テイルズオブゼ…?   作:アルピ交通事務局

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何時かやってみたいテイルズオブザレイズ編でのオリジナルのイベント、激闘KCグランプリと総力戦 決戦KCグランプリ決闘三本勝負をちょこっとだけ書いてみたら遅くなった。
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解けかけた復讐の熱

 予想外の足止めをくらったものの、なんだかんだで監獄島へと戻っていくオレ達。

 行きが色々とあった為に少しだけ心配をするものの、帰りはなんの異変もなく帰れそうだ。

 

「ゴンベエ、人の嘘を見抜く装置を作れるか?」

 

 万が一があると怖いからと船に乗せている機材を点検していると真剣な顔でアイゼンはオレに嘘発見器が作れないかどうかを訪ねに来た。

 

「まだエレノアを疑ってるのか?」

 

 ベルベットに見せた幻はベルベットが来ると分かっていたから仕掛けられたものだ。

 アイゼンはその辺について気付いており、聖寮と繋がっている可能性があると疑いを持ったがエレノアは違うと時間的なアリバイを証明した。オレ個人としてもエレノアが通報したとは思えず疑い続けるとただでさえ色々とギスギスしているのに更にややこしくなる。

 

「いや、エレノアは白だ……だが、誰かが黒である事は確定だ。例えばお前とかな」

 

 おいおい

 

「オレが敵のスパイするなんて向いてねえよ……力付くでベルベットを抑え込むし、お前等の行動を制限しまく……」

 

「どうした?」

 

「……そうなんだよな」

 

 ベルベットが大事な喰魔であるから殺さないのはなんとなくで分かる。しかし、ベルベット以外は邪魔な存在で殺しておいて損は無い。それでも殺しに来ないのは謎だ。何時でも殺せるから殺さないようにしているにしても喰魔を探すのを邪魔しに来なかったりするのは謎だ。

 オレだったらアイゼンやベルベット達の顔写真をばら撒いて指名手配犯にしてマトモに行動できなくする……喰魔を集めさせても聖寮は痛くも痒くもない……それだったら今までの旅路がパーだ。

 

「聖寮の最終的なゴールはもう決まっている。問題はどうやってそれに至るかで……相手の方が何枚も格上なのは認めるしかない」

 

「なら、嘘発見器は」

 

「作れないわけじゃないけど心拍数とか血圧の乱れとかで嘘かどうか見抜く道具でこれは嘘ですとピンポイントで見抜く感じの道具は無理だ……第一作るのに結構な時間が掛かるし素材が足んねえんだよ」

 

「素材か」

 

「とにかく鉄鉱石とか色々と鉱石が必要なんだよ」

 

 それこそ現代でお前が残したほどの……まぁ、鉄とかはもっともっと必要だけどそれでもだ。

 

「そんな物を作ったとしても物凄く時間がかかるから喰魔を集めた方が早い」

 

「そうか……いざという時は頼んだぞ」

 

「あ〜まぁ、それなりにはやってやるよ」

 

 アルトリウスの事はムカつくから当事者じゃないとしても一発ぐらいはぶん殴りたい。

 シグレの號嵐を叩き折ってやってもいいが、それはロクロウの仕事でメルキオルのジジイは生理的に受け付けることが出来ないので本当にボコボコにする。

 機材の点検も終わったので外の風に当たろうと船の甲板に出るとベルベットがいた。

 

「浮かない顔だな」

 

 買い物をして少しはスッキリとした筈のベルベットだが浮かない。

 ベルベットの抱える闇は深いもので気分転換のリフレッシュをした程度では元には戻らないのは分かったが……あんまそういう表情は見たくはない。

 

「……また喰らった」

 

 オレの声に少しだけ反応したもののベルベットは自分の世界に浸る。

 自分の左腕を見て弱々しく呟く姿はあまり見てはいられないがオレもアリーシャの様に色々と見届けないといけない立場の人間。この状況から目を逸らすわけにはいかない。

 

「……いや……」

 

「喰らう事に罪悪感を抱くのか?今更だな」

 

