テイルズオブゼ…?   作:アルピ交通事務局

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※読む前の注意点

注意点

このサブイベントは本編とあまり関係ないもので、アリーシャが強くなるには結局なにが必要なの?とかを別の世界に転生した転生者に教えて貰ったり貰わなかったりするサブイベントであり、ゲーム的な話をすればサブイベントを進める事によりゴンベエの第三秘奥義が使えるようになり、最終的にある事を知ることが出来てアリーシャ達の好感度とかがなんかスゴい事になり更なるサブイベントが解禁されたりされなかったりします。
そしてこのサブイベントでアリーシャが槍を使える様になり精霊装擬きを使える様になるとかそういうのはない。所詮はサブイベントだから。


サブイベント 姫騎士アリーシャと導かれし愚者達 その5(PART1)

 メイルシオを新たなる拠点とし、何時もとは逆にベンウィックにパシらされてアイフリードをフロルの風を使い連れてきた。

 ベルベット達に気を使わなくていいのでウサミミをつけての全力疾走なのであっという間にヘラヴィーサに戻り、連れてきた。

 

「ほら」

 

「……2本?」

 

 メイルシオを拠点にしたのでクロガネもゆっくりと刀を作ることが出来る様になり折れた征嵐を日本刀に作り直してくれと頼んでいた。

 流石に2度目となると手早いものであっという間に刀を完成させたのだが何故か2本、普通の刀と脇差しかと思ったが長さは一緒だ。

 

「征嵐は大きな太刀だ。普通の刀にするのならば二本になっちまう」

 

「オレ、二刀流じゃねえんだけどな」

 

 やろうと思えば出来るけども、やらなくてもナチュラルに強い。

 とりあえずはとオリハルコンの刀を抜いて刀身を確認するのだが直ぐに違和感に気付く。

 

「1本、逆刃刀じゃねえか」

 

 1本は見事なまでに完成された刀だった。だが、もう1本は刃と峰が逆に出来ている刀、るろうに剣心に出てくるか逆刃刀だ。

 オレが注文したのは普通のオリハルコンの刀なのになんでわざわざそんなめんどうな事をしたんだとクロガネを見る。

 

「號嵐に敵いはしなかったが金剛鉄の刀も充分な武器になる……お前さんは人を無闇矢鱈と殺そうとしない。アメッカの為か自分の手を汚したくないかどっちかは分からんがな」

 

「殺さなきゃいけないなら殺すさ……ただ色々とめんどくさいだけだ」

 

 しかし逆刃刀か……るろうに剣心で有名だけどフィクションの存在とか言われてるらしいな。

 オレの持っている武器は相手を仕留める為の物が大半な為に人を殺さない刀である逆刃刀はありがたいっちゃありがたい。

 

「今更ながらオレが横取りしても良かったのか?」

 

 オリハルコンを越える素材は現状無い。アリーシャの槍とベルベットの剣に使ったメダルならば上回る可能性があるがそれぐらいだ。

 シグレの持っている號嵐は太刀として半端じゃない程の強さを持っており、それこそオリハルコンを素材にした方がいいんじゃないかと心配をする。

 

「なに、次の征嵐にする素材の目星はついている……俺の刀鍛冶としての腕は金剛鉄(オリハルコン)を刀に加工出来るまでの領域にまで至ってる。それだけでも充分だ……次はこの刀よりも更に強い刀を打つ」

 

「そうか……決戦の時は近いが、お前ならば間に合う。健闘を祈っておく」

 

「おいおい、業魔に祈るのか」

 

「災禍の顕主の手下なもんでな」

 

 悪魔だろうと頼れるならば崇拝はしてやる。

 

「折角だから名前でも付けるか……真魔剛竜剣」

 

「悪くはないが刀だ、剣じゃない」

 

「斬刀・鈍」

 

「誰の刀が鈍だ。もう少しまともなネーミングセンスはないのか」

 

 そんな事を言われたって、しょうがないじゃないか。

 クロガネから受け取ったオリハルコンの刀と逆刃刀をオレが使っている一室に保管して、外の空気を浴びに出るとアリーシャが修行をしていた。

 

「マオクス=アメッカ!」

 

 自身の真名を叫んで神依の様な姿に切り替わるアリーシャ。

 

「結局それに落ち着いたか」

 

「ゴンベエ」

 

