テイルズオブゼ…?   作:アルピ交通事務局

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風と骨と暗殺者

「ゴンベエ!?」

 

「ゴンベエさん!?」

 

 ベルベットの事に気付いたスレイに対してベルベットの事を紹介したゴンベエはベルベットに殴り飛ばされた。

 最早見慣れてしまった光景でゴンベエの言い方に問題がある。確かに言っている事に関しては間違いではない……間違いではないが正しい事でもない。

 

「あんたは!どうして!そう!余計な事を!言うのよ!」

 

 殴り飛ばしたゴンベエの元にベルベットが向かうとゴンベエの胸ぐらを掴んで持ち上げるベルベット。

 角が見えるんじゃないかと思える程に怒っており何時だったか忘れたがキレながらゴンベエに往復ビンタを叩き込んでいる。

 

「だ、大丈夫なのか?」

 

「ミクリオ様、大丈夫です。毎度の事で……ゴンベエの自業自得です」

 

 ビシビシと往復ビンタを受けるゴンベエを心配するミクリオ様。

 ゴンベエは殴られるのを覚悟してベルベットの事をマオテラスの叔母だと言った。言えばどうなるのか分かっていて、おちゃらけたフリをして言っている。ゴンベエは殴られる事に対して後悔していない……反省もしていないが。

 

「なにも間違っちゃいねえ、ぐふっ!」

 

「間違ってるわよ!奥さんとか嫁とか妻とか小指(コレ)とかワイフとかオレの女とか色々とあった筈よ!!」

 

 全部同じじゃないだろうか?

 

「結婚、してない……同棲だけだから」

 

「あんたこの期に及んでまだ逃げるつもり?地獄の果てまで憑いてくるわよ!!」

 

「まぁまぁ、ベルベット。今はその辺りに関して怒っている場合じゃない……ゴンベエとベルベットは同棲中であって夫婦じゃないんだ」

 

 そう、ゴンベエは責任を取らないといけないのは事実だがそれはそれ、これはこれである。

 怒っているベルベットを宥めるのだが逆に逆鱗に触れてしまったのかムスッとした顔をしている……余計な事を言ってしまったのだろうか……。

 

「ベルベット……ベルベット……」

 

「どうなされました?」

 

 ベルベットの名前を聞いて呟くエドナ様。

 アイゼンと手紙を送り合う仲だったのでもしかするとアイゼンからベルベットに関して色々と聞いているかもしれない……が、私の口からそれを聞くことは出来ない。時間を越えていた事に関しては言ってはいけない、そもそもで時間を越える事自体がやってはいけないと過去の時代で何度もゴンベエが言っていた。

 

「あれ、アリーシャ。エドナ達が見えるの?」

 

「……ああ……その……詳しい事は言えないのだが私も色々とあってパワーアップを果たす事が出来たんだ」

 

 眼鏡無しでエドナ様の事を認識する事が出来ている事にここでスレイは気付く。

 流石に過去の時代で剣を打ち破りたい一心で憑魔になる程の男から色々とあったと言うわけにはいかない。残念だがコレばかりは言うことは出来ないと言葉を噛み砕いて説明する。それとパワーアップを証明したと手から軽く光を出してみる。

 

「パワーアップ、ですか?いったいどの様な手段でパワーアップしたのですか?」

 

「ライラ様、申し訳ありません。コレばかりは言うことが出来ないものでして……どうかご理解のほどをお願いします」

 

「……そうですか」

 

 私がどうやってパワーアップをしたのか気になるといった顔のライラ様。非常に申し訳無いが言うことは出来ない。

 

「おぉ、こんなにも天族の方達が……ぅ!?」

 

「村長さん、大丈夫か!?」

 

 ゴンベエが渡した眼鏡でライラ様達を認識する事が出来た。

 天族がこんなにも居るものなのかと思っていると村長さんは胸を抑えて膝をついたのでベルベットに胸ぐらを掴まれていたゴンベエがベルベットから離れて村長さんに向かう。

 

「だ、大丈夫だ……何時もの発作の様なものだ」

 

「おいおい、そんな顔色で言われてもな……あ、エリクシールあるけども飲むか?」

 

「え、エリクシール!?……いや、結構だ」

 

「そう遠慮するな。導師の名を語ってエリクシールの偽物を売っているインチキ商人と違って100%マオテラス製のエリクシールだ」

 