 途中からアリーシャが天族の意識を叩き起こして元に戻してはいるものの、ここに至るまでに多くの命を喰らった。

 過去を思い出したせいで自分の手の汚れ具合がよく分かったようだが、本当に今更な事だ。

 

「復讐はやるかやらないかで途中で止めるって選択肢は無しだぜ」

 

「……分かってるわよ、それぐらい!」

 

 だったら、声を荒げるんじゃない。

 そう言いたいが、ここで刺激しても殴られるだけで意味は無いと黙っているとライフィセットがカノヌシの事が書かれた写本を持ってやって来る。

 

「この本、ベルベットの弟が書いたんだよね……凄いね、古代語が読めるなんて」

 

「……っ……」

 

「おい……ちげえだろう」

 

 弟の事を褒めるライフィセットを見て、なにかに驚くと弱々しくなるベルベット。

 ベルベットの目にはライフィセットは写っていない。弟のライフィセットが写っている……直接は見ていないから知らないが、ライフィセットと弟のライフィセットは似ているらしいな。

 一回、海釣りの時にやらかしたので今度はやらかすんじゃないと軽くデコピンを入れるとベルベットは額に手を触れるのだが、直ぐに木製の櫛を取り出した。

 

「ちょっと変わった子だったの……体が弱くて本ばかりを読んで。でも、怖い夢を見たら私のベッドに潜り込む可愛いところがあったのよ」

 

 冷静さを取り戻したベルベットは弟のことについて語ってくれる。その表情は何時もの怒った顔とは違う優しげな表情(かお)だった。

 だが、それでも重ねてしまっている……これはもう言葉でどうこうするのは無理で見守るしかない。

 

「甘えん坊でも……よかった……生きててくれたら、それで良かった……」

 

「ベルベット!」

 

「……限界が来たか」

 

 目が段々と虚ろになっていくベルベット。必死になって目を開けようとしているが力が抜けていく。

 

「だから仇を……」

 

「ベルベット!?」

 

「何度でも喰らって……殺さなきゃ……」

 

「ベルベット……ゴンベエ!」

 

「騒ぐな」

 

 遂に限界を迎えたベルベットはその場で意識を落とす。ライフィセットは直ぐにオレに頼るがなにもしないわけじゃない。

 喰魔になっていて人間を止めているが基本的な人体構造は人間と何も変わらない。右手の手首に触れて脈拍を測り、口元に手を翳して呼吸をしているか確認を取る……命には別状は無いな。

 

「色々と疲れていたんだろう……あのクソジジイが悪趣味なものを見せたから尚更だ」

 

 ベルベットは完全な復讐鬼になっていない。時折ライフィセットに見せる姉的な部分がその証拠だ。

 人間であったことを忘れていない、いい事だがそれが今回は災いをして今までに溜め込んでたものを吐き出せずに中途半端になっていた。

 

「大丈夫なの?」

 

「色々とあるが、ただの過労だ……今までまともに休めてないし、ある意味丁度いい機会だ」

 

 ずっと怒り続けるのは辛いことで、今回で色々と緊張の糸が途切れた。休んでいるように見えて休めてないベルベットにはちょうどいい機会だ。

 オレはベルベットをお姫様抱っこで抱えるとライフィセットはなにをするか分かったので先に道を歩いて先導をしてもらいベットのある部屋に向かいベルベットを布団で休ませる。

 

「ベルベット、大丈夫かな……」

 

「熱があるとか肺が炎症を起こしているとかの異変は無いから寝たらどうにかなる……だが、なにもしないという訳にはいかない」

 

 そのまま放置をしてもいいが、オレだってベルベットの事は心配なんだ。

 寝ているベルベットに出来る事と言えば1つだけだとオカリナを取り出すとライフィセットはジッとオレの事を見つめる。

 

「ゴンベエ、僕に楽器の弾き方を」

 

「嫌だ」

 

「まだ最後まで言ってないよ!?」

 

「出来ない事は出来ないんだよ」

 

