テイルズオブゼ…?   作:アルピ交通事務局

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第二部 完

 

「っと、いい感じの終わりを迎えてるところ悪いが」

 

「ベルベットの事だね」

 

 ライフィセットがマオテラスだと判明し、現代で起きた出来事と過去が繋がっていると言うのが判明した。

 謎は解けたのはいいが、まだ最後の謎であるレコードの主が分からない。分からない事だらけだ。とりあえず1番気になることをライフィセット、いや、マオテラスに尋ねる。

 

「あ、なにか飛んで来ます!」

 

 ベルベットはこの場にはいないので先程までいたダンジョンに居るんじゃないかとエレノアは空を見上げる。

 空から光の矢の様なものが飛んでくる。敵か味方か分からないのでオレ達は臨戦態勢に入るが直ぐに解除する。

 

「コレはベルベット、だな」

 

「ああ……マスターソードがなによりの証拠だ」

 

 飛んできたのは真っ白に染まったベルベットとカノヌシだった。

 

「ゴンベエ、コレはヘルダルフの時と同じじゃないのか?」

 

「ヘルダルフの時か……」

 

 真っ白に染まっているベルベットとカノヌシ。四聖主が言うにはカノヌシを作り変えているとかどうとか言っていた。

 トライフォースとマスターソードがベルベットとカノヌシに対してなにかしらのアクションが起きているのは確かだが問題はそれがなにかだ。

 

「オレはあの時、願った……ベルベットとカノヌシの2人が自由に羽ばたく事が出来る翼をくれと」

 

 その結果がマスターソードでベルベット達の心臓を貫いた。

 アリーシャはヘルダルフの時と似ているというがそれならばベルベットを封印した事になる。ベルベットは生きたままウロボロスの状態を維持して自らとカノヌシを封印するつもりでオレはその結末を認めようとしなかった。トライフォースに願った結果がベルベットが封印されたとなれば本末転倒の事態だ。

 

「ベルベットがヘルダルフの時の様に封印されてるならあの時の様に封印を解除する事が出来るんじゃないのか?」

 

 あの時と似ているのならば封印を解除する事が出来るのではとアリーシャは言う。

 コレがあの時と似たような状況ならば……出来る筈だろうがそれだとトライフォースに願った意味が無い……どうする?

 

「このままベルベットの胸に剣が突き刺さった状態では後味が悪いですし、貴方が抜かないのならば私が──きゃあ!?」

 

 オレがマスターソードを抜くべきか抜かないべきか悩んでいるとエレノアが代わりに抜こうとする。

 エレノアがマスターソードの束に手を触れるとマスターソードから青白い光が放出されてエレノアを拒んだ。今までロクロウやベルベットが触ろうとしたら似たような事になっていたがそれと同じでマスターソードがエレノアの事を拒んでいる

 

「コレはゴンベエなら抜くことが出来るってパターンか?」

 

「どうだろうな……」

 

 よくある選ばれし者だけに抜くことが出来るタイプの聖剣だろうが、コレは抜いていいのだろうか?

 試しにアリーシャが抜きに行こうとするがエレノアの時と同様に拒まれてしまい、アイゼンやマギルゥ、ロクロウが挑戦をしてみるもののマスターソードに拒まれる。

 

「ダメだ……ゴンベエにしか抜けないのだろう」

 

「……ああ、もうやるしかないな」

 

 このままベルベット達を放置して現代に帰るわけにはいかない。

 マスターソードを握るとエレノア達の時とは異なり、拒まれる事はなかった。

 

「ふん!!」

 

 力を込め、ゆっくりとゆっくりと剣を引き抜く。

 コレならば抜くことが出来ると感じると同時に剣を抜いても問題無いのかヒヤヒヤしていると剣に弾かれた。

 

「ゴンベエでもダメなのか?」

 

「いや、少しだけ剣を抜くことが出来た……!」

 

 オレでも剣を抜くことが出来ないのかとアリーシャは困る。感触的に剣を抜くことが出来ていた……だが、途中で剣が抜けなくなってしまった。

 なにか途中で抜けなくなる原因があったのかと思えば地響きが巻き起こりベルベットが抱き締めていたカノヌシが光り出し、真っ白になっていたカノヌシに色が付いた

 