 胸を抑えて苦しむ村長にゴンベエはエリクシールを差し出す。

 エリクシールと聞いて驚く村長さんだが……驚くのも無理はないか。マオテラス製のエリクシールは古代の遺跡でほんの僅かしか見つからない代物で製造方法すら不明な一品だ。

 

「こ、これは!!」

 

「な、本物だろう」

 

「いや、違う。このエリクシールはただのエリクシールではない……エリクシールをも遥かに上回るオメガエリクシール!!何故この様な物を」

 

「……出処よりも自分の持病を無くす事を優先しろよ。胸が苦しいんだろ」

 

 飲めよとオメガエリクシールを差し出すゴンベエ。

 流石にライフィセット、いや、マオテラスと一緒に作ったとは言えずに適当にはぐらかす。村長さんは自分が飲んでも良い物なのかと困惑しているのだがゴンベエはオメガエリクシールが入った容器を複数見せる。予備があるのならばと飲むことを躊躇っていた村長さんはグイッとオメガエリクシールを飲んだ

 

「……胸が……痛みが、歪みが、淀みが消え去った……」

 

「どうやら抗体は無いみたいだな……良かった」

 

 オメガエリクシールが村長さんの病気に効いてホッとするゴンベエ。

 

「こんなにもオメガエリクシールを……ゴンベエさん、いったいどうやって手に入れたのですか?ただでさえ通常のエリクシールが古代の遺跡に極々稀に見つかる物でオメガエリクシールなんて更に希少な物!」

 

「……無いならば作ればいい、ただそれだけだ」

 

「ゴンベエさん、まさか!?」

 

「さて、ね……村長さん、完璧に治ったどうかは分からないから少しだけ休んどいた方がいい」

 

「あ、ああ……この眼鏡は返すよ……本当になんとお礼を言えば」

 

「だったら列車を作る際に賛成の意見で投票してくれ。それがなんだかんだで巡り巡ってオレ達が得をするからな」

 

 ゴンベエに眼鏡を返した村長さんは去っていった。

 なんの病気かは分からないがオメガエリクシールならばどんな病気にでも効果がある。治ることが無い十二歳病すらも治せる事が出来たのだからきっとなんとかなるだろう。

 

「ゴンベエはなにをしにこのゴドジンまでやってきたんだ?」

 

「ああ、ハイランドとローランスで和平を結びたいんだがローランスも色々とゴタツいてて、とりあえず1つの形に纏めて解決するには導師が必要だからスレイを探しに来た」

 

「そうか……」

 

「ミクリオ様、ライラ様、エドナ様、スレイ……あの時は本当に申し訳ありませんでした」

 

 ミクリオ様が此処にやってきた理由を聞いてきたのでゴンベエが答えると私は一先ずはと頭を下げた。

 導師の誕生により停滞していた世界が動くと思っていたが悪い方向に転がってしまった。私とゴンベエが人質になってしまい、スレイがハイランドに従属した導師となってしまった。導師に、天族を信仰する文化に国境は無い。ローランスもハイランドも導師の存在が必要不可欠だ。

 

「謝らないでよ、アリーシャ……あの時は俺も考えが甘かったって今になって身に沁みてる。災禍の顕主があんなにも恐ろしかったのを、世間が導師誕生をいい意味で捉えてないって……なんにも考えてなかったよ。ゴンベエに厄介な事も押し付けちゃったしさ」

 

「貴女が謝ったところでなにも変わりはしないわ。そんな事をするぐらいなら早く平和を築き上げなさい」

 

「っ……はい、仰る通りです」

 

 エドナ様の言葉がグサリと刺さるがその通りだ。

 

「ところで結婚したってセルゲイから聞いたんだけど?」

 

「あ〜それは」

 

「セルゲイさん、純粋ですからね……」

 

 スレイに奥方が居るという話を耳にしたことに話題が切り替わる。

 頬をポリポリと描くと1人の女に……

 

「確か、王宮にも出入りしていた……セキレイの羽だったか?」

 

「あ〜どうもどうも!導師の奥方(笑)のロゼだよ!」

 

(笑)(かっこわらい)?」

 

「え〜と、検問を抜ける為に一芝居うってそこで……スレイとはなにも無いよ!」

 

「なにも無いと言うのなら何故一緒に旅をしているんだ……まさか、スレイの導師としての名声を」

 

