テイルズオブゼ…?   作:アルピ交通事務局

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必要悪の業界

「そう言えば、アリーシャになんの用事なんだ?」

 

 セキレイの羽の馬車が直り、レディレイクに入ると圧巻されるスレイ達。

 人里離れた集落から来たっぽいので所々田舎者感を出しているが、今は用事が優先だとアリーシャの屋敷に向かう道中、そう言えばコイツらなにしにアリーシャの元に来たのか聞いてなかったのを思い出す。

 

「えっと」

 

「スレイ、流石にこれは話した方がいい」

 

「そうだよな。実はアリーシャは命を狙われてるんだ、しかも憑魔に」

 

 言うべき事かと悩むが、事が事だけに用件を教えてくれる。

 

「僕達が住んでる所をアリーシャが出た後に憑魔がやって来たんだ。その憑魔は俺達の家族を殺して……その後に逃げていったんだけど、その時に主菜(メインディッシュ)って」

 

「それがアリーシャと?」

 

「多分、そうだと思う」

 

「どうしてアリーシャがと思っていたが、王族と聞いて納得した……アリーシャがもしあの憑魔に殺されれば、大変な事になるのは天族の僕でもわかる」

 

 なんか忘れ物があったから届けに来たとかでなく、予想以上に重い。

 しかし憑魔か。確か、人間の心の闇とかが生み出す穢れに犯されまくった末に生み出される化物だったっけ?

 この街にも普通にいるが、害意は無いので特になにもしていないが……アリーシャを殺すとなると、人間だった憑魔か。

 そいつはアリーシャをただ殺したいから殺しに来たのか?それとも別の奴に依頼されたのか?聞きたいが、どちらにせよシバき倒せば良いだけだな。

 

「一応、王族だから敵が多いんだな……その後、その憑魔はどうしたんだ?」

 

「イズチから逃げて、アリーシャを追い掛けた筈だ。だが、この様子だと、アリーシャは」

 

「五体満足で帰ってきている。まぁ、取り敢えずアリーシャに報告して警戒だけはしてもらわないと」

 

ここまでの経緯を話しながらも、アリーシャが住む屋敷前に辿り着く。

 

「昼前だからなぁ……」

 

「?」

 

「昼前がどうかしたのか?」

 

 屋敷前に来たのはいいが、今は昼前。

 アリーシャはこの聖剣祭の運営に携わっており、昼前には家にいない可能性が大きい。

 

「いや、気にするな。アリーシャが不在なら不在で、メイドとかに聞けばいいか……ん?」

 

 なんか物凄く犬が吠えている。と言うよりは、アリーシャって犬を飼っていただろうか?

 屋敷の中から物凄く犬が吠えており、敷地に入ると左端の隅っこに白い犬が吠えていた。

 

「うぉ!?」

 

「青い炎!?」

 

 こんな犬っていたっけと思うと、なにも無いところから青い炎が出てくる。

 いきなり出現したので驚くのだが、スレイとミクリオの驚き方が違う。知っているからの驚きだ。青い炎はゆっくりと消えたと思ったが、狐の様な顔の人になった。

 

「お前は!」

 

「間違いない。ゴンベエ、アレが僕達が出会った憑魔だ!」

 

「アレがかって、逃げたぞ!」

 

「追いかけよう!」

 

 憑魔のキツネ男は逃げていき、オレ達は追いかける。今の間にしばいておけば面倒なことにならないと探そうとするが見つからない。だが、さっき吠えていた白い犬がキツネ男の事を覚えていたのか追いかけていったので、ついていく。

 

「くっそ、こんな事なら狼になっとけばよかった」

 

 狐の匂いで辿っているならば、狼になっていれば匂いを覚えて追い掛けられた。

 何時もみたいに狼になってサラッと渡す感じにしておけば、匂いを覚えれた…。

 

「よかった、無事だったんだね」

 

 路地裏まで追いかけると、犬が立ち止まっていた。

 スレイはよかったと安心した顔をするが直ぐに表情は変わる。アリーシャの命を狙っているキツネ男が何処にもいない。

 