「あれ……ぼくは……」

 

「カノヌシが復活したじゃと!?」

 

 心臓をブスリと貫かれていた筈のカノヌシだったが何事も無かったかの様に目覚める。

 ベルベットが抱き締めていた事に気付き表情が僅かに変わるが直ぐにベルベットの腕から抜け出す。神的な存在であるカノヌシ、その力は圧倒的なもので金剛鉄(オリハルコン)で出来た剣を簡単に叩き折る力を持っておりエレノア達は武器を取り出して警戒をする。

 カノヌシもオレ達の存在に気付くと紙を丸めて細く伸ばした剣もどきを作り出そうとするのだがなにかに驚いていた。

 

「……力が、力が出ないよ」

 

 手を必死に伸ばすような動作をするとエネルギー弾が……飛んでこない。

 今までのカノヌシだったら波状攻撃をする事が出来る筈なのに出来なかった……思い出せ、思い出せ。四聖主が言っていた……カノヌシをどういう力かは分からないが作り変えているとか言っていたな。

 

「……これって!!」

 

「どうしたマオテラス!」

 

「……カノヌシが人間になってる!」

 

「……どういう意味だ?」

 

「そのままの意味だよ。カノヌシが人間になってるよ!!」

 

 マオテラスはカノヌシの身に起きた異変を感じ取った。

 言っていることがイマイチ分からないのでカノヌシの事を探知してみると天族の気配も神秘的な気配も邪悪な気配も感じ取れない。割と何処にでもいる極々普通の人間の気配をしていた。

 

「人間が死ねば極稀に聖隷に生まれ変わることがある……コレはその逆なのか?」

 

 マオテラスが元人間だった為にアイゼンは一種の仮説を立てる。

 四聖主はカノヌシを作り変えているとか色々と言っていたが、カノヌシを普通の人間に作り変えたのか……カノヌシそのものを変えたのか?

 よく分からない状態になっているのでカノヌシに手を翳そうとするとカノヌシは強く手を弾いてくる。

 

「やめてよ!ぼくは世界を鎮めないと」

 

「アルトリウスはベルベットに殺されて、お前は人間になったんだぞ?今更鎮静化が出来ると思ってるのか」

 

 オレの手を強く拒むカノヌシに現実を見てもらう。

 どんなに足掻こうがカノヌシは人間に生まれ変わり鎮めの力を全て失っている。カノヌシが死ねば連鎖的にマオテラスやベルベットが死ぬ筈なのに2人は死ぬ気配はない……マオテラスもカノヌシもベルベットもそれぞれが独立した命に作り変えられたんだろう。

 

「……んでだよ……なんでぼくの邪魔ばっかりするんだよ!ぼくは、ぼくは覚悟を決めていたんだよ!死ぬ覚悟も世界の痛みを受け止める覚悟も!」

 

「オレも覚悟を決めたんだよ。ビターエンドに終わる虚しい終わりをハッピーエンドに変えるって……まさかこんな事になるとは思いもしなかった」

 

 具体的にどうやってベルベット達が幸せになるのかオレ自身イメージ出来ていなかった。カノヌシの存在そのものを作り変えて独立した人間に生まれ変わらせるのは予想外だ……だが、これは逆に考えれば、結果的には良かったのかもしれない。

 

「ふざけるな!ぼくの邪魔ばっかりして、お前なんて、お前なんて──大っ嫌いだ!!」

 

「……そうか……でも、ベルベットはお前の事を愛していた事は忘れるなよ」

 

「っ!!」

 

 どんなに変わっても、新たな命(カノヌシ)になってもベルベットはライフィセットをライフィセットだと思った。

 だから最後の最後で決断する事が出来た。弟と一緒にウロボロスの蛇状態になって永遠の眠りにつく覚悟を決めた……まぁ、オレがそれを邪魔してしまったのだが。

 

「……お姉ちゃん……」

 

