テイルズオブゼ…?   作:アルピ交通事務局

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アリーシャもヒロインなんだけど、作者の技量が悪くてさ……うん……。


決戦前

「じゃあね」

 

「……………………え……………………え………………ええ!」

 

 ベルベット達をイメージした雪だるまを作っていたらベルベットに告白をされた。

 フラグ的なのを何時の間にか建てていたのかそれとも吊り橋効果なのかは不明だがベルベットから発せられる感情からはオレへの純粋な好意を感じ取れる。それだけでなくキスをされてしまい、あまりの気分に意識が昇天してしまいベルベットは顔を真っ赤にした去ってしまった。

 

「……どうしよう……嬉しい」

 

 ベルベットは絶世の美人でありボインであり、黒髪ロン毛の女子力の高い女性だ。

 アリーシャと比較するのがあまりにも可哀想なぐらいに逞しい女性であり、そんな女性から好意を伝えられて……悪い気分どころか嬉しい気分しかない。作りかけだったベルベットの雪だるまを本気を出して思わずベルベットの雪像を作り上げる……後でぶち壊されるだろうが気にしない。

 

「これは、どうすればどうすればいいんだ」

 

 オレは種の繁栄を捨てた人間(童帝)で恋愛のれの字も知らないクソガキである。

 こんなに嬉しい事は過去を振り返ってもそんなになく、ベルベットの気持ちに応えればいいのかと浮かんでしまうがベルベットは気持ちを伝えただけでそれ以外はなにかを変えようとはしなかった。この戦いが終わればオレとアリーシャは元いた時間に帰ってしまう、それを知っているからかそこから先には足を踏み入れようとしてこない……これでいいのだろうか……。

 

「ふぅ……あ、アリーシャ。ちょうどよかった、一発オレをぶん殴ってくれ」

 

「急に唐突だな!?」

 

「ちょっとこのままだと気が緩んで大変な事になってしまう、ベルベットの告白があまりにも嬉しすぎてな」

 

「え…………え!?ベルベットに、こ、告白をされたの!?」

 

「ああ……今でもゆ──げふごぉ!?」

 

 まだ話している途中だというのにアリーシャは拳を鳩尾に叩き込んできた

 

「忘れろ……忘れて!忘れろ、忘れろ……忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ!!」

 

「ちょ、おまっ、連打はアカンって」

 

 鳩尾を殴られて怯むオレにアリーシャは何度も何度も殴打してくる。

 壊れたラジオの様にブツブツと呟き、もう意識をしっかりと取り戻したと言えばアリーシャはオレに抱き着いてきた。

 

「ゴンベエ、よく聞いて……私達は本当はこの場には居てはならない。確かにベルベットは魅力的な女性で気分が高揚するのは分からなくもないけど私達は間もなく帰らないといけない。ゴンベエはそれを承知の上だからパーシバル殿下に私と自分の事を記録するなって言ってるじゃない!!」

 

「お前、口調口調」

 

「別にどうだっていい!!それよりもベルベットになにか変な事はされなかったのか!」

 

「……甘酸っぱかったです」

 

「……変態!変態!ゴンベエのスケベ!色欲魔!!」

 

「いやいやいや、向こうからやってきたからな」

 

 顔を真っ赤にしながらオレに雪玉を投げてくるアリーシャ。

 オレからなにかアクションを起こしているわけじゃない。ベルベットがオレに思いを伝えただけで、オレは悪くはないんだ。確かにアリーシャの言う事も一理がある……

 

「こうすれば落ち着くか?」

 

「え──っ!!」

 

 オレに目掛けて頭ぐらい大きな雪玉を投げてくるアリーシャ。

 別に痛くはないんだけど、このまま受け続ければ寒くて敵わない……頭がハイになっているのは確かだと思う。オレはアリーシャにキスをするとアリーシャはトロンとした顔になっていた。

 

「アリーシャ、オレは目的は見失ってねえ。ベルベットの気持ちには応えられない事ぐらい分かってる……ベルベットもその事を分かってて言ってきたんだ」

 