 ライフィセットがなんでオレに楽器を習いたいかは理由は聞くまでもない。

 体の傷は治せても心の傷を治すことは出来ないからオレに楽器を習ってベルベットに聴かせてやりたいんだろうが、そういうのは出来ない。

 

「アメッカには貸したり教えたりしてるのに、なんで」

 

「お前、今までなにを見てたんだ……オレの弾いてる曲はただの曲じゃねえ」

 

 オレの弾いている曲は殆どがゼルダの伝説に出てくるなにかしらの力を持った曲だ。

 ただ弾いたり吹いたりするだけでなんらかの力を及ぼすもので、中には昼夜を逆転させたりするものだってある。

 

「アメッカには追々必要となることだから教えてるんだよ……お前には必要は無いものだし、なによりオレが居るだろう」

 

「それは……そうだけど」

 

 何時かはオレの力に頼らず一人立ちした時にアリーシャはオカリナの曲が必要になるが既に戦えて一人立ちしているライフィセットには不要なものでベルベットの為にオレは弾くことが出来る。

 不満がありげな顔をするライフィセットだが、曲をポンポンと教えるわけにはいかない……後の世でなんか余計な事になっても困るし。

 

「毎回魂のレクイエムや闇のノクターンだと芸が無いからな……子守唄にするか」

 

 今回は吹く曲を変えてゼルダの子守唄を吹くとベルベットは安らかに眠り、呼吸は安定をしている。

 命に別状は無いのは分かっているが、こうして休めているのを見るとホッとする……ベルベットは根を詰め過ぎというかなんというか……いや、文句を言うぐらいならば支えてやればいいか。

 

「お〜い、もうすぐ着くぞ」

 

 子守唄を吹き終えて暫くするとベンウィックが到着の知らせに来る。

 ベルベットと言えば起きる素振りは一切見せていない……。

 

「オレが残るからお前等は休んだりしておけよ」

 

「そうしたいんだけど、副長がなんか呼んでたぜ」

 

「アイゼンが?」

 

 わざわざオレを呼び出すとはなんの用事だ。

 ベルベットは暫くは目覚めそうにないのでライフィセットと共にこの場を離れてアイゼン達の元に行くと金色の狼が座っていた。

 

「来たか……ベルベットの様子はどうだ?」

 

「完全に心労が祟って眠ってる……喰魔だったのが幸いだな」

 

 飯を食わなくていいから点滴とか用意して体の栄養を維持する行為を一切しなくていい。

 医学の知識は持っていて、形状自体は凄く簡単だから鼻からぶっ刺して胃に通すチューブを作れるが流石にやるのは気が引ける。

 

「ゴンベエ、狼になって……今回は僕の番なんだ」

 

 ベルベットのあんな姿を見た為かライフィセットはやる気を出す。

 気持ちが空回りしないか少しだけ心配しつつも狼の姿になり遠吠えを吠えると何時もの様に真っ白でなにもない空間にいた。

 

「汝、力を求めるか?」

 

「求めるよ」

 

 何時もの様に問いかける骸骨の騎士。ライフィセットは一旦目を閉じて呼吸を整えてから答えると骸骨の騎士はライフィセットが使っている紙葉を取り出す。今更ながらこの骸骨の騎士はなんでも出来るんだな……流石に紙葉を使った戦いは今のオレは出来ない。

 

「汝に技を授けよう」

 

 そう言うと紙葉は爆発を起こす。

 あまり突然の出来事にライフィセットはビクッと怯むが、直ぐに骸骨の騎士がなにをすればいいのか教えているのが分かり自分の紙葉を空中に浮かせて1枚だけ爆発させる。

 

「次はこうだ」

 

 沢山の紙葉を手足の如く動かす骸骨の騎士。

 今度は何をするのかと見守っていると紙葉が1枚だけ爆発を起こしたかと思えばそれに続くかの様に連鎖的に紙葉が爆発を起こす。

 1つでは人をぶっ殺すのにちょうどいい感じの爆発でそれが何度も何度も発生することにより強力な爆発を巻き起こし大ダメージを与える……いや、これアレだろう。

 