「いやいやいや、無いから。それは無いから……その……まぁ、こういう事を言うのは申し訳ないんだけど、姫様の後釜的なね」

 

「後釜?……スレイ、まさか」

 

「うん。ロゼには従士になってもらったよ」

 

「……大丈夫なのか?その、目が」

 

「最初はボヤケてたけど今はもう大丈夫だよ」

 

「ロゼさん自体が元々霊力が高いためにスレイさんの負担になってないのです」

 

「そう、か……」

 

 スレイに新しい従士が出来た……コレは喜ぶべき事なのだろうが前任者が私なだけあってなんとも複雑な気分だ。

 確かにスレイの事をインチキだ危険な存在だと怪しんだりする人が居る中でこうして天族の方達と語り合う事が出来るのは幸運に恵まれている……良いことだがなんとも言えない複雑な気持ちだ。

 

「と言う事はそちらの方は?」

 

「……デゼル、風の天族だ」

 

 もう一人の見慣れない人物について聞いてみると天族の方だった。

 これはいけないと頭を下げて自己紹介をする。

 

「地のエドナ、水のミクリオ、火のライラ、風のデゼル……てんこ盛りには挑戦したのか?」

 

「いや、まだやってないよ」

 

「普通の神依の時点で相当な体力を使う。4属性纏めて同時の神依となれば今の僕達じゃ不可能だ」

 

「……という事はメルキオルのクソジジイが異常だったのか……」

 

 ゴンベエがチラリと語ったてんこ盛りについてはまだ出来ていない。

 過去の時代で未完成とはいえ神依で4属性のてんこ盛りをしたメルキオルが異常なだけで普通の人には難しいというわけか。だが、ザビーダ様が言っていた様にこの大陸の何処かに導師をパワーアップさせる神殿がある。そこで力を得れば完全な4属性のてんこ盛りの神依が使える様になるのかもしれない。

 

「ねぇ、導師」

 

「えっと、導師じゃなくてスレイって呼んでくれないかな?」

 

「なら質問に答えて。仮に1人の人間を犠牲にすれば大勢の人間を救う事が出来るならあんたはそれをする?1人の人間の命を奪う事が出来るの?」

 

 ベルベットはスレイに質問を投げかける。

 導師として個を選ぶのか全を選ぶのか、どちらを選ぶのかを見極めようとしている。

 

「えっと……誰も犠牲にしない方法を探す、かな」

 

「それは答えになってないわ。全を切り捨てて個を選ぶのか個を切り捨てて全を選ぶのかハッキリとさせなさい」

 

「……じゃあ、俺は個を選ぶよ。全部の個をね」

 

「そう……」

 

「ベルベット、今は時代が違うんだ。個を切り捨てる理不尽な世の中から大分切り替わっている」

 

 スレイが本当に信用する事が出来るかどうか試しているベルベット。

 スレイから帰ってきた答えになんとも言えない……確かに個を全て選べば全になり個も全も選んだことになる。だが、それは不可能なこと。1000年前のはじまりの理不尽で残酷な世界や理を見てきたベルベットは些か納得しないが今はそういう時代じゃない筈だと頭の切り替えをするように言う。今はそれこそアイゼンやエレノア、この時代のザビーダ様の様に殺すことによって救われる者も居るという考えは間違っている筈だ。

 

「お人好しね、あんたは……反吐が出るぐらいには」

 

「ベルベット、スレイは」

 

「分かってるわよ……けど、そう簡単に割り切ることは出来ないわ」

 

 アルトリウスとスレイは違う。この時代の理もシステムも大きく違う。

 その事について指摘しようとするがベルベットも頭では理解をしてくれている……だが、やはり頭にこびりついているのか中々に離れない。

 

「ベルベット、時間は沢山あるんだ。一気に納得や理解をしなくていい、少しずつ、少しずつでいいんだよ」

 

「そういう貴方はどういう風の吹き回しよ?」

 

 アルトリウス関連の事を知っているザビーダ様は少しずつ変わればいいとアドバイスを送る。

 今まで会ってきたザビーダ様と様子が違う事をエドナ様は指摘する。

 

「別に、ただこいつらが筋を通しただけだ。だから俺は筋を通したこいつら、いや、アリーシャちゃんに力を貸すって決めたんだよ」

 

「筋を通した?」

 

