向のもとへと急いだ。
小日向は必死に落とされまいと逃げ続けていた。左に右に、上に下にと必死に動き回っていた。ランディーはその隙を見計らい、ザイの後方についた。横目でイーグル4がいた方を見るが、そこにイーグル4はいない。上を見上げると上に上昇しているイーグル4がいた。ランディーはその動きを察した。
《グリフォン1》
「気ぃつけろよ小日向
...FOX2!」
ランディーは新しく配備された、『AIM-9X』を発射する。
だが、いくら新装備で、赤外線画像で解析し、従来型よりも機動性を向上させたとはいえ、ザイのEPCMにはなんの効果もなく、虚しく誘導性能が低下しザイの超機動で回避される。
が、その回避したザイがガラス片のようなものを撒き散らした。ザイが爆散する直後真横をF-15Jが横切った。
イーグル4は上昇し、先ほどのランディーと同じように急降下でザイに20mmの弾丸をプレゼントしたのだ。
《グリフォン1》
「やるじゃねぇか!」
《イーグル4》
「へへ、どんなもんです?捨てたもんじゃないでしょ?空自の腕も」
《グリフォン1》
「はっ!捨てるどころか、ありがたく頂戴したいぜ!」
これまでランディーは2機には散開という指示しか出していない。これまでの連携はただの阿吽の呼吸でしかない。国籍も言語も生い立ちも違う3人と3機が言葉を交わすことなく連携している。同じ職種同士、考えること、やることは似通って来るのかもしれない。ランディーはそんなことを考えていたが、それを遮るようにまた1機のザイが、ランディーの後ろに食いついた。
そのザイは墜とされた仲間の仇討ちと言わんばかりに食らい付いてくる。ランディーはたまらず残りの2機を探したが、ザイはそれを許さないかのようにミサイルと機銃でランディーを追い回す。
《グリフォン1》
(くそ!ストール戦法でもいくか?)
ランディーお得意のストールを使った戦術でザイを堕とそうと考えるが、聴き馴染んだ声がそれを制止する
《イーグル4》
「FOX2!」
F-15Jの翼下のランチャーユニットに取り付けられた『AAM-5、04式空対空誘導弾』が発射される。日本版サイドワインダーにあたる『AAM-3、90式空対空誘導弾』の後継として開発され、カナードによる機動ではなく、推力偏向ノズルによる機動で、高い誘導性能を発揮する本ミサイルは、日本版AIM-9Xといったところだろうか。
だが、いくらメイド・イン・ジャパンといえど、ザイのEPCM並びに超機動性にはどうしようもなく、バレルロールと推力偏向ノズルによる180°の混合機動による回避で避けられる。しかもタチの悪いことに、180°の動作でイーグル4はヘッドオン状態に持ち込まれた。あの状況で回避行動は難しい。このままではイーグル4が危うい。ランディーは操縦桿を引き込み、ザイを迎撃しようと試みる。もちろん、端から見れば間に合う訳もない...
機銃が火を吹き、機体に命中。バラバラとガラス片が飛び散る。上方からF-15Jが降下してくる。小日向の機体だった。間一髪イーグル4は難を逃れた。いや、これは仕組まれたものだ。2機は上下で挟み撃ちにしようとしていたのだ。イーグル4はザイがミサイルを避けることは重々承知だった。もちろん、ザイが180°ターンでヘッドオンになるのは想定してなかったが、メタル2、小日向を信頼していたことに変わりはない。あっさりと3機のザイを撃墜したグリフォン1と以下2機だったが、他の機体も奮戦していた。
《グリフォン2》
「ははっ俺の後ろにF-15Jが2機引っ付いてるのって、領空侵犯した中露の機体を追っかけてるみたいだな」
《空自B》
「冗談言ってる場合ですか?後ろのザイをなんとかしないと」
《グリフォン2》
「あいよ!まかしとき!」
《空自B、C》
「なっ!」
ブランドンが操縦桿を引くと、機体は垂直に機首をあげる。空自の2機は目の前で起きたことに驚愕した。いわゆる『コブラ機動』なのだが、2機はコブラ機動なんて初めて見た2機のF-15Jと2機のザイを軽々とオーバーシュートし、一気にザイの後方を奪った。
《グリフォン2》
「あらよっと」
