注意点
このサブイベントは本編とあまり関係ないもので、アリーシャが強くなるには結局なにが必要なの?とかを別の世界に転生した転生者に教えて貰ったり貰わなかったりするサブイベントであり、ゲーム的な話をすればサブイベントを進める事によりゴンベエの第三秘奥義が使えるようになり、最終的にある事を知ることが出来てアリーシャ達の好感度とかがなんかスゴい事になり更なるサブイベントが解禁されたりされなかったりします。
そしてこのサブイベントでアリーシャが槍を使える様になり精霊装擬きを使える様になるとかそういうのはない。所詮はサブイベントだから
「……はぁ……」
ザビーダとテオドラと色々とあったその日の夜のこと。
拠点であるメイルシオに戻り、もうすぐ寝ようとした頃にアリーシャは大きなため息を吐いた。
「浮かない顔だな」
「……アレだけやっても救うことが出来なかった」
テオドラを戻そうとアリーシャはライフィセットと必死になっていた。
邪悪な穢れを断ち切る【空】の技である虚空閃を会得し、更には火事場のクソ力の容量でライフィセットは白銀の炎を出した。穢れを焼き祓う浄化の炎と穢れを断ち切る【空】の技である空裂斬を掛け合せた烈火空裂斬なんて技をやった。
その結果は失敗に終わった。テオドラの意識を取り戻す事だけは出来たが肝心のテオドラを元に戻すことは出来なかった。足掻いて藻掻いてやれるだけのことをやったが成功でなく失敗に終わった。落ち込むなとは言えない。
「ザビーダ様はこれから殺す事を救いという考えを受け入れようとする。そういった考えもあるというのは今回の一件で分かった……だが、受け入れたくはない。殺すことが救いだとは思いたくはない。その為には殺すこと以外での救いの道を貫いて結果を示す事が大事なのに、なにも出来なかった」
「このまま行けば現代にオレ達は帰る。現代ではザビーダは殺しを救いと考えていて更にはアイゼンはドラゴン化している……ザビーダはアイゼンを殺そうとしていて、エドナはアイゼンを救う方法を探すのを条件にスレイに協力している。しかし現代の完成された浄化のシステムでもドラゴンを元に戻す事は不可能だと言われている」
故にザビーダはアイゼンを殺す。アリーシャはそれを間違いだと言いたいがしかしそれをどうすることも出来なかった。マスターソードを用いて浄化の炎を纏った空裂斬でテオドラを斬っても元に戻すことが出来なかった。
「どうすることも、出来ないのだろうか?」
「暗い顔すんじゃねえよ、もっと前向きにならねえと」
「……今の私には無理だ……この槍にゴンベエの剣と同じ力を込めても結果は同じ」
「そうだな……」
アリーシャの言うとおり、アリーシャの槍に地神の唄と風神の唄の曲を込めて退魔の力を得たとしても結果は同じだろう。
四方八方塞がりな状態だ……アイゼンを殺したら、アリーシャが悲しむ。エドナも悲しむ。でも、エドナの心を縛る鎖から解き放つ事が出来る……諦める事も時には大事だが……さて、どうしたものか。今回は過去だからと一線を敷いていたが……ホントにどうするか。
今のアリーシャに笑顔になれよと言うのは酷すぎる言葉だが、アリーシャは笑顔が似合っている。けど、笑うことを無理矢理強要するのは間違っている。ホントにこういうのは苦手だな、オレは。
「頑張れ諦めるなもっと努力しろなんて酷い言葉は送りたくないし……でも、頑張るしかねえ……ん?」
「どうした?」
「いや……なんか感じた」
なにかは分からない。でも、今なにかを感じた。別世界からの干渉的なのを感じた。
なんだろう……よく分からないが、なんだろうな……う〜ん、謎だ。
「きゃあ!」
「大丈夫か!」
