テイルズオブゼ…?   作:アルピ交通事務局

148 / 229
これからどうする

「寒い、寒い、さーむーい!!」

 

「んな格好してるからだろうが」

 

 キララウス火山の火口にワンチャンダイブし、四聖主を叩き起こす事に成功した。

 クソ熱いところから一気に極寒の地に舞い戻ってきたのでマギルゥは寒さに凍えて震える。寒いのは……ベルベットとロクロウ以外同じなんだ。

 

「確かに寒いですが……前と違いませんか?」

 

 急な環境の変化なのでエレノアも凍えるのだが、エレノアは違和感を感じている。

 

「前と違うってなにがだ?」

 

「前はこう、体の芯まで凍てつく様な寒さを感じましたが今は寒いには寒いですが……こう、胸の中がスゥっとした感覚があります」

 

「それは……恐らくは天族の加護領域の中に入ったからだろう」

 

 オレはそんな感覚を感じていないが、エレノアは感じ取ったようだ。

 アリーシャが加護領域に関してざっくりと説明をする……オレには前と同じ感じの寒さだが、変化した……オレ達が気付いていないだけで色々と変化が巻き起こってるんだろうな。

 

「副長!」

 

「ベンウィック、船に戻れと言ったはずだろう!!」

 

 メイルシオの街に帰ってくるとベンウィックが慌ただしく出迎えてくれた。

 バンエルティア号に戻れという指示を無視してこの場に残っている事をアイゼンは叱るのだがベンウィックは怯まずに声を出す

 

「船長が目覚めたんだよ!」

 

「なに、それは本当か!」

 

「ホントだよ!火山から光る柱みたいなのが出現したと思ったら、船長が目覚めたんだ」

 

「ふむ……アイフリードはカノヌシの力で霊応力が高められる前から聖隷を見ることが出来る。四聖主を叩き起こしてカノヌシの領域を抑え込んだのをきっかけに目覚めたのじゃろうか」

 

 ずっと眠ったままのアイフリードが目を覚ました。マギルゥは原理を考察するのだがここで机上の空論を並べていてもなにも進展しない。

 ベンウィックにアイフリードが居る宿に案内をしてもらうとそこには様々な料理が乗ったテーブルで飯をガツガツと食っているアイフリードがそこにいた。

 

「おぉ、帰ってきたか」

 

「おいこら、寝起きなのになに飯をガツガツと食ってやがる」

 

「腹が減ったら飯を食う、人間の極々当たり前の行いだろうが」

 

「そうじゃねえよ……普通は胃袋が受け付けねえだろう」

 

「メルキオルの奴に色々な手痛い拷問を受けてきて絶食、断水は当たり前……いやぁ、シャバの飯は美味いな。おかわり」

 

「おじさん、まだ食べるの!?」

 

 ガツガツと飯を喰らうアイフリード。料理を運んでいたモアナはアイフリードの食いっぷりに声を上げる。

 今まで食えなかった分をここに来て一気に取り返してるってか。食い溜めなんて出来ないんだよ。案の定というかアイフリードは飯をガツガツ食っていると顔色が悪くなりワインを飲んで腹に流し込む。なんかルパン三世カリオストロの城でこんな感じのシーンを見たことがあるぞ。

 

「さて……改めて礼を言うべきか、あんたの海賊団のおかげで世界と喧嘩をする事が出来た」

 

「礼はいらねえよ」

 

「握手の1つぐらいはしてくれよ」

 

 アイフリード海賊団に関しては本当に感謝しなくちゃいけない。

 ベルベット達とここまで戦い抜くことが出来たのはアイフリード海賊団が裏で色々とサポートをしてくれたからここまで来れたのもある。

 アイフリードと握手を交わすのだがアイフリードのオレの手を握る力は弱かった……

 

「おっさん、無理はするなよ……」

 

「おいおい、抜け目ねえな」

 

「……どういうことだ?」

 

「メルキオルのクソジジイの精神的肉体的拷問に加えての一週間以上の昏睡、オレが死なない様に点滴を入れたりしていたが……アイフリードは恐ろしく弱っている。今こうして馬鹿騒ぎしながら飯をガツガツと食うなんて事がおかしい」

 

 胃袋は臓器の中で収縮する事が出来る。

 まともに飯を食っていない状態が長続きしていて、まともに体を動かしていない状態が長く続いている。寝起きならばもう少し大人しくしているもんだが、流石は船長と言ったところか。

 

「医者じゃないが医術を知っているから、ハッキリと言わせてもらうぞ……時間を掛けてゆっくりと養生しろ。元の状態に戻るリハビリをちゃんとしろ……聖寮との戦いには加わる事は出来ない」