 カノヌシは真っ白になっているベルベットに近寄る。

 マスターソードに触れてみるもののマスターソードはカノヌシを拒んで手が弾かれる……。

 

「オレは願った。2人が幸せになれる道を、幸福になれる様にと……その結果が1人の人間に生まれ変わらせる…………」

 

「新たな命でこの世界を生きろ、という意味なのだろうか?」

 

 オレとアリーシャは首を傾げる。2人幸せになってくれとオレは願った、その結果がカノヌシを新しく人間に生まれ変わらせた。

 これからは姉のためでも世界の為でも誰かの為でもない、自分の為に生きろという事を言っている。

 

「カノヌシ……いや、ライフィセット。お前は人間から天族になり天族から人間に生まれ変わった……コレからは義務じゃない、自分の意志で好きな時に好きなように大空に羽ばたけばいい……ベルベットがマオテラスに願ったように、思う存分に世界を見てくればいい」

 

 体は弱いけれど、とても頭が良くて優しい人間……それがベルベットの弟のライフィセットだと聞いている。

 外の世界は理不尽で厳しいところはあるけれどもその分楽しい事も多くある……もう、ベルベットとか使命とか義務とかを気にしなくていい。

 

「……急にそんな事を言われても困るよ。ぼくは覚悟を決めてたのに」

 

「その件に関しては謝らないぞ……オレは幸せになってほしいって願った。その願いの中にお前も幸福になってくれと願ったんだ」

 

「身勝手な願いだね」

 

「ああ、そうだな」

 

 オレの願いは身勝手な事でエゴに塗れている。自己満足で自分勝手な思いを通した。ライフィセットは許してはくれないだろう。オレは許しを請う気は一切無い……ベルベットにもだ。きっとベルベットが目覚めればぶっ飛ばされるだろう。

 

「お前は新しい命を手に入れた。十二歳病だかなんだか知らないが病気の事を気にする必要は無い、ベルベットや世界の為に命を掛ける必要は無い……だから思いのままに生きろ……お前の名前は生きる者なんだろ?」

 

 もうなにも気にする必要はない。

 ライフィセットにそういうとライフィセットは自分の手をジッと見つめる……

 

「考える時間は沢山あるが決断は早くした方がいい……オレとアメッカにはもう残された時間は無いんだ」

 

 オレは風のオカリナを吹いた。メイルシオにワープをする。

 

「ん……何処だここ?」

 

 メイルシオにワープした筈なのに豪雪地帯にいなかった。綺麗な草原にいた。

 住居に見覚えがあるが……これもまたマオテラスが浄化の炎を齎したから世界に影響を及ぼしたのか?

 

「お、おぉ!!戻ってきたって事は勝ったのか!」

 

「誰だ、お前?」

 

 ここがホントにメイルシオなのか疑っていると見知らぬおっさんがオレに声をかけてきた。

 声は聞き覚えがあるけれども、マジで誰なんだお前?

 

「オレだよ、ダイルだよ!よく分かんねえけど、白銀の炎がオレを元の人間に戻してくれたんだ!!」

 

「おぉ、そうなのか……お前、そんな見た目をしていたんだな」

 

「男前だろぅ?」

 

「なんか生意気だぞ、ダイルの癖に」

 

「オレの癖にってなんだオレの癖にって……オレだけじゃなくモアナ達も元に戻ったんだ。お〜い!」

 

「わっ!!」

 

「ぬぅお!?んだよ、後ろにいたのか!」

 

 ダイルの言っている通りモアナも元の人間に戻っていた……個人的には喰魔の姿の方が可愛いと思う。

 モアナに続いてメディサも出てくる。メディサは前と姿が大して変わってはいない……

 

「終わったのね」

 

「ああ……なんともまぁ、微妙な終わりを迎えた」

 

 ここに戻ってきたという事は全てを終わらしたとメディサは察する。

 己の身に起きた異変について尋ねてこないのはちょっと気になるが後でどうなっているのか嫌でも理解するだろう。

 

「貴方はこれからどうするつもりなの?」

 

「どうもしない、元いた場所に元の鞘に収まるだけだ」

 