四聖主を叩き起こした為に起きた地殻変動かなにかかと直ぐにネールの愛を発動してアリーシャを抱き締めた。
「ゴンベエ」
「大丈夫、そこまで揺れは酷くはない」
花瓶が倒れるとかそう言うのは無い、しかし心臓には悪いし万が一がある。
地震ってのは何時起きるのか分からないし、どれくらいの規模なのかも分からない……。
「お前等、何時まで抱き締めあってるんだ」
「チ、チヒロさん!?」
地震が収まったがまだなにかあるかもしれないと警戒をしているとベッドの上に何時の間にやら黛さんがいた。
黛さんは相変わらずの無愛想な顔でどうでもよさげな声を上げており、アリーシャは顔を真っ赤にしてオレから離れていった。
「チヒロさんがここにいるって事は」
「また仏関係か」
「全員、無事か!!」
地震が収まったのでオレ達の安否を確かめにアイゼンが部屋に入ってきた。
取りあえずはオレとアリーシャは無事で何処か怪我をしたとかは無いことを伝える
「お前はチヒロ……ということはまたティル・ナ・ノーグとかいう世界から干渉を受けたのか」
今回で6度目となるので状況を飲み込むのは早いアイゼン。黛さんは大きく欠伸をして眠そうな顔をしている。
「眠いから寝ていいか……見た感じ、こっちも夜なんだろう。寝ようって時に飛ばされたんだ」
「仏、出てこい仏!」
時刻は既に夜で眠いのは分からなくもないが黛さんがここに居てはならない人である事に変わりはない。
とりあえず仏を呼び出すのだが仏は一向に出てくる気配はない。今回はジュード達と違い仏関係の事なので出てきてくれないと困る。
「【本日の営業は終了しました】……役所の窓口か!!」
モクモクと雲が現れると【本日の営業は終了しました】のプレートだけが出てきた。
そりゃあ仏達にも色々と都合があるのは分かるのだが、仏のミスなんだから時間外労働しろよ。
「仏の奴、今日は意地でも出てこねえみたいだな」
「なら休ませてくれ、オレは疲れてるんだ」
黛さんはそういうとオレ達が使うベッドの上を占拠した。
目を閉じて本気で眠ろうとしており、無理に叩き起こせば怒られる。
「仏も出てこないし、黛さんもこう言ってるし……寝るか」
オレ達も眠いのには変わりはない。
黛さんにベッドを占領されているので床に眠ることになるのだが、それぐらいは気にしない。
「……チヒロの奴がこの世界に流れ着いたのならば、例によって他の誰かもこの世界に流れ着いたんじゃないのか?」
「あ〜…………大丈夫だろう」
異世界に飛ばされたとはいえ転生者だ。
黛さんみたいな突然変異種の転生者でない限りはどんな世界でも生き抜くことが出来る様に鍛え上げられている。余程の事が無い限りは大丈夫な筈だ……頼むから櫻井さんがこの世界に来ていない事を祈ろう。あのグランドクソ野郎がこの世界に来ていたら、ホントにロクな事にならない。あの野郎どうしようもないクズだからな。
他にも異世界からやってきてるんじゃないかとアイゼンは心配するものの、姿が何処にも見当たらないし仏が導いてくれないのでどうしようのない事だととりあえずは今日は寝る。
「仏の奴、出てこねえな」
特になにか起きるわけもなく朝がやってきた。
黛さんは何事もなくベルベットの作った朝食をいただいている。この人、ホントにブレないから凄い。因みにベルベット達は黛さんに驚いてはいるが6回目なので馴れたものだと驚きはしたがそれだけである。人間、馴れて怖いよな
「仏が出てこないと元の世界に戻る事が出来ないから、早いところ出てきてほしいんだが……オレも意外と暇じゃないんだ」
「でもその前に黛さん以外に流れ着いた人に会わないと……お!」
噂をすればなんとやら。