 ベルベットは自分の名前を叫んで火の神依の様な姿になっていない。意識的にオン・オフを切り替える事が出来る。対してアリーシャは自分の名前を叫ぶ……恐らくはスレイの神依を見ていて、パワーアップをするのにはこうすればいいというイメージがあるからだろう。

 別に名前を叫ばないといけない事が悪いことではないので気にすることはない……ただ真名ってアイゼンいわく物凄く大事な物であり……偽名として使っているんだよな……いや、ホントに……なんか申し訳ない。

 

「その槍もちょっとは使えるようになったみたいだな」

 

「ああ。時間はかなり掛かったが今では使いこなせている……長かった」

 

 クロガネと出会った時に作ってもらってそこからクワブト、モアナ、監獄島、オリハルコン、ドラゴン、メディサ、オルトロス、オスカーとテレサ、監獄島襲撃、アルトリウスと世界の真実……ホントに長かったな。

 色々とあったからこそ乗り越えた強さは本物でこの時代に来る前と今ではアリーシャは桁違いの強さになっている……多分、あのオバハンより強くなってるだろうな……言うとめんどくさくなるから言わないでおく。

 

「さて、今のお前が何処まで出来ているのか……」

 

 背中からマスターソードを抜くとアリーシャの顔が変わる。

 残念ながらアリーシャと戦うつもりはない。

 

「火炎剣烈火」

 

 炎をマスターソードの刀身に纏わせる。

 コレがお前に出来るかとアリーシャを試してみるとアリーシャも槍に炎を纏わせる。

 

「水勢剣流水」

 

 水を纏わせる

 

「雷鳴剣黄雷」

 

 雷を纏わせる

 

「土豪剣激土」

 

 地の力を纏わせる

 

「風双剣翠風」

 

 風を纏わせる

 

「暗黒剣月闇」

 

 穢れの無い純粋な闇を纏わせる

 

「光剛剣最光」

 

 眩い光を纏わせる

 色々な属性を武器に纏わせる事は今のアリーシャには容易い事であり、軽々とオレのやっている事を真似する。

 

「ならば、こいつはどうだ」

 

 一通りの属性が出来ているならばコレはどうだ。

 マスターソードに退魔の力である青白い光を発光させる。

 

「ふん……っ、ダメか……」

 

 アリーシャも真似をしたが青白い光を放つことは出来ずに普通の光を放った。

 それはつまりアリーシャの槍には凄まじいパワーが宿っているには宿っているがそれだけで邪悪を退ける力が一切宿っていない。アリーシャもその事を知っているのであまり落胆はしない。

 

「落ち込むな……アリーシャ、お前は槍の力を使うことが出来ている……この槍を本当の意味で完成させるにはもう一工程ある。それをすれば退魔の力を宿すことが出来る」

 

「そんな方法が……確か、祈り歌を捧げるだったか」

 

「そうだ……なに、そんなに難しい事じゃない。それさえ覚えればお前もスレイと同じで浄化の力を得ることが出来る。そうすれば……平和な世の中を築く事が出来る」

 

 穢れの無い世界を作れるとは言わない。人の背負う業は切っても切れないものだとアリーシャは学んだから。

 でも、平和を築き上げる事が出来るようになる……人間的な意味では一人なスレイの助けになることが出来る。

 

「コレを完璧にマスターすれば……オレはもう不要だ」

 

「っ……」

 

「オレは理不尽なまでの暴力を振るう事しか出来ない戦闘特化の人間だ……それでも誰か一人を助けることが出来た」

 

 我ながらよく出来たほうだと思う。

 

「ゴンベエ、その……私は……」

 

「なに現代に戻るまでに覚えればいいんだ。シグレはロクロウに、メルキオルのクソジジイはオレがボコボコにするから気にするな……」

 

 クロガネがなにを素材にするかは知らないがオレの刀よりも強い刀を作ると言っている。ならば作ってくれるだろう。

 シグレやメルキオルのクソジジイとは決着をつけないといけない。その時が間もなくやってくる……そこはオレが戦う。オレの戦いはこの時代で終わりで現代に戻れば……ハイランドを近代化でもさせるか。

 

「じゃ、先ずは手本を見せてやる」

 

 アリーシャが浮かない顔をしているがあまり気にしないでおく。

 バイオリンとハープを取り出して、どっちにするか……バイオリンはザビーダの時に使ったがハープの方が簡単そうだから──

 

「ぬぅお!?」

 