 オレは例えこの先なにがあっても元の時代に帰る。

 そりゃあこの時代の方が現代よりも暮らしやすいのは確かで、快適な事には変わりはない……けどそれでもやってはいけない事をやっているという自覚はあるんだ。この先に待ち受けているのがなんであれオレは絶対にアリーシャと一緒に現代に帰る。

 

「本当だよね?ベルベットの事が好きになったとかそんな理由でこの時代に残ると言って私を捨てないよね?」

 

「ああ……お前がちゃんと一人立出来るまでは見守るつもりだ、それは約束する」

 

 オレはお前に力を貸したり与えたりしている。

 自分の力を無闇矢鱈に振りかざすのもいけない事だし与え続けるのもいけない事で、やるからにはキッチリと最後までしないといけない。

 

「……なら、もう一回して」

 

「調子に乗ってんじゃねえ」

 

 オレはアリーシャにチョップを叩き込んで、雪像を見つめる。

 アリーシャが暴れたせいで雪像は粉々に砕け散ってしまった……日はもうすぐ沈むから作り直すのは難しいだろう……!

 

「どうしたの?」

 

「行くぞ」

 

 ここは災禍の顕主が乗っ取ったのでまともな人はいない。

 精々意思が奪われていない血翅蝶の一員かアイフリード海賊団の団員が居るぐらいで……オレの気配探知能力に引っかかるコイツは……

 

「よぉ、やっとお出ましだな」

 

「メルキオル!!」

 

 ベルベットが災禍の顕主として名乗り、メイルシオの人達を追い出してからそんなに時間は経ってはいない。

 緋の夜とやらはまもなくやってくる……その日に生贄として四聖主に捧げる穢れの無い魂を持ったクソジジイことメルキオルがそこにいた。どうやらオレは気付くのに遅れた様でマギルゥとなにかを話していたようだ

 

「お前か」

 

「……お前がアホで居てくれて良かったと言うべきか」

 

 なんの為にここにやってきたのかは分からない。飛んで火にいる夏の虫とはまさにこのことだ。

 緋の夜が過ぎるまで何処か遠くに引きこもっていれば聖寮の勝利だったのにと思いながらもクロガネに打ってもらった刀を抜いた。シグレはロクロウにくれてやる。カノヌシはライフィセットに、アルトリウスはベルベットにくれてやるが、メルキオルのクソジジイはオレがやる。

 

「そうイキリ立つな。メルキオルのジジイはワシ達の果たし状を受けてくれる様じゃ」

 

「んだよ、今が殺すチャンスだろうが」

 

 刀に闇を纏わせているとマギルゥは刀の峰に触れて降ろさせる。

 緋の夜に魂を捧げないといけなくて今日は緋の夜じゃないがベルベットに魂を喰らわせておけばそれで魂を保存する事が出来る……近くで出歯亀しているアイゼンとロクロウは居るけど、ベルベットはこの場にはいないが。

 

「ふん!!」

 

「空裂斬」

 

 穢れの塊をオレに向けて撃ってくる。

 マスターソードを用いなくても微弱な穢れ程度は空裂斬で切り裂くことが出来る……ついさっきまで穢れの塊のベルベットの側に居たんだ。今更この程度の穢れの塊でやられるほどオレは弱くはねえ、無論アリーシャもだ。オレが穢れの塊を切り裂くとメルキオルのクソジジイは眉を寄せる。感情を読み取る力でメルキオルを見てみるとメルキオルは疑問を抱いている。

 

「貴様等は四聖主の復活を企んでいるが……それがなにを意味するのか分かっているのか?」

 

「……カノヌシを退けるだけじゃないのか?いや、祀るべき天族が復活をして、世界はいい方向に向かうはずだ」

 

 あくまでもオレ達の目的はカノヌシの領域に対抗する為だ。四聖主が目を覚ませば、それこそアリーシャの言うように祀るべき天族が復活して加護領域の様なものが生まれる……天族が見えていた事も考慮すれば、世界はいい方向に向かう筈だが……現代ではあの有様だ。