ブランドンは機体を水平に戻すと、スロットルをあげ、一気にザイとの距離を詰める。すぐさまブランドンはトリガーを引き、F-15のように右翼の根元につけられた『Dsh-30-1 30mm機関砲』を放つ。だが、弾丸は虚しく空を切るだけで、先ほどの機動で目を付けられたのか、ザイ2機がブランドンに標的を変えた。
《グリフォン2》
「あら、僕ちゃん人気者?」
《空自B》
「ああもう!ヘッドオン行きますよ」
《グリフォン2》
「おう、来いよ!」
Su-33とF-15Jがチキンレースのごとくお互い突っ込んでいく。F-15Jは兵装を04式に選択し、ロックオンをかけようとする。お互いの距離がみるみる縮まっていく。空自Bは徐々に息が荒くなる。
そして流石に限界が来た。ブランドンは再びコブラ機動でF-15Jと発射された04式を回避する。ただ、今回は一工夫加えている。コブラ機動の瞬間、右ラダーを全開にした。すると機体はレドームを軸にするかのように反時計回りに回転する。ザイは突然現れたF-15Jと04式に対処しきれずにミサイルに当たる。もう1機の方もSu-33の機首が下を向いた直後目の前を通過したことでSu-33から発射されるAIM-9Xを回避しきれず、命中する。
《グリフォン2》
「Fooo! こいつぁ、たまんねぇぜ!」
《空自C》
「まったく、ロシアは変態ですね!」
《グリフォン2》
「おそロシアってか」
会話を遮るようにスカイウォッチャーからの無線が入る
《スカイウォッチャー》
「諸君、悪いニュースと悪いニュースどっちから聴きたい?」
《グリフォン2》
「悪いニュースしかねぇのかよ」
《グリフォン3 ブライアン》
「在り来たりだなぁ」
《スカイウォッチャー》
「1つの悪いニュースはザイの増援だ。もう1つは、もう君達が戦果をあげることが出来ないことだな。」
《グリフォン2》
「ヒューゥ」
ブランドンが外国人らしく、口笛で答える。
ランディーはエーワックスからのレーダー情報を元に自分達の後方から来る機影を確認すると。
赤、黄色、緑、そして黒の4機が揚々と飛んでいる、
《グリフォン4》
「おいおい、ちとばかし遅いんじゃねぇの?」
《グリフォン1》
「とりあえず、時間は稼げた訳だな。あとはアイツ等に任せよう。」
その場の皆が、少しばかり安堵した。
ーーーーー
《政弘》
「凄い...ザイの機動ってこんなだったんだ...」
オペレーションルームのモニターに映し出されたザイ迎撃任務中の空自、グリフォン各隊の映像に釘付けになった。
《政弘》
「ザイの機動性は異常だと聞きましたけど、こんなだとは...」
《八代通》
「ビビったか?」
《政弘》
「ビビるたいうか、驚くというか...
こりゃあ、現代戦闘機が通用しないと訳だ」
《バートン》
「まぁ少なからず、彼らは堕としてるがね」
《八代通》
「現代戦闘機がザイに対抗するのが難しい理由は他にもある」
八代通はいつの間にかタバコに火を火をつけ、タバコを吹かしながらいう。政弘はその煙に煙たさを感じた
《政弘》
「受動喫煙はとてつもなく体に毒なんですよ?」
《八代通》
「ガキは黙ってろ。どうせお前もいずれは吸うんだ」
《政弘》
「ぜったぇ吸わね
...で、超機動性意外にあるんですか?」
《八代通》
「まぁな」
《政弘》
「ん~...ミサイルが効かない?」
《八代通》
「それだけだと違うな。現にほら、今グリフォン3がミサイルを当てた」
《政弘》
「ミサイルが効かないというか...誘導性能が落ちてる?
雑誌ではミサイルが効かないとかあったけど、映像を見る限り、命中すれば墜とせてるし、何より誘導がおかしいし...
かといって、空中で爆発する時も機銃で撃ち落としてる感もないし、アクティブミサイル迎撃システム的な物がある感じでもない...
てことは、ジャミングですか?」
《八代通》
「ミリオタは怖いな」
《政弘》
「てことは、超機動性とジャミングによる誘導性能の低下によるもの?」
《八代通》
「それだけだと60点くらいか」
《政弘》
「じゃあ答えは?」
政弘は八代通に聞く。八代通はすぐにこたえることなく、大きくタバコを吸い込むとそれを吐き出し、ゆっくりと口を開いた。
《八代通》
「高機動性能、『HiMAT』と電子的にミサイルを狂わせる『EPCM』だ。』
《政弘》
「HiMATとEPCM...
