テイルズオブゼ…?   作:アルピ交通事務局

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時折思う。作者に絵心の1つでもあったら色々と書けたと……まぁ、書けたら書けたで漫画家目指してるんだけどね。


秩序を持った悪人と無垢な阿呆

 

「……なんで……なんで……」

 

「言っただろ。アリーシャちゃんが殺すんじゃなくて助けるって道の筋を通したって」

 

 スレイが色々とヤバい発言をしていると我慢が出来なくなったのだろう。器としているコインの中に引きこもっていたアイゼンは姿を現してスレイを殴り飛ばした。アイゼンのコインを凝視していたエドナはコインの中からアイゼンが出てきて驚いている。

 ザビーダはアリーシャが筋を通した事を伝えるとアイゼンはエドナの顔を見るのだがエドナはポロポロと涙を流していた。

 

「エドナ!?」

 

 涙を流しているエドナに慌てふためくアイゼン。

 やっぱりというか色々と溜まってるものがあったんだろうなと思いつつもアイゼンの側に寄る。というか背中を押す。

 

「ほら、妹の涙を受け止めるのがお兄ちゃんの役割だろう」

 

「……まぁ、なんだ……オレとしてはザビーダに殺されるつもりだったんだがな……アリーシャがそれを認めようとしなくてだな」

 

 アイゼンは今の今まで自分のワガママでエドナに会おうとしなかった。

 ライフィセットが残した鉱石を託した際には会ったらしいが基本的には会おうとしない。ドラゴン化も覚悟の上だった。だからだろう、どうやってエドナと向き合えば良いのかが分からない。何故に元に戻っているのかを言い訳の様にエドナに語る。

 

「アイゼン……エドナの兄はドラゴンだった筈だ!!」

 

「お前、んな事を気にしている場合か、あ?」

 

 アイゼンと初のご対面であるミクリオ。

 ドラゴンになっていたアイゼンを見ていたのかどうしてドラゴンから元の天族に戻っているのかを気にしているがそんなのを気にしている場合じゃない。とりあえずはとマスターソードに闇を纏わせて額に青筋を立てる。

 

「スレイ……って、気絶してるのか」

 

 1から何があったのかを聞かなければならない。

 全てを知っているであろうスレイに聞こうとするのだがスレイはアイゼンに殴り飛ばされて意識を失っている。

 

「起きんかい!!」

 

 まぁ、だからといって甘やかすわけにはいかない。

 昨日に引き続き気付けショックを叩き込むと意識を失っていたスレイがガハッと息を意識を巻き起こす。全く、なにやってるんだか。

 

「とりあえず正座な。エドナはアイゼンの膝の上に座れ」

 

「おい、なに勝手な事を」

 

「いいからやれ……今オレは結構不機嫌なんだよ。今ここで物理的にボコボコにされたいんだったらそれで構わない……命が大事ならば正座する事を勧めるぞ」

 

 とりあえずは正座だ。言いたいことはあるがそれはスレイも一緒の筈だが……色々と悪いのはスレイ達だ。

 アイゼンを地面に座らせるとチョコンとエドナはアイゼンの膝の上に座りライラとミクリオとスレイは正座でオレの前に座る。

 

「……なにやってんだ、お前?」

 

 スレイは覚悟はともかく導師と言う世間が待ち望んでいたヒーローになった。

 導師をインチキ扱いしたり政治の道具に利用したりする阿呆が居るがそれは気にせずに導師として穢れを浄化して地の主を祀る事をしなければならない。

 

「スレイ、お前はなんだ?言ってみろ」

 

「えっと……導師、だよ」

 

「そうだ。導師だ……なにしてんの?お前?」

 

 スレイは自分自身が導師である事には自覚をしている。

 それなのに、それなのにマジでなにやってんだ?ナメてんの?世界救うのってスゲえ難しいのにマジでなにやってんの?