「じ、地震!?」

 

 ハープの方にしよう。そう言おうとした矢先に急に地震が巻き起こる。

 こんな豪雪地での地震は洒落にならない。それこそ雪崩でも起きたら一巻の終わりだとアリーシャを抱きしめてネールの愛を発動する。屋外で住居からもそれなりに距離があるからなにかが飛んでくるということは無さそうだが……地震が原因で起きる二次災害で死ぬとか日本じゃ割とよくある話なのでバカには出来ない。現に震災で死んだ事がある転生者がいる

 

「全員、無事か!」

 

 十数秒の揺れが収まるとアイゼンが拠点にしている民家から飛び出してきた。

 揺れもかなり強烈なものだったが……大丈夫、アイゼン以外の気配はちゃんとしている。突如の地震に大慌てしているが、それだけで誰かが怪我をしているとかそんなの……ん?……コレは……

 

「あんた達、大丈夫?」

 

「あ、ああ……ゴンベエが守ってくれている」

 

 ベルベットも住居から飛び出し、オレ達の身を心配する。

 ちょっと気になる事が出来たので考え事をしているオレの代わりにアリーシャが答える。するとベルベットが少しだけ不機嫌そうな顔をする。

 

「あんた等、何時まで抱きついてるわけ?」

 

「いや、私が抱きついてるんじゃない。ゴンベエが私の事を抱きしめてくれていて……ゴンベエ、地震の脅威はもう去った。このバリアを解除しても……」

 

「ちょっと黙ってろ……クソっ……」

 

 薄い……知っていたけど、滅茶苦茶薄いぞ。

 

「これもカノヌシの鎮静化の影響なのかしら」

 

「ううん、地震が起きた時にカノヌシの領域の力は感じなかったよ」

 

 この地震もカノヌシの力の一種なのかと考えるベルベットだがライフィセットは首を横に振る。

 

「いや、カノヌシじゃない……ティル・ナ・ノーグだ」

 

 今までに何回か起きた地震と同じだ。仏が自分達のミスをティル・ナ・ノーグのせいにしているめんどくさい案件だろう。

 とりあえずは抱きしめているアリーシャを離してネールの愛を解除すると目を閉じる。気配探知能力を強めると物凄く薄っすらとした気配を感じるのでその場所へと歩いていくと黛さんが上半身を雪の中に沈めていた。

 

「黛さん、大丈夫か!!」

 

 傍から見れば面白い事になっているが中々に大変な事になっている。

 オレは黛さんを大根を引き抜くかの様に引っこ抜くと黛さんは震えていた。

 

「寒い……北海道より寒いぞ」

 

「諸事情で寒冷化してて寒くなってるんすよ」

 

 長袖を着てはいるが厚着とは言えない格好の黛さん。とりあえずは暖める為にも小さな炎を出して暖を取る。

 最近、メッキリと姿を現さないし地震も起きていないので久しぶりに会う。黛さんを暖めているとベルベット達がやってくる。

 

「お前はチヒロ!」

 

「あんたが居るって事はまたロクな事が起きないわね」

 

「人を疫病神扱いすんじゃねえ」

 

 黛さんに驚くアイゼンとベルベット。黛さんは疫病神というよりは貧乏くじを引く運命にある。愉悦な人なんだ。

 

「ってことはまたホトケとやらが出てくるな」

 

 黛さんが登場したのならばと空を見上げるロクロウ。何時もならば仏がこの辺りで空に出てくるのだが出てこない。

 アレでもまぁ、転生者のシステム運営とか転生者がなにをしてるのか見て爆笑したり色々と忙しい身ではあるからな。

 

「……?」

 

「どうしたライフィセット?」

 

「……なにか、感じない?」

 

「いや……」

 

 ライフィセットはなにかを感じ取っているようだがオレはなにも感じない。

 そもそもでオレの探知能力とライフィセットの探知能力は異なる。地脈の力を感じ取るのはライフィセットの方が遥かに上だ。

 

「キャアアアアアア!!」

 

「モアナの叫び声!」

 

 ライフィセットがなにを感じ取ったのか考えているとモアナの悲鳴が聞こえる。

 またなんか厄介な事が巻き起こったのかとモアナの悲鳴がしたところに駆け付けるとモアナとメディサの前にエレノアがいて、エレノアの前には木のモンスターがいた……ん?