「こういう時は背中合わせで死角をカバーするんだ!!」

 

 まだすぐ近くにいると意識を杖を取り出し集中させるミクリオ。

 スレイの背中にぴったしとくっつく…幸いにもここはL字型の路地裏でこの国には拳銃の類が無い。

 互いに互いをカバー出来て超遠距離からの狙撃で脳天を貫かれることもない。

 

「ゴンベエ、君も!」

 

「問題ねえよ」

 

 オレは背負っている剣をさやごと抜き、腰につける。

 背負うよりも、刀の様に腰に差していた方が使いやすい。転生特典がゼルダ関連だから背負っていたが、帯刀の方がしっくりと来る。日本人だからだろうか?

 

「ゴンベエ、どうして目を閉じて」

 

「瞑想中だ」

 

 深く意識を集中させ、気配を気を感じる。

 オレにと言うよりは、スレイはミクリオに意識を向けており、今向いている方向は

 

「ミクリオの方だ!!」

 

 ミクリオの方から高速でなにかが走ってくる。

 だが、避けたり対処したりする事の出来ない速度でなくオレは剣を抜き、振りかぶる相手の腕を受け止める。

 

「ちぃっ!!」

 

「コイツがキツネ男で…予想以上に悪人面だな」

 

 剣で攻撃を受け止めると、キツネ男は一歩退いた。

 逃げたり隠れる事はもうしなさそうなので、オレは目を開くと思いの外、悪人面の男がいた。

 

「スレイ」

 

「ああ、キツネ男だ!」

 

 念のためにとスレイに確認するとコイツがアリーシャを狙っているキツネだった。となれば今の間にシバき倒しておく。

 

「あくまでも、邪」

 

「くたばれや、こぉらぁあああああああ!!」

 

 出る杭はとっとと打つ。

 スポーツの試合でなく、食べるための殺しでもないのならば手順もへったくれもない。スレイ達と因縁があるようだが、そんな事は知ったこっちゃねえとマスターソードをぶん投げる。

 

「てめえ、台詞ぐら」

 

「知るかボケぇ!!」

 

 マスターソードを腕で弾くキツネ男。マスターソードでぶっ倒すのでなく、コレは囮。オレはこの隙に鉤爪がついたロープを取り出す。

 

「人の話を」

 

「聞くわけねえだろうが!!」

 

 お前が既に悪人なのは判明している。カギつめロープでキツネ男を縛るとオレはキツネ男を押し倒した。

 

「取り敢えず2、3発ぐらいはいっとくから!オラ、オラ、オラ!」

 

「てっ、てめ、てっ」

 

 マウントポジションを取ることに成功したオレは殴る。

 的確に顔面に、主に鼻をメインにして殴る。無論、殺すつもりはない…もしするにしても、持ってる情報全て吐かせてからだ。

 

「ゴンベエ!」

 

「安心しろ、殺すつもりはない。相手の抵抗する意思を奪い、ギブアップを」

 

「そうじゃない、スレイが」

 

「あん?」

 

 ミクリオの慌てた声を聞きオレは拳を止める。

 何事だろうかとミクリオの声がする方を振り向くとそこには如何にも暗殺者っぽい奴等がスレイの首もとにナイフを突き立てていた。

 

「そこまでだ」

 

「……いったい、なにが」

 

「君があのキツネ男をボコっているのを見て放心していたら現れた。普通の人間の様で僕の姿が見えていない…」

 

 人質に取られていないミクリオに状況を聞くと、大体スレイが悪いと分かった。

 相手をボコるか自分がボコられるかの瀬戸際だと言うのに意外な事が起きたせいで気を緩ませやがったな。

 

「その男を放せ。さもなくばこの男が」

 

「あ、どうぞどうぞ」

 

「な!?」

 

「別にそいつと友達でもなんでもねえよ……てめえら、状況理解してんのか?数の利ではそっちの方が上かもしれねえが、人質を取ることに成功して優位に立ったと思ってるのか?」

 