 

「待ってくれ、ゴンベエ。その問い詰め方だと萎縮してしまう」

 

「いいんだよ、コレで」

 

「だが先ずは事情を聞かねば……スレイ、いったいなにがあってロゼが従士になったんだ?」

 

 対話の精神でスレイに接しようとするアリーシャ。

 そう、そこだ。スレイはオレが時間を稼いでおくからパワーアップを果たして来いと別れた……あの後どうなったのかは不明だがザビーダ曰くローランスで噂を聞いたのだと言っていた。

 

「グレイブガンド盆地のハイランドとローランスの両国の包囲網の網を抜ける秘密の抜け道を教えてくれたのが風の骨でね……彼処って戦争が巻き起こってた場所でしょ、そのせいで強い憑魔が現れて風の骨の人達が襲われてたから助けたんだ。そこでロゼの素顔を見て」

 

「で?」

 

「これからどうしようってなって一先ずはライラの言っていたパワーアップをしようって話し合いをしているとロゼが俺を不気味がってて……ロゼ、霊応力が人より高くてライラ達の声が聞こえてたみたいで、ロゼがそれを怖がってたからロゼに天族が見えるようにしたんだ」

 

「で?」

 

「それで……従士になってもらった」

 

「……いや、なんでやねん!!おかしいやろが!」

 

 天族が見えなくもない少女に天族が居るんだよと教えるのは導師としてなにも間違ってはいない。

 だが問題はそいつが殺し屋であること……暗殺者を従士にしようって言う発想が色々とおかしいやろうが。

 

「ええか、どんな大義名分や理想を抱えてても殺しは殺しや!」

 

「うん。でもロゼはそれを覚悟してて殺してる。殺すことで救われる人もいるって……だから従士に」

 

「なんでそうなるんや!!」

 

「がぁっ!?」

 

 もう何処からツッコミを入れればいいのかが分からない。

 とりあえずスレイに一発大きな拳骨を入れて殴り飛ばす……本気で殴ってないので気絶する事は無く、普通にスレイは起き上がる。

 

「スレイ、確かに殺すことで救われる者も居る……だが、スレイが立っている導師と言う立場はそれを認めてはならないものの筈だ!少なくともマオテラスが降臨する前の世界とマオテラスが降臨してからの世界では理も秩序も大きく変わっているんだ」

 

 スレイの言っている事をアリーシャは真っ向から否定する。

 マオテラスが降臨する前の1000年前の時代ならば憑魔と化した人間を殺すことは負の連鎖を断ち切る為に有りとしていたが今は時代が違う。浄化の力と言うやり直しの機会を与える新たな理が出来ている。殺しは救いではない。

 

「でも、ロゼは穢れてない」

 

「穢れ云々じゃねえよ。人として人殺しは基本的にはNGだつってんだよ。人殺しは最後の最後までとっておく手段なんだよ……ミクリオ、なんでお前は反対しなかったんだ!プロの暗殺者なんだぞ!」

 

「それは……同じものを感じる事が出来る人が居ればそれは仲間じゃ」

 

「アホかぁ!!仲間ってのはそんな馴れ合う関係性じゃないんだよ!趣味が合うとか話が合うとか色々とあるけど共感性を得る事が出来ても……ああ、もうなんでだよ!なんで導師が暗殺者を従士にしてんだよ!!」

 

 何処をどう言えばいいんだよ。

 殺すことを救いと思っている奴を改心させたりするならばまだしもその殺しに関してなにも言おうとしない。穢れていないから問題無いとかいう問題じゃない、人殺しは基本的には悪であり、例え殺すことで大勢の人間が救われるとしても殺しは悪だ。それを自覚しているからオレは秩序を持った悪人だと自負している。つーか人殺しをして穢れを放たないのもそれはそれで問題ありだ!間違った価値観や論理感を持ってしまっているんだから。

 

「おいおい、いくらなんでもそりゃねえだろう。お前さん、導師だろう」

 

「っ、ザビーダさんがそれを言うのですか!?」

 