 

「憑魔じゃない」

 

 寒冷化が激しくなっているので植物なんてマトモに生えない。

 木の憑魔なだけでも充分に珍しい筈なのに木の憑魔みたいなのからは穢れを発していない。じゃあなんだと考えたいのだがエレノアが手こずっている。

 

「モアナ、メディサ、逃げてください!!」

 

「うぅ、ええええ」

 

「モアナ、しっかりしなさい!!」

 

 モアナとメディサを逃がそうとするエレノアだが逃げ道が無い。

 複数居る木の化け物はエレノア1人で対処しきれず、このままだとモアナとメディサを逃がすことが出来ない。あれこれ考えていても仕方がないのでとっととぶった斬ろうと背中のマスターソードを抜こうとすると突風が吹き荒れる

 

「誰かいやがる!」

 

 急に吹き荒れる冷気は人為的なものだとアイゼンは気付く。

 それと同時にオレ達の背後から氷漬けにされているサッカーボールが飛んできて、木の化け物にぶつかりカチンコチンに氷漬けにした

 

「アレは……エターナルブリザード」

 

「あんた達、大丈夫!」

 

「ごわがったよぉおおおお!!」

 

 カチンコチンに氷漬けにされた木の化け物は動かない。

 ベルベットがモアナに駆け寄るとモアナは大粒の涙を流してベルベットに抱きついた。

 

「急に地震が起きたと思えば……これもまたカノヌシの鎮静化の影響なのかしら?」

 

「いや、別件だ……それよりもだ」

 

 メディサはカノヌシの案件なのかと気にするが違う。多分、なにかめんどうな事が起きている。

 オレは飛んできたサッカーボールを拾い、サッカーボールが飛んできた方向をオレは見つめる。

 

「誰か居るな」

 

 アイゼンもボールが飛んできた方向を見る。

 今までの事とかを考慮すれば黛さん以外に飛ばされてきた転生者、なんだろうな……今までやってきたのが割とロクでなしが多いので今回もまた濃いのがやってきてるんだろうな。

 

「うっ……」

 

 容姿が10年後の吹雪士郎を少し若くした感じの男が姿を現す。

 

「あの人がモアナ達を……」

 

「っ……っ……」

 

「お兄ちゃんがモアナとメディサを助けてくれたの……ありがとう!」

 

「…………」

 

 モアナにお礼を言われても無反応な吹雪士郎(仮)……なにか言えよ。

 

「おい、こいつ凍えてんぞ」

 

「え……あ!よくよく見れば半袖です!」

 

 黛さんに言われて吹雪が半袖である事に気付くエレノア。よく見ればさっきから物凄く身震いをしている。ヤバいな感覚麻痺してる。

 多分、夏の時期にこの極寒の地に飛ばされてしまった……マジでドンマイとしか言いようがないな。

 黛さんも吹雪(仮)も冬服を着ていないので凍えてしまっており、このままだと風邪をひいてしまう恐れがあるのでとりあえずは宿の中に戻る。

 

「ココアでよかったかしら」

 

「あ、ありがとうございます……」

 

 メディサが入れてくれたココアを飲む吹雪(仮)

 凍えてしまった体が暖まったのかなんとか喋れるようになるまでは戻った。

 

「……貴方は迷い人で間違いないですか?」

 

「うん……ああ、自己紹介がまだだったね。僕は吹雪、吹雪士朗。ホセア学院高等部2年生。まぁ、所謂学生だよ」

 

「ほう、ファントムか」

 

 黛さん、余計な事を言わないでくれ。吹雪が何処の世界に転生しているのか黛さんは気付くがエレノア達の頭には?しかない。

 ココアをフーフーしながら暖まっていくととりあえず気になる事を聞いてみる。

 

「あの木の化け物はお前と一緒にやってきたのか?」

 

 木をベースとした憑魔に見えた化け物だが穢れを一切放っていなかった。

 オレの見立てだとアレは憑魔と異なるものでライフィセットが地脈に異変を感じ取った。吹雪がやってきたのと同時に吹雪の居た世界から地脈に化け物がやってきた……。吹雪はその事について首を横に振る。

 

「僕もいきなり別世界に飛ばされたんだよ……彼女とサッカーをやる約束をしていたのに」

 

「お前……それ超次元サッカーじゃねえだろうな」

 

「HAHAHA、そこまで物騒じゃない……なんかこんなやり取り昔にもしたような」

 