 

「分かってるよ……メルキオルの奴は誰がぶっ倒したんだ?」

 

「オレだ……あのジジイはただのめんどくさがり屋だった」

 

「あのジジイがか!?お前、なに言ったんだよ」

 

「そうだな……」

 

 今日はもうメイルシオで休むつもりなのでキララウス火山で起きた出来事を語る。

 シグレとロクロウの一騎討ちに、地水火風のてんこ盛りの神依、オレの言葉にぶちギレたメルキオルのクソジジイと起きた出来事を語るとアイフリードは面白いと笑う。こっちは割と命懸けだったので笑い事じゃないんだけどな。特に最後のキララウス火山の火口にダイブしたのを。

 

「さて……面白い話はここまでとしよう」

 

 メルキオルのクソジジイを殺した話は、特等対魔士達との戦いはこれで終わりだ。

 ここからは大事な話、今後について語り合わなければならない。

 

「四聖主を同時に叩き起こす事には成功した……が、問題が山積みだ。ライフィセット、今どんな風に力を感じている?」

 

「……四聖主の力とカノヌシの力がぶつかり合ってる……カノヌシの方が少し上だけど拮抗してるよ」

 

「ん?カノヌシも聖主の一人で、俺達が叩き起こしたのは四人の聖主、単純な数の計算としても四聖主の方が力を持っているんじゃないのか?」

 

「いや……祈りの力が一切届いていない」

 

 単純に考えれば、カノヌシ1人と4人の聖主、数が多い4人の聖主の方が力を持っている様に見える。

 だが実際は違う。カノヌシと四聖主の力は拮抗しておりその一番の原因をアリーシャは口にする。そう、祈りの力が無い。信仰しない人間だが信仰の力はこの世界では意外と馬鹿に出来ないものだ。

 

「メルキオルのクソジジイは言っていた。四聖主に対して祈りを捧げなくなったから眠りについたと……オレ達は色々と巡ってそこで四聖主を祀るであろう神殿にも立ち寄ったが、聖寮が信仰の文明を滅ぼそうとしていた」

 

「地水火風のバランスを保つ四聖主はこの戦いに必要不可欠ですが、その後にも必要不可欠です……どうにかして信仰する文化を復興しないと」

 

「それが今の所1番だろうな……カノヌシを弱体化させて四聖主の力を強力にするには、滅びた文化や風習を復興しないといけない」

 

「それ、後に出来ないの?カノヌシとアルトリウスを討ち倒した後で殿下辺りに事情を説明すればどうにかなるでしょう」

 

 カノヌシの領域を長期に渡って封じ込める事は難しいならば、後に回す。

 今後の政治については殿下にでも頼めばそれで丸く収まる。ここにいる面々は上流階級の人間じゃないから関わることは基本的には無い。

 

「それが出来れば良いんだがな……このままだとアルトリウス達を殺したのはいいけども人類は衰退して滅びましたが有り得そうなんだよ」

 

 本来ならばカノヌシの鎮静化による文明のリセットをしなければならない程に追い込まれている。そこに四聖主の力をぶつけて相殺している。

 リセットされる筈の文明はそのままで、四聖主の目覚めによって天族達は人間との繋がりを断っている……このまま適当にやっていれば確実に人間は滅びてしまう。

 

「メルキオルのクソジジイとシグレが死んで、聖寮に残っているのは有象無象の雑魚。更には天族達は力を貸してくれない……コレは流石にまずい」

 

「じゃあどうしろっていうのよ。信仰する様にしてくれって一人一人に話し合って行くつもりなの?そんなめんどうな事はごめんよ」

 

「流石にそこまでしろとは言わねえよ……ただ積み上げてきたものを崩壊させた。そのせいで社会にどんな影響を及ぼしたのかの確認をしておかないといけない」

 

「そうじゃの……ワシ達は今の所なんの異常も無いが、情勢がどうなっておるのか気にはならなくもない。恐らくはアルトリウスはカノヌシの完成された神依を使うじゃろう。一度、世界を見て回らんとのう」

 

 今すぐにでもアルトリウス達を殺したいのは分かるが、それではホントに世界は終わってしまう。

 後回しに出来なくもないが後回しにすればややこしくなる事で、力がある内に、先に解決したほうがいい。ベルベットはやや不服そうだったが、四聖主を叩き起こした後の社会がどうなったのか確認したいという気持ちもあったので渋々受け入れる。

 