「ああ、言うね。殺しを救いだと思っている俺をアリーシャちゃんとゴンベエは間違ってるって証明してくれたんだぜ?それなのに導師が殺すことを認めて、諦めちまってどうすんだって話だ」

 

 ザビーダは色々とあって殺すことを救いだと思った、いや、諦めたと言うべきか。

 憑魔狩りをしている事に関して間違っている事を証明したからな……。

 

「おい、逃げようとするんじゃねえ」

 

「っち」

 

 スレイに対して説教をしていると風の天族ことデゼルはロゼを抱えていた。

 このデゼルという奴はいったいなんなんだ?いや、それよりもだ

 

「この場から逃げてみろよ。写し絵の箱で撮影したロゼの顔写真をバラ撒いてロゼ及びセキレイの羽を表社会で歩く事が出来ない様にしてやるぞ」

 

 この場から逃げようとするならばこちらもそれ相応の対応をさせてもらう。

 この大陸にはカメラの1つも存在していない。そのおかげでアイフリード海賊団や災禍の顕主一行は上手く……いや、今にして思えばメルキオルのクソジジイが裏で色々と操ってたからな……今はそれはいいか。

 

「ならその写し絵の箱を壊すま─」

 

「邪王炎殺黒龍波!!」

 

「っがぁああああ!?」

 

 箱を破壊しようとペンデュラムを取り出したデゼルだったがここでずっと黙っていたベルベットが邪王炎殺黒龍波を放った。龍の顔になる程に穢れた炎をぶつけられて苦しむ。

 

「おい、ベルベット、流石にそれじゃ死ぬ!」

 

「……いいじゃない、死んだって」

 

 殺しに来たんじゃなくて説教をしている。

 殺すわけにはいかないなと言っているがベルベットは怖い顔をしている。

 

「今は、殺すことを救いじゃない時代よね……なのになによ!なんで殺しを認めている導師がいるのよ!あんたは個を全部選ぶって言ってたけど、全を救う為に個を犠牲にしているじゃない!!」

 

「っ!!」

 

「コレは穢れの領域!!」

 

 ベルベットは激怒する。

 さっきまでスレイが信頼する為のテストを、質問をした。その結果が個を全て選べば全になるという綺麗事だったが一先ずは納得をしてくれた……が、ロゼの件に関しては弁護する事は出来ない。今まで我慢していて抑えていた物をベルベットが吐き出すとどんよりとした空気が流れる。

 

「あんたみたいなのが……あんたみたいなのが、あの子を救うって言うの?今は殺さなくてもいい時代じゃないの?浄化の力とやらで業魔になった人間を元に戻すことが出来るんじゃないの?」

 

「……それは……」

 

 ライラはなにか言おうとするがなにも言えない。それだけスレイがやっていた事は愚かな行為だからだ。

 どんよりとした穢れの領域の空気が流れているがベルベットはまだ手を出していない。

 

「ライラ、お前はこの道のプロの筈だろう。スレイがロゼを従士にする時にそれはいけない事とか改心させたりしようとか言わなかったのか?」

 

「それは……」

 

「確かに天族が見える事は良いことだ。そいつを仲間にして一緒に旅をするのも……だが何事にも例外はある。殺し屋なんだぞ?」

 

「……申し訳」

 

「謝罪の言葉が欲しいんじゃねえよ!スレイはイズチとかいう天族の社出身だ!ミクリオもだ!外の世界もなにも知らないガキなんだよ!!エドナもレイフォルク在住でその辺りは疎い!!お前は天族云々以前に1人の大人として物差しにならないといけねえだろう!どうすんだ、スレイは穢れていなければ無闇矢鱈じゃなければ正しいと思っていれば殺しはしていいと思っている!間違った価値観を与えてしまってるだろう!!」

 