HiMATって、NASAと米空軍が共同開発した無人機ですよね?あとEPCMって...ECMの派生みたいなやつですか?」
政弘の言葉に八代通はつまらなそうな表情だった。
《八代通》
「お前はザイの研究でもしてたのか?」
《政弘》
「ただ、無駄なミリタリーの知識を詰め込んでたしがないミリオタですよ」
《バートン》
「その知識のお陰で八代通に一泡吹かせれたわけだ」
《八代通》
「フン、まぁいい。
HiMATに関しては、お前の言う通りだが、ザイもそれに似た機動をするうえ、無人機だからな。似通った性能故にそう呼称することになった。そしてEPCMは電子的にミサイルの誘導弾を低下させるどころか、空中での誤爆まで引き起こす」
《政弘》
「それ、俺が言ったやつと殆ど一緒じゃないですか」
《八代通》
「ただ、それだけならな。まだもう1つあって、EPCMにはミサイルのジャミング意外にも、人間の五感を狂わせる性質もある」
《政弘》
「感覚が狂うとどうなるんです?」
《八代通》
「簡単な話し、ミサイルが効かないから機銃で仕留めようとすると、感覚がおかしくなって、当てられないってとこだな」
《政弘》
「てことは、ザイは高機動性能HiMATと、EPCMによるミサイルのジャミングと人間の感覚を狂わせるから、通常戦闘機じゃあ対抗出来ないってことですか」
《八代通》
「そんなとこか」
《政弘》
「...それに対抗するためにシャンティが生まれた?」
政弘はしばらくの間のあと、バートンに聞いた
《バートン》
「まぁね。ただ、シャンティを含めた我々のAI戦闘機開発は大元は対ザイ用ではなかったのだけどね。本格的なザイの対抗馬は八代通の研究の方だね」
バートンと政弘は八代通を見た。八代通は加えたタバコを口から外し
《八代通》
「お前には話せなかったからな、今のうちに話しておこう。
お前に紹介したあの3人はアニマと呼ばれるものだ」
《政弘》
「アニマ?」
《八代通》
「人形をアニマ、専用機体をドーターという。特にドーターに関しては、通常戦闘機をベースにフレームの強化や、HiMATの付与、対EPCMつまり、EPCCMの付与等が盛り込まれる」
《政弘》
「通常戦闘機ベースでそこまでの性能が叩き出せるんですか?」
《八代通》
「フン、それは見てのお楽しみだ」
八代通はモニターに映し出された映像を見て言った。どうやら、独飛とホーカーが空域に到達したようだ。
そして政弘はその2隊の戦いを見て驚愕する。今まで苦労して空自の303、306飛行隊とグリフォン隊が必死にザイを落としていたのに対して、彼女らは意図も容易く撃破していく
《政弘》
「す...すげぇ...」
《八代通》
「どうだ?」
《政弘》
「ただただ凄いというか...
でも、この動き絶対9G超えてますよね?」
《八代通》
「そりゃあ、HiMAT能力を付与していらからな」
《政弘》
「ということは、彼女たちもAI?」
《八代通》
「ちょっと違うな。生身の人間でないことは間違いじゃないがな。
あいつらアニマってのは、撃墜されたザイのコアユニットを流用して作られている。」
《政弘》
「ザイのコア!?」
《八代通》
「そうだ。そのコアを使うことで、EPCMにも対抗できる」
《政弘》
「原理はわかります...でも、安全性とか...」
《八代通》
「今のところ大丈夫だ。だが、100%ではない。」
《政弘》
「でも、今まで異常は無かったんですよね?」
《八代通》
「暴走等の類いはな。それに、アニマが人間の脅威にならないよう、人間とアニマの架け橋になってくれるだろうしな」
《政弘》
「慧もあそこに?」
《八代通》
「ああ、グリペンと飛んでる」
《政弘》
「あいつ、戦闘機に乗れたんですか?」
《八代通》
「いや、全然お話にならないレベルだったさ実機飛行は。ただ、あいつには飛んでもらう理由がある。」
《政弘》
「なんです?」
《八代通》
「あいつの脳波とグリペンの脳波は一致していてな。鳴谷が隣にいることで、グリペンの覚醒時間、つまり、起きていられれる時間が長くなる」
《政弘》
「何ですかそれ。あいつが横にいればグリペンちゃんの戦闘能力が上がるってことですか?」
《八代通》
「まあそんなとこか」
《政弘》
「なんかすげぇやつがクラスメイトだったんですね」
今まで近しい間柄のような感覚だったのが、とてつもなく遠い存在になったような気がした。それと同時に劣等感すら感じた。政弘はそんなことを忘れようと別のことを考えることにした。
《政弘》
「シャンティの実力はどんなもんなんですか?」
《バートン》
「それほどよろしくは無いね。グリペンより少しあるくらいか。ザイとやりあうのもやっとのところだ」
《政弘》
「そんなんで大丈夫なんですか?」
《バートン》
「そこが問題だ。もしこのまま成績がよろしくなければ、軍に見限りてしまう。」
《政弘》
「軍も薄情ですね 」
《バートン》
「仕方ないさ。軍は彼女を兵器、道具としか見ていないからね。彼女自身、日々頑張っているようだから私もそれに答えてあげたい。彼女がさらに力を付けられるよう君にもお願いしたい」
政弘はとてつもない責任を感じた。自分の接し方一つで彼女の全てが決まりそうで...