「ローグレスに向かおう……タバサやパーシバル殿下に起きている事を伝えなければならない。ローグレスならば聖主の御座も近くて血翅蝶の情報網もあってアルトリウス達の動向を探れるかもしれない」

 

「それが妥当なところだな」

 

 アリーシャの出した意見にアイゼンは賛同する。

 あの後、どうなったのか……あの婆さんならば生き残ることが出来ているだろうが築き上げてきたものが崩壊して血翅蝶も色々とガタガタになっている。解決できる問題があるならば今のうちにやっておく……めんどくさいけど。

 

「アイフリードのリハビリもあるし、先住民には悪いがメイルシオを暫くは拠点に……あ!」

 

「どうしたの?」

 

「……監獄島に電話とか色々と置きっぱなしだった」

 

 メイルシオを拠点にしようとしてふと監獄島に色々と置きっぱなしだった事を思い出す。

 あの後、聖寮が関与してきてもしかしたら電話を持っていったのかもしれないが……アレは水力発電の電力で動いている物だし、聖寮じゃ使いこなすことが出来ない。そもそもで携帯は複数個あってはじめて意味があるから一個だけじゃ限界があるが。

 

「僕も本とか置きっぱなしだった気が……」

 

「業魔の巣である監獄島に聖隷との繋がりが断たれて力を失った聖寮が足を運ぶことは無いだろう……世界中を回るんだ、そのついでに回収するぞ」

 

「おう、頼むわ」

 

 電話はなんとしても持って帰らないといけない。名目上はハイランドを旅して色々と見ているので、成果の1つでも上げて置かなければハイランドの上層部の馬鹿どもがなにをしでかすのか分からない。でも、電話があったらあったで色々とややこしくなるんだよな。

 今日はもう完全に休む方向なのでこれで良しとする……うん、ホントに喋り疲れた。ガラにもなくキャラでもない説教臭い事を言ってしまった……なんだかんだ言ったけど、結局オレ自身はめんどくさいを理由に逃げたクズ野郎なのに。

 

「あ、おニャーさん達!」

 

 外の風に当たろうと宿を出るとそこにはねこにんがいた。

 

「どうした?」

 

「おニャーさん達にお礼を言いに来たニャ。ねこスピを回収してくれたおかげで皆が無事に戻ることが出来たニャ!」

 

「あ~……なんか集めてたな」

 

 喰魔探しの時とかに人魂的なのをベルベット達は集めていた。

 ねこにん曰く酒の勢いでやらかして魂が抜け出たとかどうとかで、気が向いたらでいいので回収してくれと頼まれていたらしい。

 

「本当に助かったニャ!」

 

「別に、お礼を言われることじゃないわ。ついでよ、ついで」

 

「つきましては皆さんをねこにんの里へとご招待させていただきニャす!!」

 

「なんだと!?」

 

「なな、なんとぉ!それはまことかの!!」

 

「お前等、オーバー過ぎやしないか?」

 

 ねこにん達が今までのお礼を兼ねてねこにんの里に招待をしてくれる。アイゼンとマギルゥは異常に驚く。

 そういえばねこにんの里は過去のオレ達が行ったことがあるっぽくて、アリーシャは鎧を、オレはオカリナの曲が紹介状代わりになってたが、まさかこんな形で回収されるとは思わなかった。

 

「ねこにんの里は知る人ぞ知るねこにんの隠れ家だ……地図にも載っていない場所でどうやって行くのかすらも皆目見当がつかない」

 

「ねこにんの里と言えば一見さんお断りの高級リゾート地としても知られておる。行った者は皆、ホワホワになる」

 

「……アレが?」

 

 過去にいや、未来でねこにんの里に行ったことがあるのでアイゼン達ほど新鮮味を感じない。

 日本の高級ホテルがどんな感じなのか知ってるし、アレで高級リゾート地なのはちょっとな。名古屋めしよりも関西の方が飯は美味い、神戸の中華料理屋さんのカレーとオムライスは結構美味しい。

 

「ホワホワになるって、なにがあるのよ」

 

「面白そうじゃありませんか。ねこにん達が大勢暮らしている場所なんてどんな所か気になります」

 

「僕も、探索してみたいな」

 

「今まで借りた恩を返して貰うんだ、その好意には甘えなくちゃ失礼だ」

 

 あんまり乗り気じゃないベルベット。

 エレノア、ライフィセット、ロクロウは行きたい姿勢を見せる

 

「お前だけ残ってもいいぞ、どうせこの状態じゃ船をまともに出向する事が出来なくて聖主の御座に行けないし」

 

「別に残るなんて言ってないわよ……ただ」

 

 乗り気じゃないのならば来なければいいのではないだろうか……ああ、そうか。

 