 よくある展開になったが、そのまま御約束を守るほどの人間じゃない。

 既にコイツを捉えた時点でコイツらは下であり、オレ達の方が上でなによりもミクリオがいる。

 

「ゴンベエ、スレイを見捨てるつもりか!」

 

「……」

 

 その事にはミクリオは気付いていない。

 天族の集落に暮らしてるっぽいから、見えていて当たり前で自分が見えていない自覚が薄い。それを利用できていない。

 

「………なにが望みだ?」

 

「オレ及びアリーシャを狙うな。お前達が殺し屋で殺しをしている事を間違いだどうだと否定するつもりはないし、興味を持たない。アリーシャが望んで決闘に挑み死ぬんだったら、知ったこっちゃあねえが、そう言うのなら、暗殺するんだったら……マジになんぞ」

 

 スレイに人質の価値が無いと分かると暗殺者達は下に出る。

 スレイを殺して襲いかかれば良いのに襲いかかってこないとなると、自分達について語られるとヤバいのか?王族を殺そうとしている時点で相当な暗殺者集団だと思うんだが。とにかく主導権を手に入れたのでアリーシャとオレを暗殺しないことを求める。スレイは知らん。コイツらがはじめたての殺し屋じゃないならば理解させればいい、アリーシャとオレの暗殺は物凄く難しいと。結構本気の圧をぶつけるとスレイに向けているナイフがピクリと動き、ナイフをしまった。

 

「いいだろう」

 

「やけにあっさりしてるな……さてはてめえら、アリーシャの暗殺中止にしたな?」

 

 殺し屋と言えど、人である。

 快楽主義の殺人者でないのならば無差別に殺すのでなく、殺す相手を選ぶ。確かにアリーシャの存在は一部からすれば迷惑だが、迷惑だと思っている奴等の方が迷惑な存在だ。殺す意味は無いと止めたな。

 

「無駄な詮索はよして貰おうか?」

 

「ああ、オレとアリーシャを襲わないならな。とっとと連れてけよっと!!」

 

「ぐぁ!?て、てめえ」

 

「いくぞ」

 

「おい、放せ!!もう主菜なんざどうでもいい、あいつを!!」

 

 蹴り飛ばしてキツネ男を返すとスレイを解放する暗殺者達。

 キツネ男を背負い何処かに行こうとするが、キツネ男は暴れる……あ、殴られて気絶した。

 

「アリーシャ姫ならば教会にいる……」

 

「おーおー、御丁寧だな。こりゃ、完全にアリーシャから引い、たなっと!」

 

 忍者の様にピョンピョンと壁を蹴り、跳んで去っていった暗殺者達。

 一息をつけると思ったが、そんな暇は何処にもなくミクリオが殴りかかってきた。

 

「スレイが無事だったとはいえ、どうして見捨てようとした!!」

 

「ミクリオ、落ち着けって!結果的に怪我が無かったし、死ななかったんだからさ」

 

「だが、ゴンベエは君を救う素振りすら見せていなかったぞ!!」

 

「あ、なに当たり前の事を言ってんだよ?」

 

 アリーシャの命とスレイの命、天秤に掛ければ一瞬でアリーシャに傾く。二つに一つしか選べないのならば、オレは躊躇いなくアリーシャを選ぶぞ。

 

「アリーシャが君の事を頼れる人物だと嬉しそうに語っていたが、大違いだ!」

 

「そうかっかするな。つーか、オレは別に頼れる人じゃねえよ。お前達はなにしにわざわざこの国の王都にやって来た?アリーシャを狙う殺し屋がアリーシャを追いかけてるかもしれないって気付いてやって来たんだろ」

 

「ああ、そうだ!」

 

「だったら、覚悟してたんじゃねえのか?アリーシャを狙う奴と戦う覚悟を、多少なりとも怪我する覚悟を」

 

「それは……」

 

 アリーシャがヤバイと気付いて追いかけてきたのはいい。

 アリーシャに命が狙われていると伝えに来るのもいいが、コイツらはそれだけしかしに来てないんじゃないだろうな?