仏が出てくる前触れである雲が天井に出現し、例によって佐藤二朗似の仏が出てくるのだが難しい顔をしていた。
「仏は、何処に……」
「アメッカ、いい加減に見えるようになれよ。黛さん、なんか持ってない?」
「コレならあるぞ」
アリーシャは相変わらず仏が見えないので黛さんになにか持っていないかと聞けばコードギアスのゼロの仮面を取り出した。
だからなんでこんな物を持っているのかゆっくりじっくり話し合いたいが、無かったら仏が見ることは出来ないので気にしている場合じゃない。
『え〜ゴンベエさん、黛さん…え…あ、はい、うん。次の迷い人はですね、ねこにんの里に飛ばされているので迎えに行ってください』
「今回は事務的ですね」
何時もならばくだらないやり取りをオレ達と繰り広げる仏4号。
何処か弱々しい感じでエレノアは若干心配をしていると仏の前にスーツを着た鬼達がカメラやマイクを持って仏を囲んでいる。
『仏4号、今回の転移騒動ですが全ては貴方が地獄の釜の蓋を開け忘れたとの事ですが』
『部下に命じたと言っていますが、本当は忘れていたんじゃありませんか!』
おい、記者会見を受けてるぞ。
今回の一連の騒動について仏は責られており、やっぱり仏が原因で今回の騒動が起きていたか。
『え〜その件に関してはですね。私もあの時は激務だった為にですね言ったかどうかと言えば』
『部下の獄卒達は貴方がやるからと言う証言はハッキリと聞いているそうですが!』
『そうですね。もしかしたら言ったかもしれません』
「あいつ、とことん逃げるつもりね。最低の屑だわ」
取材陣に囲まれている仏は言い逃れをしようとしている。
その姿はホントに仏なのか疑わしいぐらいでありベルベットはゴミを見るような目で仏を軽蔑していた。
『たった今、入った情報ですがこの時間軸のベルセリアが別世界のティル・ナ・ノーグに具現化されたというのは本当ですか!』
『養成所を経由していない異界の住人が紛れ込んでいるとの噂ですが、真偽の程は』
『その件に関しましては……え〜ただいま調査中でありまして、別の仏に任せています。近い内にシッダールタ様が向かうかもしれません』
「仏、オレは帰れるんだろうな。何時もみたいに迎えを寄越せよ」
『はい、今回はコチラも忙しいのでハンターを寄越します。お二方、ねこにんの里に出向いて迷い人を回収してください』
「……っち」
さっさと元いた世界に帰りたいのか黛さんは舌打ちをした。
何時もながら申し訳無い。あんた完全に部外者だってのに巻き込まれてしまってて……ホントに申し訳無い。取材陣に囲まれている仏は迷い人の居場所を教えると仏は消え去っていった。
「ねこにんの里に行くぞ」
「行くって、ねこにんの里はねこにんが特殊な術で連れてってくれる秘境で普通の手段じゃ行けないよ!」
「まぁ、ワシ等は顔パスじゃから自由に行き来が出来るがのぅ」
ねこにんの里に行くことが決まったので足を運ぼうとする黛さんだが、ねこにんの里は一見さんお断りだ。
オレ達が居ればねこにんの里に行くことが出来るのでついていく事になり、宿屋を出るとそこにはねこにんがいた。
「ねこにん、ちょうどよかった」
「それはこっちの台詞ニャ!おニャーさん、楽器を弾くことが出来るのニャろ!楽譜とかを書けるニャ?」
「まぁ、書けるか書けないかで言えば書けるけども……どうしたんだ?」
「ヨコヅナが楽譜を書ける人を大至急探しているのニャ!!」
「よこ、づな?」
なんだそれはとライフィセットは首を傾げている。
「確か相撲取りの頂点の称号、だった筈だ」
ロクロウは横綱について覚えている事を話す。一応はその認識で間違いはないのでオレも黛さんもなにもいわない。