「仲間はずれなのが寂しいのか」

 

 今まで行動を共にしてきてオレ達はなんだかんだと仲間意識の様なものは一応はある。

 ここまで来ての仲間はずれで皆がワイワイと楽しくやっている姿を見ればそれはもう嫉妬してしまうだろう。

 

「違うわよ!ただ」

 

「はいはい、何時ものな」

 

 最近、少しだけ素直になってきたけどもベルベットは基本的にはツンが強かったりする。まぁ、そこもベルベットのいいところだが。

 ベルベットも嫌そうな顔をしつつもついてくる事になりオレ達はねこにんの里へとワープする……前行った時は然程気にする事は無かったが、これどういう原理で行ってるんだろうな。

 

「ここがねこにんの里……不思議な場所だね」

 

 ねこにんの里にあっという間に辿り着いた。

 ディズニーで言えばプーさん的な世界観の場所でありのどかと言うしかない。ライフィセットもそれを感じ取っている……が……うん……。

 

「二度目だからな」

 

「……そういうのはあまり言わない方がいい」

 

 ライフィセット達はここがねこにんの里なんだとワクワクしている。

 未知の世界に足を踏み入れる楽しさを感じているのだろうがオレとアリーシャは二度目の来訪になるのでテンションは上がらない。

 

「…………大丈夫、だよな?」

 

 ねこにんの里をとりあえずは探索しているのだが後頭部が疼く。

 傷跡なんて一切残らない後遺症もなく完治しているのだが、ゼンライの爺さんと対話している時に不意を突かれたのは今でも苦い思い出だ。あの時のダークかめにんはオレ達を知っていたから……多分、この時代でなんらかの形で出会うのだろう。

 

「さてと……ニャバクラに行くか」

 

「ゴンベエ、行くんじゃない!!」

 

 それぞれがそれぞれの楽しみ方をしている。二度目なのでオレは楽しむことが出来ない……ていうか冷静に考えればねこにんの里、1000年間進化も衰退も辿っていないって何気に凄いよな。とりあえずはニャバクラに行こうとするとアリーシャが立ち塞がる。

 

「いいじゃねえか!前も言ったけど、オレは彼女も無ければ親を捨てたも同然の身なんだよ!!一夜の淡い夢物語を見てもいいだろうが!」

 

「あんなヱッチなお店に行くなんて人として、勇者としてどうにかしている!!」

 

「勇者だからこそだ!いいか、一夜の淡い夢は一夜の淡い夢で終わらなければならない。たった1日だ、たった1回の夢を見るために(おとこ)は勃ち上がるんだ……危険な道だからこそ勇者は冒険するんだ」

 

 オレだって性欲の1つや2つ、ちゃんとあるんだ。

 人間の剣士とエルフの弓使いと盗賊のハーフリングと一緒に逝こうぜパラダイスしてえんだよ。なんだったら異世界に飛ばされる際にそっち系の世界に飛ばされないかと淡い期待をしてたりするんだよ。

 

「ニャバクラは2000歳から入る事が出来るニャ!」

 

「人間は2000年も生きれない。仮に生きることが出来たとしてもそれは不老不死か、魂を維持したまま新しい肉体に生まれ変わるかのどっちかだ」

 

 尚、転生者はどちらかといえば後者に当たる。

 

「あんた達、さっきから叫んでなにを言い争ってるのよ」

 

「ゴンベエが風俗に行こうとしてるのを必死になって止めているんだ」

 

「はぁ!?あんた、なにしに行こうとしてるのよ!」

 

「失礼な。ニャバクラはキャバクラみたいなものだ。ピンサロでもおっパブでもソープでもイメクラでもないんだ。ちょっと愚痴を聞いてくれるだけなんだ」

 

「それ浮気をしている奴の言い訳でしょう」

 

「浮気もなにもオレはフリーなんだよ!!」

 

 アリーシャとベルベットはオレをゴミを見るような目で見てくる。

 なにがなんでも行かせないつもりなのかベルベット達は武器を構える……オレにボコボコにされたってのに、挑もうと言うのか。

 

「言っとくがな、オレより質の悪い奴は世の中にはいるんだぞ。自分の好みの容姿をしている子を、性癖にどストライクの子をスカウトしてアイドルプロデュースしててアイドルに好意を向けられてるにも関わらずにソープ行こうとしたりしてる奴とか」

 

「ゴンベエ、自分より下の存在を出して自分はマシだと思わせるつもりか」

 

 っち、ダメか。なにがなんでもニャバクラに行きたいのにな……

 

