テイルズオブゼ…?   作:アルピ交通事務局

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もっともっとイチャイチャを書きたかった。

そして深雪はストーキング以外の悪いことは特にしていない。

注意点

このサブイベントは本編とあまり関係ないもので、アリーシャが強くなるには結局なにが必要なの?とかを別の世界に転生した転生者に教えて貰ったり貰わなかったりするサブイベントであり、ゲーム的な話をすればサブイベントを進める事によりゴンベエの第三秘奥義が使えるようになり、最終的にある事を知ることが出来てアリーシャ達の好感度とかがなんかスゴい事になり更なるサブイベントが解禁されたりされなかったりします。
そしてこのサブイベントでアリーシャが槍を使える様になり精霊装擬きを使える様になるとかそういうのはない。所詮はサブイベントだから。


サブイベント 姫騎士アリーシャと導かれし愚者達 その4(後編)

「あの阿呆が……」

 

 ベルベットと一緒に買い物をしていると不穏な気配を感じる。コッソリと気配を消しているがオレからすればバレバレであり明らかにオレ達をストーキングしているので弓矢で一発お仕置きをしておいた。

 例えデートじゃないと本人達が否定していたとしても今回美味しい思いをしているので、邪魔されるとシンプルに腹が立つ。

 

「どうかしたの?」

 

「いや……そういえば黛さん、来ていたんだよな……」

 

 アイフリード海賊団達が回収しているっぽいが、1つ挨拶をしておかないといけない。

 あの人は本当に転生者としては大先輩でありFGOの世界に転生して生き残った色々な意味で尊敬できる人だ(キャストリアに刺されたけど)。

 

「あんた、こんな時にでも他の事を気にするの?」

 

「あ、悪い……」

 

「全く、余計な事を考えてんじゃないわよ……どうせ暫らくすれば元の世界に帰るんでしょうが」

 

 他の人のことを考えて見ていなかったので苛立っているベルベット。

 黛さんも深雪もこの世界に転生している人間じゃないのであれやこれや考えても仕方がない。今を楽しんだ者が勝ちだ。

 

「それでどういう服を買うんだ?」

 

 マギルゥ達は完全に退き服屋にやって来た。今まで色々とやって来たお陰で懐はそれはもう温かいので予算の都合上購入するのが出来無いと言った事は無い。ベルベットの事だろうからなにか気に入った服でもあるんだろう。

 

「……」

 

「予算的になんでもいけるぞ」

 

 無言で並べられている服を見る。

 男ならこういう時にバッサリと選ぶが、ベルベットは女性だ。服を一つ選ぶのに時間が掛かるだろうがここは男として荷物持ちとして笑顔で待っておかなければ。

 

「……どれにすれば良いのかしら?」

 

「……え!?」

 

 服をどうするか悩んでいると思っていたら、服を選んですらいなかった。

 

「お前、買い物に行くつってたのになんでなにも決めてないんだよ!?」

 

 なにかこう買いたい物があるとか見てみたいものがあると思っていた。

 それなのにベルベットは全くのノープランで沢山並べられている服を見て、どうすればいいのか悩んでいる。

 

「し、仕方がないでしょう。こんなところで買い物をするなんてはじめてだし、元々買う予定なんて無かったんだから」

 

「いや、買いに行こうって前々から言ってただろう」

 

 何時かの約束を果たすために今日ここで買い物に来ている。

 なにかのプランが最初からあると思っていたのに、まさか無いとは思ってもみなかった……いやまぁ、殆ど無いみたいなものだけども。

 

「なにかあるかな……」

 

 オレ、基本的に着ることが出来ればそれでいいんだよ。

 見た目がワールドトリガーの二宮匡貴だが服装はゼルダの伝説でお馴染みのリンクの格好をしている。

 

「……まぁ、品揃えは豊富そうだし……ベルベットだしな」

 

「なによ、私だしって」

 

「いやほら、基本的になにを着ても似合うだろう」

 