 

「カノヌシが増幅していた霊応力は元に戻り、意思を抑制されていた聖隷は解き放たれる……人が業魔に対抗する手段を失う」

 

「……コレは一人言だがマギルゥの様に素で天族を見る事が出来る人間が従士を作れば霊応力が低い人間でも天族を見ることが出来るようになる」

 

「お前、それで色々とあっただろう」

 

 マギルゥの言っている事に対してアリーシャは従士契約に関して出す。

 スレイがあんな事になったから今こうしてこの時代に来ているわけでアレは正直な話、あまりいいものではない。仮に世界中の人間が天族を見える様になれば確実にメルキオルのクソジジイみたいな人間が出てくる……それだけ人間の業は深いのだから。

 

「それだけではない。地水火風の聖主を叩き起こせば、数百年はこの地上は大混乱を起こす」

 

「異常な地殻変動に気候や海面の大変化に、火山の爆発……お祭り騒ぎじゃな」

 

「地殻変動、ね……」

 

 これから地殻変動が起きるならば……色々と腑に落ちない点は納得出来なくもない。

 

「キララウス火山1つとっても噴火によって炎石を失われれば火薬の製造が不可能になる」

 

「は、なに言ってんだ?アメッカの尿と水酸化ナトリウムとプラチナさえあれば硝酸は作る事が出来る、後は木炭と硫黄とブドウ糖を混ぜれば黒色火薬が作れるだろう。なんだったら硝酸と石鹸と硫酸とアメッカの尿でもっとスゴイの作れるからな!」

 

「ゴンベエ、そこにホントに私のは必要なのか!?」

 

「ふ……めっちゃ大事だ」

 

 なんだったらアメッカから取れる尿から採取したアンモニアがなければ作れないと言っても過言ではない。

 メルキオルのクソジジイは言い負かされたので黙る。

 

「アルトリウスはカノヌシやベルベットにどうして鳥は空を飛ぶのか聞いていた……ならば、オレはこう答えよう。翼が欲しいと空を飛びたいと望んだからだ。強い意志を憧れを持てば、死ぬ気になれば人間、空を飛ぶ乗り物を作れる。これから世界が混沌となっても人に強い意志があるのならば乗り越える事が……出来ればよかったんだけどなぁ」

 

「どうしてそうもダメな方向にいくんだ」

 

「だってお前……ハイランドがあんなんだぞ」

 

 現代の酷さは導師が現れては災厄を退けるループが続いている事で証明されている。

 スレイがヘルダルフを浄化する事に成功したとしてもそれまで……ホントにどうすればいいのか悩む。

 

「ふ、頑張れ人間じゃよ」

 

「人をなんだと思っている」

 

「なんだかんだで人間という種は滅びずになんだかんだと生きておる、人間は環境の変化に良くも悪くも強い生き物じゃよ」

 

 まぁ、そうだよな。

 清廉潔白の騎士のお姫様がこんな風になっちまうし、なんとかなる……って、言い切れなくもない。

 

「穢れを生む悪の源泉、故に情を鎮めて理による秩序をもたらす。人が己が背負いし業を悔い改めて穢れのない新世界が来る日まで……じゃろう」

 

「そう、だからこそのカノヌシの覚醒だ」

 

「やっぱ何回かはあったんだな」

 

 カノヌシが人間から意思を奪うのは今回がはじめてじゃない。

 あの本が存在している以上は何度かは起きている……カノヌシの存在は、いる意味は恐らくはリセットの為だろう。

 

「我等はその為の捨て石、汚れ役、救世主たる導師の影といったところか」

 

 影ね……影ってのは薄いもので輝く事をしないから影なんだ。裏でコソコソしているが、それじゃあ影とは呼び難い。

 

「……戻ってくる気は無いのか?お前がふたたびメーヴィンを名乗った意図は……」

 

「お師さんの理想は退屈すぎるわい」

 