 この中で1番誰が大人なのかは分からないがライラは大人の女性の筈だ。

 スレイはイズチと言う人間社会とは断絶した社会で暮らしている。物の価値観はズレている。現にアリーシャが命を狙われていると教えに来た時に自分も殺されそうになった際に認識が甘かったと認めている。お前は天然なところはあるけどもそういうところはしっかりしてると思ったがオレの認識が大きく間違っていたみたいだな。

 

「っぐ、うっ……」

 

「っち、生きてたのね……退きなさい、そいつ殺すから」

 

「ダメだ!殺すんじゃない!!」

 

 邪王炎殺黒龍波を浴びたデゼルだったがなんとか穢れと炎を祓う事が出来た。

 ベルベットは聞こえるレベルの舌打ちをした後に剣を籠手から出して殺しにいこうとするのだがアリーシャに止められる。オレ達が殺してしまえばそれこそ本末転倒、今は殺しがNGな時代なんだ。オレだって殺っていいなら殺るけども、我慢してるからお前も我慢してくれ。

 

「とりあえず、お前はいい加減に目覚めろ!」

 

 倒れているロゼに気付けショックを打ち込む。

 無拍子を叩き込んだけども殺してはいない。本気で殺しにいこうとするならばお腹を貫くのかミンチになるのかのどちらかだ。

 

「ゲホッ、ゴホッ……ウッ……なにこれ、枢機卿のより重い」

 

 気付けショックで目を覚ましたロゼは咳込む。

 ベルベットが放っている穢れの領域を感じ取るのだがそれは今は気にしている場合じゃない。闇を纏ったマスターソードを首元に近付けて余計なことを言えば何時でも斬る事が出来ると念を押す。

 

「ロゼ……ふぅ……」

 

 アリーシャはどうしようか悩んでいる。

 ロゼが暗殺者だと知ってどうすべきか……殺して最初から存在を亡きものにするのが一番手っ取り早いのだろうがそれはいけない事だ。暴力でなく対話の心を持とうとしている。

 

「ロゼ、君は風の骨の人間なんだな」

 

「そうだよ、って言ったらどうするつもり?」

 

 二本の小太刀を構えるロゼ。

 ロゼがスレイの従士をしているならばそれなりに強いのだろうが、相手があまりにも悪すぎる。こっちは災禍の顕主に死神とホントに色々とコテコテな一員で……ヘルダルフ討伐とか明らかなオーバーキルだと思う。まぁ、彼奴は悪人だから同情はしないけども。

 

「……その力を別の方向で生かさないか?」

 

「どういう意味?」

 

「世の中には、それこそ殺さなければならない程のどうしようのないクズな人間は存在している。だがそれでも殺すことは間違っている。殺すことはせずに悪事の証拠を掴む……裁けぬ悪を誰かに代わって裁くのでなく裁ける様にする。悪事の証拠が無いのならば作り上げる、掴み取る……ゴドジンの村に教皇が居ると言う情報を掴んだのは風の骨の力なのだろう?ならばその力を人殺しに使うのでなくもっと別なものに使えるはずだ」

 

「お前……いやまぁ、お前がそういう姿勢ならいいんだけどよ……」

 

 説教の1つでもするのかと思えばアリーシャはロゼに人殺しを止める様に言うだけでなく新しい仕事を提案する。

 アリーシャは危うく殺されそうになった身なのに……殺しに来た殺し屋を仲間にして改心させようとするがロゼはプルプルと震えている。

 

「私達が……私達が、好きでこんな事をしてると思ってるの!!」

 

 アリーシャの接し方はどうやら間違っていたらしい。

 ロゼは小太刀をアリーシャに向かって振るおうとするのだがアリーシャは槍を取り出して攻撃を簡単に防いだ……。

 

「デゼル、やるよ!!」

 

「ち、仕方ねえ」

 

 アリーシャに対して攻めようとしている。

 ザビーダ達は見守っている。あくまでもコレは人間の問題だからな、下手に天族が介入するわけにはいかない。

 