「……はぁ……強情なやつめ」

 

 今が姿を表に現す絶好のチャンスだとザビーダ様は場を用意するのだがアイゼンはコインの中から出てこようとしない。

 エドナ様に五体満足で生きている事を言うだけでそれだけでいいのにアイゼンは変な意地を張ってしまっていて姿を表に現さない。この強情さにザビーダ様は思わずため息を吐いた。

 

「エドナちゃん、受け取りな」

 

「……コレって……」

 

 姿を表に現さないアイゼンが器にしているコインをエドナ様に投げた。

 エドナ様はアイゼンが器としているコインをどうして投げてきたのか疑問を抱いているがジッとコインを見つめていてなにも言わない。

 

「え〜っと、何処だったけ」

 

 コインについてなにか言うべきかと思っているとゴンベエは懐を探っていた。何をしているのだろう?

 

「あった、コレだコレ」

 

 懐を弄っていたゴンベエは……写し絵の箱だったか。人や風景を写し絵の如く記録するゴンベエ曰くカメラと言うジャンルの道具を取り出した。

 

「はい、チーズ」

 

 パシャリとスレイとロゼを撮ったゴンベエ。

 写し絵の箱は写し絵の如く記録する道具だが……この先の旅を考えてスレイやロゼの人相描きを省く為に使ったのだろうか?

 

「え、なに?今のパシャリってなんなの?」

 

「コレは写し絵の箱と言ってな、写し絵の如く人物や風景を記録する事が出来る物なんだ……コレから導師のパチもんとか便乗する奴が現れたりするだろうし人相描きをするよりもこうして本人を写真にした方がなにかと便利だと思ってな」

 

「へ〜そんな便利な物もあるんだね」

 

「ああ、そうだ……ロゼだったか……」

 

「なに?」

 

「小さく前にならえ!……無拍子!!」

 

 ……………え?

 ゴンベエがロゼとスレイの写真を撮ったと思えばゴンベエはロゼに向かって小さく前に習えをした後に見事なまでの正拳突きをお腹に叩き込んだ。

 

「おい、何しやがる!?」

 

「なにしやがるだと?……それはこっちのセリフだ。他の奴等を騙す事は出来てもオレを誤魔化す事は出来ねえんだよ!!」

 

「え?え?……ゴンベエ、いったいどういう事だ!?」

 

 突如としてロゼのお腹を殴り飛ばしたゴンベエ。

 少し前までベルベットに往復ビンタをくらっていたのが嘘の様に眉にシワを寄せて腕をバキバキと言わせておりロゼを殴り飛ばしたデゼル様は当然の如く怒っている。

 

「どうしたもこうしたもあるか……こいつ、アリーシャを暗殺しに来た奴だ!」

 

「……なんだと?」

 

 私を殺しに来た人……確かに私には敵が多い。味方は少ない……。

 

「他の奴等を騙せてもオレは騙されねえぞ!気配で一発で丸わかりだ!……スレイ、ライラ、今すぐに従士契約云々を解除しろ!!コイツは並大抵じゃないプロの殺し屋だ!!」

 

「まさか……風の骨なのか?」

 

 確かスレイと最後に別れた際に風の骨と思わしき暗殺者が現れた。

 アレがロゼであの後付いていったのならばスレイの従士等の話も納得がいく……ただ天族が見えていたからではない。

 

「なにが目的だ?導師の力の恩恵を得たいのか?それとも殺しに大義名分を得たいのか?……邪な気持ちでスレイに近付いて、なにがしたい!」

 

 背中の剣を抜いてロゼに向ける。

 その気になればゴンベエは何時でもロゼの首を切り落とす事が出来ると脅している。

 

「待った!待った待った!待ってよ、ゴンベエ」

 

 不用意な発言をするならば何時でも首を刎ねる事は出来るとゴンベエがロゼに圧を掛けているとスレイが間に入ってきた。

 

「スレイ、騙されるな!コイツは暗殺者なんだぞ!」

 

「……知ってるよ!でも、ロゼは悪い暗殺者じゃないんだよ!」

 

「そうです!現にロゼさんは純粋で穢れ1つ放っておりません」

 

「……お前、なに言ってるんだ?」

 

 間に入ってきたスレイはロゼが暗殺者だった事を既に知っていた。

 あの状況からどうやってスレイがロゼが風の骨だと知ったのかはやや疑問だが……いや、それよりもだ。

 