ねこにんの里に横綱がやってきた……横綱、横綱かぁ……誰が来たんだろうか。
「このままだとねこにんの里が滅びてしまうニャ!」
「それと楽譜が書ける奴とどういう関係があるんだよ?」
話の接点が分からないぞ。
「とにかくみニャをねこにんの里へと案内するニャ!!」
オレ達が行くとは言っていないが無理矢理にねこにんはねこにんの里へと転移させる術をぶつける。
元々向かうつもりだったのでその術を受けるとねこにんの里にやってきた……ダークかめにんに鉢合わせするとかねえよな?アイツ、いい思い出が無いから出会いたくないんだが。
「こっちにゃ!」
ねこにんもついてきた様でオレ達をねこにんの里の奥へと連れて行く。
今のところはなにも異変は見当たらないがなにか異変は起きているのだろうと気配探知をしてみると尋常でない神聖な力を感じる。
「連れてきたニャ!!」
「おぉっ、やっとか!」
「っげ……」
大銀杏の髷を結っている身長190cmぐらいの大柄どころか太っている体型の男……容姿が火ノ丸相撲に出てくる天王寺獅童そっくりな男がそこにはいた。オレ達がやってきた知らせをねこにんから聞いて喜ぶのだが、黛さんは嫌そうな顔をしている。
「なんて格好をしているのですか!?」
天王寺の旦那の姿を見て真っ先に声を上げたのはエレノアだった。天王寺の旦那は服を着ておらず、まわしをつけただけのお相撲さんの姿であり純粋なエレノアには見るのが恥ずかしいのだろう。アリーシャも見ないように目元を手で隠している。
「なにって力士の仕事衣装や……ま、普通の人にはデブが裸に近い格好になってるって思っとるだけやろうが……神聖な格好やねんで」
「何処がよ、殆ど裸じゃない」
「いや、違う。よく見てみろ、コイツの体は太っている様に見えて筋肉の塊になっている。相当鍛え上げている証拠だ」
天王寺の旦那の体をよく見るロクロウ。一見、脂肪だらけの緩んだ体に見えるが実は物凄く筋肉質な肉体に仕上げられている……やべえな、よりによってこの人が飛ばされるとかホントにやべえよ。
「ヨコヅナ、相撲取りの頂点の称号を持っているというのはまんざら嘘ではなさそうだな」
「俺はまだ横綱やないで。横綱の昇進が確定した大関や」
コイツは強いと感じるアイゼンに対して天王寺の旦那は謙遜する。
この人、サラリと言っているが日本人で横綱になるのって大偉業なんだけどな。
「自己紹介まだやったな。俺は天王寺、天王寺麟童。見ての通り力士をやっとる。四股名は童子切で、位は大関や」
「おつかれさんでございます。自分はナナシノ・ゴンベエと申します」
「ゴンベエが頭を下げた!?」
自己紹介してくる天王寺の旦那に対して頭を下げて挨拶をするとライフィセットは驚く。目上で敬意を表する事が出来る相手、無礼を働くわけにはいかない。オレだってやろうと思えばこういう感じの態度を取ることは出来るんだよ。
「そこまで固くなって畏まらんくてもええで、砕けた感じで頼むわ」
「じゃあ、そうさせてもらう……黛さん、逃げないでくれ」
「おぉっ!黛さん、めっさ久しぶりやん!!」
「……っち」
影が薄い黛さんの存在に天王寺の旦那は気付いた。
黛さんと顔見知りであり、百年以上の久しぶりの挨拶を交わすのだが黛さんは嫌そうな顔をしている。
「酷い、そんな舌打ちせんといてや」
「お前と赤司が絡むと毎回ロクな事にならねえんだよ……赤司の野郎は来てないだろうな」
「あのアホ来てへんで」
「……アカシって?」
「天王寺の旦那の永遠のライバル。西の天王寺、東の赤司って言われるぐらいに仲が悪くてな……」
オレが別の世界に飛ばされた際に赤司に出会ってるって言えば激怒するから黙っておこう。