「「『ルヴィーユ=ユクム(濁りなき瞳デゼル)』」」

 

「神依……ならばこちらもマオクス=アメッカ!!(笑顔のアリーシャ)

 

「え……なにアレ?」

 

「言っただろう。アリーシャはパワーアップを果たす事が出来たと……」

 

「んだよ、そっちの形態になるのか。向こうが神依使ってくるならこっちも神依使ってやったのに」

 

 ロゼが風属性の神依を発動するとアリーシャは闇を纏った。

 エドナはあの姿は初見なので戸惑っている。ザビーダは頼まれたら神依で戦うと愚痴を零す。

 

「なに!?その姿!」

 

「始まりを見届けた私の1つの終着点とも言うべき形態だ!これがどうしたんだロゼ!」

 

「っ……」

 

「神依が有れば人の小娘1人でも倒すのは容易いと思っていたのか?私も随分とナメられたものだ……あの旅で私は成長したんだ!」

 

 風の神依は空を飛ぶことが出来るがアリーシャには空の壁は無いと足元を爆破させて槍に炎を纏った。

 

爆炎槍(ブレイズランス)!」

 

「うっ!!」

 

「バカな……力の差が出てないのか!」

 

 神依となったロゼだがアリーシャは容易く攻撃を当てる。

 風属性の神依は火属性と相性が悪いのか今の一撃が効いたのかはしらないが空中で神依が解除されて地面に落ちていくので鞭を取り出して空中でキャッチ。そのまま引き寄せる。

 

「っ、ロゼから離れろ!!」

 

「五月蝿えぞ……ったくよぉ……」

 

 ロゼの中から出てくるデゼル。

 ザビーダと同じくペンデュラムを武器にしているのでペンデュラムを伸ばして攻撃してくるのだがこの程度ならば簡単に避ける事が出来る。

 

「……お前が導師以前の問題があるとは思いもしなかった……」

 

 スレイは世間知らずで常識に人間の世の中には疎いが善人である事には変わりはなかったがここまでとは思いもしなかった。

 ホントにここまで人を失望させる事ってあるんだな……いや、淡い期待を抱いたオレ達が悪いんだろうな。

 

「どうするんだ?」

 

「オレは別にハイランドに従属してるわけじゃねえ。裁く権利を持っているのはアリーシャだ」

 

「……ロゼ、罪を認めてくれ」

 

「認めてるよ!そんなのとっくの昔に……それでも私は私なんだよ!」

 

 グルグル巻きにされているロゼは鞭から抜け出す。

 此処でオレ達を倒さなければ未来は無いのだと察しているのか小太刀二刀流で攻めにかかる

 

「阿頼耶に果てよ!嵐月流・翡翠!!」

 

「それがどうした?」

 

「おぃおぃ……1番まずいのを選んじまったな」

 

 オレに対してロクロウと似た太刀筋というか嵐月流の技を使ってきた。だがだからといってオレが負けることは無い。

 クロガネに作ってもらったオリハルコンの逆刃刀を取り出して柄を握り抜刀した。ザビーダは御愁傷様だと手を合わせた。

 

「天翔龍閃」

 

 敵対する意思があるならば敵ならば慈悲など不要だ。

 天翔龍閃でオリハルコンの逆刃刀で殴打しているのだから大ダメージになっているのだろうが殺さないだけまだマシである。

 

「それで、どうするつもりだ?導師様よ」

 

 ロゼを殺してしまえばそれで終わりだが肝心のスレイについて終わっていない。

 アリーシャ的には殺しは絶対にダメなのでアリーシャの顔を立てる意味合いを込めて殺すことはせずにスレイの意思を確認する

 

「俺、間違ってたの?」

 

「少なくとも殺し屋を改心させずに仲間にしたことに関しては悪いことだ」

 

「……なら、どうすればよかったの?」

 

「それはオレの口からは言うことは出来ない事だ。オレは道があることを教えることは出来てもその道を歩めばいいと導く事は出来ない、いや、歩けと言ってはいけない」

 