 ベルベットの容姿は黒髪ロングの大人の女の雰囲気を纏った女性だ。

 服装が色々とアレなだけで顔もスタイルも最上級の絶世の美女……ただまぁ、周りの顔面偏差値も高すぎる。エレノアが割とナンパをされたりしているがベルベットも美人であることには変わりはない。

 余程のドブスファッションを取らない限りはいいし、磨かない今の時点でも充分に光っている。

 

「……だったら、あんたが選びなさい」

 

「オレがか……そういうのは向いていないんだがな」

 

 オレって本当に戦闘だけ向いていて、それ以外はなんとも言えない微妙だ。

 ベルベットの服を選べと言われて婦人服を見つめるが、なにかいいのは浮かばない……。

 

「あ、コレなんてどうだ?」

 

「適当に選ばないでよ」

 

「いやいや、似合うって……すみません、試着していいですか?」

 

「あ、どうぞ」

 

 選んだ服を渡し、試着室にベルベットを押し込む。

 ベルベットはオレに渡された服にブツブツと文句を言いつつも、試着する。

 

「あんたこれ、趣旨がおかしいんじゃないの?」

 

 元が軽すぎる服装なのであっという間に着替えが終わるベルベット。

 海賊風の衣装を身に纏っており、何時もとは違う雰囲気だがとっても似合っている。アイゼンが見れば文句無しの海賊っぽい格好だ。

 

「ビックリするぐらい似合ってますよ、姉御」

 

「誰が姉御よ……却下よ、却下。海賊風のコスプレは似合わないわ」

 

 そういうと試着室のカーテンを閉めて元の衣装に戻るベルベット。

 ベンウィック辺りなら物凄く喜びそうな衣装だったのに……残念だ。

 

「他よ、他……」

 

「え〜っと……どうすっかな」

 

 なにを選ぶか悩む。今、ベルベットは着せ替え人形の様に操ることが出来る。この機会を除けば、次に何時有るかわからない。もしかすると二度と無いかもしれない。

 

「お客様、よろしいでしょうか?」

 

 悩んでいると店員が声をかけてきた。

 

「彼女の服装にお悩みであれば私達がコーディネート致します」

 

「してくれるのか?」

 

「ええ。あ、でも貴方から服をお渡しくださいね」

 

「何故?」

 

 別にオレじゃなくて店員さんから服を渡しても構わないだろう。

 

「なんでもです……さ、お客様こちらをどうぞ。異大陸のジャポン地方から仕入れたと言われる貴重な服です」

 

「……ええ」

 

 流されるままに服を受け取る。

 一応はどんなのなのか確認をするが、これで本当に良いのかと疑問に思いつつも試着室越しにベルベットに渡す。

 

「ロクロウが着ている服に似ているわね」

 

「ロクロウの先祖が住んでた地域の服装だって……」

 

 和服に着替えたベルベット。

 王道的な着物姿を想像していたのだが、なんだか芸者みたいな格好をしている。

 

「お前、今度は上乳を晒してるのっごふ!」

 

「あんたは胸しか見ていないの!」

 

「いやー……ツインテールは似合わない」

 

「なっ!?」

 

 芸者っぽい着物姿になったベルベットだが、ツインテールが似合わない。

 なんと言えばいいのだろうか。髪の毛が元から長いせいでちょうどいい感じのツインテールになっていない。腰辺りまでツインテールが行っちゃっているのは微妙で……エレノアぐらいの髪の長さだったら許されるんだけどな。

 

「だったら、どういう髪型がいいの!」

 

「……なんだかんだで普段のが一番と言いたいけどもやってくれるならポニーテールが見たい!」

 

「大声で叫ぶんじゃないわよ……これでいいの!」

 

 お前も叫んでいるだろうが。

 ああだこうだ言いながらもベルベットは髪型を変えてくれる……うぉお。ポニーテール、物凄くエロい。

 ベルベットの妖艶さを生かしつつも爽やかさが溢れ出ている……人間髪型を変えるだけでこんなにも変わるものなのか……

 

「……お前、髪の毛の長さどうなってんだ?」

 