「だが、清浄な世界だ」

 

「造花の箱庭、見てくれだけが美しいだけで本質は停滞しているだけじゃよ」

 

「それこそが正しい理と秩序だ」

 

 偉そうに色々と難しい言葉を並べて大義名分を作っているメルキオルのクソジジイ。

 一発ぐらいぶん殴ってやろうかと思ったが今まで平然としていたマギルゥが唇を噛みしめる

 

「そんな歪んだ理、お断りじゃ!!花が枯れねば幸せか?狼が草を食えば満足か?……気色悪いわ!そんな世界を理想とするお前等聖寮も、そんな世界に囲まれて幸せに生きている人間も!毒虫とて喰いたいものも自由に喰う。名もなき花とて咲きたい場所に咲く。他人にとってどーでもいい願いでも決して譲れぬ生きている証があるんじゃ」

 

「ならば踏み潰すまでだ」

 

「お、やるか?」

 

 マギルゥの決意も固いとマギルゥのスカウトをメルキオルは諦める

 何処か悲しそうな顔をしているがそんな事は知ったことじゃないのでオレは再び刀に闇を纏わせる

 

「面白い事をしてるじゃねえか」

 

「俺達も混ぜてくれよ」

 

「出歯亀二人、出てくんじゃねえよ」

 

 ずっと見ていたアイゼンとロクロウも今になって出てくる。

 

「お前等待てぃ、こやつは災禍の顕主の供物じゃ……緋の夜までは手を出すな」

 

「……言っとくがお前の過去になんかあって因縁があるかもしれねえけど、コイツはオレに殺らせてもらうぞ」

 

「どーでもいいわ、そんなこと……メルキオル・メーヴィン、火山で待っておれ。お主は災禍の勇者に斬られるその最後の姿、不肖な弟子であるワシが見届けてやる」

 

「いいだろう。纏めた方が踏み潰す手間もかからん」

 

 メルキオルのクソジジイはそう言うとメイルシオを去っていく。

 デラックス・ボンバーの1つでも撃ってやろうかと思ったが、果たし状は受けてくれるので撃つのをやめる……さて……

 

「緋の夜までには時間がある。シグレの事だからきっとオレ達の果たし状は受けてくれる……ならばオレ達がやることはただ1つだろう」

 

「お、修行か?付き合うぞ」

 

「ああ……こういう事をやるのはホントは苦手だけどな……お前等全員纏めてオレに掛かってこいよ。ぶっ飛ばしてやるから」

 

 メルキオルのクソジジイもシグレの奴もなんだかんだ言って強い。

 オレには遠く及ばないもののロクロウ達では苦戦することは確か……特にシグレは枷を付けた状態でロクロウをボコボコにした。アレからロクロウも強くなっているとはいえ、上には上がいる

 

「ほぅ、いいのか?実戦形式となれば俺は手加減が出来なくお前を斬り殺すかもしれんぞ」

 

「バーロー、オレがそんな不覚を取るとでも思ってるのか、来やがれファッキュー!!」

 

 中指を突き立ててオレはロクロウを挑発する。

 その喧嘩、買ったと言わんばかりにロクロウは小太刀を取り出して襲いかかってくるのでオリハルコンの逆刃刀で受け止める。

 

「ああっ、はじまってしまった……」

 

「いい機会だ。お前と本気の喧嘩をしてみたいと思っていた……お前がどうなろうと手加減はせんぞ!!」

 

 アリーシャがハラハラしている横でアイゼンもこの勝負に加わる。

 ロクロウと連携を取ってくるかと思えば天響術の準備をしている。ロクロウとの連携はしてこないか。

 

「グランドクェイク!!」

 

 地震を巻き起こし衝撃波をオレにぶつける。

 ロクロウが近くに居る事はお構いなしの様だが甘い、オレはオリハルコンを入れている鞘を地面に突き刺し衝撃波を巻き起こす

 

地波(アースウェイブ)

 

 衝撃波に対して衝撃波をぶつけて相殺をする。

 