ベルベットの疑問に答え、天王寺の旦那は黛さんに懐かしむのを終えると真面目な顔をする。
「天王寺の旦那、ねこにんの里が滅ぶって聞いたけど……あんた程の人が解決する事が出来ないなんてなにがあったんすか?」
異世界からの迷い人が天王寺の旦那なのは分かった。だが、それだとねこにんの里が滅ぶのと話が繋がらない。
揉め事が起きたならば男らしく話を聞いて事態を解決する
「あっち行って来い」
状況の説明を求めるのだが天王寺の旦那は答えてくれない。
あっちに行けば分かると言うのでなにがあるのか確認しに行くと普通の住居ぐらいの大きさの魔物がいた。
「コイツをぶっ倒せばいいのね」
「いや、それなら問題は直ぐに解決出来る筈だ」
天王寺の旦那は強い人で、暴力で解決出来るのならばオレ達に救援を要請しなくてもいい。
ベルベットが戦う姿勢に入るので、止める様に言うと魔物が一回り大きくなった。
「黛さん、キングキシリュウオーを呼び出すことって出来ますか?」
「出来るか出来ないかで言えば出来なくもないが、コレはぶっ倒す倒さないの相手じゃねえ」
あの大きさはもうロボットの1つでも出動させて戦わないといけないレベルだ。
オレ達だけで倒すにしても普通に一苦労であり、前に黛さんがリュウソウケンとかを出してくれたので、キングキシリュウオーを呼び出せるか確認を取ると黛さんは険しい顔をする。
「そいつはサウンドワールドの住人だ」
「知っておるのか、チヒロ!」
「少しな……音楽に満ち溢れたサウンドワールドという世界が存在している。コイツはその世界の住人だ」
「なんだ魔物じゃないのか」
黛さんの説明を聞くと何処か落胆するロクロウ。斬りたかったのか。
「別の世界の住人、そう捉えればいいのですか?」
「その認識で間違いはないんだが……」
「なにか問題でもあるのですか?」
エレノアに言うべきかと頭を悩ませる黛さん。問題らしい問題といえば……あ、思い出した。炎神戦隊ゴーオンジャーに出てきたやつだ。
「周囲の雑音を拾うとどういう理屈かは知らないが巨大化する」
「え、じゃあ今大きくなったのって」
「ねこにんの里に流れる雑音を聞いてデカくなったんだろうな」
ゴーオンジャーに出てきたサウンドワールドの住人を見上げるライフィセット達。
今はまだそれほどではない大きさだが何れはこのねこにんの里を踏み潰すぐらいの大きさにまで巨大化してしまう。なるほど、コレはねこにんの里が滅ぶかもしれない大ピンチだ。
「なにかないのですか!巨大化を食い止める方法は!」
「あるで」
このままではねこにんの里が滅んでしまう。それだけはあってはならないとアリーシャはどうにかする方法を黛さんに尋ねると天王寺の旦那が後ろからやって来る。
「サウンドワールドは音楽に満ち溢れた世界で、綺麗な歌や音楽を聞かせれば小さく出来るんや。俺、歌うことは出来るけど楽譜のオタマジャクシは苦手で……楽譜書ける奴を探しとってん」
「そうですか……ゴンベエ!」
「ああ、書けばいいんだろ……けど、それで安全とは言い切れねえぞ」
オレに楽譜を書いてくれとアリーシャは言うが、オレが楽譜を書いたりしてそれを誰かが演奏したとしてもそれで巨大化を食い止める事が出来るとは限らない。
「綺麗な歌声を聞かせないと小さくは出来ない……おっと、こんな所にアイドルマスターシンデレラガールズの衣装がある」
「なんであるんやろうなー」
わざとらしくアイドルマスターの衣装があるのを露骨にアピールする黛さんと天王寺の旦那。
渋谷凛と双葉杏と諸星きらりのアイドル衣装だ……なんであるんだ?いや、ホントになんであるんだ?