 ポニーテールにした途端にあのモソっとした質量の髪型が減っている。

 

「そこは秘密よ……髪型、変えるならば髪を切ろうかしら?」

 

「今より短くって、エレノアかアメッカぐらいの長さにするのか?」

 

「……いっそのことショートに」

 

「………………今のほうがいいだろう」

 

 目を閉じてベルベットのショートやボブカットの姿を想像する。

 似合っているか似合っていないかと思えば、似合ってはいるのだが……やっぱ普段のベルベットとポニーテールのベルベットのエロさが天元突破しているので敵わない。

 

「あんた私の髪、好きなの?」

 

「ベルベットの色気がよく伝わって好きだ」

 

「……そう」

 

「お客様、こちらの服をどうぞ」

 

「ベルベット、次はコレを着てみよう」

 

「仕方ないわね」

 

「お似合いカップルですね」

 

「カップルじゃないわよ」

 

「そうそう違うって」

 

 オレはただの荷物持ちだ。

 

 

 

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 

 

「離せ!離してくれ!」

 

「おやめなさい、ヤケになってどうするのですか!」

 

 マギルゥ達が生贄にされた後もゴンベエとベルベットのデートは続く。

 メインイベントである服屋に買い物に行くとミユキの息が掛かった服屋の店員がベルベット達に服を勧めた……その結果、ベルベットが自身の髪型を気にしだしてゴンベエの意見を取り入れようとしている。その様子は何処からどう見てもカップルにしか見えない。

 

「ゴンベエは……ゴンベエは私の事を全然褒めてくれないんだ。丸坊主になってカツラ買えば髪型を自由自在に変え放題じゃない!」

 

 バリカンを持つ私の手を抑えるミユキ。

 このデートを見ていてよく分かる。私はゴンベエに対してアプローチの様なものが少ないからで、髪型に関して色々と言われるには丸坊主になればいいんだ!

 

「それは違いますよ。そんな事をしてもドン引きされるか、スキャンダルを取られたアイドルかと思われるだけですよ!」

 

「だったらどうすればいいの!?私……ベルベットに勝つ要素が無いんだよ!」

 

 ベルベットは胸は大きくて背はそれなりに高くてなにより料理上手で強い。

 対する私はと言えば胸と背はそれなりにあるのだが、料理は上手ではないし今もこうして足手まといの状態だ。

 

「貴女、ゴンベエさんが好きならハッキリと言えばいいじゃないですか!あの人はあんな感じですけどフリーなんでしょう!」

 

「……そ、それは……」

 

 私のバリカンを取り上げてバッサリというミユキ。

 確かにゴンベエは現在フリーだ……今は物凄く彼氏彼女の関係に見えているが誰かと付き合っていると言うわけではない。

 

「全く、いざという時にチキってどうするのですか!このままだと負けヒロインになってしま……あ、すみません」

 

「どうして謝るんだ?」

 

「いえ、本当にすみません」

 

 負けヒロインと言う不穏な言葉辺りで息詰まっているミユキ。

 本当に申し訳無さそうな顔をしており目線を合わせようとしない。

 

「公式から堂々とハブされているのに……なんかすみません」

 

「いや、そんなに謝られても……」

 

「ですがご安心ください……今現在、ベルベットさんは破滅フラグへと追い込んでいます」

 

「破滅フラグ……さっきも言っていたがそれはなんなんだ?」

 

 ミユキはこのデートをストーキングをはじめた時からなにやらよからない事を企んでいた。

 破滅フラグと名前からしてロクでもない事を企んでいるが此処までなにか悪いことをしている素振りを見せてはいない。今までゴンベエ達にした仕掛けと言えばベルベットのナンパとベルベットの服装をオススメしてべた褒めする店員とデートを盛り上げる様な事しかしていない。

 

「先ず大前提として……ベルベットさん、ゴンベエさんに惚れていますよ」

 

「っ……や、やっぱりそうなのか?」

 

「当たり前じゃありませんか。そうじゃないと堂々とデートなんて申し込みませんよ……」

 