「瞬撃筆頭!相伝の秘技、刮目せよ!嵐月流・白鷺!!」

 

 素早く動きながら連続斬りを繰り出し、最後は十字に斬り抜けようとする。この程度の速度ならば余裕で避ける事が出来る。

 ロクロウは秘奥義を撃ってきた……マジでやっている奴に対してはマジで応えなければならない。中断の構えを取る。

 

「嵐月流、凄まじい剣術だ……だが、剣の斬る行為は基本的には変わらない……っふ!!」

 

 真上から斬り込む唐竹、斜め上から斬る袈裟斬り、胴を斬る右薙ぎ、右斬り上げ、逆風、左斬り上げ、左薙ぎ、逆袈裟斬りと8つの方向から斬り込み、トドメと刺突を叩き込む

 

「九頭龍閃!十八頭龍閃!二十七頭龍閃!!」

 

 最高速度を維持したまま九頭龍閃を3回叩き込む。

 剣術の基礎を一度にぶつける超速の剣撃はロクロウの速度を遥かに上回っており、全てロクロウに命中する。

 

「オレの本気に耐えるとは流石はメイドインクロガネ」

 

 通常の刀ならばオレの攻撃に耐える事が出来ずに砕け散るがオリハルコンで出来てる為に傷一ついかない

 

「隙を見せたな!今じゃあ!!」

 

 二十七頭龍閃を決めると極僅かだが膠着状態を見せた。

 マギルゥもこの戦いに乗り気であり、式紙にフゥと息を掛けてオレの元へと飛ばす

 

「ふうっと吹けば、飛び出すぞ!わんさか飛び出すぞ!じゃんじゃん行くぞ!」

 

 ふぅっと息を吹きかけて飛ばされた式紙は巨大化してオレを吹き飛ばす。

 1枚だけじゃない、オレが飛ばされて地面に落ちる瞬間に新しい式紙が巨大化してオレを飛ばすが技の全貌は見えたと巨大化する式紙を踏み台にして高く跳び、オリハルコンの逆刃刀を鞘に納めて右手に炎を左手に冷気を纏わせて手を重ねることで眩い光を放つ光の矢を作り出す

 

「グッド・ホールディング!!」

 

極大消滅呪文(メドローア)

 

 一斉に飛んできて花火の様に爆発しようとする式紙に向かって、最強の魔法をぶつける。

 触れるだけでアウトなメドローアに触れた式紙は弾けて消え去ってしまいオレは地面に足をつける。

 

「ブレイジングファイヤーボム!」

 

 地面に足をつけると直ぐに爆弾を取り出し、紫色の炎を纏わせてハジケさせる。

 

「ちょ、お主爆弾はまず──」

 

「ボンバーシュート!!」

 

 横薙ぎに紫色の炎が燃え盛る爆弾をマギルゥ目掛けて投げる。マギルゥにぶつかると爆弾は大きな爆発を巻き起こしマギルゥをぶっ倒した。

 

「まだオレが残っている!覚悟はいいか」

 

「できてるよ」

 

 アイゼンは穢れを纏う。

 天族にとって毒でしかない穢れを纏ったアイゼンの目が鋭くなり、翼の様なものが生える。

 

「明日はいらねえ!今、お前を倒す為の次の一手!」

 

「明日を掴む力を持っていないのならば、オレに勝つことは出来ない。赫灼熱拳(プロミネンスバーン)!!」

 

 穢れを纏い体の一部がドラゴンになりかけていたアイゼン目掛けて浄化の力を持った炎をぶつけてぶん殴る。

 アイゼンが纏っていた穢れは浄化されて無くなり、アイゼンは元の姿に戻りぶっ飛ばされた。

 

「アリーシャ、お前も掛かってこいよ」

 

 アイゼンとマギルゥとロクロウは倒すことが出来た。

 残すところはアリーシャだけで人差し指をクイクイと動かして挑発をするとアリーシャは槍を取り出すのだが、無言を貫いている。

 