「スレイ、ロゼが暗殺者だと……風の骨の人間だと知った上で従士にしたのか!?」

 

 ロゼが風の骨の一員である事に驚きを隠せない。それどころかスレイも周知の上で従士にしている……っ。

 

「確かにロゼは暗殺者だけど、誰も彼も殺すそんな悪い暗殺者じゃないんだ。殺さないといけないって判断し」

 

 それは一瞬の出来事だった。

 ロゼについて詳しい説明をしようとするスレイだったのだがエドナ様が持っていたコインから光の玉が出現してスレイの元まで向かった

 

「ざけんじゃねえぞ、クソ導師が!!」

 

 光る玉は人の形に……アイゼンの姿になるとアイゼンはスレイを殴り飛ばした。

 

「……お兄、ちゃん……」

 

「……エドナ……」

 

「ふぅ……とりあえず1つだけ言っておく。安楽死とかそういう感じの死ならともかく負の連鎖を止める為の暗殺はダメな事だ、少なくともスレイ、お前が手にした導師と言う立ち位置では殺しを救いだと判断する事自体が間違いな筈だ……お前は導師、導く人間の筈だ。殺し屋を改心させたりするならばまだしも殺し屋の殺しを容認する様な奴は……導師以前に人間として失格だ」

 

 エドナ様とアイゼンは向かい合い言葉を失う。ゴンベエは色々と言いたい事があるが1つに纏めた。

 スレイ達との再会はあまりにも最悪な形ではじまった。




スキット 万能薬と進化する病

ゴンベエ「そういや、あの偽の導師は結局どうなったんだ?」

ザビーダ「上手い具合に逃げやがったよ。偽のエリクシールも持ってな」

ベルベット「偽の導師?偽のエリクシール?」

アリーシャ「ベルベット達と会う少し前に立ち寄った村で偽の導師が赤聖水(ネクター)をエリクシールと偽って売りつけていたんだ」

アイゼン「赤聖水……売っている業者は理解しているのか?赤聖水は少量ならまだしも多量ならば毒でしかないことを」

ベルベット「なんで本物のエリクシールを売らないのよ?古代の秘薬で材料が希少でもフィーが製造法を確立させたでしょ」

ザビーダ「それは……なんでだろうな」

アイゼン「最後の材料を入手するのが困難だから廃れていったかもしれん」

ゴンベエ「案外一番最悪なパターンかもしれねえぞ」

アリーシャ「……万能薬の利権を争って醜い争いを繰り広げた、か?」

ゴンベエ「それもあるけどよ……エリクシールの効果が無い病気が出てきたっていう可能性がよ」

ベルベット「十二歳病すらも治せる薬なのよ?そんな病気があるならとっくに有名になってるでしょ」

ゴンベエ「いやいや、そう話は上手くはねえんだよ。病気の原因であるウイルスは人間以上の速度で進化していっててな、一昔前の薬じゃ効かなくなるパターンもある」

ザビーダ「どういう意味だ?」

ゴンベエ「病気Aがあるとしよう。その病気に対してエリクシールを用いて治したら、体が病気Aがなりにくい体質になる。病気Aがなりにくい体質になっても病気ってのは直ぐにパワーアップをしてなりにくい体質の奴にも感染する病気A+になるが此処で問題なのは病気A+は病気Aに効いた薬が効きにくくなったりする。エリクシールは万能薬かもしれないが使い続けることでエリクシールに対して人間の肉体は耐性を得てしまって、最終的にはエリクシールでも治らない病気A+α的なのが誕生する……もしかしたらマオテラスはそれを危惧してエリクシールの開発を止めたのかもな」

アリーシャ「そうか、だからゴンベエは前に危惧を……」

ゴンベエ「人類の歴史は病気とともに有りだ。病気と人類は切っても切れない縁だ……全く、天の神様はなにを思って人間を生み出したのやら」

番外編

  • 続 異世界プルルン転生記
  • ちょっと昔のゴンベエ達(地獄)
  • 攻略戦 決戦KCグランプリ
  • まゆゆんの貧乏くじ
  • アルピ交通事務局オリジナルのネタ
  • んなのより早く続き書かんかゴリラ作者
  • 他の書く暇あるなら他の小説を更新しろ
  • ちょこっとテイルズオブザレイズ編
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