「デーっ……ベルベットはその……デーッとは認めていないじゃないか」

 

 そう。あれはゴンベエを荷物持ちとして連れて行って買い物をしているだけだ。

 ベルベット自身、一切デートとは認めずカップルと言われても違うと断言している。そうだからあれはデートではなく体のいい買い物の荷物持ちなんだ。

 

「いいえ、違います。アレはデートでベルベットさんはゴンベエさんに惚れています……でなければ他の人を適当に誘いますし、一緒に買い物をしようなんて言いません」

 

「だ、だが、ベルベットは強く否定していてゴンベエも違うってさっき言っていたじゃないか」

 

「ええ……ですがコレはすべてベルベットさんが自分の気持ちに正直になっていないのが招いた悲劇なのです」

 

「どういうことだ?」

 

「どういうこともこういうこともあの人は自分の気持ちというのをイマイチ理解できていないんです。でも心の底ではゴンベエさんの事を愛していて……是非とも破滅の道を歩んでいただきたい」

 

「だからその破滅の道ってなんなんだ!?」

 

 さっきからミユキの言っていることが全然分からない。なにかを企んでいるのは確かでその全容を明かそうとはしない。

 

「ふぅ……正直、コレについては教えるつもりは無かったのですがアメッカさんがこのままだと不遇ヒロインまっしぐらなのでお教えいたしましょう」

 

 色々と引っかかる物言いだな。

 

「近い将来……後一つ、貴女達が試練を乗り越えた先にとんでもない未来が待ち構えています。ベルベットさんはその未来に立ち向かう事が出来ないのですが、ゴンベエさん達がなんやかんやし……ベルベットさんがデレます!」

 

「ベルベットがデレる……」

 

 今の時点でも充分にデレている様に見えるのだが、これ以上がまだあるというのか!?

 

「そしたら今の状態は最高だと思いますがそうは問屋は卸しません!既に公式からハブられて負けヒロインみたいなアメッカさんが一向に報われない!なにより面白くありません!」

 

「面白くないってそんな……」

 

「地獄の視聴者もこんな展開は望んでいない……そう!ベルベットさんは過去の行いを理由に負けてもらいます!」

 

「負ける……具体的にはどうやって?」

 

 ベルベットが負ける姿なんてあまり想像が出来ない。というかこの場合の負けはなにを意味している?

 

「近い将来、ベルベットさんはデレます。そうすればこんな感じの展開が起こります。そう今のような展開が!」

 

「それは簡単に想像できるが……」

 

「私の仕掛け無しにベルベットさんとゴンベエさんをカップルと見ている人達にベルベットさんは満更でもない顔をしますが、ここでゴンベエさんが否定をするのです!『オレはベルベットがナンパをされない対策の為にいる』とか『オレはただの荷物持ちだ』とか『オレ達はカップルじゃない』とか……ベルベットさんがデレた時に同じことを言えば、もう最っ高ですよ」

 

「!」

 

 ミユキから語られる作戦の全貌。

 それはゴンベエとベルベットを敢えて煽てて彼氏彼女の関係性に見えていると盛り上げ、それを本人達の口から否定させるゲス過ぎる作戦。

 独り身のゴンベエにちょっとでも脈アリと見せるところがミソで、そうすることで実は全然脈無しだと思い知らせるなんとも壮大、そしてゲスな作戦だ。

 

「ミユキ……なんて事を企んでいるんだ」

 

 というか何時思いついたんだ!?

 ゴンベエの事は前々から知っているようだがベルベットとは今日初めて出会ったのに、なんでそんな事がわかるんだ!