 奇遇だな、オレも似たような感覚がある。なんか懐かしい……コイツ、もしかして……

 

「ライフィセット、地脈になにか感じるのか?」

 

「うん……上手く説明出来ないんだけど、異物が混ざっている感じがするんだ」

 

 オレが別の事を考えているとアリーシャはライフィセットに尋ねる。オレには感じ取れない地脈の違和感を……多分だが異世界の物が紛れ込んでいるんだろう。こういうときこそとっとと仏出てきやがれよ。

 チラリと窓の外を覗いて見るが空に仏は現れていない……こっちは色々と準備万端だってのに、なんで勿体ぶるんだ。

 

「多分だけど、その異物がさっきの木の化け物の一部だったんだと思うよ……地脈の中に異物が混入して、地脈の力を吸い取ってるかなにかで暴走していると言ったところかな」

 

「分かるの?」

 

「こんなの初歩的な事考えれば誰にでもわかる事で……ニノも答えに行き着く事が出来るよ」

 

「……ニノ?」

 

 誰それと首を傾げるライフィセット……これ毎回やらないといけないのか。

 

「My name is Nanashino Gombee, not Masataka Ninomiya」

 

「え……You are Masataka Ninomiya no matter how you look at it」

 

「There are various things, and Nanashino Gombee is the name instead of Masataka Ninomiya.」

 

「……なんでそうなったの?」

 

「色々とあるんだオレも……そういうお前も色々とあったんじゃないか?」

 

「まぁ……It may be said that I am destined to become a Mamoru Miyano character and have no name.」

 

「……え、お前もなの!?」

 

「もしかして君もなのかい!?」

 

 目の前にいる吹雪士朗は転生する度に宮野真守キャラになる男だった。

 杉田キャラと中村キャラと水樹奈々キャラと平野綾キャラと坂本真綾キャラになる人達は知っているが宮野真守キャラになる奴ははじめて見る……まさか……

 

「お前、ツンデレでデレた姿は可愛いけども日常的にダメな奴がメインヒロインはちょっと。僕的には良妻で人気投票でも勝ってるサブヒロインと主人公は結ばれるべきだ!ってカップリンク押しをする……」

 

「そういう君もその女に人質の価値は無いって言って全力で蹴り飛ばした……」

 

 オレは吹雪と無言で握手を交わす。

 地獄の転生者養成所で一緒に死ぬ気になって修行をした親友だった……まさかオレと同じで転生する度に容姿が変わる魂が不安定な存在だったとは。

 

「久しぶりというべきか、吹雪」

 

「ブッキーって呼んでよ、ゴンちゃん」

 

「お前等、感動の再会を果たしてるのはいいがなんにも進展してないからな」

 

 いい感じの空気をぶち壊さないでくれ、黛さん。

 しかし言っている事もまた事実であり……状況の説明を、大凡の事情を知っている仏が出てこないと話が進まない。

 

「ところで気になってた事を聞いていいかい?」

 

「……She's in this place because I brought her」

 

「確かにそこも気になるんだけど、そこの少年」

 

「え、僕?」

 

 ゼスティリアの原作を知っていてアリーシャがこの場に居る事に疑問を持ったのかと思ったが違うようだ。

 ブッキーはライフィセットの方を見て真剣な顔をする。

 

「君にはおち○ちんがつい──げふぉごぉ!?」

 

「あんたはフィーになにを聞いているのよ!!」

 

「僕は男の子だよ!!」

 

 ライフィセットは男の娘もしくは両性類と言っていい容姿をしている。

 ブッキーが気になる気持ちはわからないわけではない……

 

「ブッキー、ライフィセットにはおちん○んついて──っ!」

 

「あんたもあんたで答えるんじゃない……ていうかなんなのよ!あんたの知り合い、変態しか居ないわけ!」

 

 余計な事を言ったのでオレもベルベットにボディブローを叩き込まれる。中々に良い拳だ

 

「ホトケ、さっさとこのバカと地脈の異物を連れて帰りなさい!!……出てこい!」

 

「中々に現れんのう」

 

 何時もならばすんなりと出てくるのに仏は出てこない……忙しいんだろうな。

 

「あんたもさっさと起きなさい……起きろ……」

 

 仏が出てこないので苛立つベルベットは八つ当たり気味でブッキーを起こそうとするが返事が無い。

 

「……お、お前まさか…………オレと同じ要領で殴ったのか!?」

 