 過去を知り未来に活かす、その為にここに来たんだ……現代に戻れば色々と厄介事が山積みだが、そこはなんとか出来るだろう。

 オレはメイルシオで使っている自分の部屋に向かうと荷物一式を袋に包む……ホントに色々と色々とあったな、この時代では

 

「モアナ、お別れだぞ」

 

 荷物を纏めているとダイルとメディサがモアナを連れてやってくる。

 オレと顔を合わせる事がこれで最後だとモアナにダイルは教える。

 

「ゴンベエ、何処かに行っちゃうの!?」

 

「何処かに行くんじゃない、元いた家に帰るだけだ。モアナ、出会いがある分別れも多くある。オレ達と出会えた偶然はきっと必然だと思う……ダイル、メディサ、色々とあったがお前達と過ごした日々は悪くなかった……じゃあな」

 

 もう二度と会うことが出来ない、会ってはならない。

 涙は出ない……この時間で旅をはじめた時からその覚悟だけは決めていた。何時かは別れないといけないと分かっていたんだ。

 

「うわぁ!?」

 

 フロルの風を使って荷物と共に聖主の御座に戻るとライフィセットがマスターソードに弾き飛ばされていた。

 なにをやっているんだと白い目で見ているとオレが戻ってきた事に一同は気付いた

 

「ゴンベエ、ちょうど良かった。ベルベットに刺さった剣を抜いてくれ」

 

「また随分と急だな、よっこいしょっと」

 

 アリーシャに頼まれたので持っていた荷物を置いて、ベルベットに突き刺さったマスターソードに手を触れる……が、弾かれた。

 もう一度とマスターソードに挑戦するがさっきよりも強い力でオレを拒んでいる……

 

「ダメだな、こりゃあ」

 

 なにを狙ってかは知らないけれど、マスターソードは引っこ抜くことが出来ない。考えられるとすればライフィセット関連だろう。

 

「ゴンベエでも抜くことが出来ないのか」

 

「多分、まだこの剣を抜く時じゃない……この剣は抜く時が来れば抜ける様になれる」

 

「それって何時?」

 

「分からん」

 

 何時かは引っこ抜くことが出来るようになるだろうが今引っこ抜くことは出来ない。

 

「何時かは引っこ抜くことが出来るから気長に待つしかねえ……ライフィセット、今後はどうするつもりなんだ?お前を縛り付ける物はもう何処にもないぞ」

 

 自分の思うように好きに生きればいい。

 平穏を作り上げる為に少数の犠牲を出した罪を償うのもいいし、行ったことのない別の世界に行ってみるのもいい。今後の身の振り方を自由に決めていいんだ。

 

「それなんだけど……アイゼン、ぼくをアイフリード海賊団に入れてくれないかな?カノヌシが死んだことで霊応力が元に戻ってアイゼンを見ることがアイフリード以外、出来なくなる。ぼくは素の状態でもアイゼンを見ることが出来るから……ダメかな?」

 

「……オレ達アイフリード海賊団に入りたいのならば入ればいい。ただし死神と一緒に乗船するんだ、覚悟はしておけ」

 

「死ぬことは怖くない……って言ったら嘘になるか」

 

「怖いという感情は誰にだってあるものだ。恐怖を感じない事こそあってはならない」

 

 ライフィセットはアイゼンに引き取ってもらう事になった。

 アイフリードが見たらどう思うだろう……爆笑しそうだな。

 

「ベルベットはどうするんだ?流石にアレを船に乗せるわけにはいかんだろ」

 

 ライフィセットの今後の身の振り方が決まると今度はベルベットだ。

 マスターソードが突き刺さっていて触れる者を弾いてしまう。ヘルダルフの時みたいに地面ごと抉って移動させればいいだろうが……オレ達は連れていけない。

 

「僕が守るよ。ベルベットに突き刺さった剣は今は抜けないけど何時かは抜くことが出来る様になる……その時が来るまで僕が守る!ベルベットが僕を守ってくれた様に僕もベルベットを守るよ」

 

「……その言葉は重いぞ」

 