「どうしたそっちから掛かってこないのか?」

 

「いや……訓練なのは分かっているが、こうも圧倒的過ぎるとな」

 

 オレの圧倒的な強さにアリーシャは萎縮してしまっている。

 

「言っとくが緋の夜の日になるまでオレはお前等とマジで勝負をし続けるからな」

 

 シグレやアルトリウスがベルベット達にとって脅威的な存在であることには変わりはない。

 一気に手っ取り早くレベルを上げるには強い奴と実戦的な戦闘訓練を行う事で、オレにはそれが出来る。ベルベット達のパワーアップに協力する事が出来る。

 

「そうか……ならば、サタンズランス!!」

 

 天高く跳んだアリーシャは槍の力を解き放つ。

 膨大なまでの輝く闇を纏った槍をアリーシャは無数の闇の槍を出現させて、例えるならばトリコのキャノンフォークの様に1つの巨大な闇の槍に束ねてオレに向かって投げてきた

 

「KAMAKURA DIMENSION」

 

 王家の盾を構えて投げると無数に分裂する。

 分裂した王家の盾はドーム状の形になっていき飛んでくるアリーシャのサタンズランスが隙間から入ると盾に触れて、槍は反射して逆の方向に飛んでいき、更に盾にぶつかって反射をするを繰り返すと勢いは無くなっていき、最終的にはアリーシャの槍は地面に突き刺さった。

 

「三花驗頂、天花乱墜」

 

 槍を失ったアリーシャは印を結び、霊力的なのを練り込む。

 

「百歩神拳!!」

 

「お、威力が上がってる」

 

 百歩神拳を放つアリーシャ。

 自分の力を使いこなせる様になっているので前よりも威力が上がっており、並大抵の憑魔に効くどころのレベルじゃない。前よりも力が扱える様になっていると感激しつつも両手の指を合わせて三角形を作り出す

 

「化勁」

 

 アリーシャの百歩神拳を真正面から喰らう。

 

「なにを……私の百歩神拳の霊力をどうしたんだ?」

 

「相手の力の波長と自分の力の波長を合わせる事で吸収して自分の力に変えた、結構難しい技で……そこより先の技をオレは使える。デラックス・ボンバー!!」

 

「あーっ!!」

 

 槍も失い百歩神拳を撃って息切れのアリーシャに優しめのデラックス・ボンバーを撃つ。アリーシャもオレに倒される。

 

「ちょっと本気を出したらコレか……」

 

 アイゼン達は強い……でも、オレの方が遥かに強い。

 ちょっとだけ本気を出したらベルベット達以外を叩きのめす事が出来てしまった

 

「オレに勝てるのは、磯野勝利か墨村守美狐か天王寺の旦那ぐらい……」

 

 熱いバトルは最初から期待していないので文句も不満もない。

 とりあえずこのまま気絶したアイゼン達を放置すると大変な事になるのでフォーソードで分身し、メイルシオへと運んだ。




ゴンベエの術技

地波(アースウェイブ)

説明

一つの方向へと進んでいく衝撃波を地面から発生させる技


九頭龍閃

説明

剣術の基本である真上から斬り込む唐竹、斜め上から斬る袈裟斬り、胴を斬る右薙ぎ、右斬り上げ、逆風、左斬り上げ、左薙ぎ、逆袈裟斬りと8つの方向から斬り込み、トドメと刺突を超高速で叩き込む。ゴンベエはこれを3回連続で行い二十七頭龍閃を叩き込む

極大消滅呪文(メドローア)

説明

灼熱の獄炎と極寒の冷気をちょうど同じ力で組み合わせる事であらゆるものを消滅させる0エネルギー
ちょっとしたこぼれ話で吹雪もメラチンとチョヒャドを組み合わせる事で使用可能であり、ベルベットとラブラブ石破天驚拳で出させるネタがあったがボツになった。

ブレイジングファイヤーボム

説明

紫色のハジケる炎を纏った爆弾をぶん投げる技、威力は尋常でない程に高い

赫灼熱拳(プロミネンスバーン)