「それのなにが問題なのよ」

 

「いやいやいや、ダメだって。オレ、内養功とか持ち前の頑丈さでなんとか乗り切ってるけど、お前の拳骨普通に凶器だぞ!」

 

 コレはマズイとブッキーを確認してみると案の定血を流して白目を向いていた。

 

「ブッキー!死ぬな!こんなところで死んだら一生物の恥だぞ!」

 

 あ、でもお前自殺したんだっけか。って、言ってる場合じゃない。

 

「ベルベット、なんてことをしてくれるんだ!ブッキーはな、基本的には色々とそつなくこなせるけどもどれか突出した才能が無い事を気にしてる一般人なんだぞ!災禍の顕主の一撃をお見舞いしたらそりゃあもう大変なんだぞ」

 

「わ、私が悪いって言うの!?悪いのはコイツじゃない。コイツがフィーに馬鹿みたいな事を言ったから悪いのよ……そうよ、私は悪くないわ!!」

 

「おお、ここに来てのテイルズオブ名物のオレは悪くねえか」

 

 ベルベットが自分の罪を認めず黛さんがなにかに納得している傍ら、白目を向いて意識を失っているブッキーを急いで治療にあたった。




スキット 異文化は難しい

ダイル「そういや、お前異大陸の住人なんだよな」

ゴンベエ「なんだ改まって、異大陸の行き方とか政治事情については教えられんぞ」

ダイル「いや、そいつは何時か自分で行くって決めてるからよ……やっぱ異大陸ってこの国とは違うのか?」

ゴンベエ「まぁ…………大分違うな…………大分な。お陰で色々と苦労したよ、金を稼ぐ以外は生活基盤を整えるのに忙しかった」

アリーシャ「そういえばゴンベエの家には見たことのない物が沢山あったな」

ベルベット「アメッカ、ゴンベエの家に行ったことあるの?」

アリーシャ「何度かは……と言っても別の事を考えていたし、あまり思い出らしい思い出はないが」

ゴンベエ「掘っ立て小屋みたいな水車小屋に暮らしてる……まぁ、一人暮らしをするのには充分過ぎる家だ」

アリーシャ「川の上流で色々と危険な事もある……生活の事も考えればレディレイクに暮らした方が」

ゴンベエ「やだよ、オレは人付き合いと近所付き合いは上手くやれない……変な他所者が現れたら人は簡単に受け入れない」

アリーシャ「そんな事は」

ベルベット「無いとは言い切れないわよ……今思い返せば、村の人達はアルトリウスを受け入れていない部分があったわ」

ゴンベエ「そういうことだ。オレの存在は導師様御一行からも邪魔扱いされてる……まぁ、他所者なんてそんなもんだ」

ダイル「んなのが分かってるのに他所からやってきたのか」

ゴンベエ「色々とあるんだよオレも……けど、この国とオレの国の文化の違いには割と困ったりはしてるんだぞ」

アリーシャ「時折、それ知らないのかとか話題が合わない時はあるが……なにに困っているんだ?」

ゴンベエ「家に上がる時に靴を脱がない事とか」

ベルベット「……普通、脱がないでしょう?」

アリーシャ「いや、ゴンベエの家に行った時には靴を脱がされた」

ゴンベエ「他にも一家に一台たこ焼きプレートが無かったりとか」

ベルベット「あんなの祭りで商売している連中かたこ焼き好きしか持ってないでしょう」

ゴンベエ「憲兵とかが気難しそうな顔をして歩いてたからお前を捕まえに来たんだぞとか言うジョークが通じなかったり」

ダイル「それはお前が悪いんじゃねえのか?」

ゴンベエ「トイレが長かったらウンコしてたんって聞いたり」

ベルベット「あんたにはデリカシーってものがないの!!」

ゴンベエ「なに言ってんだ……聞いてなくても普通は申告するもんだろう?」

ベルベット「あんたの地元、マジでどうなってるのよ……」



 尚、このブッキーが後に運命/世界の引き金に出てくる越前龍我ことコシマエになります。
 感想お待ちしております。感想が作者のやる気を起こさせますんで

番外編

  • 続 異世界プルルン転生記
  • ちょっと昔のゴンベエ達(地獄)
  • ザレイズ 総力戦 決戦KCグランプリ
  • まゆゆんの貧乏くじ
  • スペシャルスキットの続き
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