「卑遁・互乗起爆札の術」

 

 卑劣様が使っていた卑劣な忍術じゃねえか。

 確かに起爆札みたいなのをライフィセットは大量に使っていて、使えなくはなさそうだが……そんな術を使っているのは転生者でも見たことはねえ。

 術の仕組み自体は割と簡単だ紙葉を一度に同時に爆破をさせるわけではなく、一個一個連鎖的に爆発を起こす術なので思いの外難しいのか手こずるライフィセット。最終的には覚えることが出来るが、こんな卑劣な技を使う機会はあるんだか……卑劣だけど強力なんだよな。

 

「汝、力を求めるか」

 

「はい……よろしくお願いします!」

 

 ライフィセットに技を授け終えると今度はアリーシャと向き合う。

 既に何度もやっているので馴れているアリーシャは槍を取り出して構えるのだが、骸骨の騎士は槍を取り出そうとしない。

 

「此度の技は槍を用いない」

 

「……え!?」

 

 今まで教わってきた通り、槍の技を教えてもらえると思っていたが今回は違う。

 槍を用いない……一応、ナイフとかをそれなりに使う事が出来るらしいが槍と比べればお粗末だったりする。オレみたいになんでも出来る奴は早々にいないし……何をやらせるつもりだ?

 

「私は槍以外は」

 

「汝の力は上昇している……今ならば可能だ」

 

 ブォンと光の球を出現させる……成る程、そっち系か。

 今回は槍を用いない代わりに教える技は今までとは異なる毛色のものだが、今のアリーシャならば槍術以外を……マギルゥが使っている様な術の類を使いこなすことは出来る。多分、スレイの助力無しで天族を見れるぐらいには成長をしている。

 

「どうやれば……」

 

「体の内からエネルギーを捻り出せ」

 

 槍術ならば得意だが、この手の術は一切した事のないアリーシャ。

 オレに助力を求めるがオレはなんとなくの感覚だけでやっている。必殺技とかもノリと勢いだけでやっている……出来ないと言うイメージを取り払い、出来て当たり前のイメージを持ち、必殺技の様な特別感を出さず呼吸の様にして当たり前に使っている。

 

「エレノア、なにかコツの様なものは無いか?」

 

「そうですね……私も感覚で使っているところがありますが」

 

「呪文でも唱えて自己暗示すりゃいいんじゃねえの?」

 

 戦闘スタイルが一番近いエレノアに助言を求めるが、エレノアも基本的に槍で戦っている。マギルゥに聞くのが一番かもしれねえがマギルゥもマギルゥで天才肌みたいなところがあってあまり信用にならない。

 こういう時にある定番な事と言えばベタだが呪文を詠唱して自己暗示をしたりして霊力か魔力的なのを放出すること。

 

「呪文、呪文……アステロイド!」

 

「まぁ……お前がそれでいいならいいんだけどよ」

 

 純粋なエネルギーの塊を弾にしてぶつけるだけの技だが弾速と射程と威力を決めねえといけねえから意外と難しいんだ。

 アリーシャにとって分かりやすいイメージだったか、ポッと小さな光る球が出現する……一応は成功したが、どうすんだ?このままアステロイドにしようにも元が小さいから威力にそこまで期待は出来ねえ。

 

「……回転させよ」

 

「待て待て待て待て、それ無理だろう……難易度高すぎだろ」

 

 アリーシャが光る球を出したのを確認すると骸骨の騎士も光る球を出して乱回転させる。それを見てこの骸骨の騎士がアリーシャになにを教えるのか分かった。この骸骨、アリーシャに螺旋丸を覚えさせようとしている。

 螺旋丸の原理は至ってシンプルだ。高密度なエネルギーを乱回転させて球状に圧縮する技で質量を持っていて手足の様に動かせるエネルギーならチャクラじゃなくても……例えばHUNTER×HUNTERの念やFateの魔力でも使用可能だ。