説明

浄化の炎を纏った拳で振りかかり、浄化の炎を飛ばして相手を浄化してそのまま浄化の炎を纏った拳で殴り飛ばす奥義

KAMAKURA DIMENSION

説明

王家の盾を大量に出現させ、ドーム状に配置。飛んでくる攻撃をドームの中に閉じ込めて乱反射させて威力を弱らせる防御技

化勁

相手の力と波長を同じにすることにより相手の放ったエネルギーを吸収して自分のものに変える技、かなりの高難易度の技であるがゴンベエは数時間で会得した。

外気功

自然のエネルギーとか地脈のエネルギーとかを自分のエネルギーに変換する秘伝の奥義。
達人と呼ばれる世界に足を踏み入れる事が出来る人間が何十年も掛けてやっと会得する技だがゴンベエは3日で会得した。

アリーシャの術技

サタンズランス

説明

真の力を開放したアリーシャの槍に大量のデモンズランスを纏わせて巨大な一本の槍にして相手に目掛けてぶん投げる技
ボツネタとしてアリーシャとゴンベエの協力秘奥義にサタンズランス・インフィニティがある。


スキット 100%を許された世界

ゴンベエ「ふぅ……」

ロクロウ「お、雰囲気が変わったな」

ゴンベエ「ゾーンを終えたからな」

ライフィセット「ゾーン?」

マギルゥ「確か100%の力を発揮している状態のことじゃな」

ライフィセット「それって全力を出してるって事じゃないの?」

マギルゥ「似てはおるが少々異なるの。人間、100%の力を入れたと思っても様々な理由が要因して80%程しか力を出すことができん。ゾーンとはそれを超えた極限の集中状態のことじゃ」

ロクロウ「ほう……確かに言われてみれば本気や全力で戦ってると思っていても、まだ力が残っている、まだ上があると思う時があるな……無意識の内に80%しか出していなかったのか」

ゴンベエ「欲しい時に100%の力を捻り出す事は早々に出来ないからな」

ライフィセット「でも、ゴンベエは100%の力を自由に引き出せてるよね……なにかコツみたいなのがあるの?」

ゴンベエ「目を閉じて……集中するか心の中を空っぽにするかの状態を維持して80%、本気の状態を維持してみろ」

ロクロウ「……おぉ……今がちょうどベストだが更に上がある気がしてきた」

ライフィセット「うん、もっと力が出せそうな気がする」

ゴンベエ「次に扉を探すかイメージしろ……その扉を越える事が出来れば100%の状態に、ゾーンに入れる」

マギルゥ「ふむ……開かんの」

ロクロウ「開いたとしてもこれじゃない感がある。俺のイメージが間違っているのか、それともゴンベエの教え方が悪いのか」

ライフィセット「……開かない。意識を集中させて開けようとイメージしても全然だよ」

ゴンベエ「そりゃあな……今は強敵と戦っているわけじゃないし、テンションやモチベーションがねえと開けるものも開けられねえ」

ロクロウ「じゃあ、シグレやアルトリウスと戦えばゾーンに入れるんだな!」

ゴンベエ「ゾーンに入るぞっていう雑念と一度でも入ればあの時をって雑念が入ってしまうから……説明しない方がよかったかもな」

ライフィセット「ええっ……僕達、ゾーンに入れなくなっちゃったの!?」

ゴンベエ「そもそもでゾーンなんて集中しまくりの極限の状態を維持してそれでも尚、力を引き出そうと限界を越えようとしたら勝手に入ったりするもんだ」

マギルゥ「しかしお主は自分の意思で入ることができる……お主が異常なのか」

ゴンベエ「ああ、そうだ。欲しい時に100%の力を自由に引き出せる人間は修行時代の仲間の中でオレしか出来なかった。トリガーを引けば発動出来る奴が居るには居たがオレみたいにレバーを上げ下げする感覚で入れる奴は……天王寺の旦那と赤司ぐらい……」