 

「納得しろなんて言わねえが、誰かの身を心配する前に自分の身は自分でどうにかしろ……少なくとも、自分で選んで此処に来たんだろ?」

 

「……ごめん、ゴンベエ」

 

「スレイ!?」

 

「ミクリオ、ゴンベエの言う通りかもしれない。アリーシャが危ないって気付いてイズチを出たのは良いけど、それしか考えてなかった。キツネ男以外にもあんなのが居るのは予想外だったし、俺やミクリオがアリーシャを殺されない為にキツネ男を捕まえないといけないかもしれないのに、アリーシャが狙われている事を伝えないといけないってだけでなんにも考えてなかった」

 

「そこまで謝られるのは予想外だが……まぁ、なんやかんやでスレイは五体満足で暗殺者はアリーシャを殺さない。一応は一件落着で良いのか?」

 

 スレイが物凄く怒らないので、怒るに怒れないミクリオは不満げだがそれ以上はなにも言わない。

 取り敢えずはこれにて一件落着……と言えば良いんだろうか?

 

「いや、まだ終わりじゃない」

 

「終わりじゃないって、あのキツネ男達はもうアリーシャを襲わないんじゃ」

 

「スレイ、奴等は個人的な恨みがあってアリーシャを殺しに来たんじゃない……ゴンベエ、その、アリーシャは人に恨まれたりなんかは……」

 

 絶対に無いであろうからこそ、聞きたくないミクリオ。

 

「清く正しく美しくを体現しようとしている真面目な王族だからな、一部から嫌われ過ぎて諸悪の根源は分からねえ。オレ、何だかんだでこの国の国民じゃねえし政治とかどうでもいいし、アリーシャもその辺は巻き込みたくないとかで言わなかったりと色々と被っててそう言うの聞いてない。一応は言っておくぐらいでいいんじゃねえの?もしそれでも心配なら、アリーシャの口から聞いて、ミクリオがコッソリと偵察すればいい。幸いにもミクリオは見えないから、それを利用すれば盗み聞きし放題だ……つーか、さっきスレイが人質に取られた時に後ろからシバけば良かったんじゃね?」

 

「その手があったか……普通の人には僕の姿が見えないのは、未だに慣れないな」

 

「でも、だからこそ出来ることがあるんだ。先ずはアリーシャに会いに行って、キツネ男の事を教えてから色々と聞いて、もし心当たりがあるんならミクリオが調べる。犯人さえ特定出来れば此方のもんだ!」

 

 オレが色々と言ったせいなのかは知らんが、一先ずの予定を組み立てるスレイ。

 ミクリオが犯人探しをさせるのはいいけども……なんか、えっらいのが出てきそうで恐ろしいな。

 

「アリーシャは教会にいると言っていたな、急ごう!」

 

「ああ!」

 

「はい、ストップ」

 

 さっきの暗殺者が言うことを信じ、アリーシャの元へと向かおうとする二人を止める。

 

「ゴンベエ、確かにさっきの暗殺者の言うことを信じるのは危険だが」

 

「違う違う、そうじゃねえ」

 

 罠かもしれないがそれでも行くとミクリオは覚悟を決めているが、そうじゃない。オレはポケットから眼鏡が入った箱を取り出してスレイに渡す。

 

「コレは?」

 

「アリーシャへのお届け物だ。オレは教会には行きたくねえんだ。特に今日みたいな日に教会に行くと、ロクな目にあわない。わりぃんだけど、オレの代わりにアリーシャに届けてくんねえか?」

 

「別に届けるぐらいなら良いんだけど……どうしても、行きたくないの?」

 

「ああ、行きたくない。理由は教会に行けば色々と分かる。多分、表の入口は行列が出来てるから裏口から入った方がいいぞ。オレの名前を出して、中身を見せれば嫌でも通してくれる筈だ」

 

「中身、って、これって!?」

 

「おい、こら勝手に見るな……とにかく、行ってこい」

 

 先に中身を開けて中に入っている眼鏡を見て驚くが、見るな。

 取り敢えずオレはアリーシャの屋敷に置いていった自転車を回収しに、来た道を戻る。途中、振り向くとスレイ達は居ない。教会に向かったみたいだ……

 