 誰かを守るなんて言葉は軽々しく口にしてはいけない。重いものだ……ああ、そうか。

 あの時マオテラスが謝っていた理由が今になって分かった。守りきれなかったんだな。

 

「……何時になるか分からない、でもその時は絶対にやってくる。オレはそのマスターソードを抜きに来る。だからその時まではベルベットを守ってくれよ……マオテラス」

 

「うん……僕も何時か大好きなベルベットに再会してこう言うんだ。良いことも悪いことも、沢山いっぱい見てベルベットよりもこんなに大きくなったって」

 

 胸を張って立派になった自分を見てもらう。マオテラスに新しい目標が出来た。

 ベルベットのこともライフィセットの事もマオテラスの事もコレにて一件落着だ。

 

「アリーシャ、帰るぞ」

 

「もう帰るのか!?」

 

「見たいものは見れた……ここから始まり終わりを迎える……もう充分なまでに色々と見ることが出来た」

 

 もっとこう、お別れ会的なのが必要と思っているのかアリーシャは戸惑う。

 最後の別れの挨拶はここで済ませる……此処に居る連中こそが苦難を共にした真の仲間だ。

 

「……なんと言えばいいのだろうか。別れの日が何時かはやって来るというのは分かっていたが、いざ別れの時がやってくると……ダメだな、言葉が出てこない」

 

 別れの挨拶をアリーシャはしようとするが言葉が出てこない。

 オレもなにか言おうとするが言葉が出てこない……だが、涙は出てくる……この時代に情を持ってはいけないのは分かっていた事だが、それでも、それでも楽しかった。苦しいことや辛いこと、ムカつく事は多々あったが、苦難をこのメンバーで共にする事が出来てホントに良かった。

 

「おいおい、泣くなよ」

 

「湿っぽい最後は誰1人喜ばんわ……ま、お前さん達と旅を出来て悪くはなかったのぅ」

 

 アリーシャもオレも涙を流しているとロクロウとマギルゥは涙を指摘する。

 湿っぽい別れをしたらそれこそベルベットに怒られる。ベルベットは湿っぽい別れをしなかったんだから。

 

「アイゼン、お前には世話になりっぱなしだったな」

 

「礼は要らん……アイフリードを元に戻すので充分だ」

 

「そうか……」

 

「だが、1つだけ聞きたい事がある……お前達は異世界からやってきたと思っていた。だが、アメッカはお前が時を越える事が出来るのを知っていた……お前は」

 

「アイゼン……答えを知りたかったら待てばいい。お前達天族は無駄に長生きする種族なんだ……何時かその時がやってくる……」

 

 だから今答えを言うわけにはいかない。察しのいいアイゼンの事だから答えにはもう辿り着いているだろうがそれはまだ口にするのは早い。

 オレは時のオカリナを取り出す。

 

「ホントにコレで最後だ……エレノア、マギルゥ、ロクロウ、アイゼン、マオテラス、そしてベルベット。私は未来に、前に進んでいく。大人になっていく……だが、忘れない。この旅で得たものを、経験を……また会おう」

 

「千年後にな」

 