「……嫌よ」
アイドルマスターシンデレラガールズの衣装が何故あるのかはさておき、ベルベットは嫌そうな顔をする。
「それを着てねこにん達の前で歌えって言うんでしょう!絶対に嫌よ!」
「嫌ってそんな……このままやとねこにんの里が滅びる言うねんで!」
「それ3着なんでしょ。だったらマギルゥとアメッカとエレノアが着ればいいわ」
「大丈夫ニャ!他にも衣装は取り添えてるニャ!!」
流石はねこにん、手際がいい。
アリーシャにはこの衣装が似合うと72の壁こと如月千早が使っていたアイマスの衣装を持ってきた。
「な、なんだこの衣装は!スカートの中が殆ど見えてるじゃないか!」
如月千早の衣装を受け取るとアリーシャは顔を真っ赤にする。チラリズムという男のロマンをアリーシャは理解してくれないか。
とりあえずベルベットがしぶりん、マギルゥが杏、エレノアがきらり、アリーシャが千早だな。
「アイドルってのは自分の容姿を売り物にしとるんや……皆、絶世の美女やから似合うで」
「なんで私達が歌うことに、あんたが歌いなさいよ」
「そら俺も歌うけど、俺一人じゃ限界があるから他の人にも歌ってもらわんと」
「だったらロクロウ達に歌ってもらうのはどうだ?」
アイマスの衣装を着るのはアリーシャも嫌なのか妥協案を出してくる。
チラリとロクロウや黛さんに視線を送り助けてというのだが、気付いていない。
「俺は別に構わんが……チヒロ、ライフィセット、お前はどうする?」
「このメンツでマジラブ1000%歌うとか絶対に罰ゲームだ」
「アイゼンとチヒロさんを加えるだけでメンバーの平均年齢がエグい事になるよ」
ライフィセット、お前も言うようになったな。
「こうなったら力ずくや。俺と勝負して勝ったら潔く俺の言うことを聞いてもらおうか」
ほぼ全員が嫌がっていて話が中々に前に進まない。こうしている間にもサウンドワールドの住人は少しずつ巨大化していく。
痺れを切らした天王寺の旦那は力技で物事を解決するに至った……やっぱオレの上位互換なだけはあるな。
「負けたら潔く諦めて俺等だけでどないかする、勝ったら歌ってもらうで」
「いいわよ、やってやろうじゃない」
「ベルベット……天王寺の旦那、オレより強いから気を付けろよ」
「……え?」
そんなこんなでベルベット達は天王寺の旦那と戦うことになった。
スキット 大体アリーシャのおかげです(偏見)
天王寺「まさか異世界に来てライブをする羽目になるとは思わんかったわ」
ゴンベエ「そら予想できひんでしょう。あんなんが紛れ込んでるなんて誰が分かるんすか?」
黛「おい、素が出てんぞ」
ゴンベエ「別に、ここ日本やないんやから関西弁で喋っても方言の一種か変わった喋り方やと思われるだけや」
黛「そういうこと言ってると次の世界に転生した時に苦労するぞ。標準語は喋れる時は喋っておけ」
天王寺「まぁまぁ、黛さん。ここは無礼講と行きましょう。黛さんは大ベテランで方言を自由自在に扱える様になっとるかもしれへんけど、新米にはキツい」
ゴンベエ「あざぃまぁす!!」
天王寺「せやけど、美男美女が揃っててライブをやるのは……おもろいけど、なんか物足りんな」
黛「そうは言うが、このメンツでなにが出来る?歌は歌わないといけないから……ミュージカルとかか?宝塚レベルは無理だが面白いのが出来そうだ」
ゴンベエ「美男美女が揃っているからテニミュとかじゃなくて悪役令嬢的なのでどうすか?」
天王寺「なにを言うてんねん!ここは真の仲間追放物一択やろう!」
ゴンベエ「アレは面白いには面白いっすけど、他の方がいいんじゃ」
黛「バカ野郎、この世界だからこそ真の仲間追放物一択だ!」
ゴンベエ「……意味が分からん」
黛「お前は知らないだろうがな……アリーシャが居ないと真の仲間とか追放系のラノベが生まれる事は無かったかもしれないんだ」
天王寺「せや。あの子がおらんかったら、追放系が生まれなかったと言っても過言ではないんや。悪役令嬢物も面白いけど、この世界やったら追放系一択や!」
ゴンベエ「アリーシャってラノベのジャンルの立役者だったのか……」
番外編
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続 異世界プルルン転生記
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ちょっと昔のゴンベエ達(地獄)
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ザレイズ 総力戦 決戦KCグランプリ
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まゆゆんの貧乏くじ
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スペシャルスキットの続き