 アリーシャが使っているのが魔力か霊力か闘気のどれかはしんねえが質量を持っているエネルギーならば螺旋丸は使用自体は可能だが問題は螺旋丸の難易度だ。原理自体は至ってシンプル故に極限まで極めないといけない螺旋丸は難しい。

 このなにもない空間でそこそこ時間を掛けても元の時間はそんなに動いていない精神と時の部屋的な感じになっているが、片手の螺旋丸は本当に難易度が高い。

 

「くっ……ふっ……」

 

 今やっと体外にエネルギーを出すことが出来るようになったアリーシャ。

 ヒロアカで言えばワン・フォー・オール貰いたての緑谷と同じ状態で自分の手足の様に使いこなすのは難しい。

 

「最終的にはこういう感じの術になるが……今はまだ無理だろう」

 

 手本として結果を螺旋丸を久しぶりに作り出してみる。

 転生する前は訓練でよくやらされたが、今のアリーシャには不可能なのがよく分かる……あれ、てか

 

「何時使うんだ……螺旋丸」

 

 アリーシャは基本的に槍を使って戦う。槍が届かない間合いに詰められても、ナイフ術とか出来るらしいし螺旋丸を使う時が来ない。覚えておいて損は無いかもしれないが得もそんなに無い。

 槍術以外の術を覚えるならばライフィセットの術の様に直接相手に触れずに相手をボコる術を覚えるのが1番だ。

 

「変更だ、アメッカでも使える遠距離系の技を教えろ」

 

「ゴンベエ、さっきから色々と言って……そんな事を言うならばゴンベエが教えてくれないか」

 

「それだとここにいる意味はねえだろう」

 

 勢いとノリで技を使ってて大体の事は出来るから、なに教えればいいのか分かんねえし。

 流石に螺旋丸は無理だとアリーシャも薄々気付いてはいるからかそれ以上は何も言ってこない。とりあえずは骸骨の騎士に螺旋丸は無理な事を伝えると光る球は消してくれる。

 

「……ならば、この技だ」

 

 螺旋丸を諦めてくれた骸骨の騎士。

 槍術に戻るかと思えば今度は両手を合わせると両手を前方に突き出し、物凄く見た事のあるポーズを取る

 

「かぁ〜めぇ〜はぁ〜めぇ〜……はぁあああああ!!」

 

「……最早なんでもありだな」

 

 オレが呼び出しておいてなんだがこの骸骨の騎士、なんでもありすぎる。

 遠距離攻撃でエネルギーを直にぶっ飛ばすだけのシンプルイズベストな必殺技、そうかめはめ波……アリーシャに合っているといえば合っている必殺技だ。ただ版権的に言えばドラゴンボールってバンナムなところがあるから……大丈夫なのだろうか。

 

「かめはめ波!」

 

 なんだろうな、滅茶苦茶美人のお姫様が必死になってかめはめ波をするってすごい絵面だな。

 やり方を見せたので実際に真似てみるアリーシャだがクリリンが試し撃ちで最初に撃った時と同じぐらいの威力で実戦で使えそうにない……あ〜

 

「力の溜め方が悪い」

 

 アリーシャのパワーアップ自体は成功していて、技そのものが使えないといった事は無い。

 槍の真の力はまだ使えないが、今回は槍を用いていないから関係無い……凡人が初挑戦でかめはめ波に成功するほど世の中上手くはいかないか。

 

「なんでこの技はかめはめ波と言うんだろ?」

 

「それは気にすんな」

 

 技名に疑問を持つライフィセットだが気にしなくていいこと……ああ、でも、かめはめ波だから上手く出来ねえのかもしんねえな。

 

「ちょっと真似してみろ」

 

 オレ達転生者ならばかめはめ波と言えばどういう技でイメージが持ちやすい。しかしアリーシャ達にはなんでそんな名前とか色々と疑問を持ったりして力の集束に集中出来てねえ。オレがやってしまえば元も子もないが、何時までもグダグダやっていても進みはしない。

 NARUTOの忍術の印でいう未と同じ構えをとって意識を集中する

 

「行雲流水泰心之儀平静止水」

 