 

「ツンデレなんてこんなご時世流行らないんですよ!アメッカさん、私はですね……ツンデレのツンの容量を間違えたり素直になれない結果、ボロボロとなって後から出てきたポッとでのヒロインに全てを奪われる展開とかに興奮を覚えるのです!」

 

 顔を赤らめながらウネウネと動くミユキ。

 明らかに興奮していて鼻息も荒くなって興奮をしていてヨダレを垂らすが終わらない。

 

「私は後数時間で赤坂哲夫()に連れられて元の世界に戻ってしまいますが私の施した仕掛けが作動してショックを受けるベルベットさんを思い浮かべるだけで……堪りませんわ!!」

 

 子宮が疼いているのか股間部に手を添える。

 これはどうすればいいんだ?ミユキは刺客を放ってはいるものの、なにか悪いことをしている訳じゃない。むしろベルベット達の買い物を盛り上げていていい感じのムードになっている。

 

「だ、ダメだ、こんなことをしていては」

 

 ミユキは悪いことを一切してはいない。しかしなんと言えばいいか、論理的に駄目な気がする。

 

「何を言っているんですか……私は理不尽な暴力も圧政もなにもしていない秩序・善ないい人間なんですよ。現に私、ストーキング以外は何も悪いことをせずあの二人がお似合いのカップルっぽく見えているので盛り上げてるだけですよ」

 

 確かに……私達がやっている悪いことと言えばストーキングだけだが……。

 

「大体ですね、こんな事をしてほしくないと言うならば貴女がゴンベエさんを口説き落としておかないのが悪いんですよ」

 

「……」

 

「おや?『そこでなにを言っているんだ』と顔を真っ赤にしないのですか?」

 

「……正直な話、よく分からないんだ。ゴンベエに対してどう思っているのかを」

 

 恋も知らない小娘なのは自覚しているが、それでも分からない感情が私はゴンベエに抱いている。

 

 私という人間は力を持っていなくて恵まれている様に見えて実は全然恵まれていない立ち位置で、どれだけ望んでも欲しい力を手に入れることは出来なかった。欲しい力を持っているスレイを羨んだ。力を手に入れても足手まといにしかならなかった。

 

 ゴンベエはそんな私に力を貸してくれる。どうすればいいのか考える時間とヒントを与えてくれている。過去の時代に連れてきてくれて今まで見たこともない見ることすら出来なかった様々な視点からの景色を見せてくれた。そのお陰で心身共に現代にいた頃よりも遥かに成長したと言える。

 

 ゴンベエには感謝しても感謝しきれない……だが、それは感謝という気持ちはあり一種の尊敬の念を抱いているが、その感情が恋とは言い難い。

 

 それと同時にゴンベエとずっと一緒にいたくて私の事を見ていて欲しいという強い思いはあるが……この思いと尊敬や感謝の念が混濁していて今もこうしてベルベットを羨ましいと思っている反面、どうして自分じゃないかと思っている。

 

「ゴンベエと一緒に居たいとは思っているが……その……け、結婚したいかどうかはまた別の話で……確かにゴンベエの事は嫌いではないし私の周りにはそういう男気の様な物はほぼ無いに等しいしゴンベエとならば幸せな家庭を築き上げることは出来るかもしれないがゴンベエにも選ぶ権利はある。私達は今、世界を相手に戦っているからそんな事をしている場合じゃない……でも落ち着いたら一度考えてみたいとは思っている。私には女子力が無いだなんだとゴンベエは言っているが私だってやれば出来るんだ。今までピーラーすら使っておらず野菜の皮を槍で向こうとしていたが、今はエレノア達がやっているのを真似してちゃんと……ああでもベルベット達と一緒にされるのはちょっと。まだまだ短く未熟なのは分かっている。それでもベルベットが料理を作った時みたいに『美味しい』と言ってほし──」

 

「ああもう、焦れったいですね!そんなに言うならば告白をしなさいよ!」

 

「……それは……ほら、そういう状況じゃない」

 

「貴女ただでさえ負けヒロインフラグが立っているのに、そこでチキってどうするのですか!世の中にはライバルも居ないのに最終回発情期(ファイナルファンタジー)で負けが確定している人だっているのですよ……こうなったらやることは1つですよ」

 

「なにをするんだ……」

 

「言葉にするんですよ……ゴンベエ、大好きと」

 

「……」

 