 あくまでもそこに道があると教えるだけでその道を歩けと強制させるつもりは無い。

 スレイにはスレイの道がある……ただまぁ、一度道を踏み外した奴がそう簡単に元の道に戻るのは難しい。

 

「人間の世界って色々と変だよね」

 

「ああ、矛盾やエゴの塊だ……スレイ、お前はとりあえず1度、世界を巡ってこい。導師云々以前にお前は人間というものを知らな過ぎている」

 

「……」

 

 申し訳無さそうな顔をしてるんじゃねえよ。

 そんな顔をするぐらいならば最初から殺し屋を仲間にするんじゃねえよ、ダボが。

 

「……あのさ、ついでにこんな事を頼むのはどうかと思うんだけどさ」

 

「そう思うなら言うなよ」

 

「エドナの事を任せたいんだ……エドナは俺がアイゼンを元に戻すのを条件に一緒に旅をしてもらってて、アイゼンが元に戻った以上はさ……兄妹なんだからやっぱり一緒に居ないと」

 

「……そういうことが分かるのにどうして……まぁいい。とりあえずさっさと消えてくれ。これ以上此処に居ればベルベットが手遅れなレベルにキレてお前を殺すかもしれない。お前はそれだけの事をやらかした、流石に弁護する事は出来ないんだ……さっさと消えろ!!」

 

 オレはそう言うとこの村に唯一ある宿屋に向かった。

 写し絵の箱にロゼとスレイの顔を記録してあるから逃げて導師や暗殺業をするというのならばそれ相応の対応をさせてもらう。




スキット 教師ガチャ

アイゼン「この様な僻地に学校があるとはな」

ゴンベエ「やっぱ学校があるってここでは珍しいものなんだな」

ザビーダ「その言い方からして学校に通ってたのか?」

ゴンベエ「ウチの国は9年間学校に通わないといけない義務教育があるからな」

ベルベット「義務教育……楽しい学校生活を」

ゴンベエ「送っているわけねえだろうが。人の名前をバカにしやがって……親ガチャ子ガチャなんて嫌な言葉もあるけど担任教師ガチャなんてのもあるぞ」

アリーシャ「担任教師ガチャ?」

ゴンベエ「その教師が当たりかハズレか……オレは2回ほどハズレを引いた。5年生の時に新任教師を当てられ、6年生の頃には喧嘩をしている関係の奴に対して仲良くしようねとか言ってきたり……ホントにロクでもねえ」

ベルベット「そうなの?」

ゴンベエ「冷静に考えてみろよ。10になるかならないかの子供達約30名を1人で面倒を見ないといけねえんだぞ……不協和音の1つや2つ、合わない人間とかイジメの1つや2つ巻き起きてもなんにもおかしくはない……あまりにも無能過ぎる担任教師だったから学校を脱走して家に帰った事もあったな」

アイゼン「お前、意外とヤンチャしているんだな」

ゴンベエ「安心しろ、煙草とか酒とかには一切手を出していない。ただ貴方の授業は受けたくないと授業をボイコットして家で進研ゼミやってたぐらいだ……ほんっとロクでもねえよ」

アリーシャ「学校は勉強をする為の場所なのだが……」

ゴンベエ「言い方を変えれば洗脳教育の一種だからな学校って」

ベルベット「偏見混じってない?」

ゴンベエ「私情の1つや2つ混ざるぐらいに学校で色々とあったんだ。察してくれ…」

番外編

  • 続 異世界プルルン転生記
  • ちょっと昔のゴンベエ達(地獄)
  • 攻略戦 決戦KCグランプリ
  • まゆゆんの貧乏くじ
  • アルピ交通事務局オリジナルのネタ
  • んなのより早く続き書かんかゴリラ作者
  • 他の書く暇あるなら他の小説を更新しろ
  • ちょこっとテイルズオブザレイズ編
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