「行雲流水、泰心之儀、平静止水 ……」

 

 かめはめ波の詠唱で出来ないのならば別の詠唱をすればいい。

 アリーシャも後に続く様に詠唱をするとかめはめ波の時よりは力の収束が出来ている様で、目も変わっている……。

 

「百歩神拳!」

 

「……百歩神拳!」

 

 今ならば撃てんだろうとかめはめ波を……百歩神拳を放つ。

 オレよりは威力が弱いものの、そこそこの威力でエネルギー波を放つアリーシャ……一先ずは成功した……。

 

「やった!撃て…た、あ、あれ?」

 

 撃てた事を喜ぶアリーシャだが足元がふらつく。

 やっぱりと言うか見た目に反して消耗しており、肩を掴んで倒れない様にする。

 

「百歩神拳って、かめはめ波じゃないのか?」

 

「百歩神拳ってのはその名の通り百歩先に居る相手をぶっ飛ばす必殺技で……人によってはかめはめ波だ」

 

 使っている技名が違うことに疑問を持つロクロウだが、気功術で気をぶっ放す技的な意味では一緒だ。

 とにかくアリーシャは遠くにいる相手をぶっ飛ばす事が出来る技を覚えた……マギルゥみたいな術を覚えればいいが、それはまた何時かと言うこと。

 

「次は汝だ」

 

「ほぅ……二刀流の剣術を期待しているぜ」

 

「そうなると私は最後ですね」

 

 次に技を授かるのはロクロウに決まった。最後の最後にエレノアとなる……二人にはいったいどんな技を教えるのやら。

 二人の技の伝授が終わると真っ白な空間から船の上に戻ると数分しか経過はしておらず、監獄島にちょうど着いたところだった。

 目覚めのソナタとかの一部の楽曲を弾けばベルベットを叩き起こすことが出来たが、今回は心労でぶっ倒れたので起こさない方向で行くことにした。




ライフィセットの術技


 卑遁・互乗起爆札


 説明


 1枚の紙葉を爆発させた後に続く様に連鎖的に紙葉で爆発を起こす。
 一度に同時に爆発させるのでなく爆破した紙葉の直ぐ近くに新しい紙葉を出現させて爆発するために数十秒間断続的に爆破が起こり続けるので一発の爆破を耐えることが出来ても防ぐことが出来ない転生者でも使う人がほぼ居ない外道で卑劣な術。

 ゴンベエは遠い遠い未来でそんな外道で卑劣な術を効率がいいからと平然とした顔で使う転生者と出会う。
 



 螺旋丸

 説明

 世界的に有名なNINJAの十八番とも言うべき必殺技。
 本来はチャクラと呼ばれるエネルギーを用いるのだが技自体は乱回転する高密度なエネルギーを球状に圧縮して相手に殴り付けるかの様にぶつけるだけなのでFateの魔力やHUNTER×HUNTERの念でも代用が可能な術だがシンプルな技故に難しく霊力等を扱う訓練をしていないアリーシャは数十分で覚えれる技ではないので断念させられる。


 かめはめ波


 説明


 ご存知世界的に有名な必殺技の1つ。
 亀仙流の気功術の一つであり、インフレの代表格みたいなドラゴンボールでも最後まで使用されていた必殺技。
 かめはめ波と言う言葉では上手く霊力を溜めることが出来ない為にアリーシャは断念する。

 アリーシャの術技

 百歩神拳

 説明

 その名の通り百歩先の相手をふっ飛ばす必殺技。
 純粋な霊力とか気とのエネルギーを一直線にぶっ放す必殺技で見る人が見ればかめはめ波とも言う。
 アリーシャはゴンベエが教えた適当な呪文で自己暗示をし、自身の力を集束させて放つ為に上手く加減が出来ずに霊力とか気的なエネルギーを殆ど使ってしまうので使用後は息切れを起こしたりフラついたりするがベルベットのおっぱいには向かわない。

番外編

  • 異世界プルルン転生記
  • テイルズ学園
  • 総力戦 決戦KCグランプリ
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