ロクロウ「まだまだ上には上がいるのか……俺もその高さに行きたいものだ」

ゴンベエ「ゾーンは力を強化する状態じゃない。自分の持つ本当の力を発揮している状態だ、上とか下とかじゃねえ……ただ」

ライフィセット「ただ?」

ゴンベエ「ゾーンの扉を越えた先に、奥深くには幾つかの扉が存在している。門番がいる扉もあればオレでも開ける事の出来ない、いや、オレだから開ける事の出来ない扉もあって、どれか1つでも開ける事が出来れば更に上に行くことが出来るかもしれない」

マギルゥ「お主でも知らんさらなる領域か、雲の上過ぎてワシにはさっぱりじゃの」

ゴンベエ「ま、オレがおかしいだけだからな」

ロクロウ「ゾーン、入ってみたいものだ」

スキット できないこともある

ゴンベエ「通名賢氣、骨禎枸根、黄考建中。通名賢氣、骨禎枸根、黄考建中」

アイゼン「自分の傷も治癒できるのか」

アリーシャ「この技は……集気法に近い技だな」

ゴンベエ「生体エネルギーである氣を整えてコントロールして治癒力を高めたりする技だ……オレがベルベットに殴られても数秒後にはケロッとして起き上がるのもこの内養功のおかげだ」

アリーシャ「わざわざそんな一苦労をするならば最初から余計な事を口走らなければいいじゃないか」

ゴンベエ「例え駄目だと分かっていても言わなくちゃならねえ時がある。言葉は心を喰う時もあれば生かす時もある、男は自分のモノサシを杖にして痛い目に遭いながらでも前に進むんだ」

エレノア「カッコいい事を言おうとしていますが、それはただの自業自得です!……しかし、剣に弓に魔法に槍に斧に、なんでも出来て多彩ですね」

ゴンベエ「いや、そうでもねえぞ。治癒術ならライフィセットやマギルゥの方が上だし、魔法とかの術系の技ならオレより上な人を知ってるし」

アリーシャ「そう言われればそうかもしれないが……全てをこなせるのはゴンベエだけじゃないか?」

ゴンベエ「オレにだって出来ない技術は何個かはある」

アイゼン「お前でも使いこなせない技……ベルベットの左腕の様な特異な力以外でなにがあるんだ?」

ゴンベエ「相手の未来を予測するのと相手の未来を視る事だ」

エレノア「それは未来予知じゃないのですか?」

ゴンベエ「いいや、違う。未来予測は事前に手に入れたデータを元にそこからどんな形で成長するのかを当てる技術、相手の未来を見るのは相手の僅かな呼吸や筋肉の動きから未来を先読みする技術だ……未来予測を出来る人と未来を視る事が出来る奴をオレは知っている」

アイゼン「聞けば簡単な様に聞こえるがどちらも実際にするには難しい技術だな」

ゴンベエ「まぁ、オンリーワンな武器とも言えるからな。他にも強奪とかも出来ない」

アリーシャ「強奪?」

ゴンベエ「相手の技を模倣(コピー)しつつ自分のオリジナルのリズムを加えた技を相手に見せつける技術で、見せつけられた相手はついさっき自分が使った技と同じ技を使ったと精神的なショックを受けて自分の技のリズムが乱されて使う事が出来なくなる」

エレノア「そんな技もあるのですか!」

ゴンベエ「まぁ、オレの場合はその技術を持ってる奴でも模倣できないぐらいに強いからなにも問題ねえ」

エレノア「ええ……」

ゴンベエ「でも、本来はその人にしか出来ないオンリーワンの技術を擬似的に再現する完全無欠の模倣(パーフェクトコピー)なんて技もある……まぁ、あるだけで実際に使える奴は見たことねえんだけどな」

番外編

  • 続 異世界プルルン転生記
  • ちょっと昔のゴンベエ達(地獄)
  • ザレイズ 総力戦 決戦KCグランプリ
  • まゆゆんの貧乏くじ
  • スペシャルスキットの続き
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