 今まで絶対に口にしようとはしていなかった言葉を堂々と言ってくれるミユキ。

 それを言ってしまえば最後、もう二度と立ち止まる事は出来なくなり今のままで充分かなと思う関係性を壊す事を怯えている……。

 

「それを言わない限り、貴女には明日がありません……大丈夫です、直接本人に言うわけではないのですからなにも恥ずかしがる要素はありません」

 

「……だ、だが……」

 

「なにを躊躇っていますか!言葉は夢を現実にする魔法の力です、言霊の力はとんでもないんですよ!」

 

「……私はゴンベエの事が……す、す……やっぱりダメだ!」

 

「なにをチキってるのですか!貴女を阻む壁は何処にも存在していません!地獄の視聴者の皆様はその展開を望んでいるのです」

 

 地獄の視聴者とはなんだ!?

 

「もっとドロドロにいえ、いっそのことヤンデレになってくださいよ!貴女は素質があります!ゴンベエは私のものだと言って瞳から光を無くして抱擁するので──ゴッフゥ!?」

 

「み、ミユキぃ!?」

 

 興奮しまくり息を荒らげて体をクネクネと撚るミユキ。

 誰にも彼女は止めることは出来ないと思っていると、背後からミユキは頭を殴られる。

 

「お前、なにやってんだ……」

 

「あ、貴方は!?」

 

「チヒロさん!?」

 

 ミユキの後頭部を握っていたのはこの世界に来ていたらしいチヒロさんだった。

 ベンウィック達アイフリード海賊団が海に溺れているチヒロさんを回収しているのは仏から話を聞いていたが、どうして此処に。

 

「何時もなら嫌でも顔を合わせるってのに会わないと思えば……なにやってんだ」

 

「デートを追跡してい、──ちょ、顔面を掴まないでください!?」

 

「るせぇ……テメエ、デートの追跡をするに見せて港の人間を買収してアホな事をしてただろう。マギルゥがポロッと溢したぞ」

 

「マギルゥさん、裏切ったんです──あちょ、やめてください!?」

 

「恋愛をもて遊ぶ奴はいっぺんくたばりやがれ」

 

「ぎゃああああああ!!」

 

 馬鹿騒ぎしていたミユキはチヒロさんにより制裁をくだされた。

 これにより私とミユキはゴンベエとベルベットの買い物の追跡を続けることは出来なくなり、そこで終わった。

 

「色々と買ってきたけど、これが1番動きやすいからコレでいいわ」

 

 ベルベットはゴンベエと一緒に色々と服を買ってきたが、普段から着ている服が一番しっくりときている為に結局服装は変わらなかった。

 じゃああの買い物はなんだったんだと夕飯のビフカツを食べながら思うのだが、ゴンベエの大好きな料理が出ているのを見てリフレッシュをする事が出来たので、それで良しとする。

 

 




 ゴンベエの秘奥義


 サモン・リバイバル


 ゴンベエ版サモンフレンズ。赤と青の薔薇が描かれたクレストに入ると発生。
 顔が司波深雪、体が蛇喰夢子といったハイスペックな容姿を持つ転生者、蛇喰深雪を呼び出す。
 真紅の手品真拳【糸の魔術】で相手の身動きを封じ、【爆薬の魔術】で爆弾を出現させ相手を爆破、【ハトの魔術】で鳩を出現させて無数の光弾で相手を撃ち【聖剣の大魔術】で巨大な剣で相手を貫き生き残っていれば【布の魔術】で青藍の手品真拳【幻想青魔界】に閉じ込めて精神を崩壊させる。

 ゲーム的な話をすれば大ダメージを与えた後に相手のステータスを半分以下にデバフする。


 赤と青の薔薇

 説明

 赤坂哲夫()が蛇喰深雪を回収しに来た際に別れ際にゴンベエに託した二色の薔薇。
 赤色の薔薇はテイルズオブベルセリアorゼスティリアの世界に存在はしているが、青色の薔薇は存在していない何気に希少な物である。


 ベルベットの着た服はDLCの着物と海賊風の衣装です。


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