「多分、スレイがライラと契約して導師になるんだろうな……」

 

 物語は既に始まっている。多分、スレイがライラと契約して導師になる。そして穢れを祓って災厄の時代を終わらせる。その間にスレイは自分自身が何者とかそう言うのを知っていったりするんだろうが……

 

「見えねえなぁ……」

 

 アリーシャを殺せと依頼した奴やこの国にいる甘い汁を啜っている上流階級の奴等。

 更には災厄の時代の原因とも言うべき親玉を今後スレイがシバき倒したりしていくんだろう。

 それは良いことだ。良いことの筈なんだ。明確に分かる悪をシバき倒したりして改革するのは歴史的にもよくあること……だからこそ、未来が見えない。

 

「暴力で解決出来ない事が世界にはある……今は暴力で解決出来るが、あくまでも今だけ。1、2年でスレイが大陸の穢れとやらをどうにかすることが出来たなら、マジでどうすんだ?」

 

 かれこれ1年ほどこの王都に通い詰めている。

 水車を利用した設備はあれども、蒸気機関や電気による文明は一切無い。国の首都でこれならば大きな街も吉幾三の歌よりも下の可能性がある……

 

「明確に分かる悪が居なくなったら、この国はどうなるんだか」

 

 集団は善人しかいないとダメだが、社会には悪が必要だ。

 アリーシャを殺せと依頼された奴が国外永久追放とかでいなくなったら、穢れが無くなったらいったい何処に向かうのかを。下手すれば停滞するかもしれない。スレイが明確に分かる悪をボコって成敗したり、金が掛かりまくり将来を見越せば得かもしれんが勝とうが負けようが損な戦争を終わらせたりする事自体は良いことの筈だ。だが、それは本当にその場凌ぎでしかない。

 

「アリーシャは導師の伝承の地を巡ったりしてた。この街の教会にはライラがいて、ライラと契約した奴は導師となり穢れを浄化出来る。だけど、ライラと契約して導師になるには最低でも天族を肉眼で見えるぐらいの霊応力が無いといけない。そして現状肉眼で見えるのはスレイだけ……先代の導師が何処の誰だか知らねえけど、少なくとも十数年は現れてねえなら、導師のシステムは自転車操業に近い」

 

 特定の誰かしか世界を救えないのはしゃあねえとはいえ、それの繰り返しをしている。

 特定の誰かはあくまでも最初の切っ掛けになり、その後を普通の人達が追いかけて真似をして自分なりの形を見つける。

 その特定の誰かが死んだ後になにも出来ない感じだな。守破離の守しか出来てないって言うのか?

 

「…………コレ、使うか」

 




ゴンベエのDLC衣装

黒の暴牛・団長

説明

闇魔法を使う異国の魔法剣士
傍若無人だが締める時は締める、ここぞと言う時に頼りになる大魔法騎士。
「おい、これオレの声でチョイスしてんだろ。タンクトップにローブってダサいぞ」byゴンベエ


スキット どっち?


アリーシャ「えっと……」

ゴンベエ「んだよ?」

アリーシャ「その格好はいったい」

ゴンベエ「魔法使いの集団で束ねられた魔法騎士団の一つ、黒の暴牛の団長を模した衣装だ」

アリーシャ「魔法使いの集団で束ねたのなら、それは騎士団ではなく魔法使い団では?」

ゴンベエ「なんだよ、魔法使い団って。魔法騎士は魔法騎士でそれ以下でもそれ以上でもない」

アリーシャ「それは騎士の様に戦える魔法使いということなのだろうか?」

ゴンベエ「いや、騎士みたいに剣を使ったり馬に乗ったり槍を使ったりはしない。出来る奴は極僅か」

アリーシャ「では、魔法使いの様に戦える騎士か?」

ゴンベエ「オレの衣装は魔法剣士の衣装だから、それも違うんじゃね?」

アリーシャ「魔法騎士は騎士か魔法使いか……いったい、どっちなんだ」

ゴンベエ「魔法使いだが……その辺は自分で考えろ」
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