 オレは時のオカリナで時の歌を吹いて、過去の時代から現代に時間転移した。




スキット 出番なかった

???「……っち……」

天王寺「なに舌打ちしとるんや?」

吹雪「拗ねてるんですよ……自分だけベルセリアの時間軸に出てこれないのを」

ヒナコ「そんな事で拗ねるなんてガキ……だったわね。別にいいじゃない、あんただけゼスティリアの時間軸でも」

深雪「そうですよ。ベルセリアの時間軸よりもゼスティリアの時間軸の方が色々と面白い事になってるんですよ!むしろ私がゼスティリアの時間軸で登場したいぐらいです!!」

「お前が出ると絶対にややこしい事になるから出てくんじゃねえよ」

???「ゼスティリア時間軸に居る者達はゴミクズしかいない。オレはベルセリア時間軸で正義の味方として子供のヒーローに……いや、無理か」

二浪「お前さん、子供が大好きなんじゃの……ゼスティリアでは出てこんからなぁ」

「居るのは性格が悪い合法ロリぐらいなもんだからな」

吹雪「君はザレイズ編で見せ場を貰ってるでしょう。既に番外編で登場しているんだから【?】は取った方がいいよ」

???「それはまだダメだ!オレの出番がやって来るまで名前は【?】にした状態のままでなけれな」

天王寺「形からしっかりと入るタイプなんやな」

深雪「まぁ、自らヒーローを、強い自分を演じようとしていますからね……弱い自分を嫌悪していて」

ヒナコ「そこには触れるな!……人間、触れちゃいけない部分もあるのよ」

???「……■■……」

「お前等的確に人の心を抉ってんじゃねえよ」

二浪「触れない優しさというものもあるんじゃ……飲んで全てを忘れよう」

???「オレはまだ……未成年だ……」

天王寺「次回、姫騎士アリーシャと導かれし愚者達FINAL」

ゴンベエ「いや、嘘こくんじゃねえよ……お前の出番はもっと後だ!」

スキット 聖剣の行方

ロクロウ「消えちまったな……」

エレノア「ええ、まるで最初から居なかったかの様に……ゴンベエは元の世界に帰ったのでしょうか?」

マギルゥ「いや、あやつらは最後の最後にアイゼンにまた会おうと言っておった。異世界の住人では無さそうじゃ」

アイゼン「……オレの判断が正しければ恐らくゴンベエとアメッカは別世界でなく、別の時間から……」

マオテラス「ゴンベエは何時かまたやって来る……それまでの間は僕がベルベットを守るよ」

ライフィセット「大丈夫なの?君はコレから聖主として色々と働かないといけないんだよ……お姉ちゃんを守る余裕は無いんじゃ」

マオテラス「それは……」

マギルゥ「まぁ、新しい聖主様とやらが災厄の象徴である災禍の顕主を匿うわけにはいかんのもまた事実……何処かに移動させねばならん」

エレノア「聖主の御座に置いたままなのは流石にまずいですよね……そうです!確か聖隷達が集って暮らすイズチなる場所がありましたよね?事情を説明して置いてもらうのはどうですか?」

アイゼン「いや、それは無理だ。聖隷にとってベルベットは毒でしかない、確実に誰かが反発する……今回の一連の出来事は歴史の闇に葬り去られる。オレ達当事者以外は導師アルトリウスと災禍の顕主ベルベットは相討ちになったで終わらせないといけない」

ライフィセット「でも、お姉ちゃんを何処か安全な場所に封印しておかないと……何処ならいけるんだろう?」

ロクロウ「ノルミン島はどうだ?あそこなら誰も文句を言わんだろう」

アイゼン「ノルミン島は何処にあるのかが分からない恐怖の島だ。バンエルティア号とオレ達アイフリード海賊団の力が無いと辿り着けない」

マギルゥ「ならいっそのこと海にでも沈めるかえ?ゴンベエとアメッカは水の中を自由に行き来出来るぞ」

エレノア「確かに海ならば誰も邪魔はしてこないでしょうが、広すぎて何処に封印しているか分からなくなりますよ?」

マオテラス「丁度いい封印場所……タイタニアをゴンベエが爆破しなかったらそこに出来たんだけどね」

アイゼン「……いや、案外有りかもしれない。2人は水の中を自在に泳ぐことが出来る」

ライフィセット「そうなんだ……でも、海に沈めたら流石に何処にあるのか分からないでしょ?多分、これから聖主の力が乱れたりして地殻変動が起きて海の中じゃ」

アイゼン「海に沈めればな……なにも水の中は海だけじゃない。人の手が届かないところはある」

ロクロウ「……なるほど、あそこか」

マギルゥ「確かにあそこならば人の手は届かんじゃろうの」

エレノア「広さとしても申し分無いですね!」

ライフィセット「皆、何処の事を言ってるの?」

マオテラス「ベルベットの封印場所があったんだよ……──が」

番外編

  • 続 異世界プルルン転生記
  • ちょっと昔のゴンベエ達(地獄)
  • ザレイズ 総力戦 決戦KCグランプリ
  • まゆゆんの貧乏くじ
  • スペシャルスキットの続き
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