そんな事を考えているうちに戦闘も終了したようだ。
『ミッションコンプリート、RTB』
この通信がオペレーションルームに響く。政弘は改めてモニターに映し出されるシャンティの機体を見つめた。
《ブライアン、マイク》
「ランディー!どういうことだ!」
《ランディー》
「何が?」
《ブライアン》
「何がじゃねぇよ何がじゃ」
《マイク》
「お前、上の文章良く読めや!『あっさりと3機のザイを撃墜したグリフォン1と以下2機だったが、他の機体も奮戦していた。』ってあんだろ?」
《ランディー》
「ああ」
《ブライアン》
『じゃあなんでブランドンの活躍しかねぇんだよ!』
《ランディー》
「何言ってんだ、しっかりと冒頭にフェニックス撃つくだりあるだろ?あと、ちょこちょこ話してたし」
《ブライアン》
「セリフは活躍になんねぇだろ。しかもマイクに関しては二言ぐらいしか喋ってねぇぞ?」
《マイク》
「そうだそうだ」
《ランディー》
「んなこと言われてもなぁ」
《マイク》
「第一、7話位までいって、戦闘が二回しかないのもどうなんだ?」
《ランディー》
「やめろ、それだから冒頭にミッション多めにするって言ってただろ」
《ブライアン》
「そんな事はとりあえずいいわ、今回の件、隊長としてどう思ってるんだ?」
《ランディー》
「そうだな...正直...『シー・イズ・ウェポン』と言っておきながら、その記実が後半にしかないのはどうかと思う」
《ブライアン》
「そんな事聞いてねぇ!いや、そこもどうかとは思うけど...なんで出番すくねぇんだ。あと、投稿あくしろよ」
《ランディー》
「まぁ、本当のこと話しといた方がいいよな...」
《マイク》
「なんだほんとの事って...」
《ランディー》
「実はな...その...出番少ない理由はな...
尺とやる気だ」
《ブライアン、マイク》
「ど直球すぎるだろ!」
《ランディー》
「だってそれが本当なんだから仕方ないだろ?まぁ、戦闘少ないのと、題名と本題がずれてるのは反省事項だから、しっかりと頑張るらしいし、投稿も忙しいなかやってるんだ、ちょっとは勘弁してやってくれ」
《マイク》
「忙しいってなにやってるんだよ」
《ランディー》
「何って、仕事とかあるわけだし、W◯TBとかあるんだよ」
《ブライアン》
「前者はともかく、後者は遊んでるだけだろ。あと、伏せ字ニキ仕事して」
《ランディー》
「まぁ、これから戦闘も増えるだろうから出番も増えるでしょ...たぶん」
《ブライアン》
「なんかすっげぇ不安だな...まぁよろしくとしか言えねぇわ」
《ランディー》
「とんだ茶番劇になりましたが、ここまでご覧いただきありがとございます。いごもよろしくお願いしますわ」
《リドリー》
(...ここでも出番がない俺って一体...)
最後まで読んでいただきありがとうございます。
最後の茶番劇どうでした?なんか入れたかったのでやってみました。これからも気が向いたら入れると思います
(マ(んなことやってるからやる気が無くなるんだろ)
なんか空耳がしましたが、これまでの反省を土台にこれから精進していきますので、これからもよろしくお願いします。
あと、あの名前の感じでもどうですかね?誰がしゃべってるのか分からなくなりそうだったのでやってみましたが、これからも少しずつ読みやすくなるよう心掛けて行きたいと思います。
次回「少年は空へ」