「ていうか、2000歳超えてる奴なんて居るの?アイゼンですら1000歳なのよ」

 

「ゼンライ様がよくお通いになってるニャ」

 

「ジジイ殿……」

 

「あのジジイ、1000年前から常連だったのか……」

 

 筋金入りのスケベじゃねえか。ゼンライの爺さんに対する評価が爆発的に落ちていくのだが、是非もない。

 平穏なねこにんの里でドンパチやり合ったら追い出されそうな気もするのでベルベット達と戦うのをやめて渋々ニャバクラを諦める。

 

「一通り見て回ったのならさっさと出るわよ」

 

「待て待て、名物の味噌煮込みうどんとかエビフリャーとか酒のツマミになりそうな物が」

 

「そうだよ。ねこにんのレスリングとか僕、見たい」

 

「まだまだ時間があるのですからゆっくりとしましょうよ。ねこにん達は私達の事を饗して──」

 

「くしゅん」

 

 まだ残りたいエレノア達だったが、ベルベットはクシャミをした。

 ここはメイルシオと違って豪雪地帯で吹雪が吹き荒れているわけでもない、それどころか心地良い場所……まさか

 

「お前、ネコアレルギー?」

 

「ええ、そうよ……重度の物じゃないけど、クシュン……クシャミが止まらなくな」

 

「それを先に言えよ!!なんでそんな重要な事を黙ってたんだ」

 

「別に─クシュン─そこまでの事じゃ」

 

「アレルギーを軽く見るんじゃねえ。世の中にはアレルギーは甘えとか言ってアレルギー反応を起こす物を食わせる老害だっているし、それが原因で死んだ奴がいるんだぞ……無理すんじゃねえよ」

 

 アレルギーは本当に洒落にならない。

 知識チートな転生特典を貰っているけどもアレルギーに対して効果的な特効薬はなくもないけど、確実に治るタイプの薬はない。精々花粉症を抑える程度のものだ。

 

「はぁ……オレとベルベットは先に帰っておくからお前等、好きにやってくれ」

 

「あんたまで、クシュン……帰らなくても」

 

「お前、目が真っ赤になってるだろう」

 

 ていうか、ねこにんでネコアレルギーが発症するってどんな状況だよ。

 ねこにん達には悪いがネコアレルギーをベルベットが起こしている事を伝えるとショックを受ける……だが、仕方がない事だ。とりあえず帰る事を伝えるとライフィセット達も一緒になって帰ろうとするのでお前等はお前等で楽しんでおけと言っておく。

 

「オカリナ使って帰るか」

 

 急遽ねこにんの里に来たのでフロルの風のマーキングは解除したままだ。

 他のマーキングはしてあるのでオレは大翼の歌を吹いてメイルシオへとベルベットと共に帰った。

 

「着ている服を着替えて、風呂入って洗ってこい。流石に有り合わせの物でアトピーとか抗生物質は作れない」

 

「……なんか、悪いわね。面白そうな場所だったのに」

 

「いいんだよ、お前が体調不良を起こしてぶっ倒れるよりはマシだ……ニャバクラは行きたかったけど」

 

「まだ言うの……そこまで言うなら酌ぐらいしてあげてもいいわよ」

 

「……絶世の美女の物凄い知り合いに酌をしてもらうのは気まずい」

 

 ベルベットとはな、不純な関係じゃないんだ。だから、ベルベットにそういうことをしてもらうと気まずくなるんだ。ベルベットの酌とか確実にボッタクリに遭いそうだし……うん。ベルベットの誘いを断るとベルベットは不機嫌そうな顔をする。ベルベットなりのデレなのは分かっているんだが、オレ達は決してそういう関係じゃないんだ……だから一線は敷いておかないと。

 

「……あ、大翼の歌か」

 

 ねこにん達への身分証明書代わりになった曲がここで判明した。




え〜とりあえずね言わせてもらうけどね……ここから色々とサブイベントあるやん……一部、省かしてもらう。
一応は起きた事になってるけどもその細かな描写はせずにそのまま素通りさせてもらう。エレノア達のサブイベントはざっくり進行させてもらいます。○○が起きたとか言うぐらいで終わります


アリーシャのアタッチメント

ロビンマスクのマスク

説明

仮面(ペルソナ)の貴公子がつけている仮面。仮面を取れば一族を追放されるなど重い罰が待ち構えている。

番外編

  • 続 異世界プルルン転生記
  • ちょっと昔のゴンベエ達(地獄)
  • ザレイズ 総力戦 決戦KCグランプリ
  • まゆゆんの貧乏くじ
  • スペシャルスキットの続き
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。